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執筆者の写真鹿村文助

「X」に改名されたTwitterの行方─最古のツィートをチャート化し占断する






昨日( 2023・07・24 )の夕刻に急遽注目を集めたニュースが挙がった









イーロン・マスクが「Twitter」を改名しブランドイメージの刷新本格化に踏み出したらしい



アメリカと世界は驚きと不安でまた大きく揺れ動いているが

旧ユーザーらは期待していたThreadsがまだまだ発展途上なSNSであることに気づくと

結局「古巣」に戻らざるを得なくなった





あれからというもの

イーロン・マスクのCEO就任を「組織改悪と利便性の破壊」と見なした大手企業が

広告掲載を無期限で中断するようになり

結果的に広告収入が売上の90%を占めたとされるTwitterの採算性は一挙に転落した



しかしそれでも結論は楽観的なままのようだ



赤字はマスク氏にとっては全然余裕
広告収入の半減が続き、キャッシュフローの赤字が続いているとなると、当然ツイッターの資金不足や倒産が気になる方もおられると思います。
ただ、そこは事情が異なるのが、資産家のマスク氏ならではのポイントです。
起業家としても有名な堀江貴文さんが「イーロンマスクの資産とキャッシュフローを考えれば全然余裕でしょうね。」と指摘されてたのが印象的です。
売上が25〜30億ドルのツイッターにとっては、130億ドルの借り入れは巨額ですし、年10〜15億ドルの利子返済は非常に重い負担と言えます。
ただ、イーロン・マスク氏の資産総額は、なんと2300億ドルを超えていると言われています。
誤解を恐れずに単純に例えるならば、2300万円の資産を持っている人が、130万円の借金をしている状態です。


つまりイーロン・マスクにとってはこれもまた自己満足な道楽の一端というくらいものだ



マスク氏が目指していることは、メタ社のFacebookやInstagramに取って代われる「スーパーアプリX」を確立することであり、まずはそのためにツイッターの収支を広告と課金を組み合わせてバランスさせるところにあると考えられます。

( 同上 )



この見立てから分かるように

マスクが目指していたのは自身が構想し続けてきたプラットフォーム「X」の創成である





終わりそうもない経営悪化

着実に進む世界的SNSの私物化に我々はウンザリし真に受けるのを辞めている



ネットではやはり「Twitter」が「X」になってしまったことに落胆する声も見られ

Twitterをマスクが単なるおもちゃにしてしまっていることを嘆く見方が広く潜在している



Twitter社の従業員数が8000人から1000人にまで減ったり

本社が籍を置くビルへの賃貸料を払えずに裁判を複数案件も起訴されたのは

端的にイーロン・マスクの経営行動がまるで信用されていないのが原因だと分かる



果たしてTwitter社の命運を正しく映したチャートはどの年月日か



調べるとTwitterがサービスを開始したのは「2006年7月15日」とWikipediaに記載がある





一方でより更にTwitterの成り立ちを確かめていくと

2006年3月21日12:50」という日時が世界最初のツィートであることが分かった

( ツィートした場所はサンフランシスコのTwitter社本部で当時はOdeo社だった )






SNSツールが最初に実用された記録として今も歴史の1ページという扱いであり

私としてはこのタイミングこそがTwitterの実質的な誕生の瞬間だと考える



あくまでこれは私見の域を出ない試みになるが

Twitterを「2006・03・21PM12:50@SanFrancisco」という出生データと見なし

チャート化して時運を精査してみたい









*****



Twitter創始に関わる時系列の重要なソースから有意な部分を抜粋する



何が起こったかは次のとおりです。
まず、Twitter は 2007 年 4 月に Odeo から独立し、独自の会社になりました。その3か月後、Twitter は 2,000 万ドルの資金調達ラウンドを発表しました。このラウンドは、伝説的な投資家であるユニオン・スクエア・ベンチャーズのフレッド・ウィルソン氏が主導しました。
2007 年 6 月、Twitter は第 2 ラウンドの資金を調達し、Amazon の CEO である Jeff Bezos も参加しました。Spark Capital の10 Bijan Sabet 氏も参加しました。既存のパートナーである Union Square Ventures と Digital Garage はさらに多くの資金を投資しました。
2009 年 2 月、Twitter は 2 億 5,000 万ドルの評価額で 3,500 万ドルのシリーズ C 資金調達ラウンドを発表しました。これにより、Benchmark Capital の Peter Fenton 氏や Institutional Venture Partners の Todd Chaffee 氏などの投資家が参加しました。


