今年の連休中は沢山のスピ系動画をYouTubeで視聴していた
勝手にスピ系の広報活動を展開するような個人youtuberがかなり居るらしく
驚いたことに過去に私が検証の題材としたたつき諒氏の
例の予知夢に便乗する啓発動画等が凄まじい規模で大量UPされていて
スピ界隈には付き物の一種の集団ヒステリーがまた熱を帯びてきている
私が自分で執筆したたつき諒氏の記事中において
氏の例の著作から核心部分である夢日記のラフスケッチの画像を引用してあったのだが
その画像の最下部に「2021年7月5日4時18分」と記されてある
それが何を意味していたかは
落ち着いて氏の著作を読めば分かることであり
これは氏が実際に予知夢を感受して起床したその時刻であって
地震( とされている )が起こるであろうタイミングの予言ではない
つまり「2021年7月5日( 午前 )4時18分」とは夢日記を記述した日時であり
それが今では全く手を付けられないほどに独り歩きしているということである
率直な感想としては
本当に馬鹿馬鹿しい限りである
スピ系パフォーマーの全てがそうだとは言わないまでも
大半の人種が無責任な大同小異の妄言に加担しながら
予知が外れれば都合よくそれを忘れて行くというのは
もうすぐ中年の私が小学生くらいの頃からほぼ変わっていない
( 例えば私がメンバーシップ登録している天日矛氏などはこの件から距離を置いている )
注意しなくてはならないのは
今こうして志向が強まる水瓶座の象意は魚座からとても遅鈍なまま推移する最中で
つまり扱う問題次第では発話者が実際には魚座的な精神論者であり
単なる自己催眠を刷り込んだまま水瓶座の風体を偽装している連中であることだ
私自身も過去にたつき諒氏のラグナ検証を試みた記事で
氏ご本人の予言に従って自己流のプラシュナ的な占断をやるだけやってみたが
もちろん断言などできないのであって想像の範囲を出ない
それをYouTubeのような発信力の高いソースから声高に流布するのは
十分に無責任である
私は世の中の不穏な余地をわざと曖昧に語って我田引水するつもりなどない
ただしせっかくなので
こうした悪目立ちしたいだけの自分本位な言説を巻き散らすムーブメントに対し
一応はジョーティッシュでどれだけ整合が見られるか確かめてみたい
*****
巷で噂される例の日時に対して日本の建国図とダシャーを照会すると
「ケートゥ-火星-ラーフ-金星-水星期」から「ケートゥ-火星-ラーフ-太陽-月期」までとなる
マハーダシャーロードのケートゥのディスポジターは
5室11室軸で火星と相互アスペクトした太陽で
火星が逆行した位置に住む土星はラーフのディスポジターに当たり
その土星は金星と4室10室軸でまた相互アスペクトし
金星は水星とコンジャンクトするので
プラーナ・ダシャーが水星期の時間帯は確かに何かが起こる頃である
しかし
プラーナ・ダシャーが水星期になるのは日付が7月5日になったばかりの頃で
つまり午前0時をやっと過ぎた辺りなので災害発生のタイミングに対し最適ではない
プラーナ・ダシャーがケートゥ期になると今度は金星と絡みが成立しない
ナヴァムシャの方では
金星がケートゥのディスポジターにはなっても
ダシャーの順番的に絡みを起こせない
当日のスークシュマ・ダシャー太陽期に対して
プラーナ・ダシャーが火星期になると日付が6日に入ってしまうため
スークシュマ・ダシャーが太陽期になった時間帯は7日の昼間頃のはずで
大規模災害が起こるとすればせいぜい「ケートゥ-火星-ラーフ-金星-ケートゥ期」までだろう
百億歩ほど譲って
この上記のダシャーに大地震かまたは隕石衝突が起こることを見込んで
日本のシャスティアムシャに照らしてみる
ラグナに住んだケートゥに向け7室からラグナロードの火星がアスペクトバックし
火星のディスポジターでマラカの金星はラーフのディスポジターとなって強く絡み
金星本来の位置の水瓶座から4室目で絡みを持つ水星は土星金星の星座交換に巻き込まれる
非情に明確な絡みがプラーナ・ダシャーまで続くだけでなく
7室( 大規模な国家的有事 )に太陽火星ラーフという凶星のみが住むことや
それら凶星のディスポジターがマラカとなってまた別のマラカ( 土星 )と星座交換し
その大がかりな起承転結が2室( 国家と国民の財や実際の民生 )へと集約されていく
何か災害というよりは
よほど激しい武力衝突( 戦争 )が起こっていそうな様子が思われる
最も微細なデーハ・ダシャーまで掘り下げると
どんなダシャーロードでも結局は絡んでいることになる
当たり前だが
日本のシャスティアムシャでは2室7室に惑星集中し
孤立したようになる金星も2室と7室から見てケンドラかトリコーナになっているからだ
このD60に対するダシャーの推移を見て
大喜びでオカルトな終末論を吠え立てるのは
にわか者のジョーティシャーくらいである
