「地元を飛び出し43年の野営生活」─洞窟おじさんこと加村一馬氏のラグナ検証
更新日:2022年10月23日

私は職場で昼休み等に自分の名前で職場のPCから検索をかけて自前ブログに入って行くが
その時に無関係な人物がサジェスト表示され面白半分にそちらをクリックすることがある
そして本当に偶然のままこの画像の男性に辿り着くこととなった
この方は
6年程前の2016年に昼のワイドショーで取材されたことから一躍有名人になり
最近では2020年に人並み外れた半生記を直に聴取していくバラエティ番組にも出演した

画像の通りの異名を誇るこの彼こそ
13歳で生家を飛び出し40年以上に亘って野宿生活を送り続けた加村一馬氏その人だ
洞窟おじさん加村一馬の壮絶43年サバイバル生活がヤバすぎ? | YouTuber情報館 - パート 2 (hikapeeeen.com)
13歳から43年間野宿していた「洞窟オジさん」はかつての住処でナニを食べていたのか?【極限メシ】 - メシ通 | ホットペッパーグルメ (hotpepper.jp)
その驚きの人生は太平洋戦争敗戦後も離島で野営し続けていた小野田寛郎氏にも比類された

一馬氏は1946年8月31日生まれであり戦争を直接には知らない世代であるが
そのハングリーぶりは戦前戦中世代に全く退けを取らない勇猛さと言える
一馬氏に聴取を続けながら成るべくそのまま編集された著作を拝読したが本当にスゴかった

戦中戦後では珍しくなかった8人の兄弟姉妹という大所帯で4番目の息子に生まれ
何故か本人だけが両親から目の敵のように虐待され続け
その呵責に耐えかねて13歳になった頃に学校にも通わず飼い犬と家出した
それが全ての始まりであり
それからは地元の群馬県を歩いて越境し新潟県や福島県や茨城県を放浪し
最後は栃木県から茨城県を流れる小貝川という河川に沿って北上南下を繰り返して野営した
本編中には私の自社の工場や営業所の在る地名が出てきたりして私は興奮してしまった(笑)
今回はそんな洞窟おじさんこと加村一馬氏をラグナ検証してみたい
貧 困 な 生 活 と 非 情 な 鬼 畜 の 両 親 が 奮 う 暴 力

洞窟おじさんを知っていますか?43年間サバイバル生活を続けた男 - 要件を言おうか (shinma.tokyo)
一馬氏の境遇はこのように全く理不尽で過酷そのものだった
生家は子供が多く日頃から飢えていた幼い一馬氏はつまみ食いする度に折檻されていた
上記の引用以外にも私が読了した著作では母親も父親と共に虐待を助長していた事実がある
おそらくは一馬氏だけ手癖が悪い子供だったために両親が「憂さ晴らし」の的にしたのである
本当に許しがたい因業な両親である
この時代の貧困家庭というのは決まって職能が無い癖に子作りを娯楽にする低俗な層だ
自動車などまだまだ普及していない戦後数年の楽しみは廉価な酒か喫煙か秘め事くらいで
比較的学識がある上級層は映画や大衆演劇や読書などだったろう
散々に人生をとっ散らかしてこの世を去って行った無責任な私の父(1939年生まれ)も
生前はたまに大層がって深刻な顔を見せ
「親父(私の祖父)の野郎はイチイチ子供ばかり増やしやがってよ(父には3人の弟妹が在る)」と
ボヤいていた
一馬氏の生家の様相というのがチャート想定でまずまず重要な材料となった
父親と母親が悪意を持っている所見であることが何より必要十分な大前提だ
氏の成人後の諸々のエピソードも視野に納めたレクティファイが以下の通りである

