「地元を飛び出し43年の野営生活」─洞窟おじさんこと加村一馬氏のラグナ検証

更新日:6月9日








私は職場で昼休み等に自分の名前で職場のPCから検索をかけて自前ブログに入って行くが

その時に無関係な人物がサジェスト表示され面白半分にそちらをクリックすることがある



そして本当に偶然のままこの画像の男性に辿り着くこととなった



この方は

6年程前の2016年に昼のワイドショーで取材されたことから一躍有名人になり

最近では2020年に人並み外れた半生記を直に聴取していくバラエティ番組にも出演した





画像の通りの異名を誇るこの彼こそ

13歳で生家を飛び出し40年以上に亘って野宿生活を送り続けた加村一馬氏その人だ



洞窟おじさん加村一馬の壮絶43年サバイバル生活がヤバすぎ? | YouTuber情報館 - パート 2 (hikapeeeen.com)


13歳から43年間野宿していた「洞窟オジさん」はかつての住処でナニを食べていたのか?【極限メシ】 - メシ通 | ホットペッパーグルメ (hotpepper.jp)



その驚きの人生は太平洋戦争敗戦後も離島で野営し続けていた小野田寛郎氏にも比類された




小野田寛郎 - Wikipedia




一馬氏は1946年8月31日生まれであり戦争を直接には知らない世代であるが

そのハングリーぶりは戦前戦中世代に全く退けを取らない勇猛さと言える



一馬氏に聴取を続けながら成るべくそのまま編集された著作を拝読したが本当にスゴかった







戦中戦後では珍しくなかった8人の兄弟姉妹という大所帯で4番目の息子に生まれ

何故か本人だけが両親から目の敵のように虐待され続け

その呵責に耐えかねて13歳になった頃に学校にも通わず飼い犬と家出した



それが全ての始まりであり

それからは地元の群馬県を歩いて越境し新潟県や福島県や茨城県を放浪し

最後は栃木県から茨城県を流れる小貝川という河川に沿って北上南下を繰り返して野営した



本編中には私の自社の工場や営業所の在る地名が出てきたりして私は興奮してしまった(笑)



今回はそんな洞窟おじさんこと加村一馬氏をラグナ検証してみたい




貧 困 な 生 活 と 非 情 な 鬼 畜 の 両 親 が 奮 う 暴 力




洞窟おじさんを知っていますか?43年間サバイバル生活を続けた男 - 要件を言おうか (shinma.tokyo)




