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もうじき巡る誕生日─時運上の妙な矛盾を考える





あと2週間足らずでまた誕生日が来てしまう



数日ごとに自分の時運や分割図は見直しているものだが

来月7月になって以降パラーシャラとジャイミニでは見込みがかなり違っている





ヴィムショッタリ・ダシャーでは

誕生日の私は「木星-土星-月-ケートゥ-ケートゥ期」である





プラーナ・ダシャーまで時運が通り切るのはナヴァムシャの方のみで

木星がアスペクトする土星は月の7室目に逆行し

ケートゥのディスポジターの火星が月に4室目のアスペクトを与える



概して「良くない最中での誕生日」になる様子であり

6室で高揚のケートゥに同じく高揚の土星が絡んで

6室支配の火星は7室で逆行のヴァルゴッタマになり月を強く傷つける



そして双子座ラグナでは火星土星の絡みは

最も避けるべき6室対8室の関わりである



早い話が

「全く望まない対立と衝突」が待ち受けており

私は尋常ではない争い事を面識のある誰かとの間で始めることになる



想像したくもない





ナヴァムシャにおけるケートゥ期は「争いや支障が目に見えて現れる」と言える時局で

「障害・敵対者」の6室で高揚するケートゥに逆行して定座する火星は7室( 対人運 )に住み

ラグナとそこに住む木星や10室に住む2室支配の月をアスペクトで傷つける



何も考えず自然体で取り組むこの私にわざわざ難癖を付けてくる者が現れて

公私ともに私の心身の自由が侵害され損なわれる場面が巡って来る



それが誰なのか今一つハッキリとしないが

日頃から私と面識のある誰かであることは間違いない



私の事をよく知らなければ争う理由が無いからだ





「不可避な困難」のD8は月が土星と絡んでいないが

3室でコンジャンクトする火星土星に高揚の木星がアスペクトバックし

火星はこの分割図でもケートゥのディスポジターに当たる



次のダシャーの「木星-土星-火星期」では主要な時運が貫通し

凶意の分割図のラグナロードが逆行の土星となって更に凶兆が強くなり

「コミュニケーション」の3室で逆行した火星土星の悲惨な凶意が現れるので

火星土星と木星の配置から考えうる限り私は魚座的蟹座的な人物に宣戦布告されるはずだ





6室の象意が拡大されて「傷病・争い」の経験が暗示されたシャスタムシャでも

木星にアスペクトするラグナロードの土星が月に逆行し

月とコンジャンクトした金星はケートゥが住むと見なす10室を支配する



月は山羊座ラグナで7室を支配し金星は10室支配のヨーガ・カーラカで

それらが11室に住んだ吉相に向けこの分割図のラグナロードの土星が逆行する



今現在の人間関係においてそれなりの地位を持つ蠍座的な相手に対し

むしろ私の方から争おうとするかのような座相になっている





D6を始めて本格的に査読した記事で確認したが

凶意の分割図のラグナロードが12室に住んでしまうのは一種のヴィーパリータ的所見であり

アンタル・ダシャーの土星期はD6で木星に土星がアスペクトしつつも

深刻な問題にはならないで済む見込みとなる



とはいえ

プラーナ・ダシャーまで時運が貫通してしまうのは

( 何故かは分からないが )「仕方なく私が争いを起こす」だろうと判断できる様子である



もうこれ以上は

争いたくなどない



こうした凶事の見込みから身も心も疲れてしまった私は

「ジャイミニも同じような展開でなければ不自然だ」と思い

期待せずにラーシ・チャートにチャラ・ダシャーを当てはめてみて目が点になった





メジャー・ダシャーの双子座から4室目の乙女座がサブ・ダシャーに移り

支配星は同じ水星で位置関係もケンドラになり

サブサブ・ダシャーの蟹座は乙女座から11室目になって「独立」を意味している



嘘のように配置が良い



あと2週間を経たその時に

私は一体どこで何をしているのか

いよいよ想像がつかなくなってきた




今の私が耐え抜くべき最悪の局難




「浮かれていてはいけない」ともちろん強く思うが

それは7月や8月が私にとって人生でも指折りの最凶最悪な時運だからである



というのも





来月には

ヴィムショッタリ・ダシャーで最も厳しい「木星-土星-火星期」が巡るためだ





