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執筆者の写真鹿村文助

予知夢能力者の元漫画家・たつき諒氏のラグナ検証

更新日:5月11日







ラーフ期が終わって3ヶ月が過ぎたせいか

私は20代の頃ほど旺盛なオカルト欲がなくなってしまった



しかし運命とは本当に面白いもので

直近の金曜日(12月17日)に自社の総務管理の都合で隣県の銀行へ手続きに自ら出向いた際に

そのすぐそばのコンビニで偶然にかの有名なたつき諒氏の著作の完全版を本棚に見つけた



思わず私は缶コーヒーと一緒にその本を衝動買いし

今日になってから同著作を一読したところである



たつき諒氏は70年代から80年代にかけて一世を風靡した少女漫画家世代の一員だと言える



プロデビューは1975年の「郷ひろみ物語」で

以後は少女漫画家のジャンルからホラー漫画家としても活躍し

怪談本の挿絵や読み切りホラーを多く手がけた









一見してまさに「私が小学生の頃の理容店の本棚に取り置かれた少女漫画」のイメージだ

何故かあの頃は繊細で清楚な画風の女流漫画家の多くがおぞましいホラー漫画を描いていた

(私が9歳頃に読んだあつたゆりこ氏作の「引き裂かれた顔」は私をトイレに行けなくさせた)



そんな時代性の代表者であるたつき氏は今更だがあの「私が見た未来」で一躍注目され

東日本大震災をほぼ正しく予言できていたとしてこの数年来でネット上の有名人になった



冒頭のアイキャッチにした氏の著作の完全版は

その突然のブームで現れた氏の名を騙る悪意のプリテンダー(偽物)への対抗措置として

今年10月に急遽再編増補されて出版された新刊である



同著作で述べられている氏の幼少期からの神秘体験はとても興味深く

後半部にはオカルトの否定論者が躍起になるような凄まじい出逢いが記されている

(流石にその全部に触れるのは著作権の問題もあるだろうから必要最低限に留めておく)



その著作の核心たる重大事といえば

丸10年が過ぎたあの東日本大震災に並びうる極大の天変地異が起こるとした著述である



本稿ではそれも含めて氏のラグナ特定とチャートの特徴を吟じてみたい



私が自己流にレクティファイした結果のたつき諒(竜樹・諒)氏のチャートは以下の通りである





漫画家は2室(生来の才能)と3室(手と身体で生み出す表現・客観的個性)が有意であるべきだ



私はいつも仮の出生時刻を正午ちょうどにしてそこからレクティファイするが

たつき氏は正午そのままの出生でおおよそ正しいように感じたのである





ラーシでは3室10室支配の重要な星となる火星が本人自身を指すラグナに住み

機能的凶星の月とコンジャンクションしチャンドラ・マンガラ・ヨーガを繰り出す



2室支配の木星は「奮起・努力」の6室で逆行しながら高揚し

2室10室12室とラグナ9室11室にアスペクトする優れて幸運なコンディションである



たつき氏は実際のところあまりスマートではなくかなり努力の人という所見だ





ナヴァムシャでもラグナロードの土星が表現力の3室で減衰しつつ

土星が高揚する星座を支配する金星とコンジャンクションしてニーチャ・バンガとなり

それは月から見た7室で起きているため確実に逆転的吉意を帯びていると言える

(更にそこへ2室支配の木星が7室からアスペクトするので存分に漫画家の才能を示している)



音楽や芸術を表意する金星は逆行こそしているが

ラグナがヴァルゴッタマとなって二重にラージャ・ヨーガ・カーラカである以上に

ラーシで9室に定座したりナヴァムシャで3室からアスペクトバックしたりとかなり強力だ

(またラーシ/ナヴァムシャの両方で金星と土星がラグナ対4室9室のラージャ・ヨーガである)



