top of page

私が生まれ持ったセクシュアリティ─D150のアルーダ・パダに照らして

執筆者の写真: 鹿村文助鹿村文助

更新日:2024年6月30日





あれからというもの

「これからたった2年で自分がLGBTQになる」という未来が

分かってはいても正直まるで受け入れられない



もしも

私自身の出生時刻がやっと10秒以内程度の誤差で済むなら

インド本国でも事例がごく希少な

D300( アルーダ・ナディアムシャ )をどうにか生成できただろう





じっと自分のD150を眺めていて

「そういえばこの分割図でアルーダ・パダを出したことがまだ無かったな」と

ふと気がついた





いざその配置を目算して出してみると

とても面白いことにアートマ・カーラカの火星がそのままラグナロードになり

「D150はそういう意味で最も深い本来の自分が描いてあるのかな」と思う結果だった





このように

ラグナロードの火星は7室牡牛座からアスペクトバックし

逆行しても定座できる強い配置を獲得し

6室牡羊座にアスペクトしてくる定座の木星はナクシャトラが「ムーラ」で

支配星のケートゥはアルーダ・ラグナから5室目に住むので

何かあれば自前ブログで独り言を黙々と綴る私の日常をよく現わしている



「ムーラ」はアレコレと必要以上に思索に耽るナクシャトラで

例えば以前に検証した松本まりか氏はラーシのラグナがハンムサ・ヨーガになった射手座で

「ムーラ」を支配するケートゥが12室蠍座で高揚して火星も定座する影響で

飛び抜けて明るいイメージとは裏腹に「幸せになるのが怖い」などと言い出すのである



また



ご覧あれ



とても精緻で驚くべき整合は

アルーダ・ラグナからでも「私には兄や姉が在る」ことが証明されている所見である





せっかくなので

私のD150との対比によって導出した実姉のD150でも

こうした整合の有無を確かめてみる





ヤタラメッタラに奇遇なことに

実姉もそのアルーダ・ラグナのラグナロードは

実姉本人のアートマ・カーラカに当たる火星だった

( こちらでもラグナロードがラグナにアスペクトバックしていて強い )





すると

実姉のD150では3室双子座が私を意味するハウスで

その支配星の水星が住むのは8室蠍座だった





蠍座は私自身のD150のアルーダ・ラグナなので

つまりこちらでも無事に整合が見られたのである



それだけでなく





翻って私のD150でも

「兄姉」の11室蠍座にアスペクトバックする火星が

牡羊座に向かっても逆行して定座し

それは即ち実姉のD150のアルーダ・ラグナに当たる



なかなか不思議な光景である



( 他人のD150ではやったことが無いが )

やはりお互いのラグナが正しければ

これほど深い分割図でもアルーダ・ラグナは正しく働くらしい




私と姉のD150のアルーダが示すこと






こうして見ると

私は最も深い分割図のアルーダ・ラグナが女性星座の蠍座で

2室射手座で定座する木星とそこに対向してくる8室双子座の土星以外は

どれも感受点が女性星座になっている特徴がある



射手座の「ムーラ」に置かれた木星は

ナクシャトラを司るケートゥが逆に木星の支配する「プールヴァ・バードラパダ」に住み

つまりナクシャトラが星座交換することになり

そのナクシャトラに向かって8室から土星がアスペクトして

木星自体も土星と相互アスペクトしており

木星期であろうと今これから私に巡って来る余生の時間はすでに土星的なのである



〔性格〕
プールヴァ・ヴァードラパダは伝統的にも、物理的にも、比ゆ的にも、火や熱、燃焼や分解に関わるとされる。おそらくこれは、火と熱を支配する破壊の神であるルドラと関わるからだと思われる。
とりわけ(葬式用のベッドであることから)、死者の体を火葬する葬式のマキによる火や熱である。
2つの顔の男は死の時間を象徴し、過去を見るため、この世界と死の領域を見るため、もう一つの世界に向き合っている。もしくは、いつもは人に見せないもう一つの一面を持つ人を示しているのかもしれない。
ラグナや月がプールヴァ・バードラパダにあると、過度に深刻(serious)、怖がり、過度に緊張・神経質であるが、非常に雄弁で、良い話し手である。
学問や研究、社会的な問題を議論することを好む傾向がある。また、ある物や人に対して、献身するが、その対象は揺れ動き、定まっていない。
情熱・性急・激しさ・怒りはプールヴァ・バードラパダと強く関連し、この星宿の人は興奮しやすく怒りっぽい人となりやすい。
また、批判・不快な言葉・貪欲さ・悪や人生のダークサイドのエクスタシー・魅惑(fascination)を支配する。それは激しい痛み、落下、事故や攻撃からの傷を支配し、行為や言葉に苦しむことになる。
罰することと贖罪は揺れており、その影響下でなされた行為はしばしば病や深刻な状況を生み出す。そしてこれは後悔や悲しみ、困難さが伴う。


