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プーチンへの武力蜂起を突如撤回したプリゴジンを検証する

更新日:2023年7月2日



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所謂「プリゴジンの乱」が起こり世界がこの劇的な事件に驚き動向を見守っていたが

その結果は声も出ないほど拍子抜けさせられる展開だった





私の師が考察した限りでは

プリゴジンはナヴァムシャがラーシと同じラグナで

獅子座がヴァルゴッタマであるとされる



ナヴァムシャも獅子座ラグナとなると

ラグナロードの太陽が11室双子座でラーフとコンジャンクトし

逆行の土星が本来の位置からアスペクトし火星も8室目のアスペクトを与え

5室8室支配の木星もラグナの獅子座にアスペクトして

マハーダシャーの木星が太陽の「決起」を後押ししているような所見である



しかし今回の突拍子もない飛んだ「気まぐれ」で

このドラマチックな光景がプリゴジンがヤケを起こしただけの茶番に成り下がった



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ダシャーは今現在「木星-水星-月-水星期」から「木星-水星-月-ケートゥ期」に移ったところだ



おそらくは

ナヴァムシャの木星の位置が半端な働き方で弱含みな配置になっていると思うべきである



今回の一件に関して

プリゴジンを自己流にラグナ検証してみたい



1961年6月1日にレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)でヴィオレッタ・プリゴジナ(Виолетта Пригожина)のもとに生まれた。
1979年11月にレニングラードで窃盗罪で執行猶予付きの判決を受けた。また、1981年には強盗、詐欺、未成年者を犯罪に巻き込んだとして12年の懲役刑を宣告され、9年間、刑務所で過ごした。


青少年時代のプリゴジンは札付きの不良と言ってよい問題児で

成人前後に諸々の犯罪行為で起訴入獄している



ブッシュマンとプリゴージンは、以下の犯罪を犯したとして有罪とされた:
1980年3月20日、24時頃、M.Zheleznyaka通り7番地の建物の外で、ブッシュマンとプリゴジンは、事前の共謀により、またマケコとコパエフと話し合った上で、ナイフを凶器として、以下の状況下でコロレワという女性に暴行を加えた:
1980年3月20日の夜、ブッシュマン、プリゴジン、コパエフ、マケコは「オケアン」というレストランにいた。24時頃、レストランを出た彼らは、それまで面識のなかったコロレワに出会った。プリゴジンは彼女の所有物を持ち去るよう提案した。プリゴージンたちはこれに同意した(メドゥーザからの注:これは文書にある正確な表現である)。その後、彼らはM.Zheleznyaka通り7番地の建物の外でコロレワに追いつき、そこでプリゴージンとマケコはコロレワに近づき、マケコは彼女の気をそらすつもりでタバコを頼んだ。コロレワが財布を開けると、プリゴジンは後ろから首をつかんで首を絞め始め、マケコはナイフで脅して通りから引き離すのを手伝った。プリゴジンはコロレワが意識を失うまで首を絞め続け、その後、ブッシュマンは彼女のブーツを脱がせてコパエフに渡し、プリゴジンとマケコは被害者の50ルーブル相当の金のイヤリングを奪った。プリゴージンとマケコは被害者の50ルーブル相当の金のイヤリングを奪った。
1979年9月28日20時頃、ブッシュマンは、ヴィシュネフスキー通り22番地の建物の外に駐車していたヴェテルゾンという名の女性市民の所有する「ザポロジェツ」自動車から、化粧道具一式、手袋、傘の入った女性の財布(合わせて114ルーブルと50コペイカ相当)を密かに持ち去った。
1980年2月22日から27日にかけて、ブッシュマンとプリゴジンは、マクリナ通り24番地の30号アパートに侵入し、オシポフという女性の部屋から177ルーブル相当の財産を盗み、被害者に多大な損害を与えた。


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犯罪行為決行日のダシャーは「太陽-土星-火星期」にちょうど入ったタイミングだった



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ラーシを獅子座ラグナのままにしても十全に説明が可能で

10室で強いラージャ・ヨーガの太陽は「非礼・暴力」を意味するラーフのディスポジターで

ラーフのディスポジターが「客観的な行為」のハウスに住んだラグナロードである



それ以上に

太陽とトリコーナの絡みを持つ定座の土星は逆行して6室から7室にもアスペクトバックし

プラティアンタルの減衰した火星は同じく減衰の木星と対向しニーチャ・バンガしているが

土星からもバンガされる木星はマラカの土星の影響下でバンガを起こして凶意を帯びており

決定的な犯罪の所見たる「6室対8室の絡み」を作った木星土星に火星は侵害されてしまい

減衰した4室9室の象意が悪意に侵されて理性を完全に失う様子が明示されている



太陽からトリコーナに住む土星と土星と対向してケンドラに位置し全ダシャーが絡み

それはラグナを獅子座とした場合に山羊座が非常に劣悪なコンディションを作るため

ラーシは獅子座ラグナでほぼ正しいと言える



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「他者との争い・法への抵触行為」を拡大したD6はかなり有意な絡みがあり

