アメリカ・イスラエルのイラン空爆から約10日の現在─イラン建国図を読む
- 鹿村文助
- 2 時間前
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先月の末日午前に断行されたアメリカとイスラエルの対イラン空爆では
誤爆により小学校の生徒児童その他175人が犠牲になった

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、この日イラン南部のミナブで営まれた合同葬儀には数千人の弔問客が詰めかけた。市民らは棺を載せたトラックの周囲に集まって号泣し、一部は棺の上にキャンディーやバラの花びらをまいて哀悼した。
( 同上 )
イランの最高指導者ハメネイの死が伝えられて10日強の今
話題はアメリカ製ミサイルがイランの小学校を誤爆したという批判に集まっている
今回の爆撃は、米国とイスラエルがイラン攻撃を開始した直後の先月28日午前10時45分ごろに発生した。
( 同上 )
イランのある小学校への空爆により児童と教師175人が死亡した惨事に関連し、イラン側が米軍が学校を攻撃した証拠品だとしてミサイルの破片写真を公開した。これらの破片について、米国の日刊紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は米軍のトマホーク巡航ミサイルの部品とみられると分析した。
アメリカの空爆断行当日のダシャーを確かめてみると

2月28日までは「ラーフ-土星-ラーフ-水星-ラーフ期」だった


12室で減衰したラーフのディスポジターの火星が土星にアスペクトされ
ラーフの住むナクシャトラが水星の支配する「ジェーシュタ」であるため
火星とは絡んでいない水星はそれでもラーフの方と弱く絡んだようになる
目に見えない非公然な「企み事」と言える12室在住のラーフに対し
ナクシャトラで7室10室支配の水星が絡み土星は火星へとアスペクトしている


土星は3室を支配し水星は「第三者から見た行為」を明示する7室10室支配で
揃ってマラカになった両者が9室( マンデンでは「法律・国策」のハウス )で強くなり
対向3室でラグナロードの木星と相互アスペクトしたことで
マラカの凶兆が意味する一種の禁忌行為にアメリカは故意に及んだとも思える
3室はメディアも意味し
更に「水瓶座の木星」は専任性が高い政務の法的執行を暗示するので
対向9室が政策審議を意味するハウスであるのと相似しているのも手伝って
土星にアスペクトバックされた木星が水星に働きかけ10室的な「企図の実行」に通じたようだ
確かにこの配置の絡みは今回の武力行使を説明できている印象がある
極めて深い分割図のD60を覗いてみる


こちらでは絡みが相当に明確であり
土星自体がラーフのディスポジターになって水星と星座交換し
8室対12室のヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガになって8室で物事が完結するという座相だ
広範な国際社会( ≒水瓶座 )が8室目となって主要なダシャーがそこで結実するのは
不可避な混乱と強い非難がアメリカに向けられた状況を意味する
そして
今回の武力侵攻の元凶となったイスラエルはどうかというと


空爆断行となった2月28日午前のイスラエルは
ラーシにおいて「ラーフ-木星-木星-金星-土星期」で
ハンムサ・ヨーガの木星がラーフとそのディスポジターの火星にそれぞれアスペクトし
プラティアンタル・ダシャーまでは端的に時運が貫通していたのが分かる


4室で定座の木星が金星と相互アスペクトしていたところで絡みが途絶えたかと思ったが
よく見ると金星の住むナクシャトラはラーフの支配する「アールドラー」で
ラーフが住むのは逆に金星が司る「バラニー」となってナクシャトラの星座交換が起こる



つまり11室の土星が8室牡羊座に起こすアスペクトを金星が仮想的に受けた配置になり
「情勢の混乱・国政の危機」等が生じる8室でラーフと金星が傷ついた状態が時運に顕現する
乙女座ラグナで6室も支配した5室支配の土星は座相次第では悪意の発露を意味するため
11室からアスペクトバックして「6室( 暴力 )から6室目の結果のハウス」で強い土星が
9室( 正常な行政 )を失う8室のラーフと金星をアスペクトで露悪させた結果が
前年から引き続いて起こった今回のイラン空爆とハメネイ暗殺だったと言える
イスラエルの建国図は
アメリカのナヴァムシャ以上にその思惑が確かに明示されてあると言える
指導者を失い国内世論が動乱し始めたイラン