随分と深刻な性質が述べられてあるが

ナクシャトラ交換した私のD150の木星は

魚座の性格を帯びたようになりながら

結局は双子座の土星が逆行した凶意をアスペクトすることで

「意味深長な深謀遠慮を繰り返してしまう」ような占い師になるはずであり

熟考するのは悪くないが魚座的な似非預言者にならないよう克己すべきだ





その土星が住むのは木星が支配する「プナルヴァス」で

D150においてもラグナロードはラーシのラグナロードと同じナクシャトラに住んでいる



今生の私はとにもかくにも双子座的で

暇さえあれば人と人の間を取り持って全く異なる立場を行ったり来たりしている印象だ



最も深く隠れた私自身を意味するラグナロードは「プナルヴァス」の土星で

木星が定座による生来的吉意をナクシャトラにアスペクトバックするので

「6室で逆行する土星」が本質的な私であっても表向きはeasy( 楽天家 )なのである





とはいえ

アルーダ・ラグナから見たその双子座は「異性との交接」を意味する8室に改まってしまう



双子座自体は男性星座であっても

それが性的な感受を示す8室になって

そこに住む土星は逆行することで良い影響がほとんど無くなっている



双子座が5室や8室という「人としての繊細な機微( 性的な情緒 )」に位置するとどうなるか

私事として考え直すとシミジミと身につまされる



ハリウッドの映画を見ると、同性愛を描いた作品が非常に多いのが分かるが、LGBTの権利擁護を啓蒙推進しているのが、アメリカのハリウッドである。
日本のLGBT法案もアメリカの圧力によって、早々に可決されたのである。
この双子座が不妊の星座とされていることは、近年になって流行って来ている体外受精や代理母出産などから明らかである。
普通に性行為をして、自然分娩で子供を授かるという、そうしたあり方が、科学の力で変わってきている。
これは、双子座の力によるものである。


ずっと以前にラグナ検証した大学の先輩( 男性 )に関し

今思えば好意の感情があった」という趣旨を確か書いたはずだが

確かに私のラーシでは7室支配の木星が水瓶座( トランスジェンダーのサイン )に住み

その木星が10室双子座の水星( 私自身を指すラグナロード )にアスペクトしている



ナヴァムシャもナヴァナヴァムシャも双子座ラグナである私は

どう転んでも性的な倒錯と自壊に向かっていくしかないらしい





実姉の方はというと

私と違って随分と快活な男性的女性像をモンタージュしている



ラグナが明快な男性星座の牡羊座で牡羊座は太陽が高揚する星座である



アスペクトバック出来るラグナロードの火星は男性星座の天秤座に住み

全方位な自由主義者の性格を備える



2室牡牛座の木星は9室12室支配で最高に良い吉星になり

8室に3室6室支配の水星が住むことでジェンダー的にも男性志向になるが

木星との相互アスペクトでヴィーパリータになって性急な傾向が抑えられる



次いで優れた兆候があるのは3室9室軸で

4室支配の月が双子座に住んで「お喋り上手」という印象を与え

対向9室の射手座でコンジャンクトした太陽と土星は5室対10室11室の高威力な絡みを持ち

単独でラージャ・ヨーガやダーナ・ヨーガを帯びて月と更にラージャ・ヨーガを作る



2室と12室が木星対金星という豊満な吉意過多の星座交換になってしまうのが

少しばかり杞憂といったところだろうか



私よりもよほど個性的で人を魅了し得る富貴に恵まれている





もっと単純に実姉のラーシのアルーダ・ラグナを出してまた驚いたが

そもそも実姉はラーシのアルーダが牡羊座ラグナだったのである



こちらの方ではラグナロードの火星が4室で減衰して随分と大人しい印象になり

機能的吉星の木星も8室で高揚のケートゥとコンジャンクトし

12室にアスペクトバックして「プライベートを大事にしたがる」といった出不精な様子だ





そして

実姉のラーシの3室を私のラグナに置き換えて私のチャートと見なすと

7室でマラカの水星がバドラ・ヨーガになってパーパ・カルタリ・ヨーガになる



懇意になる異性がそもそも精神的に不自由そうな様子で

その性格と言動が私の側からすると「辛辣過ぎて容赦が無い」といったキツい印象だ



魚座には月が住むので

そもそも実姉のもう一つのラグナとしても機能することになり

今や似ても似つかない私は第三者からの品評では「姉によく似た弟」ということになる





こうして姉のラーシから見た別側面の私というのは

やはり女性星座に住む星の方が多いくらいであり

男性星座の獅子座と天秤座で定座高揚する太陽・土星の働きがなければ

頼りなく精神薄弱な「Xジェンダーを自称するだけの弱者」という印象だ





今になり改めて気がついたのは

実姉の3室魚座を私のラグナと見なした場合のラグナロードの配置が

私のダシャムシャのラグナと7室の配置にほぼ完全に合致することだった



土星が高揚している配置まで同じで

「木星-土星期」があと2年弱ほども続く今現在は

姉のラーシの魚座から見た9室目と8室目の状態が

私の公私それぞれの吉凶を指している状況である



私のダシャムシャでは獅子座の月がダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガで最高に強く

太陽は双子座でヴァルゴッタマになった肝心な10室の支配星で

土星はラグナロードの火星やマハーダシャー・ロードに絡むアンタルダシャー・ロードだ



いずれも男性星座で強い所見を作っている



こうして見ると

別に今これからの私は「突然フェミニンになってしまう」とかそんな心配は不要で

ジェンダーのグラデーションが木星期の満了までに段々とその色彩を変えていく程度だろう





アルーダ・ラグナにおいて

残り40日強となった「木星-土星-水星期」は

アンタル・ダシャーとプラティアンタル・ダシャーが互いにマラカで

定座した機能的吉星の木星が頼みの綱となる





そして以前の投稿で深刻ぶって不安視していた再来年のこのダシャーは

アルーダ・ラグナから見れば「減衰したマラカと定座した生来的機能的吉星の絡み」で

それほど強く恐れずとも良いヴィーパリータ的展開が期待できる





けして私の心は「死に絶えたままの土壌」にはならないだろう

人の一生とは雨や嵐が過ぎても新たに命が咲き実り四季折々の花をなす大地である



きっとこれが誰かをより癒せる転機になるよう

腐らず余生と向き合うべきである



以上

閲覧数:109回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page