ラーシは一見して疑いなく時運が通ってしまうタイミングであり

木星のディスポジターになった土星は蠍座に住むことで火星がディスポジターになり

2室に土星が逆行して4室に仮想アスペクトしたり

火星の方が3室に逆行したりして随分としつこい絡みが成り立っている



双子座ラグナ同様

乙女座ラグナにおいても火星土星は8室と6室を支配した大凶星だ



今からでも何かしら「相応の準備」が必要になるだろう





ナヴァムシャは冒頭に述べた配置の通りで

土星が火星にアスペクトして絡み火星はケートゥに向けて逆行し定座する



明らかに「争い( 6室 )の時運」を意味する場面となり

私から見た敵を明示する射手座の火星が土星とヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガを組む



ドゥシュタナ同士の絡みでそれも生来的凶星の火星土星となれば

即ち「狂気じみた闘争」を醸す所見だ





しかし配置をよく見直すと

ケートゥは自身のディスポジターの火星と5室の土星に挟まれており

「敵( 6室 )が独りでに自滅し始める」とも言えそうなパーパ・カルタリ・ヨーガにもなる



また

火星は6室に逆行して定座したように働くが

対向12室では水星が金星と星座交換し金星が12室の象意を火星に浴びせる絡みも生じる



恐れ過ぎることはない



いずれ来るこの闘いは持久走そのものであり

地道なペースで取り乱さず相手との距離を保つようにすれば

やがては私の方が有利になっていく時運が展開するだろう





先ほど確認したD6においても

土星がアスペクトする9室乙女座で木星火星がコンジャンクトし

やはり熾烈な裁判闘争( 逆行の火星と3室にアスペクトバックする木星 )を暗示しながらも

12室射手座に住む土星は木星の影響下に置かれて時運上でも絡んでいる



おぞましいほどの争いを醸す火星土星の絡みに対し

アスペクトバックも起こす木星が必ず絡んでいる以上は

犯罪事件に等しい状況に私が巻き込まれても最後は私の粘り勝ちになると判断できる





D8はより更に「七転八倒の泥仕合」を指し示す座相になり

7室で高揚のハンムサ・ヨーガになった木星が土星火星にスペクトバックする



木星は7室で最も強くなった機能的凶星で

12室支配のマラカのため「かなりの悪態を見せて私に因縁を着けてくる」ような相手を意味し

それでも木星自体が逆行しないことで生来的吉意も最高位の威力を発揮することは

この私を最後まで助けてくれる優れた弁護士( ≒木星 )の存在も示されてあると言える



のみならず





争い事の結果のみを手っ取り早く確かめられるエカダシャムシャは

土星の逆行した位置に木星がアスペクトバックし

7室射手座に住むと見なせる土星はラグナの火星と相対し

土星が定座した本来の位置にも火星が8室目のアスペクトを起こす



このD11では土星が8室9室支配で「刑法の表示体」になり

火星は6室11室支配で剥き出しの悪意を備えたマラカとなる



冒頭で確かめたように

今月の誕生日の時点で私は誰かと争い始めているはすで

来月になってからはこのエカダシャムシャでも似たような所見が現れている





D11は私の名誉と実際の地位を要約した分割図のはずだが

そのラグナに最悪な6室11室支配の逆行した火星が住めば

それはもちろん周囲から見て私個人の信用が強く損なわれる状況を意味し

しかしながらマハーダシャー・ロードの木星がまさに11室に住むことからも

本当に仕方が無いまま「やむを得ず争う」と言える立場に私は置かれるのである



11室とは「6室から6室目」であらゆる戦い( 6室 )の結果が現れるハウスであり

D11のラグナに6室と11室の両方を支配した火星が住んでダシャーが絡めば

第三者の評価がどうであれ私自身は正しい目的のために戦うことになる





「全てのカルマ」を凝縮したとされるシャスティアムシャよりも深いナヴァナヴァムシャは

エカダシャムシャの時運の絡みを違った視点から描き直したかのようであり

「突然の受益と受難」の8室で木星をバンガする定座の土星に火星がアスペクトしている



ラーフが住んだ11室にアスペクトバックしてしまう強い火星は即ち5室( 決断 )に住んでおり

ディスポジターの金星に向けアスペクトする6室支配の火星が