米・イスラエルがイラン攻撃 南部の女子小学校で児童死亡(写真:ロイター/アフロ)
武力行使を被ったイランは
その建国図のラーシまたはナヴァムシャの6室や8室で凶相が出来ていなければならない


イスラエルによる空爆でハメネイが暗殺された当日
イランのナヴァムシャはやはりダシャーが6室7室12室に絡んで貫通していた


即ち
木星がアスペクトする3室牡羊座で月と火星が星座交換し
ラーフのディスポジターの火星が減衰した6室蟹座へと土星が逆行している
火星は減衰して例外則になるにもかかわらず星座交換で3室対6室の凶意が強まってしまい
そこへラグナロードの土星が逆行することで「12室支配の生来的凶星」として悪意を与え
6室の支配星のように働く火星は土星に逆行され「6室と8室の表示体の重合」が起こっていた


生来的吉星の木星は水瓶座ラグナにおいて2室11室支配のマラカで
コンジャンクトしたラグナロードの土星が12室支配で逆行する影響からより凶星寄りに働く
7室がそうした配置に悪変させられマラカハウスへと異化して木星は吉意を施さず
極めて深刻な非常事態が目に見えて起ころうとする時局がただ巡って来るだけだった
つまり他国からの武力行使が国家元首( =ラグナロードの土星 )に対して断行され
土星がマラカの7室でマラカの木星とコンジャンクトしてから6室の火星へと逆行したため
国家最高指導者のハメネイの殉職をもたらしたのである
しかし一方で
天変地異同然の有事は独裁的な宗教支配が続いたイラン国民にとってやはり転機でもある
ハメネイとその権力執行機関、そして選挙で選ばれた大統領や国会議員は皆、現体制が崩壊すれば自分たちも過去の指導者らと同じ運命をたどることをよく理解してきた。だから彼らが簡単に白旗を掲げるとは考えにくい。それでも国内の民衆蜂起と外国からの圧力が重なって現体制が崩壊する可能性はある。そうなった場合、誰がイランを統治するのか。
現体制に不満を抱く国民は多いが、国内を結束させるような指導者がいて、きちんと組織化されている反体制派は存在しない。今は亡きパーレビ国王の長男レザ・パーレビ元皇太子は、一定の支持を集めており、2025年6月にX(旧ツイッター)でイランの人々に全面蜂起を呼びかけた。
「イスラム共和国が終焉すれば、イランという国に対する46年に及ぶ戦争も終わる。現体制の弾圧機構は崩壊しつつある。いま必要なのは、全国的な蜂起だけだ」

今日現在のイランのダシャーは
「木星-ラーフ-土星-水星-ケートゥ期」である


ナヴァムシャでは明確にプラーナ・ダシャーまで時運が通るタイミングで
上述した通り木星にアスペクトされる月が火星( ラーフのディスポジター )と星座交換し
土星は水星とコンジャンクトしながら火星へと逆行しつつ
水星も逆行した位置で金星( ケートゥのディスポジター )と仮想的に相互アスペクトする
5室8室支配の水星が逆行して火星対金星の軸に踏み入る配置は
ある種の性的な衝動( 火星と金星の強い絡み )でありながら9室と10室の絡む大吉相で
ダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガが水星に「正しい深謀遠慮」を促すことになる
ただしそれは6室対12室の軸で起こるため
地下活動や隠密行動( スパイ行為 )の様相で生まれる営為だと言える
確実に
イランは再び国家社会の風土が変質し始める境界を超えようとする最中に在る

アメリカとイスラエルの功罪と
イラン自身の志向がどのような作用反作用を起こすか
動的な時局の変化があればまた検証してみたい
以上




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