新規サービスご利用者様のD150を特定する─木星期に掛ける豊かな希望
- 鹿村文助
- 2 日前
- 読了時間: 7分

最近やっと2品目のサービスを開始したが
少し前に記事の題材とした通常鑑定へのご依頼者様が
この「D150のラグナ修正」を改めてご購入下さった
上記の記事で主役となったご本人様は
私を信用して下さって検証のための詳細な来歴を多くお答えいただいた
( 以下ご本人様の肉親について )
家族構成
父:2011年12月に病気で他界。享年56才
母:とてもパワフルで明るい。
姉:5才年上。シングルマザー
兄:4才年上。自動車整備士。
「兄と姉を一人ずつ持ち実家には自室が無く不自由だった」とか
その他に「食べることでストレス解消を図るせいで過食嘔吐も経験した」等
赤裸々な過去をお教え下さった
更には
「童顔で実年齢より若く見られることが多い」という点や
「性格が男性的だと言われ実際に男性相手とロジカルな話をしていると気楽に感じる」とか
鑑定後の答申文案で私から問いかけるように特徴を記述したその内容に
程々の整合が見受けられたため結果的に私の判断は正しかったことが分かった
以下がラグナ修正後のご依頼者様のD150である


まずバイオロジカル・ファクトとして絶対に外せないのが「兄と姉の実在」であり
乙女座がラグナであれば月と火星の星座交換が3室対11室になる
( ご本人は末の妹のため「長子か末の子は3室と11室が関わる」とした定義に該当する )
互いに減衰した月と火星のチャンドラ・マンガラ・ヨーガの星座交換に
わざわざ高揚の木星がコンジャンクトして普通ではないバンガが起きている

つまり同時にガージャ・ケーサリ・ヨーガとグル・マンガラ・ヨーガも並立しており
それが3室と11室であるため途方も無く「多趣味多芸の人」と言える豊麗さが滲んでいる
高揚した木星は星座交換の月にアスペクトまで与えていて
蠍座の陰湿気味な性格がまるで現れないほど凶兆が希釈されている
そのためか
この女性はとても一人上手な過ごし方をする趣味や習慣術が10代の頃から顕著で
模写を素描してデッサンを嗜んだり縫い物ではやや難しい手繰りを使ったりする

「性格が男性的だと言われ実際に男性相手とロジカルな話をしていると気楽に感じる」
との自覚的な傾向はD150を乙女座ラグナとした場合に
山羊座で定座の土星に水星がコンジャンクトする配置が5室目となる座相が決定打だった
5室は「人間的個性( ≒キャラクター )」を意味し「感情が伴った判断や言動」が現れるハウスで
もしこの山羊座が凶意のハウスとなると単に大きな短所になってしまうだけであり
記録されたご本人の出生時刻に従うと山羊座が3室や9室等になる他のラグナも有り得ない
( D150のラグナは約48秒で移動するので仮に蠍座や牡牛座をラグナとするとD60が狂う )
それから
話すことに関しては自分の声にコンプレックスがあり、
どちらかと言えば聞き役が多かったと自負しております。
小学2年生くらいの時に合唱の練習をしている時、
自分では頑張って歌っていたら隣の女の子に「先生、○○ちゃんが怒鳴ってうるさいです!」とみんなの前で言われた事がずっと呪いのようになってしまい、
人前で話す、グループで話す事が極端に苦手になっていました。
大人になってから段々と話せるようになってきましたし、いい声と褒められたりする事もあるのですが、
直接話すよりメールや手紙でのやり取りの方が自分てしては得意だと思っています。
というエピソードを伺う限り
ラーフの住む天秤座が2室目に位置する乙女座ラグナであれば
「声」のハウスである2室にラーフが住んで火星と土星がアスペクトしてくる配置の影響が
こうした「声を使う表現や会話に対する自信の無さ」を次第に自覚症状のようにさせていく
しかしながら

大人になってから段々と話せるようになってきましたし、いい声と褒められたりする事もあるのですが、
と述懐なさっているのも
金星が2室9室支配になって10室で吉意最高のダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガを組むからで
自分らしく良い仕事が出来ている時のご本人は大いに個性的な印象を放っている
それでも漠然と自信が持てないでいるのは
2室のラーフに火星と土星しかアスペクトしないことに加え
ラグナが乙女座となると
5室11室軸でそれぞれ定座したり星座交換する火星・土星にラグナロードの水星が傷つけられ
水星が10室も支配して5室でラージャ・ヨーガになった座相に6室と8室の象意が強く作用し
職業運に継続力が無いといった凶相にもなるためだろう

