実父のラグナ検証

更新日:1月31日



5日ほど前の24日は実父の命日だった

これでその死去から12年が経った



10年以上となった父との別れの時からの月日

今ではある程度まで感情の整理がついているので

今回は実父について回想してみようと思う



(しっかりと「積もる話」なので気が向かない読者諸氏はここで引き返すことを薦める)




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父は戦前生まれで幼少時に祖父が徴兵に不合格となり祖父は軍需工場で工員をしていた



それから祖父は戦後に国鉄職員に転職したらしいが

早い話が祖父は家長として責任と能力にとても欠けていたようで

父とその兄弟姉妹や祖母にかなりの苦労を強いたとのことだ



ラグナの魚座から見て機能的にも凶星化する土星は「家庭環境」の2室で減衰するので

ケートゥとの同室は「厳しい貧困」と言える配置になる



父のその土星に対し火星が山羊座に住んで火星と土星は星座交換し

相互アスペクトさえ起こしている



魚座をラグナと仮定した場合それは「2室9室対11室12室」の星座交換であり

個人的にその象意を記憶に照らして吟味すると

その想定の方がより父のラグナが魚座である可能性を指示できている



つまり本人の父(≒私の祖父)が

人間的にも実際の生育的にも貧しく無教養で品性に著しく欠けていて

家長としてはもちろん社会人的にも責任能力が不完全な人物だったことを指す



魚座ラグナにとって土星は11室(収入・物質的余裕)と12室(支出・損失)を同時に担い

太陽か火星と絡むと常々かなり不安定な「先行き不可視」の人生となる



太陽であれば「傷病・健康問題」の6室で突然のケガや病気を覚悟させられるだろうし

父が経験した火星との絡みであれば当人の父親(9室)が家族(2室)に支障をもたらすのである



その境遇が父本人にどのような変化を与えたかと言えばラーシ上の配置からも単純明快で

父は私が中学生の頃に何故か仏教に傾倒し

「出家しながら会社経営も続けたい」といった話を母に伝えていた



父が魚座ラグナだと思えるのは

理想に一途で清貧のような尊厳と根深い忍耐を持ったディグバラの木星が作る性格である





その定座の木星が5室の惑星集中にアスペクトするため父は学問も兼ねた宗教哲学を好んだ

私が幼かった時分にも父は明治大正の頃に創始された新興宗教に関わっており

その真面目さや純粋さは魚座で定座する木星でまず間違いないと思われる



ただしラグナでマハープルシャになった木星は逆行しており

現実からイチイチかけ離れた美意識や価値観で周囲から敬遠される上に

2室の土星も逆行することで木星に重なるように働き

何やら「キレイゴトに損得勘定が入り混じる」とても複雑怪奇な気難しさを本人に与える



(表向きはとても木星的であるのに

「常日頃の話しぶり」を指す2室支配の火星が12室支配の土星と星座交換するため

多重人格のように野卑で口汚い悪態にしおらしいメソメソした憂鬱さが同居する)



なおかつ魚座ラグナとした場合に火星は11室で高揚することになり

まさに唯我独尊といった覚悟や決意で独立(起業)する配置のため

かつての父によく当てはまる

この火星もまた逆行して10室射手座に住むように振舞うので極めて高威力な火星である



魚座から見た5室蟹座の惑星集中はやはり父の生き方をよく表している



5室は水星も金星も機能的凶星で太陽がそれらをまた傷つけてもいて

強いとも弱いとも言えないまま

対向から逆行の火星が致命傷のようなアスペクトを与えている配置は

情熱と虚無が繰り返される躁鬱病の姿を示しているようで

確かに私の生まれた頃から不眠症と不安神経症を患っていた事実と合致する



5室と6室をよく注視すればそれは全く以て「残念ながら当然」の結果であり

月と太陽もまた星座交換し月の貴重な吉意が機能的にも凶星の太陽に損なわれている



父がその世代には珍しく「脆いガラス細工」の如き身勝手なヒステリーを持つのはそのせいだ



しかし蟹座へ保護のアスペクトを与える木星の影響で

父は激情家の素顔を巧みに装って過ごすことが出来ていたようだ

(かつて私が社長に就任して間もない時に生前の父の人物評を常務に伺ったところ

そこまで多弁ではなくて普段は大人しい様子でしたよ」と答えた)



