アートマ・カーラカの声を聴く─家族との因縁を昇華させた女性のチャート
- 鹿村文助
- 3 日前
- 読了時間: 10分
更新日:2 日前

先月末にカフェにて私にお声がけを下さった希望者様を鑑定したところ
またしても希少な事例になり得る占断結果を見せていただけた

( 鑑定結果の公表はご本人より承諾済み )


*****
小学4年生にして発現した霊聴の感性
ご本人曰く「10歳の盆の頃に( 独りで寝ていると )仏壇から声が聴こえてきた」とのことで
その時期を境に霊視( 幻視感覚 )と霊聴の感覚がドンドン発露し始めたそうである

ダシャー上では「金星-火星-ラーフ期」のことだった


「物事の結果」( カルマの結果 )を示したドレッカナから手始めに覗くと
5室12室支配で知能や知覚力の表示体になった金星が火星とトリコーナの絡みになり
金星と相対した土星はラーフのディスポジターとなって5室( 知能・感受力 )で高揚する
5室支配の金星( 過去生からの影響が現れる )のディスポジターが火星になり
火星がマラカになって住んでいるのもマラカハウスの7室である座相は
何かしらのカルマが有意な経験となって顕現する所見だと言える


マラカの7室で同じくマラカの火星に傷つけられた月はケートゥのディスポジターで
高揚の土星からもアスペクトされて強く傷剋された2室支配の月はマラカとして強くなる
機能的吉星として良好に働く金星は11室から土星に向けアスペクトバックし
相互アスペクトする土星は8室支配のため怪奇現象を意味する8室対12室の絡みを作る
7室で火星と月がチャンドラ・マンガラ・ヨーガをマラカ同士で組む座相が
生命の危機や或いは異様な心霊体験の可能性を確かに見せており
月が「2室に住むケートゥのディスポジター」であることが決定打となった
( 2室は「生来の素養( 潜在的能力 )」のハウスでケートゥが住めば霊的な感性が育つと言える )
次にラーシを確かめる


こちらも火星が金星のディスポジターとなって「視聴覚」の3室に住み
ドレッカナ同様に再び火星からトリコーナの位置に住む金星がラーフのディスポジターだ
ラーフは12室で高揚し普通ならば音楽や芸術に対する感受性が相当に強いことを意味するが
金星は11室で高揚の太陽とコンジャンクトし太陽が火星と星座交換し土星がアスペクトする
ラーシにおいても金星の傷つき方が尋常ではないために
金星の担う5室12室の象意が超常的な認識力へと通じたらしい


「肉体と容姿の状態( 生来の健康運 )」が概略として現れるラーシにおいて
この女性はラグナロードの水星が減衰したまま9室へと逆行してしまい
定座した土星は8室( 困難・異変 )も支配して減衰の水星( 知能・感受性 )を変質させる
ケンドラで最高位の10室で減衰したままラージャ・ヨーガになるラグナロードが
( パーパ・カルタリになる影響も含めて )今生の経験を非現実にさせる様相を見せる
ナヴァムシャはどうなっていたか


位置関係では十全な絡みが見られず
ただし火星のディスポジターの太陽が金星とコンジャンクトしていて
ラーフのディスポジターになった月は高揚して( ディスポジターが金星になる )火星と絡む


月の高揚した位置が8室( 苦悩 )で月と絡んだ火星もマラカとなって凶意が強く
ダシャーが明確に貫通しない結果であっても月の作った座相が顕現したということである
ラーフのディスポジターになった月が8室で高揚してパーパ・カルタリになる配置が
やはり奇異なカルマ( 月は「過去生の記憶を宿す器」とインド本国で定義される )を意味する


