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その他の分割図で改めて「木星-土星期」を考える







「木星-土星期」開始から3日ほどを経て私の心境は少しだけ静かになり

仕事終わりなどには変に開放的になって足取りの軽さを感じていた





おそらくは

ラーシの土星が敵対星位の蠍座でパーパ・カルタリになる劣悪な配置だのに

木星がアスペクトする天秤座でケートゥとコンジャンクトする仮想の配置が影響している



「スピーチ」の2室で土星がケートゥと絡んで高揚する配置は

かつてのラーフ期が嘘のように私を次第に寡黙にさせて新しい別側面を醸すのかも知れない





ジョーティシャーとして余りにもやる気がないようでは困るものだが

ナヴァムシャは5室で高揚した9室支配の土星に木星がラグナからアスペクトし

極大化した土星の抑圧を知的渇望へと昇華させて所謂「救済のヨーガ」を起こしている



3室支配でセルフマネジメントの役割も担う太陽が土星にニーチャ・バンガされ

木星が更に吉意を促して太陽のコンディションを好転させるので

あと数ヶ月で明日が見えない困窮に囚われることを知っていようとも

今の私は随分と呑気で淡泊な年寄りじみた心持ちだ



独居するアパートに帰り

後は寝るだけだというくらいの時刻になると

私の頭の中はいよいよ風船のように空虚になっている





「家の中での過ごし方」といった意味合いも含むD4は月から見た配置が面白く

4室で水星が減衰して水星の手前で定座した土星は逆行位置から水星にアスペクトし

木星はアスペクトバックで吉意の保護を水星に与えている



木星は土星から機能的凶意をアスペクトされても単純に頑強なラージャ・ヨーガであり

10室と9室が関わったままラグナの魚座にアスペクトバックまでできる配置が

些末事に気を取られない木星的な開放感で過ごす今この時の私を意味し

12室で定座した土星のように孤独を楽しんでいるらしい



( 対して乙女座の火星は

ラグナから7室目で月からは10室目に住んで木星と月にアスペクトしており

プラティアンタルが火星期になる再来年の7月初旬からは猛烈な多忙の日々が巡るようだ )



「遅鈍なまま腑抜けになるようではマズイな」とやはり思い直し

記念すべき木星期の本格的な影響のほどをその他の分割図で見直してみる





手始めに

「そういえばこんなのもあったっけ」とすっかり忘れていたのがD16だった



ナヴァムシャ・ダシャムシャと並んでラグナにマハーダシャーロードが住むのだから

何かそれなりの特別な経験が降って来ることは一応期待できる



しかし実際には来年の春頃に私はなけなしの財産だったマイカーも無くしているか

あるいは自主的に貯蓄に替えるべく売却処分しているはずである



過去の検証事例でショダシャームシャは旅行運の運勢図として働くことも分かったが

果たして数ヶ月後の私が旅行に現を抜かすことなど出来ているか甚だ疑問だ



この分割図では一目で木星が土星にアスペクトしていると分かり

土星は逆行しながらも5室水瓶座で定座したヨーガ・カーラカでもあり

なかなか上等な良い絡み方が起こっている



土星が逆行位置で対向する金星は10室なので木星とも絡んだ配置で

来年10月1日からの「木星-土星-金星期」を乗り物に関わる幸運を恵んでくれることだろう

( D16の金星は月と星座交換してヴァルゴッタマになった車の表示体で期待も一入だ )