また

一見して定座の木星から5室目の蟹座の配置が「本人の子供」(≒)を表意していると思うと

否定しきれず笑ってしまう



蟹座に太陽・水星・金星が揃い

全く静けさのない「ひたすらうるさいヤツ」という印象の子供である



私は確かに好きなこととなると落ち着きがなさ過ぎて多弁になるのは

私と面識のある方なら十二分に知っているだろう



また高揚する逆行の火星もダラ・カーラカ(本人の婚約者≒私の母)であり

これは私のラーシの4室射手座に住む逆行でヴァルゴッタマの火星に合致し

即ち「激烈に怒りをたぎらせる母」を指していて

幼少期に私を叱る鬼そのものの母を奇妙によく表せている



ちなみに父は弟1人・妹2人を持つ一家の長男であり

その配置が上記のチャートでは読み切れなかった



(おそらくは5室の惑星集中に父本人の弟や妹を指す3室支配の金星が含まれ

対向した11室在住の火星が2室の土星と星座交換し

「兄や姉」を意味する11室にあたかも土星が定座する仮想の配置が起こり

そこへ3室支配の金星がアスペクトしてくるというコンディションが

「長男で長兄たる父本人と叔父や叔母」という相対を示すのかも知れない)




ト ラ ン ジ ッ ト と ダ シ ャ ー の 相 関 で 診 る 父 が 死 去 し た 局 面




父が死去したのは12年と5日前(2010/1/24)であり死亡確認時刻は午後8時過ぎだった

上記のチャートでは木星期の序盤頃の「木星-土星-ラーフ期」に当たる

父はその数年前の時点で脳梗塞初期認知症を発症していた





上記が父の死去した日時のトランジットである





父のラーシに対して考えられる有意なアスペクトはこれだけある



最初にダシャーの「木星-土星-ラーフ期」の位置関係から絡みの有無を確認する



2室在住の土星は逆行してラグナと木星に重なり

ラーフのディスポジターの金星は「寿命」の象意がある3室8室を支配し5室に住んで

木星からも土星からもケンドラとトリコーナの位置にあり

何かしら有意な事象が起ころうとするタイミングである





そのダシャーに対するトランジットでは

8室(突発的な変調・容体悪化)にダブルトランジットが起こり

その時点で当然ながら父は入院状態だったが「入院」の12室と「闘病」の6室にも

ダブルトランジットが起こっている

(トランジットの土星は逆行することで獅子座からもアスペクトを生じさせている)



このコンディションだけでも心身が残す寿命の余地がほぼ尽きてしまう状況を醸す



父のラーシ6室は星座交換して太陽が定座するようにも働く配置で

ラグナの魚座に定座する木星も逆行して12室水瓶座に住むかのように働く



その6室12室の軸に巻き込まれた月は本来5室(知能・認識力・脳の健康状態)を支配するが

太陽との星座交換が意味する「頭脳の健全さへの害悪」(6室的悪影響)が現実化し

脳梗塞となって日常生活が送れなくなった顕著な兆候として認知症と診断されたのである



(興味深い事実がまた別にあり

父は50歳を過ぎたあたりから原因のよく分からない猛烈な不眠症が始まってしまい

それからは亡くなる数年前まで睡眠導入剤や多種多様な向精神薬をODしてさえいた)



