ロシア建国図でカムチャッカ地震を診る
- 鹿村文助
- 7月30日
- 読了時間: 3分

本日の日本時間午前8時25分頃
ロシア極東のカムチャッカ半島でマグニチュード8.7の巨大地震が発生した


現在のロシアは「木星-木星-太陽期」で
4室にアスペクトバックする木星はナクシャトラも木星が支配する「プナルヴァス」に住み
チャートの概観としてやはり大災害が起こる不穏さがすぐには感じ取れない座相だ
しかしM8.7というこの歴史的な激甚震災はほぼトランジットの方のみで整合が伺えた

現在のダブルトランジットは射手座・水瓶座に生じている最中だが
射手座はロシアのラーシで4室に当たりその象意( 国土と自然 )が励起されていて
更にロシアの場合ラグナの乙女座に入宮してきたばかりの火星がマラカになり
火星のアスペクトで「自然環境・国土」等を担う4室が最も強く時運の励起を受ける

そして双子座をトランジットする木星はロシアのラーシ上でリターンとなり
乙女座ラグナでは木星もマラカになって機能的凶星であることから
4室に対する凶事が顕現して更にラグナ対7室も6室支配の土星とマラカの火星が相対する

「国土とその自然」を意味する4室がトランジットの火星と土星に傷つけられ
ダブルトランジットされることでマラカの木星がリターンしてアスペクトバックした結果
あの東日本大震災を上回る超激甚の天変地異となったようだ
ダブルトランジットに対する火星のアスペクトは極めて強い惹起を生じるトリガーである
念のためダシャーを有意な分割図に照らしてみるが


シャスティアムシャでは太陽が木星の真後ろに住み全く絡まない


深刻な凶事のみを強調するトリムシャムシャでも太陽が木星の6室目に住んでしまう
( ただし太陽がマラカの7室に住むことは若干有意だった )
その一方で


「不可避な困難」のD8では端的な絡みが成立し
ラグナロードの太陽が12室に住んで対向6室で木星が減衰し
太陽の10室目に住んだ土星も減衰しつつ木星に向けアスペクトバックし
水星が土星のアスペクトを受けることでプラーナ・ダシャーまで時運が通っていた


獅子座がラグナになると土星と水星がマラカに転じ
木星も減衰するとかなり厳しい「6室対8室の絡み」を作って凶兆を醸し
土星がアスペクトバックしてしまうことで
国家にとっての支障( 災害その他 )を指し示す6室の事象が具現化する
6室は「有事的対応」を暗示し救急救命の措置なども意味するだろうから
被災者らへの全力措置を可能な限り実行するといった様子が描かれてもある
( あるいはD8は「国にとっての災難」なので事後対応の遅さ等が今後また指摘されるはずだ )
また

日本は本日の午前9時前後の時点で避難警報と臨時報道の体勢が敷かれ
沿岸部はパニックに等しい状況だった


一応はダシャーが貫通している日本のラーシでは
ダシャー自体とは無関係にはなるが
やはり注目すべき配置が4室の魚座で起こっており
「国土」と共に魚座の意味する「海洋」の象意も含まれて
魚座を巻き込んでトランジットの火星土星が相対し
土星のトランジットが日本にとってハーフリターンだったためか
火星の凶意を受けて「津波警報」という有事状態になったと言える
特に日本の現時点のダシャーは緊張感が絶えない途上を進むので
今日の警報発令以降も似て非なる有事的非日常の経験を我々は強いられることになる
通俗的にはダブルトランジットばかりに注目してダシャーとの対比で見積もるのに対し
トランジットの火星土星両方の絡みもかなり不穏な凶危の実る時局である原則を
本日の一件で再認識する機会となった
日本の自然災害にも8月いっぱいまで留意が必要だろう
以上
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