あまり注目されない占断技法に「D45をマハーダシャーに照らして評価する」というのがある
浅薄な私にはそのような捉え方は意外で
今なお交流がある師から「実はD45で診る方法もあるんですよ」と諭され
それがどれだけ正しいか自分を通じて確かめてみたい
まずD45の概念とその活用法について要約し
私のD45の各配置を振り返ってみる
Parashara have recommended to consider Akshayvedamsha chart for all aspects of life. It is also seen for the character and conduct of a person. How a person conducts himself in life is evaluated from this chart. D45 lays stress on the religious path to be followed and shows the development or downfall of conduct. Some scholars use it to predict the mantra for remedial measures. The good or bad actions of a person evolve from the basic character and as such we should analyse the character and the conduct will follow.
V.P.Goel 著「 Comprehensive Prediction By Divisional Charts 」 より
和訳すると
パラシャラは、人生のあらゆる局面でアクシャヴェーダムシャ・チャートを考慮するよう勧めています。それはまた、人の性格や行動にも見られます。人が人生においてどのように振舞うかは、このチャートから評価されます。D45は、従うべき宗教的な道筋に重点を置き、行いの発展や没落を表します。学者によっては、改善策のためのマントラを予測するために使用します。人の善行や悪行は、基本的な性格から発展するものであり、そのため、私たちは性格を分析すべきであり、行いはその後に続くものです。
出生時刻がとても正確である場合に限り
D45はとても深いカルマを指すD60の表層的な傾向を写実する分割図として働く
Sun is the Atma or soul. The condition of Sun is examined first to assess the quality of soul. This is seen by the placement of Sun in sign, association and aspect on it and house occupied from Lagna. Sun in the benefic sign and associated with benefic shows a satvik soul. The association and placement in malefic sign shows reverse.
太陽はアートマ(魂)です。魂の質を評価するために、まず太陽の状態が調べられます。これは、サインの中の太陽の配置、その上の関連とアスペクト、そしてラグナから占めたハウスによって見られる。受益サインにある太陽と受益に関連する太陽は、satvikの魂を示す。マレフィック・サインの関連と配置は、その逆を示す。
太陽は4室を支配して9室に住んでラージャ・ヨーガになるが
9室には土星が定座して凶星のラージャ・ヨーガになり
敵対星位に置かれながら互いに強いラージャ・ヨーガを働かせている
つまり私は今生でなかなか悟りに近づいて行けない傾向を生まれ持ち
苦しんで努力しながらも利他的な功績を挙げようとする泥臭い意地を持っていると読める
なお月は水瓶座に住むため
太陽と土星は12室に位置することになり
凶星寄りとなった土星と月から見た7室支配の太陽がコンジャンクトした深刻な配置で
自分の目的のためにわざわざ多くの相手と敵対し続ける奇異な覚悟を持つ様子だ
10室水瓶座は生来的吉星だけが住む明るい配置であっても
山羊座に定座した土星が逆行した射手座からアスペクトバックするため
私は誰かをジョーティッシュする時にはどことなく抑制的で物静かな態度で臨むらしい
Moon is or the mental moral. Moon should not be afflicted as it gives men-tal immorality and can be very serious.
The Lagna lord, third lord, sixth lord and ninth lord of birth chart are then analysed in D45.
The Lagna is subconscious state, third is unconscious state, sixth is subconscious state, and ninth is the super conscious state of mind. A well connected lord will create good action through that state and an afflicted lord gives bad action through that state. An ill associated Lagna load makes a person don wrong action consciously.
月は精神的なモラルです。月は、精神的な不道徳さを与え、非常に深刻な事態を招くので、患うべきではありません。
次にD45で出生図のラグナロード、第3のロード、第6のロード、第9のロードを分析する。
ラグナは潜在意識状態、第3は無意識状態、第6は潜在意識状態、第9は超意識状態である。良い関係を持つ主は、その状態を通して良い行動を起こし、不運な主はその状態を通して悪い行動を与えます。悪い関連のラグナロードは、人を意識的に間違った行動に走らせる。
「出生図(ラーシ)のラグナロード」となると私の場合は水星だ
このD45では7室蠍座に住んでいる
私のD45はラグナロードの金星がちょうど6室も支配して3室支配の月とコンジャンクトし
9室支配の土星が逆行した位置からアスペクトバックしてくるかなり良い配置になる
主要なそれらの絡みが水瓶座で起こるために
私の行動原理はラーシの6室水瓶座に住んだ木星で示されるのと矛盾せずに働くのである
Mercury is the intelligence. A retrograde and afflicted Mercury gives criminal tendencies.
A benefic Moon is the protection. When Moon is also spoiled along with retrograde and afflicted Mercury , a criminal is born.
Fourth house is the house of character. It should have benefic association for pious Character.
水星は知性である。水星が逆行したり、傷ついたりすると、犯罪傾向が強くなる。
吉意の月が保護となる。
月が逆行や水星に影響され台無しにされると、犯罪者が生まれます。
第4ハウスは、性格の家です。敬虔な性格のために、受益的な関連を持っているべきです。
D45で私の水星は5室を支配して7室在住のラージャ・ヨーガだが
敵対星位の蠍座に置かれてアスペクトを受けないため
どことなく危ない繊細な水星となって働く
7室は10室から見た10室で
本来のラグナから見て月がちょうど10室に住み
水星は月から見ても5室支配で10室目でラージャ・ヨーガになり
良くも悪くも “ 感じやすく ” 場合によっては占断を見誤る余地が残る
そして問題は月とコンジャンクトしてヨーガを組み
本来のラグナと月の両方から見て機能的凶星の木星が現在のマハーダシャーになることだ
木星は8室11室支配で「行為・カルマ」の10室に住むため
私のジョーティシャー的運勢はやや非現実で極端な動揺ぶりを見せることになる
ラグナと月の両方から見て木星は11室を支配してしまいやや独断が過ぎる傾向がある
実際に沢山の人に占術士の立場で助言するにしても大袈裟気味で誤った発言が思いやられる
木星のナクシャトラは火星が支配する「ダニシュター」だ
ダニシュターは開放的で音楽を好み貴金属に目利きを持つ高貴な趣味人のイメージである
おそらくジョーティッシュを実際の生業にしている私は
フランクな態度で鑑定相談者と友達同然に付き合って稀に無責任な受け答えをするようだ
来年11月5日から始まる木星期本格始動の「木星-土星期」は
このD45でも土星が逆行位置から木星にアスペクトできてしまう
「真面目腐って親しみにくい理屈屋」という本来の私を隠し通すように
私は水瓶座的にへり下って陽気な趣味人を演じてしまうが
深刻な悩みを打ち明けてくれる相談者には地味なままの素顔で
応じているらしいことも分かる
一般のジョーティッシュで最も深いカルマの源泉を指すシャスティアムシャでは
木星は機能的にも吉星化したラグナロードだ
やはり逆行した位置からアスペクトしてくる機能的凶星の土星が
単純に抑制的影響を与えてだらしない木星を補正してくれるのなら有難い限りである
来年11月5日の私は
3室8室12室という凶意のハウスにしかダブル・トランジットを受けられない
良く言えばモクシャ的だが
悪く言えば実践的ではないマニアックなままのジョーティッシュを続けてしまっている
「来年のことを言うと鬼が笑う」という有り様ド真ん中の私だが
先ずは経営する自社を無事に倒産させず今年を乗り切ることである
頑張るしかないからこそ私は誰かの不幸に寄り添えることに感謝したい
以上
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