その金星は必ずラグナロードの土星と関わるために清楚さや初々しい優雅さが表現に伴い

いつまで経っても10代の美的理想をその感性の鏡に映し続けているのである

ラーシで9室に定座し土星とコンジャンクションしながら減衰星座へ逆行する配置が有意だ



Wikipediaに依拠した氏のキャリアの出発時期である1975年頃のマハーダシャーは

「ラーフ-火星期」だった






ラーフ期の最終盤で木星の影響が出始める頃でもあり

ラーフのディスポジターの木星が逆行することで5室でラーフへ仮想アスペクトバックし

同様に逆行してラグナにもアスペクトするかのような影響力がある木星の吉意が手伝い

「書く仕事」(漫画家)として3室10室支配の火星が住むラグナの配置が強調され

ラーフのディスポジターで即ち次のダシャーとなる木星の持つ11室(デビュー)の象意を

氏に結実させた






ダシャムシャにおいても

ラーフは独立の11室に住んでその星座は牡羊座であり

つまりそのままディスポジターの火星がアンタルダシャーで巡った時運でデビューとなった

(しかも10室在住の火星はディスポジターがまさに次のダシャーの木星である!)



従ってたつき氏のラグナは水瓶座で正しいと判断した




予知夢の能力は

一体どこから来るのか






本稿でも不可欠な氏の第6感的才能である予知夢の素質という問題だが

まず本人の隠れた真の姿を指すナヴァムシャを見ると大いに有意な所見があった



まず12室(眠り・霊感)の山羊座に霊的感性をもたらすケートゥが住み

そのディスポジターでラグナロードの土星は減衰しながらニーチャ・バンガになる



「眠り」というのは12室に次いで3室の生理的欲求という象意でも兼ねられる

つまり予知夢を感受する能力は確実にこの3室と12室の絡みだと言える



土星が減衰することで所謂「変性意識」につながりやすく

9室支配の金星がコンジャンクションしてニーチャ・バンガになり

木星が2室(スピーチ・発言)を支配して土星と金星の住む3室(記述)へアスペクトする



この配置がラーシでは9室で全く同じように成立し

特にラーシの9室には12室支配の土星が住んで高揚し木星が吉意を与えて保護するため

睡眠という深い無意識下で金星と木星が精妙な神秘体験を知覚させるようである



こうしたコンディションにより

氏は漫画家として独立するかしないかの頃から枕元にノートを置く習慣が身につき

不思議な夢見が得られるとすぐさまノートに筆記し後でネーム化(描画すること)している



そして氏は次々と有益な予言を夢占断の知識を経ながら明確な要約へと抽出し

あの東日本大震災をずっと以前に予言していたようである



個人的に感心させられた氏の神秘体験には

「9歳頃に世界の創造主のような老翁の姿を空に幻視した経験」というのがある



氏は幼い頃に家庭の事情で引っ越しを3回も行っており

それは氏の郷里の横須賀や横浜の範囲内を行き来する程度のことだったようだが

転校という経験は幼い氏本人を強く孤立させる悲しい出来事だったようだ



氏は友達にも恵まれないまま登下校の道すがら

ふと目を閉じて瞑想するように自らの境遇とその世界を遠い宇宙から俯瞰した光景で

「私はどうしてこんなところで生きているのだろう」と述懐の情に浸ったそうだ




その時である

遠い空の彼方に「白衣をまとったサンタクロースのような優しい老人の姿」が見えたという




氏はその人物の正体を悟り思わず懐かしさにかられ「親元に帰りたい」と涙ぐんだほどだった

(氏によると「神様がいるとしたら , こんな感じの人かも・・・」とのこと)



全くとてつもなく霊的な経験をそんな幼い年齢で体現していることに脱帽させられる

その時の氏のダシャーは「ラーフ-土星期」の頃である






ラーフは「孤立」の11室に位置しディスポジターの木星も7室(10室の本質)から12室目に住み

逆行してしまうことで11室にアスペクトバックし

高揚した土星からも生来的凶星としてのアスペクトを受け

周囲から距離を置くことになる時運である



(水瓶座ラグナでは木星が機能的凶星となる2室11室支配であり

木星が更に逆行することで変則的な誤った作用も起こすと考えられ

それが11室の象意を極端にさせるラーフと向かい合うように働くため

氏は転校先で友達に恵まれなかったのだろう)