それから





「獲得・自己実現」を写実したエカダシャムシャ( D11 )は

木星土星が絡んでいるのはいいとしても

木星の配置がD11の本質たる11室に住んだ極端に奇特な所見で

火星も土星も木星には触れられないため

局難とは無縁な安定感すら醸していて

今一つ私の未来を予言してくれていない印象だ



ただし一方で





こちらの方は木星土星の直球気味な絡み方に苦笑いで納得してしまった



「今生で放棄すべきカルマ」を指摘したD144は

ナディアムシャより少し浅い分割図であり

そのため前回にそのナディアムシャの正しさが実証できたように

このネガティブな「喪失の可能性」を予見した分割図も

土星が凶意上等な11室12室支配になって7室( 10室の本質 )に住み

ラグナでマハープルシャになったラグナロードの木星を傷つけ侵している



魚座ラグナは当然10室も木星が担うのでD144はこのラグナで確実に正しく

つまりナディアムシャのラグナも山羊座で正しいことが重ねて同定される



もう少し客観的でプライベートな側面も診ておくと─





私自身が果たしてジョーティッシュで人を導くことが出来るか定かでなくとも

このD24は明らかに「責任を持って学びを重ねて行く」その未来を示すかのようだ



「グル」の9室に住んだ木星は水星と星座交換し

希少なヨーガ・カーラカでありながら減衰してしまった土星が水星へと逆行する



土星と間接的に絡んだ木星は伏在している魚座からまた減衰した火星にアスペクトし

二大凶星が減衰してしまうという珍妙な所見を生来的な吉意で和らげている

( 火星の方はそもそも木星へ逆行するので明確に絡みが生じる )



ケンドラで火星土星が逆行して減衰するのは

学習を意味するD24においては「集中力(継続力)の無さ」を暗示するが

木星が水星と星座交換してそれら二大凶星を保護していて

習慣術さえ身に着ければ私はどうにか習熟していける傾向がある



木星がアスペクトバックする射手座にはラグナロードの金星が住み

土星は本来の位置から木星にアスペクトでき

魚座へ逆行すると金星にも絡むことになり

この分割図でも来年10月を過ぎてから何かがあるはずだ



金星は重要なラグナロードで「メディア」の3室に住むため

とうとうこんな私が人生初の著作を敢行できているのかも知れない





そして不覚にも締まりなくニヤケてしまったのがこのD20だった



ラグナが見事にヴァルゴッタマとなり木星にまた土星が逆行して明確に絡み

それどころか土星は月と星座交換して木星のアスペクトを受けている



10室に住んでグルの立場そのものを表意する木星に対し

月と土星は6室と11室の結びつきであり

泥臭く汗をかく必死の奮闘が避けられない所見である



月は木星がアスペクトで保護してこそいるが

土星との星座交換で間接的にラーフとコンジャンクトしたようになる



私がジョーティッシュを少しずつ教える生徒というべき相手は

皆それぞれ内向した繊細な心情を隠しており

私が片手間で「塩対応」しようものならその怠慢ぶりを即座に見抜くことだろう



それでも月と深く絡んで5室にアスペクトバックする土星が

どうにかこの分割図で僅かばかりの評価と信用を私に恵んでくれそうだ



その土星はラグナの乙女座にアスペクトしながら双子座にも逆行し

本来の位置からでも水星とトリコーナの位置関係になる



水星期がプラティアンタルで巡る来年4月以降には

どのような手段でなのかは分からないが私が何か講習や指導を開始しているようだ

( ナヴァムシャでは4室乙女座に住んだようになる星座交換の水星に土星が逆行してくる )



結果がどうであれ少なくとも妄想するだけならタダである(笑)



また

更に





できれば私が最も不問に付しておきたかったのがサプタムシャである



普通の占断であれば今のダシャーの絡みは「私が父親になる」時運を示しており

土星はラグナから7室にアスペクトバックして逆行すると2室の木星にアスペクトし

双子座からは射手座と魚座にもアスペクトできてしまう



状況的にそうした経験は間違いなく実らないのだが

「子供が生まれるのに等しい成果が挙がる」ような結果を想定するなら

それはやはり私が有識者として教習指導を創始している可能性である



前々回の投稿に記した通り「蠍座的な人や蠍座ラグナの人」が私の生徒になるらしく

もちろん自信などほぼ皆無だ

( よく見るとD7の5室は蠍座で水星と火星が星座交換している )