一馬氏の境遇はこのように全く理不尽で過酷そのものだった

生家は子供が多く日頃から飢えていた幼い一馬氏はつまみ食いする度に折檻されていた



上記の引用以外にも私が読了した著作では母親も父親と共に虐待を助長していた事実がある

おそらくは一馬氏だけ手癖が悪い子供だったために両親が「憂さ晴らし」の的にしたのである



本当に許しがたい因業な両親である

この時代の貧困家庭というのは決まって職能が無い癖に子作りを娯楽にする低俗な層だ



自動車などまだまだ普及していない戦後数年の楽しみは廉価な酒か喫煙か秘め事くらいで

比較的学識がある上級層は映画や大衆演劇や読書などだったろう



散々に人生をとっ散らかしてこの世を去って行った無責任な私の父(1939年生まれ)も

生前はたまに大層がって深刻な顔を見せ

「親父(私の祖父)の野郎はイチイチ子供ばかり増やしやがってよ(父には3人の弟妹が在る)」と

ボヤいていた



一馬氏の生家の様相というのがチャート想定でまずまず重要な材料となった

父親と母親が悪意を持っている所見であることが何より必要十分な大前提だ



氏の成人後の諸々のエピソードも視野に納めたレクティファイが以下の通りである





まず絶対のバイオロジカル・ファクトとなるのが兄弟姉妹の多さだ

ラーシの3室(弟・妹)や11室(兄・姉)でそれが証明できなくては正しいラグナの特定にならない



3室支配の水星がラグナに住んでディグバラとなるが11室支配の金星は減衰してしまう



ナヴァムシャでそれが補正されていないか確かめる



減衰した金星はヴァルゴッタマとなってディスポジターの水星と対向して吉意が実る



また月をラグナにすると11室で太陽が定座し太陽もヴァルゴッタマでラーフが伴う

ラーシの方もよく見れば月をラグナにすると月とコンジャンクトした木星は3室支配である

月と木星自体が更にまたヴァルゴッタマでありD9も月から3室目は木星が支配している



おそらくはこれで正しいと言えそうな所見である



傷 つ い た ま ま 強 く な っ た 太 陽 や 4 室 支 配 の 金 星 や 2 室 支 配 の 火 星



ラーシでは2室で定座の太陽が前後を凶星に挟まれて月の2室目でケートゥが高揚する



これだけでも家庭生活に相当の難が付きまとう所見になっているのが分かる

2室で父親のカーラカの太陽が定座する配置自体には問題がなくとも

後ろのラグナで土星が機能的にも凶意を持ってアスペクトバックし

すぐ手前の3室には機能的に吉星だがアスペクトバックして生来的凶意の増した火星が住む



そしてその3室乙女座は4室支配の金星が住んで減衰しラグナから土星がアスペクトしている

母親の方がより薄情で理性の無い女性という印象で一層に不穏当である

母親を指している金星を傷つける火星は月から見た2室(生家の家族)支配であり

蠍座には高揚したケートゥが在りディスポジターの火星は月の12室目に住んでしまっている



月をラグナとすると金星はそのディスポジターで火星は2室7室支配のマラカとなる大凶星だ

月は一馬氏本人を指すがコンジャンクトした木星は月から見て6室(暴力)も支配した木星だ

その月が両隣から火星とケートゥに挟まれてパーパ・カルタリとなってしまう



一馬氏への度重なる醜悪な暴力はこうした配置で執拗なほど強く示されている



ケートゥというのは裏切りだとか失望を意味するが

月から見ると一馬氏のケートゥは「生家」を指す2室で高揚し家族の悪意に強く苦しむ所見だ



ナヴァムシャでは父親を指す太陽が10室でヴァルゴッタマになりラーフが悪意を滲ませる



太陽はそのまま4室を傷つけるので家庭内(4室)に暴力が絶えないことになるし

蠍座ラグナでは土星がそもそも機能的にも凶星となる



その土星が住む12室には9室からラグナロードの火星がアスペクトし傷を与えている

火星はラグナロードで一馬氏本人を指すが6室も支配して「父親」の9室に住んでいる



だからこそ家の中という他者からは見えない場所(≒12室)で

「家族関係」を意味する2室支配の木星が土星や火星にイチイチ強く傷つけられていて

言葉に窮するドメスティックバイオレンスが生活の一部のようになっていたのである



ラーシでは11室でラーフが高揚するがつまり6室(暴力)から6室目でその象意が顕現している



両 親 を 見 限 っ て 生 家 を 飛 び 出 し た 「 ラ ー フ - ケ ー ト ゥ 期 」





一馬氏がまさに人生の大半を費やした野営生活の切っ掛けになった家出の経験

ダシャーでは「ラーフ-ケートゥ期」が始まったばかりの頃だった



ラーシにおいてラーフのディスポジターは金星となり

ケートゥのディスポジターは火星である



見事にそれぞれのディスポジターが4室(家)を失うハウスの3室でコンジャンクションする



金星は月のディスポジターで月の12室目に住んでいるためズバリ「ホームレス」の所見だ

金星を傷つけてしまっている火星も月から見て2室(私生活)であり失礼だが面白い配置である



一馬氏は当初もちろん裸一貫で独りきりの自主自営を考えていたが

思ってもみなかった相棒が着いてきた




幼犬の頃から可愛がっていたシロである




生家を離れ鉄道に沿って北へ向かい昔は銅が採掘されていた足尾まで歩き続ける最中だった

全く意外で一馬氏は本当に嬉しかったようだ



おれはシロを抱き寄せて「おれとおまえはいつも一緒だ」と言いながら、ボロボロと泣いた

(冒頭で紹介した著作「洞窟おじさん」より / 原文ママ)