D81では敵対者ではなくこの私自身の燃えるような決起の感情を模している



6室支配の火星にアスペクトされる土星は8室で定座して金星は12室を支配し

これ以上の凶相は無いと断言できる「全てのドゥシュタナが絡んだ配置」を作り

木星が減衰しつつも生来的吉意で保護も与えて無事に争い事が沈下される所見となる



私が備えた多くの分割図の中でも

これほどまでに凄まじいヴィーパリータの座相は二つと無い





天秤座を支配する金星が8室で木星とコンジャンクトするのは

やはり「突然に起訴されたので防御するために裁判を戦う」という私の境遇を暗示する



こちらでも8室9室支配で8室に定座する土星が火星と相互アスペクトしており

それでも火星の方が11室にアスペクトバックすることから

尋常ではない喧噪を死に物狂いで耐え抜いて最後に私が辛勝する結果を示すと言える



乙女座ラグナと双子座ラグナで生じた火星土星の相互アスペクトは

明確なヴィーパリータのため最初のうちほど心身極まる辛苦を強いて来るが

争いを仕掛けてくる相手がその乱暴さからむしろ沢山の隙( スキ )を見せるようになり

落ち着いて戦況を読んで行けば有利な一手を繰り出す場面に通じるということだろう



因みに





シャスティアムシャの方は

やはり土星が9室に逆行して11室の木星火星にアスペクトすることで時運が貫通する



こちらはやや世知辛い配置になっていて

10室乙女座の土星は私自身の「不穏当な闘争心」を指しながらも月からは7室目であり

魚座ラグナで明確なマラカの土星が月のラグナロードでもある木星を傷つけるので

やはり無益な争いを受けて立つ様子を説明している



月からでは8室天秤座の火星が9室支配で2室にアスペクトバックする配置から

コンジャンクトした木星の庇護を受けることで法的に上手く立ち回る( ≒9室 )推移を暗示し

2室的な自由を何とか失わないで済む結果に辿り着くはずだ




油断できない8月のトランジット






来月から始まるプラティアンタル・ダシャーの火星期は8月28日まで続く長さであり

50日以上もの時間を私は不安や緊張に負けぬようにして克己心を保つことになる





そして待ち受ける大きな受難の場面は来月末であり

私のラグナである乙女座にトランジットの火星が踏み入って来る





つまりトランジットの火星が私のラーシの火星にアスペクトして火星が励起され

なおかつ4室射手座は今年の10月以降までダブルトランジットが起こり続ける





来月末時点では私の4室と6室がダブルトランジットされ

特に4室はマラカの火星がトランジットの火星にトリガーされてしまい

私のプライベート( 4室 )が極限まで凶兆に傷つけられる深刻な有事の状況を作る





9月になるまでは私のプラティアンタル・ダシャーがまさに火星期である以上

終わらない恐れや不安や失意と怒りなどが怒涛の嵐になって私を襲う





トランジットの火星は9月14日正午にやっと天秤座に抜けて行く





残暑の終わらぬ最中に私は行き倒れるほど疲れ切っていることだろう



とはいえ





7月半ば時点でのチャラ・ダシャーはやはり大いに吉兆で

メジャー・ダシャーとサブ・ダシャーの支配星の水星は双子座で定座し

その水星とコンジャンクトした太陽がサブサブ・ダシャーの支配星の火星と相対する



即ち

ダラ・カーラカの太陽とアートマ・カーラカの火星がジャイミニ・ラージャ・ヨーガを組み

火星自体がマラカの大凶星であっても水星はバドラ・ヨーガになって吉意で調停を施す



まるで「逃げずに戦い切ることが最大の開運に通じる」と言わんばかりの所見であり

サブ・ダシャーがそのまま乙女座ラグナになるのだから

火星と太陽の相互アスペクトが8室と12室の絡みで見事なヴィーパリータになる





無闇に戦うことをよしとしなかった私だが

今夏は木星期で指折りのカルマがもたらす「カチコミの開運」が実る時節であると分かった



より更に高みへと一歩を進める契機ならば

私は自分の価値を試しに行ってみたい



強くならなくては

私を頼ってきた依頼者様を救えない



そう思ってこの夏を渡り切る覚悟を育てる30代最後の誕生日を迎えたい



以上


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