5室支配の月が住むかのように働くその5室蟹座には

父の逝去日時に火星がトランジットしてきて父本人の火星と対向している



単純に5室蟹座が傷つくだけでなく

山羊座には星座交換で土星が伏在する状態でもあり

ハーフリターンした生来的凶星で2室支配(マラカ)の火星が

機能的にも凶星化した土星の病的な露悪を強く励起してしまう概況である





この時に山羊座が父のラーシ11室に当たり

6室(傷病)から6室目で「潜在的な健康異常」を意味しているのは驚くべき合致である

11室は支配星が強ければ即ち回復力が潜在的に強いと考えるが

父の場合は生来的凶星の火星が高揚して土星の住む牡羊座にアスペクトバックしてしまい

減衰した土星が火星の猛威に勝てなかったと判断すべきだろう



天秤座は父のラーフが住む8室でとても劣悪な配置となり

水瓶座は父の12室でラグナロードの木星が逆行してくる位置である



この状況だけでも父が助からないのは時間の問題だったが

最も致命的な凶意の影響力は父の7室乙女座をトランジットしていた土星だった

11室12室支配で確実にマラカの働きを発現しそれは7室(マラカ)で生じていた



なお

父の死因だった脳梗塞をハウスではなく星座の絡み合いで確かめてみると

「頭」や「大脳」を指す牡羊座に致命的な疾病を与える機能的凶星の土星が住んで

ディスポジターの火星が「膝」の部位を担う山羊座で高揚し星座交換している



これが何を意味するかと言えば

父は自社創業時から10年強は他の経営者もそうであるように父本人が現場処理に励み

深夜早朝から作業場で立ち仕事を何時間も続けたり納品業務までも請け負ったり

「頭」(牡羊座)と「足腰」(部分的であるが山羊座)を酷使し続けて

肉体と共に精神的消耗を積み重ねたことによる根源的な経年劣化が脳梗塞だったのである



総括にならないかも知れないが昔気質の経営者だった父は正しい休み方を知らなかったのだ




生 前 の 父 の 人 物 像





ナヴァムシャを見るとやはりこれで正しいとしみじみ納得できる



父の人生最初の職業というのは保険会社の外交員である

我慢強く品行方正な社交辞令的対話に心身を費やす様が7室山羊座によく現れている



吉凶を五分五分に含んだ6室9室支配の木星が5室に住んで逆行し

ラージャ・ヨーガのようにも働く配置がまるで「裸一貫の滅私奉公」という慇懃さであり

全ての客先で嫌われまいと意気込む覚悟が蠍座的でもあり木星らしくもある



(またその木星は9室を支配して5室に住み「子供」という象意を何重にも帯びており

父の実子である私と姉はアートマ・カーラカが蠍座を支配する火星で見事に合致がある)