土星は10室の結果である7室から太陽へとアスペクトバックし

土星とケンドラになった火星は水瓶座に住んで土星と星座交換し

マラカの火星と逆行土星の濃厚な凶意のアスペクトが獅子座に起きている



プリゴジンはラーシが獅子座ラグナであることで何かしらの悪影響を持つかも知れない



逆行してヨーガ・カーラカの働きが衰微した土星はまさにD6の当為たる6室へ逆行し

対向12室に住むディスポジターでラグナロードの金星を高揚の強さで傷つけており

それは10室対6室( 10室対ラグナ )であるためとても端的に犯罪行為を誘う配置である

( 金星のディスポジターは火星で火星は太陽のディスポジターの土星と星座交換する )



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私はプリゴジンのナヴァムシャを双子座ラグナと見なしたが

双子座ラグナであれば太陽が「所作・行為」の3室を支配した機能的凶星となり

コンジャンクトしたラーフのディスポジターは8室で高揚火星とコンジャンクトした水星で

9室から逆行して再び定座する土星が火星とまたも「6室対8室の絡み」を起こし

巻き込まれた水星はナヴァムシャのラグナロードであり

山羊座に向けて木星が逆行位置からアスペクトするが木星も逆行のマラカで悪影響が強い



太陽と土星が絡んで高揚した火星のディスポジターの土星は火星へと逆行し

ドシュタナ同士で悪意の強いコンジャンクトにラグナロードの水星が傷つけられ

そこへ10室( 客観的な行動 )支配の木星がアスペクトで劣情を焚きつけてくる



その後



また、1981年には強盗、詐欺、未成年者を犯罪に巻き込んだとして12年の懲役刑を宣告され、9年間、刑務所で過ごした。


判決
レニングラード市裁判所刑事事件司法委員会
会長E.V.セメニャコ
およびメンバーのL.N.ヴィシュネフスカヤ、A.A.ホフロフ
1981年12月17日の法廷において、1981年10月6日にレニングラード・ジュダノフスキー地区人民裁判所が下した有罪判決に対する上訴を審査した


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「太陽-金星-金星期」に入って間もない頃だった



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「あらゆる困難・不意の経験」のD8で全ダシャーがコンジャンクトし

そこへ逆行したラグナロードの土星が12室の象意を与えてくる



この分割図で太陽は7室を支配して「8室的経験を失わせる相手」を意味していたが

高揚している位置が3室で8室から8室目になりD8の本質のハウスとも言える位置であり

D8のラグナロードの土星は12室を支配して「刑法の表示体」となって働くようである



太陽とコンジャンクトした金星は9室支配でやはり諸般の法律を意味する表示体で

天秤座に向かってアスペクトバックするのでおそらく金星は裁判所を指しており

7室支配で高揚した太陽はこの場合に秩序の担い手である公安権力の暗示だったようだ



出所する1990年までの9年間を服役し続けることとなったが

その時期はダシャーが月期のほぼ全時期であり

D8で月から見た11室に金星がアスペクトバックできる「月-金星期」の前半頃まで

プリゴジンは貴重な青年時代の半分ほどを刑期でつぶしてしまった

( 高揚した木星と月は6室対11室の星座交換を起こし「法の裁きを被る」時運だった )



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ラーシでは太陽のディスポジターが金星になっているが

9室対10室のかなり良い絡みでとても有罪判決が出るような頃ではなかった反面

太陽と金星のナクシャトラを見てその配置には納得できた



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太陽は月の支配する「ローヒニー」で金星はケートゥが受け持つ「アシュビニー」だ



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月にマラカの土星が逆行し土星はその位置からケートゥにアスペクトバックする