改めてナヴァムシャ全体の配置を見渡すと7室で減衰の土星は5室の支配星で
5室( カルマの果実 )も支配した土星( 物質的な現実・秩序 )が7室で突飛な強さを放つ
マラカハウスの7室で減衰したこの土星こそご本人のアートマ・カーラカであり
ナヴァムシャの7室( 「あらゆるカルマ」を意味する10室から10室目でその本質 )に住み
それが減衰した土星だったがために今生で霊能という超常的個性が発露したと言える
ラージャ・ヨーガになった土星がマラカの7室で減衰するのでそれもまた「超常現象」を意味し
この女性がマハーダシャーで土星期を経験するのはまだずっと先のことだが
「カルマの結果が実るハウス」の5室を土星を司って7室に住めば恒常的な影響が現れるようだ
過保護な母を拒絶し宗教団体に入信する

成人した頃に上記のダシャーを迎えたご本人は
それまで関係性がかなり一方的だった実母をほぼ拒絶するようにして生家を離れた
ご本人曰く「異常なほど束縛してくるヒステリーな母」に諦めてもらう目的からか
当時の時点で老舗団体であった某新興宗教に入信し組織内で事務員を務めていたという


ナヴァムシャは一目瞭然で9室( 精神修養 )と3室( 努力・訓練 )で両者が相互アスペクトする
ラグナロードになった金星が9室に住みディスポジターで大吉星の水星と相対した座相は
一見してとても理想的な神秘や芸術への向学心( あるいは海外留学したい欲求 )を促すが
金星が土星にアスペクトされたり水星の方が逆行した位置で火星にアスペクトされた結果
ラグナロードや9室の支配星が傷つく影響でかなり特異な思想に傾倒するということである


ナヴァムシャの7室で減衰の土星は即ち「気が触れかけた母」( 減衰した4室の支配星 )で
土星の次のハウスで逆に高揚した月はパーパ・カルタリになった実母の表示体である
確かに今生においてご本人の実母が情緒不安定気味なまま支障を与える( 7室の土星 )ことが
経年の途上でとても強くなってくる様子を説明している


初めて見るシャスティアムシャは7室でヴァルゴッタマの水星が「生家との決別」を意味し
ラーシ同様ラグナロードの水星に対し金星は3室( 4室を失う「引越し」のハウス )に住んで絡む
やはり7室で水星が減衰して逆行した位置に住む凶星の火星がマラカになった凶相を作り
金星はラーフとコンジャンクトして蠍座( 霊能のサイン )から9室にアスペクトバックする


10室でヴィーパリータになった太陽と土星は互いを損ない合って生来的機能的凶星になり
対向4室を凶意のアスペクトで傷つけて4室支配の木星はマラカの火星にアスペクトされる
やはり「心情に暗雲が立ち込める実母」の姿を醸した座相で
木星はケートゥとコンジャンクトするとラーフと相対して仮想のグル・チャンダラにもなる
( 私自身ダシャムシャで同じ座相なのでグル・チャンダラ・ヨーガの影響は実感として有る )
ケートゥとコンジャンクトした4室支配の木星が火星からアスペクトされる配置が
「母に対する失望と拒絶」をもたらしたことがシャスティアムシャで確かに説明されてある

30代半ばになった上記の頃のダシャーでご本人は東京へと転居して以来
しばらくは郷里に戻ることが無かったそうだ


ドレッカナでは
5室( 物事の刷新 )で高揚の土星が7室(4室から4室目で「引越し」)の月にアスペクトして絡む


引越しの経験が最も正しく説明されるべきD4は
当然と言えば当然だが土星が4室を失う3室からアスペクトバックして
土星からトリコーナハウスの位置に住んだ月も4室から4室目の7室に住んでいた
月は「私生活」の2室を支配して「引越し」の7室に住んでいて非常に客観的である


ラーシとナヴァムシャで絡みがなくともシャスティアムシャはこの通り絡んでおり
4室と正反対( =引越し )の10室で5室支配の土星が環境の変化を意味し
2室( 私生活 )に住んだ月は「独立・決起」の11室支配でダーナ・ヨーガを帯びる
やはりこの女性の出生時刻は正しい印象である
霊視で明かされた「今生の実母との因縁」
この女性が対面鑑定でお話下さった有意なエピソードとしては
「今の実母は直前の過去生でも実母で過去生の私は生後すぐに亡くなった」という事実だった
それは明治時代の頃で
疫痢のような流行り病でご本人が1歳足らずの人生を閉じた過去生において
当時の実母( 今生でも実母に当たる相手 )は気が狂ってしまったかのように悲しみ
しばらくの月日を泣き叫んでいたという