父が中高年になってから生まれた私には全く想像がつかないが

かつて青年だった父の至極非凡な気苦労を知る方はさぞ父を善人として称えていただろう



2室支配で先天的な資質を担う太陽は「慈善事業」の魚座に住み木星がアスペクトバックする



ラグナロードの月は10室でラージャ・ヨーガとなり

その月を第二のラグナとするとラーシ同様に激烈な火星の豪気ぶりがギラギラと熱を放つ

この軍人か何かのような火星の気骨と覚悟の方が私から見た在りし日の父を表意できている






しかしそうした熱意と勤勉さは間違った目的に振り向けられることで大変な悲劇となる



というのも

父の生前の道楽は「不動産の衝動買い」であり

2室と11室の星座交換で絡む火星はそもそも不動産の表示体であるとともに

ダラ・カーラカ(4室から4室目の7室で4室の本質となる表示体)だからだ



土星は魚座ラグナで放蕩(11室)と浪費(12室)の悪影響しかない劣悪な表示体であり

『不動産を散々に買い漁るが浪費と損失(安物ばかり買う)だけが残る』と言える絡みで

本当に生前の父の愚劣な悪趣味をよく表せていると思った



父は自身の卑俗な欲求に正直すぎるほどで

何かある度に母が激怒し父をがなり散らしていた光景は

こうした「生来的凶星同士の星座交換が正しく影響しているせいだ」と

明確で納得できる考察となった



また






結婚というのは極端に対照的で凸凹が噛み合う男女か

または最後まで何となくお互いに似ている者同士が惹かれ合うものだが

私の両親は全く幸か不幸か悪いところが強調され合う「馬鹿の鏡合わせ」的な夫婦だった



こともあろうに私の父母は揃って魚座ラグナである

水星と土星が機能的凶星になるこのラグナは同じく機能的凶星の金星だけラグナで高揚する

つまり魚座というのは水星や木星や或いは火星が強くなければ短所しかない我が儘な星座だ



父も母もその7室の乙女座が相手から見た本人(のラグナ)を指している

父から見た母は「気まぐれで喧嘩好きで出会いに多く恵まれそのくせ自惚れ気味の一匹狼」で

母から見た父は「賢過ぎて神経質で鬱憤を常に隠していて口下手だが尊大で助平」なのである




その二人がツガイになって生まれてきたのがこの私である

全く香しい限りだ




私の月はナヴァムシャで魚座に住んで対向の乙女座から星座交換した金星がアスペクトする

その金星は私のラーシで9室を支配するグナティ・カーラカである



邪推でしかないが私と父の軋轢はその配置にも明示されているのだろう



つまり私は心の片隅で両親(特に父の方)を尊敬できず見下しているが

その私を見つめる生前の父は私が魚座的な幼稚さと直情で生きていると思っていた節があり

私からするとよほど父の方が家の外で恥ずかしい “日陰の人付き合い” をしていたくせに

乙女座らしい知った風な態度でイチイチ私を蔑んでいたようである



この際だから私は本稿で亡き父を擁護せず奥の奥まで暴露したいと思ってタイプを続ける



父ほど自らに嘘をつき魂胆の髄を汚し続け堕ちるように死へ向かった年長者を私は知らない



生前の父は私と実姉を説教したことなど一度もないくらいだった

それは父自身の生い立ちが余りに貧しく尊厳のない肉親(≒私の祖父母)の子でしかなく

心の師を持たずしてその人生を手ずから勝ち取ることを正しい美徳と信じ

私以外の者であっても父に失望するような誉れも誇りもない人生を重ねたからである



上記に述べた“日陰の人付き合い”とは即ち暴力団との交友である

こんな嘘を書いても何の利得も無いのだから紛れもない事実を私は申し述べている



父はその事業が基礎を成し盤石となると

「銀行に差し出すための担保」と偽って私的な不動産購入のために個人的借入も増やし続けた



購入した不動産はほとんどが用途のわからない過疎な郊外に取り残された雑種地だった

自社工場や営業所にでもするのかと思うが営業範囲との兼ね合いに適うものではなく

わざわざアパートを建てたりもしたそうだが借り手がつかず固定資産税だけが嵩んだ



財を増やし更にそれを殖産させる真の商工的営利など父には無い才能だった

父は税務を少しでも控えたいがために弁護士や税理士に次々と唾を着けて回ったが

順法精神など砂粒ほども持ち合わせず「ただ高い買い物をして悦に入ってみたかった」父を

社会的に信用の高い士業者各位は毛虫の如く煙たがった



父はそれでも自身の立派な酔狂を保つことを選び

最後に父に味方するのは何をしているのか分からない事務所に詰めている自由業者達だった



頭文字が「ヤ」で始まるああいった方々である





父のダシャムシャはラグナが崇高な太陽のラージャ・ヨーガであるにもかかわらず

ラーフ・ケートゥがラグナ対7室の軸に置かれ

対向の7室が機能的にも凶星の土星とケートゥのコンジャンクションという不肖ぶりだ



土星は最も近い3室目のアスペクトを9室に住む月に与えるが

月は8室(煩悩)を支配して9室に住んでおり

土星で表意される異様な連中に父はおもちゃ同然に弄ばれていた配置である



この7室双子座において権謀術数で生きる日陰の裏街道に詳しい土星的な輩(反社団体)に

田舎の木っ端な成り上がり程度の父はちゃちな偉丈夫ぶりを大層ひけらかしていたのだろう

7室の土星は逆行して正しい結果を導かないのだからお遊び同然の下卑た浮名でしかない



逆行した木星をラグナロードに生まれ持った父は真面目に苦境を耐えて耐え続けて

とうとう見上げたほどの生真面目なひねくれ者として自ら壊れていったのである



若い頃にとっとと済ませておくべきヤンチャを父は結婚して私が生まれてからやっていた

これを愚か者と言わないなら何なのだろう




太陽と月の星座交換は5室(子供)と6室(エゴ)の絡みである

それはつまりに対する支障と敵意をもたらす結果となる