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裏方としてのプライド─自らの美学と対話し続けるチャート






ここ最近は乙女座に起きているダブルトランジットの影響と併せて

私自身のプラティアンタル・ダシャーがラーシのラグナに住んだ月であることが

乙女座ラグナで11室を支配した生来的吉星の恩恵となって運気をブーストしている



つまりは単純に「普段より仕事が多くいただける」状況で

3日ほど前にも新規のご依頼があったばかりだった



今こうして私にお声がけ下さるのは

不思議と水瓶座の座相が強い方々である



今回も

「ジョーティッシュに興味があり情報収集していた」という女性からご依頼を承った



※鑑定内容の公表はご本人様より承諾済み※









*****





今回ご依頼のこのお方は

8室水瓶座でスーリヤ・ブッダ・ヨーガを持った「研究者のような印象」のラーシだが

実際には学校の体育館で生徒児童らに行う生活指導系の講話を担当したり

企業から委託される新入社員対象のコンプライアンス( 常識力 )指導を勤め続けた女性だった





その事実に従って覗いたダシャムシャは

10室支配で「職業の表示体」として強くなった太陽がまさに7室( 10室の本質のハウス )に住み

確かに「学校や企業に呼ばれ大勢の前でプレゼンテーション( 研修講話 )する」と言える配置だ



5室魚座は向学心のある良い配置で

定座の木星がコンジャンクトの土星に生来的機能的吉意を働きかけて

土星はマラカとしての凶意が薄められてラージャ・ヨーガになった吉相である



10室の支配星と並んで10室的本質となるラグナロードの火星が11室に住んで

その5室の木星土星と相互アスペクトするのもなかなかに強力な潜在力を秘めており

ラグナ対5室やラグナ対4室ののラージャ・ヨーガかつダーナ・ヨーガを組む



10室やその支配星が関わらないが

吉意の実った強い5室11室の絡みが教育者的な性格をご本人に与えている





火星土星がダシャムシャで相対するかコンジャンクトするのは

普通の読み方として「危険な場面が多く緊張感が絶えない仕事」とも言えそうだが

定座した大吉星の木星がラグナロードの火星とマラカの土星のプレッシャーを軟化させ

なおかつ2室支配の吉星がラグナロードと相互アスペクトするために

「ただ一人壇上で司会者のようにスピーチ( 11室の火星と2室支配の木星 )する」のである

( また「10室の表示体」の太陽が7室に住んで沢山の生徒児童や新入社員らがその相手となる )



だからこそ火星土星の相互アスペクトが醸す修羅場じみた様相は納得できる配置であり

かなりの大人数相手に決められた段取りでプレゼンテーションするのだから

言葉の表現を間違えたり講話内容の起承転結を忘れたりということが許されず

「気安くミスできない」といった緊張感は確かに並大抵のものではない



ちなみに





ラグナが同じどころかラグナロードの配置まで同じだったのは個人的に驚きだった



私の場合はラグナの蠍座(水の星座)に住んだ機能的吉星の木星が食品系のサービスを意味し

コンジャンクトしたケートゥも高揚することから「品証的マネジメント」が主な実務でもあり

ラグナロード自体もやはり「保守整備」のサインである乙女座に住むことで

かつては亡父の建てた自社で代表として社内社外でアレコレと問題に対応していたのである

( 創業者の経営権を引き継いだために10室支配の太陽が8室でヴァルゴッタマになっている )





