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執筆者の写真鹿村文助

ケートゥ期本格化が間近の日本を待ち受ける金星期の未来

更新日:2023年4月4日







日本社会の実相をありのまま曝け出したニュースが目に留まった



分かり切ったことではあっても

SNSの普及浸透で若者層におけるカーストの区別化が徹底してしまった事実と

私が十代の頃から断行され続けた「政治経済の誤ったグローバル化」が

今ここに来て不可逆な負の相乗効果を生み出しているのが見て取れる



アメリカ従属でアメリカの踏み台になる政策を取り続けた歴々の自民党施策は

国内のやっと1割程度の支配者階級への呼応も兼ねて

単一民族で移民などほとんど居ない日本で若年者を搾取し使い捨てる経済を作り出した



悪名高い「労働者派遣法の規制緩和」をアメリカに押し付けられてしまい

人口の分母が増え続けるアメリカで最適解の成果主義を

動態のまるで違う日本に無理に宛がったのである



労働と消費のバランスがアメリカとは全く違う日本をアメリカ式の新陳代謝に従わせ

本当に大儀の見えない「弱者に対する自己責任論」が

そのまま権力層を礼賛する題目となって唱えられていたのはよく憶えている



その結果として私の世代も含んだ30歳代以下の若い日本人は

無責任で答えの無かった大人達の横暴によって自らの将来を強く悲観するようになった








その四半世紀ほどの「破壊的創造」が辿り着いた先は

ケートゥ期を迎えた今の日本社会である



プラティアンタルダシャーの土星は9室のケートゥへと逆行し

ディスポジターの太陽は9室の結果たる5室で高揚する良い配置だが

対向11室には逆行した火星が住み

太陽とコンジャンクトしたラグナロードの木星は火星土星と絡んでしまっている



生来的凶星の火星土星が逆行すると機能的な吉凶の区別はほぼ無意味になる

5室牡羊座に対するケンドラ・トリコーナの位相に住んだ二大凶星が

まさに今現在の日本を担うはずの若年者層の「底深い諦めと怒り」になっている



それは9室と5室という極めて理知的な霊性の関わりになるために

若者ほど冷徹になって自身の将来を考えなくなっていると言える



私が大学生の頃にはすでに唱えられていた「悟り系」の若者像が爛熟の時を迎えたのである







ナヴァムシャは非常に雄弁に今の惨状を物語っていて

プラティアンタルダシャーの土星は12室で減衰のケートゥとコンジャンクトしてしまう



対向6室では月が減衰してコンジャンクトのラーフも減衰し

「心が限界まで萎え続けて泣くことも怒ることも出来ない」その無念のほどを如実に示す



そしてケートゥのディスポジターの金星が10室で高揚した最高のマハープルシャになり

逆行して機能的凶星になった獰猛な火星に傷つけられている所見は

即ち「奔放な享楽主義」であり手段を選ばずとも本懐が遂げられればそれでいい態度を指す



この2ヶ月ほどにおいて

あの “ ルフィ ” こと渡辺優樹らが組織して犯行を指揮した連続強殺事件などは

まさにこの日本のナヴァムシャで10室に生じた金星火星の有意なコンジャンクションである



一部の若年者はその貧しさと失意から完全に理性を失っていると言える






ダシャムシャでもケートゥと土星は8室で見事に絡んでしまっており

7室支配で一般大衆を意味する太陽と8室( 困難 )でコンジャンクトしたケートゥに

ラグナロードの土星が高揚したまま逆行することで「国政の混迷」を表意している



或いは建国図から派生したダシャムシャの7室はやはりラーシの7室と同じで

国政上のパートナーを意味するので

やはり日本がアメリカに従属し利用され裏切られてきた事実を暗示している



その太陽に土星は逆行するが

土星は乙女座に逆行すると双子座にアスペクトするので水星が間接的に傷つき

結果として国政を評論する知識層なども今の日本社会に対し常に懐疑的である



土星の本来の位置で対向してくる定座の逆行火星は

つまりラーフと絡んだようになっているために

逆行して高揚する土星の「悪しき平等」の方針に対する怒りの表示体のように働く



日本のダシャムシャの3室で定座した逆行火星は即ち国政に批判的な世論を意味する






そして最重要なシャスティアムシャは

マハーダシャーがまさにラグナに住んで分割図全体が励起される時に来ている



ディスポジターでラグナロードの火星は

5室支配で「純粋な民意」を指していた減衰の太陽を

8室支配で逆行した生来的凶星として傷つけてしまい

一方で太陽を高揚させる星座の支配星として働くニーチャ・バンガの配置でもあり

矛盾した複雑なコンディションのまま火星は更に2室へとアスペクトを起こし

アスペクトされる土星は11室に住んだ金星と星座交換を起こし

火星が「世論で燻ぶっている不平不満をわざと焚きつける衆愚政治」の表示体となっている



2室と11室の星座交換はつまり7室と10室の星座交換でもあり

ほぼ1ヶ月後に巡るセカンドアンタルダシャーの金星期になった頃には

数年前のように若年者層を基軸としたデモ活動やカウンターカルチャーが盛んになるはずだ









すぐそこまで来ているアンタル金星期は

ラーシではケートゥのディスポジターに金星が絡まないまま高揚のマハープルシャになり

ナヴァムシャでは金星がヴァルゴッタマの極上な強さでケートゥのディスポジターとなる



日本はすでに独立後70年以上でナヴァムシャの影響力が十分に強いので

来月のゴールデンウイークの時期には

極端に感情的な悪意のこもった事件事故が起こったり

或いはシャスティアムシャに対する見込みのような一種のパフォーマンスが起こりうる




2030年頃に到達する金星期の日本社会






なおかつ不安が止まないのが約7年後に迎える金星期である