「こんな自分でも人の役に立てるのなら」という思いから

本当に歩みのノロい実践と学びを積んで来た年月が一応の答えになるのかも知れない



はてさて



私のそうした前向きな苦悩を吟味してくれているのがこのD5である





「宗教的な精神性・人間的尊厳の現れ方」といった趣意のパンチャムシャは

モロに木星土星が相互アスペクトして土星は逆行するとディスポジターが木星になる



5室8室支配と6室7室支配の明確な対置で

例によって「6室対8室の絡み」が成立してしまいつつ

土星は減衰するので6室の象意が逆転的幸運に転じる「パラーシャラの例外則」である



月から見直すと木星はまさに5室在住で

対向11室で減衰した土星は8室支配のため再びパラーシャラの例外則として働く



双子座から見た木星土星の絡みはどことなく常軌を逸した熱狂感があり

概して危なっかしい印象だ



11室で土星が減衰するのは「私に対しフリーク的で熱心なファン」の存在を差し

土星が減衰するだけでも普通ではないところにラーフがコンジャンクトする



土星は減衰するのでつまりディスポジターが火星だが

火星はヴァルゴッタマになっており即ち火星のディスポジターは木星になってしまう



火星はラグナの獅子座からは4室9室支配で

D5の当為たる5室に住む最良の配置であっても

月が住む双子座からは6室11室支配のマラカになって月を傷つけている



獅子座から見た木星土星の配置は3室対9室で実践と学びそのものの関係で悪くはない

その一方で月からではその相対が5室対11室になって11室がラーフと木星の影響を受ける



つまり間接的なグル・チャンダラ・ヨーガが生じるので

私は少しくらい言動を慎んでおかなければ大いに危険であり

何かしでかせば以降のアンタル火星期やアンタルラーフ期で信用失墜に見舞われる



ちなみに

このD5はジョーティッシュの大家セシャドリ・アイヤーによる秘伝の算出による形式で

また異なる別式チャートが以下の通りである





こちらの方が幾分かその絡みがマイルドで安堵のため息が出る



非アイヤー式チャートでも土星は8室に逆行して木星にアスペクトしており

土星はこちらのパンチャムシャでラグナロードになって2室にアスペクトバックさえ出来る



しかも土星本来の位置が5室から5室目の9室というのが私の生まれ持った誉れである

9室とは「弟子」の5室の本質でありグルとして私が教習指導する中で自ら得る学びとなる



土星とコンジャンクトした金星は減衰しつつもなお強いダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガで

月はありがたいことに他の分割図同様またもヴァルゴッタマで7室支配のラージャ・ヨーガだ



これら2種類のパンチャムシャのどちらが潜在的に強いのかは実体験を要するところだが

個人的には非アイヤー式のチャートが望ましい

( 4室牡羊座では8室支配の太陽が高揚し相互アスペクトの木星とヴィーパリータを組む )



そして私にとって一番の収穫とすべき意味深長なシンクロを見つけられたのが

不可知な未来( 来世 )を示したD108( アシュトッタラムシャ )だった





こればかりはダシャー云々という問題ではないが

現行ダシャーの「木星-土星期」に照らすとこのD108も土星が定座して木星にアスペクトする



私が今生での正しい務めを成し遂げていることが大前提であるとして

私は来世でやはり何か思想的な組織のリーダー格に与っており

土星がアスペクトする蠍座の木星は8室11室支配でやや不穏当な私の支持者のようである



この配置を覚えてから

再びラーシを見直して私は今生の自分の因縁というのを改めて感じた



木星と土星の配置がD108と逆になっている



私が迎えた真なる木星的な時運は

やはり道を逸れることなく「ジョーティッシュを自己目的化しない生き方」が肝心だ



「きっと貴方とはどこか遠い昔にお会いしてるのかも知れません」と

そう言い合える至高の出会いを待ち望んで止まない



やはり私の人生にはジョーティッシュあるのみである



以上

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