ナヴァムシャも相変わらずのヘビーな配置がラグナ対7室でラージャ・ヨーガを繰り出し

ラグナでシャシャ・ヨーガのラグナロードに対して火星は3室( 講義の実演 )を支配し

ラグナと10室の作るアッパーな吉意がキツい生来的凶意で発散され

即ち学校の生徒らに向けた生活指導講話だとか新社会人に対するコンプラ啓発を意味する



生来的吉星の月が6室を支配してラグナに住むと「ケアマネジメントの志向」をもたらすが

コンジャンクトして定座した土星が水瓶座であるために高度な専門性を備えた立場になり

まるで医師か何かのような冷徹さと厳しさを以て聞き手側に発語し続けるといった様子だ



登壇して講話を実演するというのは最後まで当然ご本人にのみ発言権がある立場であり

話し方としてその物事の分別を一方的に聞かせる姿勢は確かに水瓶座的である





10室の表示体で象意のよく似た7室を支配した太陽は12室に住んでしまうが

それこそ「世間から切り離された場所」という意味で間違いなく学校等を指しており

吉祥なヨーガ・カーラカの金星がコンジャンクトでまたもラージャ・ヨーガになる



11室にアスペクトバックしながらラグナにアスペクトしてくる強力な木星は星座交換し

やはりナヴァムシャ上でも「スピーチ( 2室 )において特殊な才能に恵まれている」と言える



ご職業を伺わなければ

このお方も「経営コンサルタントや医療従事者かな」と思ってしまう





しかしそうした印象を完全に覆すのがこれまた強烈な座相を誇るシャスティアムシャで

「極めて辛辣な指導者」としての将来像を示すラグナのハンムサ・ヨーガと

その木星にアスペクトされる火星も10室を支配して5室の方で定座し「奮起と突破力」を恵む



6室射手座はラーフを従えた凄まじい「火のサインの惑星集中」となって

ラグナがヴァルゴッタマとなる特異さ以上に射手座的な爆速の前進力を実現している



蠍座で定座した火星は月の3室目に当たり

「自らを克己して根性を貫き通す」と言えば聞こえは良いが

ややもすると尋常ではないほど抑鬱的で常に何かに対し憤激心を隠している様子で

その火星が8室目のアスペクトを起こす双子座の土星は月の10室目になってしまう





月をラグナとすると

高揚の木星が11室目に改まって4室7室支配になり

木星自体は全くアスペクトを受けない一方で

10室も支配したラグナロードの水星は

12室支配の太陽や9室支配の金星と供に10室の土星と相互アスペクトしていて

乙女座ラグナで土星は5室6室を支配して「失業の表示体」になってしまい

11室で木星が高揚して独立運があるにもかかわらず潜在的には職業運が全く無い



月の10室目で土星がケートゥとコンジャンクトして火星に傷つけられるのは

アンタル・ダシャーが土星期になる度に確実に失業するしかない悲運を示す



6室射手座の惑星集中はラーフすら混じって

月からではラーフがラージャ・ヨーガになるが

本来のラグナからでは水星の方が12室支配になり

月からでは土星が6室支配になって太陽が12室を支配し

生来的凶星や機能的凶星が射手座双子座軸を傷めつけるので

これではただ単に「やかましい射手座的な性格が空回りする」といった短所になる





終生まで影響力の強いラーシは

10室で火星が見事なルチャカ・ヨーガになってなおかつ月の11室目になり

何とも雄々しく覇気の猛った憤激心を見せつけるが

ケートゥの住んだラグナをその火星がアスペクトで傷つけて

土星も同じくマラカの凶意をアスペクトした凶相になってしまっている



概して「極端なワーカホリック」であり

有言実行の成果主義を掲げ周囲に慇懃な熱意を常々発散し続けて

最後は真っ白く燃え尽きて灰になり果てる様を描く



ラグナロードが12室に住んでパーパ・カルタリ・ヨーガになる月期や

ケートゥが土星から見て「寿命」の3室目になった土星期などは

日頃の「ツケ」がとうとう病苦となって心身を極限まで追いやることになる



幼少期は病気があった…??? 
かもなのですが、特には思い出せない(汗)
むしろ実は、土星期に入って以降に体調を崩すことが多々あり
そちらのインパクトが大きすぎるかもしれません…
わたしには●歳頃から10年ほどつづいた疾患があったのですが
今回、ふとヴィムショッタリダシャーを見直してみて
それがまさに、ほぼ土星期の期間だったことに気づいて
激しく驚いています。


それでもご本人はこんなにもケロリとしているのだから

私は「???」と首を傾げた





「健康運」の概略を見積もれるドレッカナは素晴らしく数奇な配置が叶っていた



ラグナロードの木星はヴァルゴッタマのハンムサ・ヨーガになり

木星には火星も土星もアスペクト出来ないまま木星の吉意が無事に貫徹される配置で

その木星こそが月の3室目で定座した「寿命( 健康 )の表示体」になっていたのである





しかし本来のラグナからでは3室目の配置が猛烈に凶相で救いが無く

マラカの土星にラーフまでコンジャンクトしアスペクトバックの金星も傷ついている

( おそらくこの配置では金星自体も単なるマラカになってしまう )



ドレッカナはラグナロードや太陽の配置も平時の健康状態を左右する重要な感受点で

このお方の太陽は4室で定座の水星とコンジャンクトして木星と相互アスペクトする



従ってマラカとして強いはずのバドラ・ヨーガの水星も吉意で凶兆を覆われて薄められ

6室支配の太陽の方も木星の完全な生来的機能的吉意を浴びて凶意の余地が残らない



ご本人は現在マハーダシャーが水星期で土星期を終えたので

今のところは平和に健康な毎日を過ごせると思って支障ないようだ

( 「水星-土星期」やその後のマハーダシャーのケートゥ期がかなり心配ではあるが )




ブレイクが控えた再来年






現行ダシャーが「水星-ラーフ-木星期」の依頼者様は

主な相談内容が個人事業の運勢判断だった





ダシャムシャは残念なことに5室と9室でダシャーが全て絡む「閑散期の真っ只中」である



5室で木星が定座してしまうと「失業の表示体」として強力な凶意を発散し

木星のアスペクトを受ける水星も8室11室支配のマラカで

単に8室の支配星が9室に住んでいることで失業の経験に通じるが

特に今は木星がアスペクトして絡む時運のためその傾向はより強い





しかし再来年の「水星-木星期」になると

ダシャムシャではなくナヴァムシャの方で極めて良い吉相が時運に顕現することになる





月が住むラグナから見て2室と5室( 5室と11室 )が星座交換し

純粋に個人事業等が順調な成果と実益につながって発展し始める頃となる



ラグナに月が住むことで配置が改まらないので

この生来的吉星のダーナ・ヨーガの星座交換は時運上でかなり強い吉意を永続させる





シャスティアムシャでは

月をラグナとした場合に高揚の木星が11室目に住んで7室を支配し

月のラグナロードの水星は10室を支配して射手座に住んでダシャーが貫通する



独立独歩の機運が万端に整う見込みが出来上がっている





絡みの起こらないラーシであっても

ダシャーラグナの水星から11室目で木星が定座した単純明快な「願望成就」の所見である




叶わない夢は無い




未来を正しく知ることが出来るジョーティッシュの醍醐味を

またこうして実感できた喜びに感謝すべきだろう



ご用命ありがとうございました

またのご相談をお待ちしております



以上

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