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世界が震え上がった猟奇犯-「人肉愛好家」佐川一政のラグナ検証

更新日:2023年1月1日




私の世代とはかけ離れたうんと年上のとある有名人が先月末に亡くなっていた



40年以上も昔

どこにでも居るような素朴な一日本人の青年が

留学していた外国の地で同じく他国から来ていた留学生を殺害し食べてしまった







身長152㎝とかなり小柄な32歳の日本人は名を佐川一政(さがわ・いっせい)といった



パリ人肉事件──。その猟奇性は世界を震撼(しんかん)させた。
 1981年、パリに留学していた佐川一政氏は、オランダ人留学生の女性を語学の勉強を理由に自宅に招き、射殺。肉体を切り分け、尻や太もも、乳房などを生のままで、またはフライパンで焼いて食べてしまう。スーツケースに詰めた亡きがらを捨てる姿が目撃されて捕まり、犯行を自供。冷蔵庫には肉が残っていた。


これほど覇気がなく物静かに見える青年が

人肉を食してみたいがために殺人を犯したのだ



あまりに身体が小さく非力な若いアジア人の常軌を逸した所業に

当時のフランスやヨーロッパは心底驚愕し言葉に窮しただろう



精神鑑定の結果、心神喪失状態だったとして不起訴処分となり、84年に日本に送還される。東京都内にある精神科専門の病院に入院するが、翌85年に退院。その後、刑事的責任を何ら問われることはなかった

(同上)



こうした奇妙な偶然によって佐川一政は自由の身となって

それ以降は作家業やイラストレーターや時期によってはコメンテーターも務めた



社会復帰後、1989年(平成元年)の宮崎勤逮捕では、猟奇犯罪の理解者としてマスコミの寵児となり、忙しい時は月刊誌や夕刊紙など4紙誌に連載を持っていた。印税収入だけで100万円に達した月があった他、講演やトークショーにも出演して稼いでいた。また、1本30万円のギャラでアダルトビデオに出演していたこともある。


佐川は殺害したオランダ人の女子留学生を解体喫食

分解してしまったその身体を何枚も写真に撮った一級の猟奇殺人犯だった



「執筆中の博士論文にドイツ語の詩歌があるので音読してもらえませんか」

(ドイツ語とオランダ語は近似している)と単身の相手を自らのアパートに誘い込んで

抜かりなく凶事に及んだ佐川の犯行は十分に計画的な密室殺人である



それにもかかわらずパリ警察は精神鑑定で佐川を心神喪失と判断し

不起訴処分にしたため

日本の警察が刑事事件として立件しようにも逮捕権の行使に踏み出せなかったのである

(なお日本送還後には日本の精神病院が再度の精神鑑定を行い「責任能力あり」としている)



全く不可解で異常な成り行きから

法の裁きを受けることなく

佐川が一介の文化人として振舞い

貧困や複数の病気を経験しながらも73年の生涯を終えたことは

一考の価値があると思った



またもう一つの卑近な理由には

佐川が私の実母と同い年だったこともあった



生年月日が佐川と私の母とでは半年ほど違うが

その差がこれだけ人生を分けてしまうというのは途方もなく因果である



佐川の生家が相当に高位な上流階級だった事実や

白人の美女を好むが性的嗜好と食欲の区別がつかないことや

1歳しか違わない弟( 純氏 )の存在など

諸々の事項を含んだレクティファイは以下の通りだ









佐川は兵庫県神戸市でとても由緒のある家系出身の両親から生まれた



父方祖父は朝日新聞論説委員であり、父は伊藤忠商事からの出向により栗田工業社長を務めた佐川明。いくつかの会社を立て直し「再建の達人」と呼ばれた。母親は神戸の裕福な貿易商(佐川商店代表:佐川与一)の娘だが(佐川は母方の姓)、祖父母(母の両親)ともに愛人がおり、祖母には婚外子もあるような複雑な家庭で母親は育った。