まず絶対のバイオロジカル・ファクトとなるのが兄弟姉妹の多さだ
ラーシの3室(弟・妹)や11室(兄・姉)でそれが証明できなくては正しいラグナの特定にならない

3室支配の水星がラグナに住んでディグバラとなるが11室支配の金星は減衰してしまう
ナヴァムシャでそれが補正されていないか確かめる

減衰した金星はヴァルゴッタマとなってディスポジターの水星と対向して吉意が実る
また月をラグナにすると11室で太陽が定座し太陽もヴァルゴッタマでラーフが伴う
ラーシの方もよく見れば月をラグナにすると月とコンジャンクトした木星は3室支配である
月と木星自体が更にまたヴァルゴッタマでありD9も月から3室目は木星が支配している
おそらくはこれで正しいと言えそうな所見である
傷 つ い た ま ま 強 く な っ た 太 陽 や 4 室 支 配 の 金 星 や 2 室 支 配 の 火 星

ラーシでは2室で定座の太陽が前後を凶星に挟まれて月の2室目でケートゥが高揚する
これだけでも家庭生活に相当の難が付きまとう所見になっているのが分かる
2室で父親のカーラカの太陽が定座する配置自体には問題がなくとも
後ろのラグナで土星が機能的にも凶意を持ってアスペクトバックし
すぐ手前の3室には機能的に吉星だがアスペクトバックして生来的凶意の増した火星が住む
そしてその3室乙女座は4室支配の金星が住んで減衰しラグナから土星がアスペクトしている
母親の方がより薄情で理性の無い女性という印象で一層に不穏当である
母親を指している金星を傷つける火星は月から見た2室(生家の家族)支配であり
蠍座には高揚したケートゥが在りディスポジターの火星は月の12室目に住んでしまっている
月をラグナとすると金星はそのディスポジターで火星は2室7室支配のマラカとなる大凶星だ
月は一馬氏本人を指すがコンジャンクトした木星は月から見て6室(暴力)も支配した木星だ
その月が両隣から火星とケートゥに挟まれてパーパ・カルタリとなってしまう
一馬氏への度重なる醜悪な暴力はこうした配置で執拗なほど強く示されている
ケートゥというのは裏切りだとか失望を意味するが
月から見ると一馬氏のケートゥは「生家」を指す2室で高揚し家族の悪意に強く苦しむ所見だ

ナヴァムシャでは父親を指す太陽が10室でヴァルゴッタマになりラーフが悪意を滲ませる
太陽はそのまま4室を傷つけるので家庭内(4室)に暴力が絶えないことになるし
蠍座ラグナでは土星がそもそも機能的にも凶星となる
その土星が住む12室には9室からラグナロードの火星がアスペクトし傷を与えている
火星はラグナロードで一馬氏本人を指すが6室も支配して「父親」の9室に住んでいる
だからこそ家の中という他者からは見えない場所(≒12室)で
「家族関係」を意味する2室支配の木星が土星や火星にイチイチ強く傷つけられていて
言葉に窮するドメスティックバイオレンスが生活の一部のようになっていたのである
ラーシでは11室でラーフが高揚するがつまり6室(暴力)から6室目でその象意が顕現している
両 親 を 見 限 っ て 生 家 を 飛 び 出 し た 「 ラ ー フ - ケ ー ト ゥ 期 」

一馬氏がまさに人生の大半を費やした野営生活の切っ掛けになった家出の経験
ダシャーでは「ラーフ-ケートゥ期」が始まったばかりの頃だった
ラーシにおいてラーフのディスポジターは金星となり
ケートゥのディスポジターは火星である

見事にそれぞれのディスポジターが4室(家)を失うハウスの3室でコンジャンクションする
金星は月のディスポジターで月の12室目に住んでいるためズバリ「ホームレス」の所見だ
金星を傷つけてしまっている火星も月から見て2室(私生活)であり失礼だが面白い配置である
一馬氏は当初もちろん裸一貫で独りきりの自主自営を考えていたが
思ってもみなかった相棒が着いてきた

幼犬の頃から可愛がっていたシロである
生家を離れ鉄道に沿って北へ向かい昔は銅が採掘されていた足尾まで歩き続ける最中だった
全く意外で一馬氏は本当に嬉しかったようだ
おれはシロを抱き寄せて「おれとおまえはいつも一緒だ」と言いながら、ボロボロと泣いた
(冒頭で紹介した著作「洞窟おじさん」より / 原文ママ)