このシロはラーシでラーフをラグナにした時にそのディスポジターの金星で表意される

何故ならラーフが高揚した牡牛座をラグナにすると「ペット」の6室も金星が支配するからだ



こうして一馬少年のサバイバル生活が始まったのである



かつて兄が来ていた学ランのお古で着の身着のまま足尾銅山を目指し

沢山の旅客とすれ違ったりしながらとうとう足尾の洞窟に辿り着いた中学生の一馬氏






しかしその野営の知恵はかの父親譲りだったらしくほとんど兵隊か何かのような自活力だ



山の中で一馬氏は次々と異なる植物の枝や樹脂を回収してきては様々な用途で使い分けた



洞窟の入り口頭上に檜の枝を柳のように吊るしてカーテンにして

藤のツルで束ねて玄関を作ったり

松脂を採取してきてはマッチの代わりにして住処の洞窟の地べたに火床を設けたりと

野良遊びで父親からも教わった知識をふんだんに実践している様子が実にスゴい



これはおそらくラーシの11室でラーフが高揚したり

ナヴァムシャの10室で太陽がヴァルゴッタマになりラーフがコンジャンクトするせいだろう

ナヴァムシャではその太陽が月から見て11室目で定座している強力な配置だからである



ラーシの3室で火星と金星がコンジャンクションしてお互いに強くなる配置も有意だろう

乙女座は過去の検証でも触れてきた通り「周囲の物事が持つ秩序を理解し順応する」星座だ

特に金星が減衰してヴァルゴッタマになるため理性と感性が和合したような直観力を与える

金星にコンジャンクトした火星は最良なヨーガ・カーラカで3室と金星に成長力を与える



3室とは4室が失われる「行動と実践」のハウスであり自らの良い可能性を訓練する様子を示す

一馬氏が家出を決行した時点でこの3室乙女座の頑健さが活き活きと働いていたらしい



生家に取り貯められた干し芋などを食べきった後

一馬氏はカタツムリの醤油焼きを堪能したり蛇を踊り食いしたりマムシの生き血を呑んだり

ウサギを不意に見つけ狩りをしたりイノシシと出くわして大立ち回りをしたりと

シロと共に力強くサバイバル生活を続けた




最 愛 の 友 ・ シ ロ の 死




何度目かの冬を越して、そろそろ雪が解け始めた頃のことだ。前の日から珍しく、一日中、クーンクーンとシロが鳴いていた。甘えるような鼻にかかる声だった。おまけにこの日に限って、やけにまとわりついてくる。心なしか元気もない。

(著作「洞窟おじさん」より / 原文ママ)




「何度目かの冬を越して」というのが重要だ



おそらくは「ラーフ-金星期」が終わろうとする寸前あたりの頃合いだろうか



ラーフをラグナにすると金星は5室目でヴァルゴッタマになったラーフのディスポジターだ



牡牛座ラグナでは金星が「ペット」の6室も支配すると先述したが

本来なら減衰する星座で逆に金星が強くなる配置はダシャーラグナからちょうど5室目で

友達付き合いや恋愛を楽しんでいるような思春期らしい所見である



一馬氏の野営生活ではシロが友達であり兄弟同然だった

シロとの日々が心の慰めだったようで

その突然の死は一馬氏の気丈な決意を揺るがした



シロ、目を開けろよ・・・。でも、シロの目は二度と開くことはなかった。泣いた。泣いて、泣いて、おれの泣き声が洞窟の中に響いた。
穴を掘り、シロを埋めた。だけど、おれはもう1度シロに会いたくて、土を掘り返した。
体が硬くなっているシロを抱きしめ、泣いた。本当に最後だ。
さよならを言って土をかけ、蘭の花を3本、植えた。
おれは、かけがえのないたったひとりの家族をこうして亡くした。

(著作「洞窟おじさん」より / 原文ママ)