獅子座ラグナであれば

「家族・生家の財」を意味する2室支配の水星が9室の惑星集中に加わり

9室にそのまま定座した火星は同時に4室も支配し両親ともに優れた名家の出身者となる



また単に月をラグナにしても2室が惑星集中になり

社会性を指示する太陽は高揚するため

それもまた群を抜く家運の誉れ高さに預かっていると分かる



本来のラグナから9室目で起きた惑星集中からは

金星が対向3室へアスペクトバックして弟や妹が在ることの所見になって

獅子座をラグナとした場合に弟の純氏の実在を証明できることになる



生まれた時は父親の手のひらに乗るほどの未熟児だった。出生1年後には腸炎を患い、カリウムとカルシウムの静脈注射で命を長らえるような状態であり、両親は果たして何歳まで生きられるかと心配したが、虚弱体質だったものの順調に成長していった。


一方で上記の事実は

月から2室目の惑星集中に

機能的凶星の土星が逆行した位置からアスペクトする配置で説明できる



魚座から2室目の牡羊座は

ラーフに定座の火星が絡んでマラカへと悪変し

3室8室支配で機能的凶星の金星や

4室7室支配でうつ病や神経疾患の表示体になる水星や

やはり6室支配で「万病のもと」のように働く太陽など

健康を害する配置でしかなく土星が絡んでも木星はアスペクトしてくれない



月ラグナの魚座では土星も11室12室支配で完全なマラカになり

蟹座へ逆行して牡羊座に10室目のアスペクトが生じるので

かなりの成育不全で出生しただけでなく

出生後は予断を許さない衰弱状態が続いたのである



本来のラグナに住んだ土星は6室7室支配でこれもまたマラカになるが

逆行した位置で木星と対向し

12室に伏在することで6室の象意が否定されるヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガとなり

マラカ的影響が徐々に弱まっていく寛解の様子を示している





ナヴァムシャでも同じような復調力のある配置になっていて

機能的にも吉星化した木星はアートマ・カーラカの水星にアスペクトし

「後天的な自分」を意味するアマティア・カーラカの月はラージャ・ヨーガになる



しかし

「13時02分58秒」までの出生と仮定したこのナヴァムシャでは

ラグナとラグナロードとアートマ・カーラカに対し

ヴァルゴッタマのラーフと機能的凶星の土星が猛烈な悪影響を与えているのも分かる





40年以上も昔のこととはいえ

現地のパリ人と比べて頭一つ分ほども背が低いのは

ラーシ・ナヴァムシャの両方で

佐川一政の客観的容姿を指すラグナやラグナロードに土星が絡んでいるからだろう




混濁する食欲と性欲

倒錯した劣情の根源はどこにあるか




 純氏は回想する。
「兄も私も絵が好きで習っていました。人の肉を食べてみたい思いは子供の頃からあった、と事件の後に兄は話していますが、仲良しでも全く気付かなかった」


食欲は2室の象意であり肉を表意するのはラーフだとされる





9室牡羊座では2室支配の水星に3室支配の金星がコンジャンクトし

それらに対してヴァルゴッタマのラーフが貪欲な生理的欲求を促している



また月をラグナにすると今度は火星が2室で定座し金星は3室8室支配である



それだけでも

佐川が小柄で小食そうに見えて実際は三大欲求を持て余すほどであると分かる



「ぜんぜん反省しなくて、相変わらず白人女性と付き合う、それにはお金がいるというんで、初めのうちはおやじの財布から万札をいちどぬいたぐらいですけど、だんだんデッドヒートして、弟のチェロを売り飛ばしたり、絵を売り飛ばしたり、最後には(クレジット)カードまで使って」と自ら語っている。