ではやっとここで
私個人のチャートでダシャー照会に触れておく
「その日その時」の私は
「木星-土星-月-太陽-土星期」から
「木星-土星-月-太陽-水星期」の途上で
ご覧の通り土星と月は絡みが生じない位置関係である
プラティアンタル・ダシャーまでは絡みが通るが
太陽は月の8室目に位置して時運の励起がそこで止まる
ナヴァムシャの一つ手前の分割図で「突然の災難」を示すアシュタムシャも
土星が逆行した位置から見て月は絡んでいても
これまた月と絡まない位置で太陽が定座する
ナヴァムシャを煮詰めた「カルマの缶詰」とも言えるナヴァナヴァムシャは
そもそも月が木星土星の2室目に住んでしまって更に拍子抜けである
( よく見ると土星が逆行位置から月にアスペクト出来てもやはり太陽が月と絡まない )
そして
私の今生のカルマを宇宙全体の規模で俯瞰したかのようなナディアムシャは
やっと全ダシャーが絡んでいるのはいいが
変通星座に星が行儀良く住んでいるせいで平常時の経験と比べて大きな差異が無い
ラグナロードの土星が2室を支配して逆行するのでマラカのように働き
相対した木星は定座するマラカで強く影響し合い
土星の4室目に住む月も7室支配で太陽に傷つけられてマラカ的になり
太陽は山羊座ラグナで8室支配の生来的機能的凶星で最も悪意が重く
太陽に対向した水星はラーフとコンジャンクトして減衰しているので
きっと私はその時に何かの拍子で絶命している
などど言っておけば確かに説得力はあるが
肝心なことにこの時に私のD150で自宅を意味する4室支配の火星や
または家の表示体である金星はデーハ・ダシャーのレベルで数時間程度しか絡まない
従って
私自身には少なくとも大きな被災の経験が無いと思われる
もっと有意な経験を暗示していることを期待するには
私と同等以上に出生時刻の記録が細密なチャートが必要不可欠だ
こちらのお方にご登壇願いたい─
不思議なことに
師のラーシでは「2025年7月5日」のダシャーが大いに絡んでいる
金星に対して本来の位置で絡まない水星は牡牛座に逆行して金星がディスポジターになり
土星はそのまま水星本来の位置でコンジャンクトして3室目のアスペクトを金星に起こし
金星に対して減衰の木星が逆行して定座した位置から仮想アスペクトし
火星やラーフや土星は木星が逆行すると必ずケンドラの位置に改まる
ナヴァムシャにおいても絡み方はまだまだ強く
水星がヴァルゴッタマになって牡牛座に逆行するので金星と水星が正しく絡み
土星に対しては水星が逆行すると相対した位置関係になって
土星から見たトリコーナの位置に住む金星は星座交換でラグナに住んで
木星の逆行した位置でまた対向軸に位置関係が改まる
デーハ・ダシャーは火星の時間帯に正しく絡みが出来ない一方で
ラーフが巡ると木星が逆行した位置でアスペクトしたり
ラグナに住んで木星と仮想的に相対する太陽がラーフのディスポジターに当たる
プラーナが土星期に移ってしまうと時刻的には夕方以降なので無視すべきである
「不可避な災難」のD8でも有意な絡みが必要十分に出来ており
プライマリーハウスの8室も支配したラグナロードの金星が「受傷」の6室で高揚し
水星は金星にニーチャ・バンガされて対向位置には土星が住み
金星には蟹座から木星がハンムサ・ヨーガの威力でアスペクトバックして
火星は魚座の惑星集中に参加して木星のアスペクトを受けている
デーハ・ダシャーが火星期から既に見事な絡みが成立するが
アシュタムシャに対してナヴァムシャでは絡んでいないので
それに従いD8のデーハ・ダシャーのラーフ期に留意すると
火星がディスポジターになってまた絡んでいる
特にこの分割図は凶意の経験を示すもので
ドゥシュタナの6室でマラカの火星に傷つけられたラグナロードの金星が凶星化し
それが月の10室目で起こっていると同時に減衰の水星が月のディスポジターですらある
月から見ても6室11室支配の劣悪なマラカになった火星がデーハ・ダシャーで巡る時に
ナヴァムシャに先んじて凶意の経験が起こるようであれば
各々の分割図の持つ位階の優劣が覆されることとなる
これだけは危機感を以て注視すべき様子である
ラグナさえ特定できれば最上級の分割図になるシャスティアムシャは
土星と金星が絡まない位置関係で一先ずはお手付きという結果だった
では
シャスティアムシャよりも深いカルマを写すナヴァナヴァムシャがどうかといえば
やはりここでも金星と土星が絡みを作れない
致命的なほどの悲運( 被災 )であれば
間違いなく深層分割図でもそれが「宣告」されていなければならない
師はご自身で出生時刻をコンマ以下の単位まで修正しているので
D60やD81で時運励起が完璧にならないようであれば
それは個人規模の経験と判断する外ない
それから
これまた悪運の強さだけで生きてきた「しょうもない男」の時運も確かめておく