「2007年4月( とその3ヶ月後 )」というのが最初の資金調達に成功した頃であり

ダシャーは「水星-木星-土星期」から「水星-木星-水星期」の途上だった





水星と木星は互いに逆行して木星が必ず水星にアスペクトし

土星も双子座に逆行して木星の本来の位置から起こるアスペクトを受け

全ダシャーが絡んでおり

プラティアンタルが水星期になると木星と水星が整然と絡む時運になる



6室は「借入れを作る」ハウスで

木星は魚座にアスペクトバックして強くなり

水星には生来的吉意が望めるだけでなく

水星はズバリIT業界そのものを指す水瓶座で

機能的凶星の水星はそこでヴィーパリータになって6室支配の木星と絡んでいる



その所見において早くもTwitterというプロジェクトには転機が巡って来ていたし

月から見直すと木星が純粋に「投機」の5室支配になって11室からアスペクトバックし

「あらゆるパトロン」を意味する8室11室支配の水星に木星が絡み

蠍座ラグナでマラカになる土星も逆行して水星と仮想の星座交換を組み

そこへ木星が9室目のアスペクトを起こしたりして機能的凶星の関わりを調停している



狡猾で実利に厳しい権威者らの品評に巧みに耐えて出資の裁可を受けられた様子であり

月からでは水瓶座が4室になってそこにコミュニケーションの具体たる水星が住む配置が

そもそも「真新しいプラットフォーム」と言える新規SNSを暗示していたかのようだ





ナヴァムシャもやはりその「良い因縁」の足跡を示しているらしく

4室で最高に強いシャシャ・ヨーガの土星は逆行すると乙女座と双子座に絡み

乙女座にはやはり木星が本来の位置からアスペクトを与え

水星のディスポジターは木星で土星も射手座や魚座にアスペクトできるので

こちらでも全ダシャーが十全に絡んでいたタイミングだった



3室12室支配で減衰した水星は「達成」の9室で優良な例外則になり

マラカでもある7室8室支配の土星は逆行した位置で木星に凶意を中和されるので

乙女座から水星に与えるアスペクトは当然ながら「投資開発が受けられる」ことを示す



「資金調達」の6室を支配する木星が

6室の結果である11室から良い影響を働きかけたり

至高の9室で良性化した水星のディスポジターとなって

10室に逆行してラージャ・ヨーガになったりと多分に有意な働きを見せていた



( よく見ると水星と土星は互いの逆行位置でまたも星座交換しヴィーパリータになる )