常に白人女性に惹かれてしまい

そのために金銭を浪費するという性癖についても

牡羊座と天秤座の軸に機能的凶星の土星が絡んでくる配置で説明できる



金星から7室目には「外国人」を意味するケートゥが住んで金星がアスペクトバックする



金星からの7室目に住んだ惑星はチャート本人の性的志向を表意するとされ

佐川の天秤座には外国人の表示体のケートゥが住んで金星がアスペクトを返すため

佐川が終生とても容姿端麗な天秤座的美女に傾倒することを示している



それは月をラグナにした時に

金星が8室( 性欲 )支配でアスペクトバックすることでも強調され

ラグナに住む土星がそのままの位置からケートゥにアスペクトし

逆行した位置からラーフにアスペクトすることで

土星の担う11室12室の象意が影響し

白人女性のために奔走し最後には何も残らない」様子を描いている



そして何故「人の肉を食べてみたい思いは子供の頃からあった」のかであるが

やはりナヴァムシャの2室8室軸でそれは病的所見となって具体化されている





性欲や食欲の象意がある2室8室軸が牡牛座と蠍座になり

火星と金星が支配する星座同士で根深い痴情のもつれを演出するカルマの軸である



佐川はナヴァムシャのラグナでラーフがヴァルゴッタマになり

ラグナロードの火星は2室から8室にアスペクトバックしてしまい

8室には「食欲・性欲・睡眠欲」を司る3室支配の水星が置かれ

ラグナロードの火星とアートマ・カーラカでもある水星には

10室11室支配の逆行した悪逆な土星が強い劣情を垂れ流しにしている



土星は11室を支配した機能的凶星で

射手座の月からは2室3室支配でやはり食欲や性欲の象意を帯びており

月から6室に住んで5室へと逆行し

土星と共に6室に住んだ火星は5室を支配するため

「強い衝動」を意味するラーフに悪意の火種を焚きつけることになる



人生の本質を写したナヴァムシャで

ラグナと月の両方で2室に必ず逆行の土星が関わり

そこにヴァルゴッタマのラーフとディスポジターの火星も絡み

火星が本来のラグナから8室目を支配して月から6室目に住んだ配置が

性的な劣情と食欲が未分化になった幼児退行のような衝動を作り出している



火星と土星が必ず6室や8室に関わるので

佐川は恋愛感情などという理性の残った情緒から大きく飛躍して

意中の相手を殺めてでも性欲(と食欲)を満たしてみたかったのである



私にとって性的欲望は、食人願望と同じでした。若い女性をみると、たちまちそういう気持になるのでした。
 この欲望は私だけのものだとは決して思いません。愛の行為、より正確にいえば性行為というのは、この欲望の変形ではないでしょうか。男が性交する時どう振舞うでしょうか。男は女の体のあらゆる部分をなめつくします。このとき、男は女を食べてしまいたい、無意識のうちに、むさぼりつくそうと思うものです。私はこの胸のうちにある欲望を実行してしまった。それだけのことです。(中略)


佐川のナクシャトラを確かめると

更にその潜在的な行動力の技巧が見えてくる





3室(生理的欲求・努力・実践力)を支配した金星はナクシャトラが定座し

それは機密情報の奪取や人間観察の才能に長けた「バラニー」である



その金星にはヴァルゴッタマのラーフがコンジャンクトするので

佐川は旧冷戦時代の諜報員にも全く劣らないスパイの素養を生まれ持っている



また

ズラズラとケートゥの支配するナクシャトラが居並んで

とても内向的で時に不穏な意思がチラつく性格である以上に

火星とケートゥのナクシャトラを一見して気がついた



物の見事にナクシャトラが星座交換している



火星は6室的な暴力も意味するが「刃物」の表示体であり

ケートゥも「刃物(メス)」の表示体である



本当にこの所見こそが佐川一政の全てを物語っている



女性の命を奪って性欲を出し尽くしてから

切り刻んで食欲も満たしてしまうのはこの絡みのせいである



ケートゥが火星とナクシャトラ交換してしまうことで

ケートゥが支配する他のナクシャトラにも火星の悪意が染み渡っているらしく

佐川は食指が動いた女性を火星的ケートゥ的に料理したい願望を確実に秘めていたのである




例外則の木星と7室が与えた無罪放免の悪運




1977年(昭和52年)からフランスに留学し、1980年(昭和55年)、パリ第3大学大学院比較文学専攻修士課程修了。引き続き同大学院博士課程に在籍していた1981年(昭和56年)6月11日、佐川は同大学のオランダ人女性留学生(当時25歳)が自室を訪れた際、彼女を背後から騎兵銃で撃って殺害。屍姦の後、解体し写真に撮り、いくつかの部分の肉を食べた。
そのあと佐川は女性の遺体を遺棄しようとしているところを目撃されて逮捕され、犯行を自供したが、取調べにおける「昔、腹膜炎をやった」という発言を通訳が「脳膜炎」と誤訳したことから、精神鑑定の結果、心身喪失状態での犯行と判断され、不起訴処分となった