そんな最中に9室天秤座の配置に逆行木星がアスペクトを起こすように働き

9室で高揚する12室支配のラグナロードと9室で定座の逆行金星が極めて非現実な経験を

幼い氏に与えたと思われる



この時点でたつき氏には尋常ならざる深く神妙なカルマが顕現していたようである




今後に起こり得る

東アジア広域を襲う津波の可能性




氏の予知夢のその真価の焦眉とされるのは4年後の7月に生じると予言する超巨大津波である






画像の最下部に氏本人が夢を見たとする日時が明記されてある



この日時のトランジットは以下の通りだ





このトランジットに対して氏本人のラーシ・チャートを照合すると





実に私が認知出来る限りでもこれだけのダブル・トランジットが生じていた



この状況下で有意なのは

12室やケートゥが住む5室や氏のスピリチュアルな源泉の9室や金星が逆行する8室である



これだけしっかりダブル・トランジットが予知夢を励起するコンディションであれば

間違いなく氏はとてもとても如実に未来の光景を幻視できたはずである



一方で

本当に大事なのは予言されているその日時である



氏が予知夢で掴んだ「2025年7月」の時期をチャート化すると──





一見して「国家の対外的有事」を指す7室に8室の表示体である土星が住んでおり

トランジットのラグナからすると5室6室支配でほぼ機能的凶星である



魚座は浜辺や大海を象意するので遠洋から何かが迫ってくる様子を指している



そして何より留意すべきは「国土」の4室射手座にダブル・トランジットが起こり

そこへ12室支配の太陽がアスペクトしてしまう所見だ



射手座というのはインド占星術の教科書的な定義で

日本の建国図(ラーシ・チャート)のラグナである



どうやら日本の国家社会が間違った行政処置を断行しているような未来である



プラシュナ(即時占断)的な判読の技術がまだまだ私には身についていないが

アメリカを意味する獅子座に機能的凶星となった火星とケートゥがコンジャンクションし

そこに日本の主権的問題を指す11室支配の月もコンジャンクションしているため

アメリカからも見放されるような国家経営の過失を日本は犯しているのかも知れない



また9室で金星が定座するが対向の3室には火星がアスペクトバックするので

文化人一同がこぞって批判的な声明をジャーナリズム(3室)に掲げる時でもある

(日本の建国図のラグナである射手座から数えると「暴力・エゴ」の6室で定座する金星だ)



おそらくはちょうど10年前の東日本大震災の直後のような

政治家への誹謗中傷のごとき問責の雨アラレが起こっている頃といった様相に見える



しかしその後の日本および他のアジア国の復興と再生の様子はすこぶる素晴らしいと

氏は例の著作内で述べている






大津波が起こるとされる2025年の翌年元旦のチャートでは

10室に惑星集中が起こり4室からそのディスポジターの木星が吉意を返している



射手座は日本のラーシ・チャート(建国図)のラグナであり

惑星集中が起こってラグナロード(木星)と土星がアスペクトしダブル・トランジットとなる



特にこのトランジットでは日本そのものを指す木星が「外国」の7室からアスペクトバックし

ラグナで惑星集中が起こるため日本の復興に外国から期待とエールがもたらされるようだ



一方でラグナに11室12室支配の土星が住むことで

観念的で手探りな政策判断を行って功罪の差が激しくなる時局を意味しているとも思える



なおかつ木星は逆行することで3室牡牛座に住むかのようになり

ラグナから土星がアスペクトして「ジャーナリズム」の3室にダブル・トランジットが起こる



そこには5室支配の月が住んでおり

「民衆の率直な希望がメディアから発信されていく」という可能性を指示している



氏は同著作の中で「悪いことの次には良いことが必ずある」とする記述を刻んでいる



卑近な話だがその頃の私はダシャーが「木星-土星-水星期」で

セカンドアンタルダシャーの集大成が形になろうとする時期に当たる



私の人生を尽くしうる目的が生まれてくれるのであれば個人的なエゴではあるがありがたい



氏にいつかお目通しの叶う日を祈念しつつ私は今日もまたジョーティッシュを綴っていく





以上

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