「境遇の変化・突然変異」を写したD8は

恐ろしく複雑なトリックだらけの配置が運勢を補完し

当時のTwitterが秘めた未知数の魅力と期待値を物語っている



まず水星は金星と星座交換してそこへ木星が逆行し

木星は逆行位置から水星にアスペクトできる上に水星も木星の対向位置へ逆行し

水星はラグナの牡羊座に逆行すると今度は火星と星座交換し

木星が本来の位置から起こす9室目のアスペクトをまた受けることになり

その絡みに土星も巻き込まれて滅茶苦茶に入り組んだ時運の関わり合いが生じる



水星と木星の絡みは牡羊座ラグナでならヴィーパリータになり

それに土星も関われば10室11室の象意が励起されるので

やはりステータスの上昇が不意に( ≒8室 )起こって来る時だった





念のため端的に良い影響が出るD11で同ダシャーを診ると

当然と言うのは今だから可能であるが

水星はラグナから逆行して木星と星座交換し三度ヴィーパリータの絡みになり

木星が牡牛座に逆行しただけでもラグナにアスペクト出来るので単純に絡みがあり

土星はそのままの位置から水星と木星の両方にアスペクトしている



土星は月から見て11室で減衰した8室の支配星で「努力抜きで得られる成果」を意味し

本来のラグナから4室目で減衰したラグナロードでもあり

「風が吹けば桶屋が儲かる」式のバタフライエフェクトがこのD11でも起こっていたようだ





更にシャスティアムシャがどうかといえば見事に予定調和と言えるほど絡みが重複し

木星が天秤座から起こすアスペクトを受ける金星は水星と星座交換し

土星も逆行しない本来のアスペクトで金星( と水星 )にアスペクトしていた



シャスティアムシャは土星が9室で例外則になって木星と相対するため

木星が支配する5室8室が「ベンチャービジネス」の表示体のように働き

土星も火星と星座交換しているが木星は火星土星の両方にアスペクトし凶意を抑える





またシャスティアムシャでは金星がケートゥのディスポジターで

ケートゥ期はラグナロードの太陽が水星と組んだスーリヤ・ブッダの吉意を受け

水星と金星の星座交換が太陽とケートゥに10室対11室という高威力な絡みをもたらし

それらに対し木星が乙女座に逆行してアスペクトしてくるカルマ的な配置である



ケートゥ期そのものは「物事の停滞」が続く不運の時だが

複雑な作用反作用がケートゥに起こってディスポジターの金星も定座したようになり

アメリカやその他の先進国でTwitterに対する試行錯誤と一進一退が繰り返されたのである



つまりはこの頃のTwitterは正しい意味での発展途上を進んでいたと言える




マスクによるTwitter買収の時運を振り返る






では何故このケートゥ期の後の金星期に今ある悲劇的状況を迎えたのかである





私の師の検証の結果イーロン・マスクは乙女座ラグナとされる









*****



2022年4月初旬、個人筆頭株主になったイーロン・マスク(テスラCEO、スペースX創設者兼CEO)の取締役就任が発表されたが4月9日に辞退している。同年4月25日、マスクによる株式の100%を取得する買収提案を受け入れた。




上記の時期はマスクの「ラーフ金星土星期」が終わろうとしている頃だった





「ラーフ-金星-土星期」は

金星とコンジャンクトした土星がラーフのディスポジターで

土星は5室の結果である9室に住んだ5室の支配星だったためか

大きな決断をしてでもラーフ的な野心を実行に移したい心境だったようだが

5室の意味する「投機( 買収) 」と「リスク」を指す6室の象意が同時に働く時でもあり

土星が6室にアスペクトバックしたり金星の担う2室の「私財」の象意に凶意を与えたりと

マスク自身も煮え切らない思いで逡巡していたのが分かる



Twitterの弁護士は、マスクの個人資産は主にテスラ株に結びついたもので、その株価はハイテク株全般の下落とともに2022年に44%下落したと指摘した。彼の所有するテスラ株の価値は1000億ドル以上下落しているという。マスクは株式市場が下落しているからTwitter買収を「やめたい」だけで、Twitterの株主に下落のコストを「転嫁」したいのだとしている。


事実このようにマスクは市況が原因で落ち込んだ自社テスラの株価の動向が不安で

難癖をつけて取引を中座しかけたが実際は日和見から乗りかけた船を見送ろうとした



なぜTwitterは、赤字なのでしょうか。TwitterはGoogleやYouTube、Facebookほど大きなSNSではありません。
とはいえ、TwitterはWebのPVで見れば、Instagram単体と同等かやや上回る訪問者とページビューがありそうです(similarwebなど参照)
だいたいMeta全体(facebook + Instagram + whatsapp)の5分の1程度でしょう。多分……。
ただ、収益性でみるとその差は圧倒的です。(2021年の数値)
Twitter 50億ドル
Google 2570億ドル
Meta 1170億ドル