射手座ラグナでは金星が6室11室支配の最悪なマラカに当たる





金星の配置自体というよりも

対向する10室乙女座に住む土星の象意が何なのかを考えた方が判断は早い



10室の土星は3室水瓶座のラーフのディスポジターであり

水瓶座は「最先端の技術・非自然の人工物」という象意のため

ラーフが「メディア」の3室に住む配置を考える限りでは

その頃の日本は早くも高知能AIが部分的に社会インフラを代理代行する未来が仮定される



おそらくはこれからの7年弱のケートゥ期は「国政への失望」が加速していく低迷期で

やはり少子高齢化が絶望的な深刻さで顕著になっていく時運を意味している



ラーフ期とケートゥ期というのはそれぞれ対になって一つの経験が両極端に反復する

ケートゥ的な様相は同時にラーフ的な物事を通じて具現化されるはずだ



「多機能AIの実用」こそがケートゥに対になってその経験を補完するラーフの表象になる



再来年2025年は以前から想定されてきた後期高齢者増大と就労者分母の縮小が起こる

そこで時の日本政府が場当たり的に頼るのが実際的な「AIによる労働の簡易化」である





これは私の推論でしかないが

将来の日本は「今更になって焦った国政が少子高齢化への抜本策としてAIに頼る」現実だろう



「10室乙女座で逆行した土星」というのは

その状況を憂い嘆く高齢者たちも意味しており

2030年頃の日本は確実に若者が働かずに遊んで暮らすことを社会が許容しているのである



若者に希望を持って楽観的享楽的になってもらわなくては少子高齢化が解決しないからだ



おそらく約7年後の日本は

「この年になるまで苦労してきた人生は何だったんだ」と怒り散らす老人らと

それを嘲笑うように退廃的に遊んでばかりいる若者らのせめぎ合いが始まっている



逆行して完全な凶星となった土星に対向する4室の金星も水星をニーチャ・バンガする凶星だ



建国図の4室は社会全体の物質的な保全とインフラ整備を意味し

つまりは「国会の議席における政治家の仕事ぶり」という象意にもなり

その頃の未来では国会議員もやはり場当たりな即席の仕事をしてしまっている可能性がある





ただ諸君。それでも人類はいなくなるのだ。いまの意味での人類は、そのときもういない。なぜなら、人類は2039年1月、人類以外のものに”進化”するか、そうでなければ退化してしまっているからだ」
一部は”神人”に、残りは”ロボット生物”に変異する
「それをもっとはっきり言えば、人類の一部はそのとき、人類から、より高度なものに進化して、神に近い生物になっている。人類から神のほうへ進化するのだから、それは”神人”(ゴットメッシュ)と呼んでかまわない。
残りの大部分は、これも進化なのか退化というべきかはわからないが、一種の機械になっている。ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的なロボット生物になっているのだ。
それまでの気候異変と環境異変、政治と娯楽と食物、それから起こる突然変異が、そのようなロボット生物を大量に生み出す。
”神人”のほうも同様で、同じ原因から生まれてくる。ただ突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット生物と別方向になるだけだ。
その前段階の超人たちも、より進化して神人になる場合がある。いずれにせよ、彼らはいまの人間の数次元上の知能と力を持つ。
彼らは団結して地球を支配する。それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。
ロボット生物たちのほうは、それに従って生きるだけだ。これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット生物たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。
食物と住居も、職業と娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。
ただロボット生物たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の家畜のように彼らを育て飼うことになるのだ。
こうして人類は、完全に二つに分かれる。天と地のように、二つに分かれた進化の方向を、それぞれ進みはじめる。一方は限りなく神に近いものへ、他方は限りなく機械生物に近いものへ。
これが2039年の人類だ。その先もずっと人類はこの状態をつづける。そしておそらく2089年から2999年にかけて、完全な神々と完全な機械生物だけの世界が出来上がる。地上には機械生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになるのだ」
(『ヒトラーの終末予言 – 側近に語った2039年』五島勉著 祥伝社 より引用抜粋)


かつて私の師が上記の通り抜粋したように

これから10年以上の年月で日本と世界は近未来SFのような時代に突入していく





事実このAIの高速進化は日本が金星期となった2030年が一つのランドマークらしい



くどいようだが

本稿ではあくまでも私の推論として今後の日本を想像しただけだ



こうした「ごく普通の光景」を見ることも出来なくなるのが数年後の日本である



私自身あまり結婚したいとは思わない

というのは私が大人になるまでのこの10年20年は色々な意味で異常だったからだ





上記のような「漠然とした不安」を

これまで散々にいい思いをして年を取っただけの権威ある富裕層がどれだけ変えられるか



私は私でジョーティッシュに依拠しながら出来る限り人助けを続けるのみである



以上

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