フランス警察が取り調べの際に通訳者の誤訳をそのまま誤解し

精神鑑定も「心神喪失」と診断されて不起訴になるというのは

異様なほどのカルマ的な偶然である





佐川がこの事件を起こしたのは

「金星-木星-土星期」が始まって2ヶ月も経たない1981年6月11日のことだった





職業運も含んだ客観的な行為を指すダシャムシャでは

やはりプラティアンタルダシャーの土星が機能的にも凶星化して3室で高揚し

逆行した位置からアンタルダシャーの木星にアスペクトし

木星はマハーダシャーの金星とケンドラの相関になり

ダシャーが時系列ごとに絡んでチャート本人が有意な経験を遂げる時運だった



プラティアンタルダシャーの土星は

「暴力」の6室とマラカの7室を支配してケートゥとコンジャンクトし

ケートゥは当然ながら「外国人」の表示体である



この土星が8室ならば佐川自身が災難を被っていたが

3室とは自らが行為を果たすハウスに当たる



特にその3室を支配した金星はラグナに住み

ダシャムシャ全体の配置が励起されて現実化しうる時局だった



ダシャムシャだけ見ても確かに佐川が成したその行いは説明できている







事件当時の佐川の年齢に照らしても有効な影響力があるナヴァムシャでは

意外にもダシャーが全く絡んでいない



しかし

金星は「未知の場所」( ≒外国 )の7室を支配して5室( 意思が伴った行為 )に住み

木星はまさに「外国」の12室で定座し

土星は先述した通り露悪的な強い凶意を帯びて「私生活」の2室に住んでいる



よく見ると金星はダシャムシャと同じ星座に住み

獅子座をラグナに見立てると

マラカになった土星は「行為」の10室で火星とコンジャンクトする確信犯的な配置で

木星は8室で定座してしまいそれは水星が減衰する魚座である



ナヴァムシャでも秘めていた邪悪な思惑が動き出そうとする様が伺えて

実際の行為そのものを示したダシャムシャでは

まさに絡みが生じて運気が具現化したと言える



また







ラーシはラグナの土星が逆行することで金星・木星とケンドラの絡みになり

金星と木星が絡んでいる配置のため時運が励起されて動的になる局面だった



金星はまさに9室で強いラーフとコンジャンクトした海外留学の所見で

木星も金星がラグナになると9室12室支配で「行為」の10室に住み

土星は木星のディスポジターになって本来のラグナに住むが

先述したように逆行した機能的凶星で悪意が強く

それにもかかわらず12室に伏在してヴィーパリータとなって

対向する木星もヴィーパリータでなおかつパラーシャラの例外則である



おそらくはこの木星と土星の所見が

佐川を釈放に向かわせてしまったフランス警察の過誤を示すようだ



犯行を自供したが、取調べにおける「昔、腹膜炎をやった」という発言を通訳が「脳膜炎」と誤訳したことから、精神鑑定の結果、心身喪失状態での犯行と判断され、不起訴処分となった




6室を火星が支配すればそれは軍隊の表示体になるが

佐川の場合は「秩序の集合」を指す7室水瓶座も支配した土星で

7室は「異郷の地」( 外国 )であるため

佐川のラグナに住んだ土星こそがフランス警察の表示体だったと言える





だから佐川はラグナの土星がプラティアンタルダシャーで巡った時に犯行に及び

その結果あっという間にパリで逮捕されたのである



そして

くどいようだが土星は12室へ逆行して逆転的幸運が起こってしまう所見で

木星は6室で減衰し「敵対していた相手が簡単に降参する」ことになる



何より木星とは法律の表示体であり警察もまた法治下の権力機構であって

減衰した木星には土星がアスペクトを返すのみでそれ以上は傷つかないため

佐川は犯行当時に高威力な特異運( 悪運 )を十二分に発揮できたのである




日本帰国から5年目に巡った発展とその後の転落




社会復帰後、1989年(平成元年)の宮崎勤逮捕では、猟奇犯罪の理解者としてマスコミの寵児となり、忙しい時は月刊誌や夕刊紙など4紙誌に連載を持っていた。印税収入だけで100万円に達した月があった他、講演やトークショーにも出演して稼いでいた。


