沸き起こった突然の「辞めるな」コール─石破総理と自民党の今を診る
- 鹿村文助
- 5 日前
- 読了時間: 6分

この2日間ほどで個人的に一番の関心事となったのは上記のニュースだった
参加した人々は、普段は自民ではなく野党を支持しており、石破首相に対しては「他の候補よりマシ」といった消極的な支持者が少なくないようだ。
呼びかけ人の女性はデモについて「思想信条は問わない。お互いリスペクトを。ただし差別主義者の参加は固くお断り」とアナウンスしている。
産経新聞の取材には、「ファシズムに対抗したいという思いで、集まっている」と述べ、「(純粋な)石破マニアなら、(聴衆に)もっと日の丸とかあるんじゃないですか」と語った。
( 同上 )
今回の参政党の躍進を受け以降の政局をかなり深刻視した野党支持者らが
全く前代未聞な「頑張れ負けんな力の限り」デモを石破総理に対し決行したというから面白い
早速ながら
以前に自己検証した石破茂総理のチャートを時運やトランジットに照らしてみたい


石破総理は現在「火星-水星-金星期」で
マハー・ダシャー・ロードの定座した火星と3室射手座の水星はトリコーナの絡みを作り
水星の2室目に住んだ金星は水星が木星との星座交換で乙女座に伏在する仮想の配置から
乙女座と山羊座でまたトリコーナハウスの絡み方になっていて主要ダシャーが通貫する
一方でナヴァムシャやダシャムシャは時運が絡んでおらず
然してまたエカダシャムシャでは十全に絡みが成立していた


「願望成就」のチャートたるエカダシャムシャの方は
肝心な火星が見事にラグナロードになって10室獅子座に住む吉相を誇り
火星の10室目に住む水星が牡牛座に住むため金星がディスポジターになり
「石破辞めるな」デモの決行日だった25日のダシャーは
ご覧の通り「火星-水星-金星-水星-月期」で
水星の5室目に住んだ月は蠍座ラグナで重要な9室を支配した「民衆の表示体」だった
ラグナロードの火星と7室12室支配の金星が「行為」の10室でコンジャンクトし
マラカである劣悪な水星は機能的吉星の木星からアスペクトで補正され
その水星が支配する11室乙女座には9室支配の月が住んで極めて理想的な配置を成している

おそらくは
このエカダシャムシャの7室に住んだ8室11室支配の凶星たる水星が野党支持者を意味し
平常時であれば時の総理たる石破氏に敵意を向け対峙してくることになる相手が
水星と絡んでいる月の優良な配置の影響で不意に擁護の感情を醸し接近してきたのである


逆行した木星がとても厚いタナボタ的な庇護をもたらす配置であり
減衰しつつ水星にアスペクトし更に月にもアスペクトする
木星は減衰してしまった機能的吉星だが逆行することで2室に定座したようにもなり
不思議なポテンシャルを発揮できる特異な様態になっていた
「大衆」そのものを指す月が支配するのは「11室から11室でその本質のハウス」である9室で
その月が11室に住んで機能的吉星の木星にアスペクトされていた結果が
こうした奇想天外な「辞めるなデモ」の決行だったことは所見上でも説明が出来ている
アンタル・ダシャーが7室に住む11室( この分割図の当為のハウス )支配の水星となると
つまりこうして細微な下位のダシャーまで貫通した場合にとても有意な吉事を与えるようだ


ラーシにデモ当日の細密なダシャーを照会すると
12室乙女座に定座したようになって金星と絡む水星は
つまり6室魚座の月と相互アスペクトしたようにもなって
完全にプラーナ・ダシャーまで時運が貫通していた
天秤座ラグナで水星と木星が星座交換すれば
6室対12室でヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガとなり
結果的に「敵だった相手( 6室 )が協力を申し出る」というロマンある展開を生み出す
そしてまた

ダシャーと相反しなければダシャーの結果を補うことになるトランジットでも
射手座がダブルトランジットとなることで即席の時運上でもヴィーパリータが起きていた
この吉凶がせめぎ合うダブルトランジットが何だったかといえば
「有り得ないほど杜撰な誤報」とされた今般の話題を挙げた毎日新聞・読売新聞の失態である
今回の参院選での自公両党の敗北後も石破首相が続投を表明したことに関して、自民党内から「石破おろし」の動きが強まりました。そして、7月23日午前、毎日新聞がネット記事で『石破首相、退陣へ』と題して、
「石破首相は23日、自民党が8月にまとめる参院選の総括を踏まえ、同月までに退陣を表明する意向を固め、周辺に伝えた。」
と報じました。
同日午後、読売新聞も、『石破首相退陣へ』の号外を発行し、
「石破首相(自民党総裁)は23日、参院選で自民、公明両党の与党が大敗した責任を取って退陣する意向を固めた。」
と報じました。
上記の号外措置に対し石破首相は「そのような意向表明は全く無い」と報道主旨を即時否定し
速報が裏を取り切らなかった誤報であると判明した


「不慮の災難・不可避な困難」のD8でも今回の「空騒ぎ」は所見上で明示されてあり
7室12室支配の火星と絡んだ水星の対向位置に木星が逆行して仮想の星座交換が再び起こり
木星は火星の4室目のアスペクトを受けるのでこのD8でもヴィーパリータが生じる
7室12室支配の火星は今回の場合「ハタ迷惑に騒ぐマスコミ各社」を指す表示体だったらしい


乙女座で定座高揚したようになる水星から9室目のラグナでマハープルシャになる金星が
今現在のプラティアンタル・ダシャーの期間中ひたすら作用し続けるので
来月2日までとなるプラティアンタル金星期はもう少しだけ「タナボタ」が期待できそうだ
石破茂擁する自民党の近未来


自民党そのものの時運は
このように10室蠍座で時運が完結し「目前の場面に超然として臨む」と言えそうな座相だ
6室支配で例外則になった月を金星がコンジャンクトしてバンガし
更にラグナロードの土星が12室も支配して月とヴィーパリータを組んでいる
現在は水瓶座と射手座にダブルトランジットが起こっていることから
不可解ながら今この時の自民党は「風が吹いて桶屋が儲かる」という漁夫の利に預かっている
言うまでもなく
今回の「辞めるなデモ」で一時的に自民党が延命を図れそうな機運が生じているためだろう
( それでも自民党のベテラン勢や地方県連が「石破降ろし」を表明しているのは
総理のラーシの7室でルチャカ・ヨーガになったマラカの火星がマハーダシャーだからだ )
しかし
急転直下を迎えるのは10月からである

このダシャーに移ると
ダシャムシャにおいては過去最悪な絡み方が成立してしまう


月にアスペクトする土星が太陽とコンジャンクトするのは12室で
太陽はダシャムシャのラグナロードである

悪意が満ちて
終わりの始まりを迎える
国政における力関係の変化は容易に想像できる結果を参院選が与えたが
すでに有権者に占める圧倒的な感情論的な志向は政局の行方を写す鏡である
「むべなるかな」と頷きたいところだが
その自民党を滅ぼさんばかりの悪意を担う器とはどんな政党か
とりあえず触れるのはまたの機会としたい
以上
Comments