それ以上に

事業性が死んだに等しいほど低能率なTwitterの採算力を目の前にして

マスクがそれでもTwitter買収に「色気づいてしまった」のは

ラーシの5室山羊座でラーフとコンジャンクトした火星が高揚した機能的凶星だからで

ディスポジターの土星も対向3室蠍座の木星に所謂「ポジポジ病」を惹起されており

当時のマスクというのは意外にも「夢の上昇気流に迷い込んだ凧」だったのである





ダシャムシャではラーフのディスポジターの火星が「投機」の5室に住み

4室目のアスペクトが起こる位置で金星が例外則になっていて明確に絡む



「ラーフ-金星-土星期」は4室9室支配の金星が減衰して土星と火星に傷つけられ

それでも土星がラグナロードで火星も最重要な10室の支配星だったことで

ポジポジ病らしく行動優先となりリスクヘッジ主体の経営的文脈力が麻痺していた



やはり傷ついた例外則の金星というのが不思議な行動力を生み出してしまうようである



おそらくはダシャムシャでも木星がラグナや土星にアスペクトできるので

次第にリスクに対する注意力が戻って来たようだったが

時すでに遅く「ラーフ-金星-水星期」は12室に住む水星が金星のディスポジターで

水星には火星がアスペクトしてしまいつつ木星が保護のアスペクトを与えたりもしている



12室に住んだ水星は5室8室支配で

明確に投機とギャンブルを意味する遊興の表示体となり

木星が逆行位置から生来的吉意を恵んではくれるが当然それは逆行した機能的凶星である



ミスを回避したつもりでも浮気心をもたらす逆行の木星が

ヴィーパリータの水星を更にまた間違った経営行動に導いていったのかも知れない





そして

マスクに買収されようとしていた当時のTwitter側は「金星-太陽期」開始3ヶ月弱で

金星と太陽に対してはラグナで逆行した劣悪なマラカの土星がアスペクトしてしまう



企業にとって生命線たる2室( 人的インフラ・財力 )を双子座に逆行した土星がアスペクトし

太陽自体も双子座から土星の10室目のアスペクトを受けるため

即ち財政難であり事業改善として外堀を埋められるだけの一手が打てない様子を意味する



他方で天秤座の木星も乙女座に逆行して金星と太陽にアスペクトできており

太陽が9室( 失業 )でラーフと共に土星から悪意のアスペクトを受けたり

7室( 10室の結果 )に住んだ機能的凶星の金星を救済するかのようでもある



果たして木星と土星のどちらがイーロン・マスクの表示体なのか





ナヴァムシャは奇遇にもラグナがヴァルゴッタマで

これまた不運にも高揚の土星が金星にアスペクトしたり太陽に逆行したりしている



よく考えるとTwitterのナヴァムシャで乙女座に住んだ太陽はダナ・カーラカであり

ビジネスパートナーの表示体になるためもしくは太陽がイーロン・マスクなのだろうか



確かにイーロン・マスクは乙女座ラグナである





しかしナヴァムシャでは太陽に向けて土星が逆行し

乙女座にアスペクトバックする水星そのものも高揚並みの強さで傷つけてしまう



ただ冒頭で述べたように

土星と水星は逆行すると星座交換したようになり

乙女座には牡牛座の逆行木星がそのままアスペクトできる位置関係である



蟹座ラグナでは水星と土星の星座交換はヴィーパリータで経年ととも運気が好転する



そこにアスペクトしてくる6室9室支配の木星が11室( 6室の結果 )に住むのは大いに有意だ

その影響は決して単に悪いだけではないだろう



おそらく

Twitterのナヴァムシャは水星土星が両方ともマスクを暗示しているらしい




来年10月まで続く「金星-月期」は活路に通じるか






Twitter社はあと15ヶ月ほどを「金星-月期」で過ごす





今もなおCEOのマスクによる采配の行方が悲喜こもごもに見守れらているのは

マハーダシャーがラグナで高揚したマラヴィア・ヨーガで月もコンジャンクトするからで

殊に現在はラグナにアスペクトしてくる逆行の土星がラーフのディスポジターである



Twitterの従業員にとっては12室水瓶座が「過剰に騒ぐメディア」やあるいはマスク本人を指し

「金星-月-木星期」が巡る来月8月24日まではまさに「CEOの自作自演に悩まされる」時運だ





ほぼ1ヶ月後に始まる「金星-月-木星期」はシャスティアムシャではすこぶる良く

月と絡む金星は水星と星座交換し月と金星の両方に木星がアスペクトできる





ナヴァムシャは月が金星のディスポジターになり

絡んでいないように見える木星は牡羊座に逆行すると天秤座にもアスペクトし

月とはガージャ・ケーサリを組んで全ダシャーが一応は絡んでいる



当分の間は起こり続けるダブルトランジットもラーシの2室4室10室に起こっており

それに対する良い絡みの有るダシャーが巡ればTwitter社も「正しく前進」することだろう





「未知数」を意味するXはふとした拍子にマイナス方向の未知数にもなり兼ねない



水瓶座時代が加速するほどSNS競争は突飛な「他山の石」になり特異な価値観となる

「X」が墓標を暗喩するアイコンになってしまわぬよう今も世界が関心を注いでいる



以上

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