「7室水瓶座のケートゥ」というのが警察機構か何かを意味するのだろうし

獅子座ラグナでは月が12室支配で土星に絡まれると即ち「刑務所」の表示体に早変わりする



月はディスポジターの木星が土星に制圧されるようにニーチャ・バンガし

木星それ自体がありとあらゆる法律の表示体で木星は太陽にアスペクトしてしまう



7室ケートゥに土星がアスペクトバックするのはもちろん「刑法による裁き( 裏切り )」である



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ナヴァムシャは比較的まだまだ明瞭で

太陽とトリコーナになった土星は逆行した9室の支配星で冷酷無比な刑法を意味し

11室に住んで自由な立場をもたらすはずの金星が土星のアスペクトで全否定される



金星のディスポジターの火星も土星の逆行を受けており

明らかに11室の象意が「栄誉・称号」から「処罰の名目」という正反対な変異を遂げる



11室は凶星に強く絡まれると人を罰するためのモノサシに変わってしまうのである



*****



あまり芳しくない時運検証になってしまいつつも

こうした若年期のバイオグラフィーから考えて

ラーシを獅子座ラグナでナヴァムシャを双子座ラグナと判断した




社会復帰後の急激な栄転




1990年、プリゴジンと継父はホットドッグを販売するネットワークを立ち上げた。


プリゴジンの人生が不意に好転し始めた時

ダシャーは「月-金星期」から月期最後の「月-太陽期」だった



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ダシャムシャが蠍座ラグナであれば7室で金星がマハープルシャになり

コンジャンクトした月をラグナにすると月と金星にアスペクトする木星は11室支配である



月から8室目を支配する木星は減衰し例外則にもなって悪影響が弱まるため

「月-金星期」は不思議なビギナーズラックが人生の再出発を約束していた



「月-太陽期」は減衰した木星が2室に逆行して定座する面白い挙動を見せ

最重要な10室支配の太陽はむしろ8室に住むことで「棚から牡丹餅」が経験できた時だった



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そして火星期が始まると

11室に住んだラグナロードの火星を定座の水星が更にブーストし

減衰した木星はそのままの位置から11室へアスペクトを与えて

ラグナ対5室対11室というカルマ的なほどの願望成就が果たされる機運が巡ってくる



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火星期以降はレストラン経営で成功し瞬く間にハイクラスの客層の獲得に成功したが

それはやはりダシャムシャのラグナロードがプリゴジンのアートマ・カーラカで

7室でマハープルシャになった金星がダラ・カーラカだからだ



特に12室に住むラーフはディスポジターが金星であり

海外からの上級政務官やまさに大統領など首脳の歓待場所として重用されたのは

ダシャムシャを蠍座ラグナとした場合に顕著に説明できる



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ナヴァムシャを双子座ラグナにしたのも

その場合に高揚した火星がヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガになったアートマ・カーラカで

ディスポジターで9室( 外国 )支配の土星から逆行されたり

12室( 外国 )に住んだ木星からアスペクトされたりして威力が更に高められており

火星は両隣を凶星が挟んだパーパ・カルタリ・ヨーガだが

それを補うだけの奇特な境遇運が潜在的に働いている



( なお11室の金星はヴァルゴッタマで非常に強く

ディスポジターの火星もアスペクトバックして5室対11室の絡みを生じ

後にプリゴジンがケータリングサービスでプーチンの信頼に預かり厚遇を得た事実を示す )



明らかに外国向けの商業を志向しなければ逆に上手く行かない所見でもあり

普通ではない発想や戦略で成功するチャートになっている



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シャスティアムシャもおそらくはラグナロードが12室で定座した水瓶座ラグナであり

3室10室支配でビジネスの表示体のようにも働く火星は11室に住んで星座交換し

火星と結びついた木星は逆行して2室に定座したようになり火星のアスペクトを受ける



10室はまたもパーパ・カルタリだが木星は逆行すると10室へアスペクトし

火星はその木星と星座交換して11室で定座したようになるため激烈な猛威を帯びている

( その星座交換は10室対11室でもありマハーダシャーが木星期の今も火星期の恩寵が続く )



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アクシャヴェーダムシャでは火星が2室で定座しそれが月から12室目であり

まさに国際的な事業展開が可能となる配置でアートマ・カーラカにおいて良いカルマがある



木星は定座しながら逆行してまた火星に絡み

本来の定座の位置から7室牡羊座にアスペクトを与えて事業運を底堅く守っている

( よく見ると木星は逆行位置から減衰の水星にアスペクトし弱いニーチャ・バンガも起こる )




「ワグネルの乱」の約2日間のダシャーを診る




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「過去生のカルマが差し向けてくる困難と敵」といった趣意で