無罪放免となって日本に戻って来た佐川はマスコミのおもちゃのようになり

良くも悪くも話題性の続く限りにおいて一個の文化人として持て囃された





上記の引用抜粋の時期( 1989年 )はマハーダシャーが太陽期に入る前年頃であり

「金星-ケートゥ期」が始まった1989年8月12日の時点でダシャーチッドラが起きていた





ラーシで太陽はまさに佐川本人を指すラグナロードであり

至高の9室で惑星集中に加わっており

9室とは11室(願望成就)から11室目でその本質に当たる





ナヴァムシャもラーシ同様5室支配の4室在住で

太陽が表意するマスメディアにおいて

学識者的な立ち位置に預かって自在に弁論を振るう時だった





ダシャムシャはとても端的に分かりやすく

ラグナにそのまま定座した最高最良の配置が実現していた



しかし2001年(平成13年)頃までにはほとんどの仕事が途絶え、生活に困って闇金に手を出すようになる。




ダシャムシャはラーフがまた9室でヴァルゴッタマで

ディスポジターの火星は10室で月とコンジャンクトしたチャンドラ・マンガラ・ヨーガで

木星も5室支配で4室に住んだラージャ・ヨーガのため

その頃までが佐川の人生で最上の幸運期だった



他方で土星はラグナの獅子座からは6室7室支配となり

月から見ると9室10室支配の最高なヨーガ・カーラカであっても

月から6室目でケートゥとコンジャンクトして高揚しており

逆行の生来的凶星とケートゥのペアリングが月からドゥシュタナに位置するため

急転直下で運気が衰微していったのである



ダシャムシャの土星は3室に住み高揚の強さで2室( 蓄財・貯金 )に逆行し

本来の位置からは「失業・浪費」の12室にアスペクトしてしまう



ナヴァムシャは月から見て2室3室支配の土星が12室にアスペクトし水星は10室支配である



それまで超一流の作家・文化人として羽振り良く放蕩し続けていたツケが

しっかりとその行いを祟ったことだろう





ナヴァムシャでは

その後のアンタルダシャーの水星期は言うまでもなく

ケートゥ期は10室の本質である7室に住んでその象意が損なわれ

ケートゥのディスポジターの金星は5室(10室から8室目)に住み

太陽は月から8室目に住んでなおかつ9室(10室を失うハウス)の支配星である



ダシャムシャの方は

金星が月のディスポジターだったり月から見た太陽も4室目で定座したり

悪い時期ではない所見となっている



即ち実際にはメジャーな場面からは離れつつ

細々と単発の執筆業などを請負っていたのかも知れない

(しかしダシャムシャの月は12室支配で高揚するので非営利な活動だったとも思える)




ラーフ期開始と共に始まった過酷な闘病生活




2013年11月に脳梗塞で倒れて救急搬送され、歩行困難となり、実弟の介護を受けつつ年金と生活保護で暮らしていることが2015年に報じられたさらに2018年6月に誤嚥性肺炎を発症して入院したことが2019年に実弟が明らかにした。