実際の職業については
3年位で転職を繰り返しますが、キャディー、ゴルフ場のレストラン、ゴルフ練習場、ゴルフクラブの販売などずっとゴルフに関わる仕事を続けてきました。
とお答えいただいた過去の業歴をD150の配置に照らせば
「手で触れられる物品類を扱う仕事」と言える山羊座に10室支配の水星が住む配置が確実で
スポーツ好きな中高年の男性に接遇しつつ数十キロはあるゴルフバッグを丁寧に扱う仕事は
土星が6室を支配し火星が3室支配になった乙女座ラグナが客観的な座相で説明できている
土星は「ずっと年上の老齢者」を指し
火星はそもそも「スポーツの表示体」で
サービス等の雑務も意味する6室を土星が支配し
高揚の木星に中和された火星はそれでも星座交換で男性的な強さが現れており
一種のマネジメントを請け負いながらキツい体力仕事に取り組む様子を示す

場合によっては「面倒な相手」を上手くあしらう技量も要するその実務に打ち込めるのも
高揚した木星が労苦に耐えた後の充実感を与えるからで
最初のうちほど余所行きの手厳しい立場だった相手の客が次第に心を開いて懇親になり
辛くともやり甲斐も相応に感じられるといった様子を模写する
星座交換で11室に定座したように働く月は木星と火星の両方からとても強く影響され
慌ただしく隙の無い仕事だがそのテンションに慣れ始めると心地良い緊張に変わっていく

「貴女が居るから来ているんだよ」と褒めてもらえた経験も伺える配置だ
10室も支配したラグナロードの水星が
5室6室支配の土星とコンジャンクトすること自体は
職業運の弱含みを明示しつつも
吉意の5室で土星が定座する恩恵が
「訓練や実践を耐え抜く喜び」をご本人に絶えず与え続けている
D150の対比で診る「私との相性」

今回のこうしたラグナの識別に私自身のD150を用立てたのは言うまでもなく

このようになるからだった


このご依頼者様が最初に私へ鑑定希望を下さったのは「木星-木星-水星期」の頃で
ご本人様のD150では木星とラグナロードの最良な相互アスペクトの時運だった
6室も支配し5室で定座の土星が木星と水星に強く働きかける配置は
「やや難解な学びと実践」を強いられるとも言えるが
それが起こるのは5室11室という理想的なハウスの相対であるため
精神的な達成感も得られる驚きや発見が有った結果に通じる


月から見直すと更に素晴らしく
火星との星座交換で9室に定座したようになる月は強烈なガージャ・ケーサリ・ヨーガも備え
チャンドラ・マンガラ・ヨーガとグル・マンガラ・ヨーガがラグナと2室5室と9室の絡みを作る
目まぐるしい吉意が溢れ出す泉のように迸って土星と水星に相対し
より更に異なるラージャ・ヨーガとダーナ・ヨーガを繰り出して喜びや創意が咲き乱れている
それらは「学び教わる経験」と言える3室9室軸の対置であり
本来のラグナから5室目で定座する土星が私を意味する配置にも見える

私のD150のラグナが位置するナクシャトラやラグナロードの位置するナクシャトラが
このようにほんの僅かの差に収まっていたのは奇跡的な近似ぶりであり
依頼者様ご本人の理想的なラージャ・ヨーガの金星が9室支配だったため
多くの分割図で双子座が強い私へと鑑定を打診して下さったのである
「仕組まれた奇遇」は
お互いのナディアムシャのラグナが正しい場合にこのように写実されると言ってよい
輝ける木星期


ご本人様の木星期が本格化するのは1年以上も先のことだが
今の時点で木星は逆行せずにD150の11室で高揚してチャート全体に豊麗な吉意を振りまく
乙女座ラグナで木星と土星のコンジャンクションは二重にラージャ・ヨーガを組むので
ダシャー・チッドラが終わったその未来においては飛躍的な成長と心の目覚めが待っている

夢が咲いては
その種がまた大地に帰っていく
「この時を迎えるために私はジョーティッシュを続けてきたんだ」と
魂が思い出す瞬間を恋焦がれるように待つ私である
全ての出会いに感謝
以上





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