ラーシでは水星が土星と絡まないのでそこで時運のサルベージが終わってしまう
ナヴァムシャも同様に
水星が月に逆行する配置で土星が水星と相対するのはいいが
木星が金星と関われなかった
シャスティアムシャはそもそも月と水星が絡まない
ラグナが獅子座と仮定されるナヴァナヴァムシャでは
月と水星が相対して水星が逆行すると土星とケンドラの位置関係になり
木星はそのまま土星とコンジャンクトし
金星は蠍座に逆行することで火星と星座交換してまた木星と絡む位置に伏在する
金星に対するラーフとそのディスポジターの太陽の位置がなかなか面白く
ラーフは金星から9室目に住んで牡牛座に伏在する金星の方からは太陽が9室目である
しかしだからといってD60でダシャーが整合しないのを無視するのは大いに不合理で
私のナディアムシャが持つ配置の良さからダシャー上の突発運を期待することと同じだ
念のため最後にD8を確認してみたが
こちらでも土星と木星が隣り合ってしまい
上手く続いた時運の順序が破綻している
友人よりも更に出生時刻が正確な相手となると
結局はどうしても自分の家族になるしかない
例の日時における実姉は面白いことに金星と火星ばかりがダシャーで連続し
プラーナがケートゥ期でもケートゥが火星の5室目でトリコーナの絡みを作り
その数時間後のプラーナ金星期はそもそも金星が火星へと逆行している
それが7室( 10室の本質 )なので実姉個人はこの時に人前で何かをしているはずである
7室の減衰した火星は高揚の土星や木星からアスペクトされてバンガしており
機能的凶星が7室に住むとマラカ的な凶兆の印であっても
事なきを得られる結果に通じるということだろう
ナヴァムシャはプラーナがケートゥ期の頃には火星がケートゥとも木星とも絡まず
その後の金星期になると6室対12室の軸で金星が仮想的に火星と相互アスペクトする
しかしクドいようだが今回検証する「有事発生」の時刻は午前4時18分とのことであり
実姉のチャート上で金星がプラーナ・ダシャーに移るのは昼から夕方あたりのはずである
従ってナヴァムシャ上ではダシャーに対しプラシュナの対象時刻( AM4:18 )が整合しない
シャスティアムシャに対する期待は結果的に高まったと言える所見で
まず金星は乙女座に逆行して火星とケンドラの絡みを作っている
プラーナがケートゥ期の頃に火星から見てケートゥが9室目に位置し
木星と星座交換して火星が牡羊座に住むと見なした場合でも5室目にケートゥが住む
「ほどほどに留意しておこう」と言える予兆が一応は認められる
例えば電撃結婚した人物のナヴァムシャに正しいダシャー整合がなくとも
シャスティアムシャだけが正しく有意な絡みを起こしていた例というのは確かに在った
ナヴァナヴァムシャは火星が金星と星座交換して最高に強く絡み
火星に向け5室目のアスペクトを起こす木星はケートゥのディスポジターである
ラグナロードの火星に対し金星は2室7室支配のマラカで
9室12室支配の善良な木星が救いを与えてくれている
一見して何かの事件事故に居合わせてしまうが
運よく賢明なグルのような年長者に助け出されるといった光景が想像できる
肝心なナディアムシャの方は
火星が8室目のアスペクトを起こす位置でまた金星が木星と星座交換してはいたが
火星に対してケートゥもそのディスポジターも絡んでいない結果だった
最後に
これまでは覗いたことが無かった日本のナヴァナヴァムシャを
例の日時のダシャーに照らしみたい
ケートゥのディスポジターになった火星が9室に逆行してアスペクトバックまで起こし
仮想的に火星がコンジャンクトするラーフのディスポジターは
火星の本来の位置からトリコーナの絡みになった高揚の金星で
水星だけがまたしても正しい位置関係になっていなかった
火星が逆行してケートゥにアスペクトバックすれば
ラーフ・ケートゥ軸は逆行した生来的凶星に傷つけられ
それは「メディア」の3室と「法律や条例」の9室であるため
予言が誇張され続ける現在では何が個別具体的な原因か不明だが
3室10室支配の火星が意味する広範な一般メディアがパニックに陥っているとも読める
ラーフを含む9室天秤座の惑星集中に対しては
8室乙女座の土星が逆行位置からアスペクトし
「ラグナロードが8室で逆行する」という異常な混乱と不自由の配置が
余計に収拾のつかない前後不覚の倒錯状態をもたらす懸念は十分にある
馬鹿げた乱痴気騒ぎをする前に
有事対応のための正しい予習復習を習慣化するべきだろう
大災害が起きてしまえば
PC類は真っ先に使えなくなるのだから
最初に役立たずとなるのは威勢の良かったYoutuber達であり
その次くらいに占い師である
今からの1年間で
ちゃんと
備えましょう
以上
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