シャスティアムシャのアルーダ・ラグナを導出すると
何とも数奇なことにそれは今生と同じ双子座ラグナになり
ラグナロードの配置自体も全く同じように10室魚座で減衰している
つまり4室( 母親 )も支配した水星が減衰して火星の住む9室へと逆行してしまう
しかも水星に対してはラグナから土星もアスペクトして水星は激しく傷ついており
確かにご本人が疫病で早逝した事実と同時に当時の実母が激情に狂う様相を示す
シャスティアムシャのアルーダ・ラグナからその来歴を説明できるため
明らかにご本人の出生時刻は正しいことが分かる

それは今生で繰り返されていて
4室も支配したラグナロードは減衰して土星が定座した9室に逆行してしまい
水星が逆行した位置の9室で定座の土星は火星と相互アスペクトする異様な凶相を作る
ご本人曰く「異常なほど束縛してくるヒステリーな母」の実相は
直前の過去生で実の子を亡くした実母が今生に生まれ変わって
その執念で実の娘を縛り上げる結果に通じたという宿縁である

そんな依存感情の強かった今生の実母様も
上記のダシャーで天寿を全うして空へと帰っていったそうだ


ラーシ・チャートでダシャーロードが金星になるラーフ期は
定座の土星から金星( ラーフのディスポジター )がアスペクトされたり
金星とコンジャンクトした高揚の太陽が火星と星座交換したりと傷つきが強く
その金星がマトゥリ・カーラカ( 母親の表示体 )になっているために
ラーフ期が始まった頃から次第に実母様の健康状態が悪化する予兆を示していた


ラーフのディスポジターの金星とケートゥのディスポジターの火星は
トリコーナの位置関係になって火星がそのままケートゥのディスポジターになる
ダシャー上で影響力を持たないラグナロードの水星が4室も支配して
先述したような絡み方をしているのは実母様がご高齢になってから
健康不安が増していく傾向を示していたようだ
( 4室を実母様のラグナとすると3室対12室の星座交換が凶星同士で起こり凄惨である )


シャスティアムシャの4室を実母様のラグナとして見直すと
火星( ラーフのディスポジター )は12室を支配した生来的凶星となり
絡んだ金星は射手座ラグナで最悪なマラカになって木星と相互アスペクトする
木星は火星からもアスペクトされることが不可避な凶兆として働き
実母様のラグナロードと判断できる木星にアスペクトバックし
金星はケートゥ( 12室の表示体 )のディスポジターだったがために
射手座から見た6室( ≒傷病 )の象意が如実に表れたという結果だった
やはり
この女性の出生時刻は必要十分な正しさを満たしている印象だ
霊的な出会いを経て人生が改まった今


来月まで続く「ラーフ-金星-土星期」をもうじき終えようとしているご本人様は
シャスティアムシャにおいて現在のダシャーが無事に絡んでいる


即ち
ラーフとコンジャンクトした金星のディスポジターは火星で
火星は金星とケンドラの位置関係に住んで絡みを作り
金星から見て8室目に住んだ土星は水星が逆行することで仮想の星座交換を起こし
6室から金星に向け仮想アスペクトを起こすように働く
実はこの女性はこの2年間ほどで私の勤めるカフェを知って増山氏に師事し
七転八倒しながらも自己修養し続けて増山氏由来の霊的ヒーリング手技を会得した
その前途は正しい意思に基づいて進んでいく果断の道筋である
こうして私がお声がけをいただけなければ
その人生をこのように記事にできなかったことを思えば
その感無量の思いは言葉にしつくせない
ジョーティッシュに対する知見と実際の度量を深める機会を下さったこのお方に
この記事から改めて御礼を申し上げたい
ありがとうございました
お陰様でまた自信を以て
鑑定に取り組めると思います
以上




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