チャート本人の弱点や隠れた敵を意味するトリムシャムシャでは

今回の武装決起のタイミングのダシャーをプラーナまで見ると各々が強く絡んでいた



決起初日の6月23日は「木星-水星-月-水星-太陽期」で

全てのダシャーロードが2室と11室に住んでケンドラの相関だった時局だ



2室11室支配である種の行動力を与える木星が定座して

コンジャンクトした太陽と対向した土星に悪意を受けた影響からか

戦いの最前線で兵站に困窮させられる怒りが「間違った念慮」を強めて行き

思い通りの進軍がロシア本国に許されない事実を公然と批判し

とうとう「反プーチンのための正義の戦い」を声高に宣言した



2室魚座でコンジャンクトした太陽と木星は太陽が7室支配のためプーチン陣営を指し

11室も支配して2室に定座した木星に厚い支援と後ろ盾を与えていたが

対向8室には12室支配で逆行したラグナロードの土星が住んでおり

D30のラグナロードとはプリゴジン自身が生まれ持った負のカルマである



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「木星-水星-月-水星-太陽期」当時のラーシチャートは

プラーナ・ダシャーの太陽だけが水星と絡まないが

5室と11室の軸が強く絡んだ配置でそれは月をラグナにすると1室対7室であり

明らかに何かをしでかそうとするタイミングだった



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ナヴァムシャは更に絡みが成り立たない不明瞭な時運になってしまいつつ

プラーナの太陽がラグナに住んでラーフとコンジャンクトした有意な所見で

ディスポジターの水星は8室で高揚の火星( 軍隊の表示体 )とコンジャンクトし

激情に囚われて暴走し始める様子を一応は示せている



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チャート本人に対する有事的な経験を描いたD8はむしろ絡みがちゃんと起こっていて

高揚した木星は月と星座交換するので水星と月はケンドラの相関を持つことになり

水星と対向した太陽は7室支配でやはり国家権力の首魁たるプーチンを指すのかも知れない



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「ワグネルの乱」が早々に立ち消えてしまった上記のダシャーは

やはりD8でも絡みがはっきりと見て取れる所見になり

12室のラーフは水星とケンドラになってディスポジターの土星は水星の対向位置へと逆行し

8室支配でこの分割図の主要なハウスを担う水星に12室の象意を与え悪意を鎮静化している



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D30で同時局のダシャーはまた絡みを起こして動的な経験を与えており

水星と絡んだ土星はラグナに住んだラーフのディスポジターで

逆行位置からラグナにアスペクトバックする



土星は7室支配の太陽と木星に抑制のアスペクトを与えるので

土星はプリゴジン自身を指すラグナロードのはずだが

今現在のプリゴジンは木星で表意され太陽はプーチンを意味しうる所見から

土星はややもするとプリゴジンを匿って仲介役を果たしたルカシェンコのようだ



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プラーナのラーフのディスポジターの水星のそのまたディスポジターの土星は

「外国」の9室で定座しながら水星へ逆行してくる土星で

逆行するが9室を支配して一応の吉意も働くのでプリゴジンに味方する年長者である



ナヴァムシャでは明確に土星がルカシェンコの表示体のようになっている



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D8を振り返ると土星が水星に対向したようになって12室的経験を与えるので

ここでもラーフのディスポジターの土星はルカシェンコを暗示している

( 特にこのD8ではラーフが12室に住んで余計に「外国人」や外国での経験を強調する )



プリゴジンにしてみれば今回の武装蜂起は積み重ねた忍耐が限界を迎えた結果であり

主体的な決意というより受動的に行動せざるを得なかった経緯を考えればD8は正しく働く




ベラルーシに亡命したプリゴジンの今




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プリゴジンは今日の時点でスークシュマ・ダシャーがケートゥ期に入っている



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プラーナの太陽に対しケートゥとそのディスポジターの土星は絡んだ配置になり

土星は山羊座から逆行することでケートゥにアスペクトバックし強力に働く



「10室に住んだラグナロード」というかなり重要な配置にケートゥと土星が絡み

それは7室と6室という矛盾したハウスが一つの経験となってもたらされるので

間違いなくロシア本国における完全な失脚の予兆であると分かる



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ナヴァムシャではラグナの太陽とケートゥが相対する明確な配置で

ケートゥのディスポジターの木星は牡羊座に逆行した位置からアスペクトバックする



こちらの方がより過酷な進退問題が描写される所見を示し

スークシュマ・ダシャーが金星期になる来月7月3日までは

全く表舞台に姿を見せないはずである



プラティアンタルの月は火星土星の両方がアスペクトで傷つけられ

他方で逆行の木星がアスペクトで保護する影響も見られて波乱が思いやられる



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しかし来月7月18日からは「木星-水星-火星期」が始まり

ナヴァムシャでは8室でヴィーパリータになり木星にアスペクトされるアートマ・カーラカだ



主要ダシャーが全て絡んでいることがすぐ分かるので

あと1ヶ月もせずにプリゴジンはオリガルヒとしての地位と名誉を取り戻すらしいのである



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私が予見した死期をかいくぐった「幸せなじいさん」の動向も気になるところだ




次にプーチンがプリゴジンとルカシェンコに大きなリアクションを見せるようであれば

久々にプーチンのチャートを読み直してみたい



以上

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