アンタルダシャーの金星期の終わりとは即ち心を許した友の命が終わることだった



金星は一馬氏のアートマ・カーラカであり吉意ある火星が伴ったヴァルゴッタマだ

金星で表意されるシロが死んでしまうのはまるで自分を失うかのようだった



金星が減衰して強くなると乙女座の良い性格が金星の情緒になって現れる

本当にシロを愛し心を開いていたその尊さが深い悲しみになって頬を伝う



両親から差別と暴力を受け続けてもなおこれだけの優しさが生きていた一馬氏

その逞しさには全く言葉が出ず畏敬に似た感情も覚えてしまう



不 思 議 な 老 夫 婦 と の 出 会 い



悲しみに暮れ続けた一馬少年は足尾の洞窟から離れることを決意する

その後は数々の山で洞穴を掘っては寝て食料を探す生活を繰り返し

知らず知らずのうちに北上して行きとうとう新潟県まで辿り着いていた



ダシャーは「ラーフ-太陽期」に入って数ヶ月の頃かも知れない



ダシャーラグナのディスポジターの金星から見て12室目で定座する強い太陽の象意が働く




その時にまたしても一馬少年は不思議な出会いに恵まれたのである



おれがほら穴のなかにいると、近くに人影が見えた。枯れ木を集めに来ていた田舎のおじさんとおばさんの夫婦だった。人に会ったのは、ハンターを除けば家出してから初めてのことだ。
俺は二人に声をかけられた。おじさんとおばさんはおれの顔をのぞきこむようにして、こう話しかけた。
「あんちゃん、どっから来た?」「群馬のほうです」
「えっ、今なんて言った?ここは新潟だぞ」
おじさんとおばさんはとても驚いていた

(著作「洞窟おじさん」より / 原文ママ)



こうして一馬氏は老夫婦と話すうちに枯れ木集めを手伝うようになり

お二人の住まいに自分で集めた枯れ木を届けるまでになった



夫婦は一馬氏に駄賃をくれたりしたが

金銭という概念がなくなっていた一馬氏は食べ物を欲しがった



老夫婦が一馬氏を随分と気に入り可愛がってくれるのには訳があった

太平洋戦争で息子を亡くしていたそうである



ラーフがラグナになると「老人」を意味する土星が9室10室を支配し本来のラグナに住む



本来のラグナに住んでアスペクトバックする土星は8室も支配するため

その当時の一馬氏から見てずっと年上の相手が彼に「棚から牡丹餅」な経験を与える



そしてその配置はラーフの住む牡牛座がラグナになることでより明確に吉意を帯びて働き

9室10室支配のラージャ・ヨーガ・カーラカとなって3室蟹座からアスペクトを返す



牡牛座から見た蟹座は3室であり即ち「家の外」(での出来事)を意味している



一馬少年は何も考えず食べ物をくれる老夫婦の家へと集めた枯れ木を届けに行くと

「家に上がれ」と勧められそのまま風呂に入れさせてもらったり新しい服をもらったりした



そのまま伸びきった髪の毛を切り揃えてもらったり

夕飯を御馳走になって久しぶりに布団の上で寝ることも出来たほどだった



おそらくこの経験はラーフから見た4室目(家)で太陽が定座して

それがラーフのディスポジターの金星から12室目(全く未知な場所)となる配置で示される



「ずっとここに居てもいいんだよ」と言ってくれる老夫婦を前に

実年齢よりもずっと老成していた一馬少年は「やっぱり山に帰ります」と答えた



やはり太陽は定座して強いが両隣を凶星が挟み込んでいるせいである



成 人 間 近 に な り 商 売 の 仕 方 を 覚 え る よ う に な っ た 「 ラ ー フ - 月 期 / 火 星 期 」



その後に一馬氏は福島県へと渡り

ハイキング道のような大通りで行商する人々の真似をして山菜売りを始めた



その頃には不思議な出会いがまた一馬氏に訪れて再び「棚から牡丹餅」にありつけた



よく聞いたことの無い名前の花を探しているという客に出くわし

その花の様子を伺うに最初の野営生活で別れを告げたシロの墓に添えた花だと気付いた



一馬氏は途端に野生児の勘が働くように手探りで自然とその花を見つけ出し

声をかけてきた例の客にその花の束を見せると大変に驚かれて

「一株1万5千円で買おう」と言い値を出され一馬氏は大喜びでその取引に応じた



しかし後日に全く別の客の前でその話に触れると「騙されているぞ」と忠告を受ける

1万5千円では安過ぎるのであって本当はその3倍程度であり4万円以上が正しいというのだ



その相手と懇意に取引を交わすようになり一馬氏は急に相当な収入に恵まれるようになった



ラーフは「所得」の11室で高揚しディスポジターの金星もヴァルゴッタマで強くなる



しかし対になる高揚のケートゥのディスポジターの火星も金星とコンジャンクションする

即ちラーフから見た7室12室支配の火星はケートゥの持つ「裏切り」の象意を与えたようだ

不意にやって来た相手(7室)が自分に損をさせる(12室)という配置である