ナヴァムシャが優勢な影響力を持つ年齢であれば

ご覧の通り牡羊座ラグナで確実に正しいと言える証左となる



医療占星術ではラグナが「全身」の象意とは別に「頭部」も意味し

星座が受け持つ身体部位の象意において牡羊座は「頭部」(大脳)を指示するとされる



ラグナでヴァルゴッタマのラーフは「腫瘍」や「局所に集中した重度の疾病」を指し

ラグナとラグナロードの両方に機能的凶星でマラカの土星が絡んでいる



そして牡牛座と対向した蠍座に住む水星は佐川のアートマ・カーラカだった



脳を強く病んでしまうパターンをこれまで何度かチャートで確かめた限りでは

牡羊座に火星と土星が絡むとそれは明確に脳梗塞の所見である





またしても卑近な例になるが

火星と土星が牡羊座と山羊座で星座交換した私の父は

それら二大凶星が逆行した位置でラグナロードの木星と絡んでおり

まさにマハーダシャーが木星期に入って2年もしない2008年の頃には

脳梗塞による認知症の特徴が顕在化し

その約2年後の2010年1月24日 (木星-土星-ラーフ期 )に亡くなったのである







佐川が逝去した直近の時運は「ラーフ-水星-月期」で

プラティアンタルダシャーの月期開始から42日ほど経過した頃合いだった



逆行して凶意の強い土星からラーフと水星がアスペクトされ

ヴァルゴッタマのラーフは凶星に影響されて傷病の表示体になり

水星はまさにマラカの2室支配で

月は後天的な本人を指し寿命とも関係する表示体で「途絶」の8室に住んでいる



2022年11月24日、肺炎のため、東京都内の病院で死去。73歳没。


そしてナヴァムシャでは

ラーフのディスポジターの火星が土星と絡んで凶星寄りの働き方になり

それら二大凶星と対向してしまった水星は

肺臓や生理機能を司る神経の表示体であり「寿命」の3室を支配していた



今の時点でもダブルトランジットは魚座と蟹座に起きており

それは佐川のラーシで8室と12室に当たり

即ち困難な疾病( 8室 )に苦しみながらICU( 12室 )に隔離されていたことだろう




最期まで実兄を見放さなかった弟の純氏






最後に着目しておくべきは

これだけ人非人の生涯を極めてしまった兄を最後まで支え続けた弟の存在だ



2013年11月以降に脳梗塞が重症化し

介護の度合いもどんどん増していく中で

「自分が見放したら誰もいないから」とできる介護作業を担っていた純氏





純氏は1歳しか違わない弟であり

ラグナロードの金星はご覧の通り兄の一政と9室でコンジャンクトする



一政を指す太陽は高揚してコンジャンクトしたラーフもヴァルゴッタマであり

早い話が「かなりの迷惑をかけてくる乱暴な兄」という印象となる



それでも兄を最後まで庇ったのは

天秤座から4室目で機能的凶星の木星が減衰し

10室支配の月が「慈善事業・宗教活動」など自己犠牲的な含意のある魚座に住み

それは純氏から見て6室だからである



木星は減衰すると本来なら不品行でモラルの無い性格を作るが

機能的凶星となってケンドラで減衰するので

トリコーナで定座した火星や土星のように逆説的な真面目さを醸すようである







兄の一政があまりに虚弱なまま出生してきたために

両親は大事を取って小学校入学を1年わざと遅らせて

二人は兄弟でありながら双子のように毎日を過ごしていた



どれだけ年月が経とうとも

実弟の純氏にとっては幼少期を兄と常々一緒に送ったその記憶が

今もなお脳裏で生きているのだろう



ドレッカナでは兄弟のラグナロードがラグナでコンジャンクトしている



なおかつ金星はまさにブラトリ・カーラカだった



佐川一政に唯一残った良いカルマは

悪運の強さでもなければ文化人として活躍したことでもなく

肉親に最期まで裏切られなかったことである



望むらくは佐川一政の厳正な出生時刻が分かるか否かだ

こうしたカルマの担い手が描き出すD108とはどんな未来予想図だったろう



やがて私自身が年老いた熟年者となって

まだまだジョーティッシュをやっているその目の前に

助けを求めてきた不幸な若者がその未来の現身だったとしたら──



それを助けることもカルマになり

助けなかったことも有意なカルマになるかも知れない



私はジョーティッシュを知り過ぎた者として

これからも悩み学んでいくはずである



年の瀬とはいえあまり芳しくない題材を選んだが

それもまた私の中にあるエゴと対話するために必要だと思うからである



私も純氏のように

「それでも自分が救わなくてはならない」と感じる非業の魂と出会う時が来る



これからの15年が人生の本質となり正しい修行の途上になることを

覚悟すべきである



以上

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