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執筆者の写真鹿村文助

D5(パンチャムシャ)について

更新日:2022年1月20日



ジョーティッシュを何年か学んでいれば

「人生の本質はナヴァムシャ(D9)である」とする概念を一応は理解できる程度になる



チャート解読の規範では常々D9やD10などをラーシチャートに対比して

そのギャップを当人のカルマ的課題や逆に果報たる醍醐味のように見なす占断実例の中で

ダシャーに対するマイナーな分割図の影響力を見出せた所見がほんの少しだけあった



今回は私自身のマイナー分割図で有意な配置があるパンチャムシャ(D5)に触れてみたい



ジョーティッシュを解説している某英語サイトではD5が以下のように紹介されている






和訳すると






やはり通例通り「9室の本質を実らせるのは9室から9室目の5室」とする考え方が適用できる



つまりD9というのは当人の隠された今生のシナリオを図式化した絵画作品のようであり

その正しい判読と吟味には学び手の習熟度がモロに出てしまうが

一方でとても端的にナヴァムシャの果実を抄訳し記号化して見せたのがD5のようである



ある程度の知識を経ている必要はあるがジョーティッシュ的な眼鏡を所有出来ていれば

とりあえずD5を一見し占断対象者の魂のライフステージやエディションの様態が伺える



私自身を概略化したD5はこの通りである





(アイヤー版)



通常の分割図算出法で導かれた結果のD5は山羊座ラグナであり

優れたジョーティッシュの実践者だったアイヤー氏による導出法では獅子座ラグナである





どちらもラグナロードは生来的凶星で随分と偉そうである





なるほどなるほど──これは合点がいく(したり顔の陰湿微笑)






通常版では我ながら違和感のあまり気後れするような配置の妙が9室で起きている



ラグナロードの土星は機能的に吉星化し

ラージャ・ヨーガになった減衰の金星やヴァルゴッタマの月とコンジャンクションする



土星と9室が絡むラージャ・ヨーガや

土星と金星でラグナ対5室10室の強いラージャ・ヨーガが成立し

何とも豊麗な月が7室を支配してラグナ対7室の更なるラージャ・ヨーガも生じている



凶意がほぼ無いまま高揚並みに強いその月に対し

金星が減衰してはいるが木星(金星を高揚させる星座の支配星)が10室に住んだり

月をラグナとすると金星が月と共にラグナ(ケンドラ)に住んでいてニーチャ・バンガになる



減衰して理性的に働く金星と悪影響の無い土星にヴァルゴッタマの月が揃い惑星集中となり

それは私の今生のラーシ・チャートのラグナ(乙女座)で起きている




この配置のおかげで私は日々ジョーティッシュに取り組んでいるようである




一方でジャイミニ式でこの配置を見直すと

月は私のプトラ・カーラカで金星がグナティ・カーラカで土星はマトリ・カーラカである



4室と5室の表示体がコンジャンクションしラージャ・ヨーガ的所見だがそれを金星が損なう

ただしジャイミニルールでは月と金星のコンジャンクション自体をラージャ・ヨーガとする



大振りな試行錯誤を散々やらかして私を頼る救済対象者に迷惑をかけたりと変転する様子だ



以前に別の分割図(D16)に対する考察の記事で私は自分の将来を危惧する憂慮を述べたが

このD5でも以前の同記事で指摘した「木星と金星の絡み」が生じてしまっている

(木星が天秤座に住んで「木星-金星期」にはそれが吉星同士の過大な発散力となり運気を乱す)



これからの約10年間でそれらしい経験があれば留意すべきだろう



他方で





アイヤー老師が独自に編み出した算式を経た場合の私のD5は

ラグナで3室10室支配の金星がグナティ・カーラカとして働き苦悩が尽きない様子だ

占い師としてどうしても妙齢の女性と関わることが多くなるようでそれが不得手なのである



ラグナロードの太陽は「ビジネスパートナー」も意味するダラ・カーラカで7室水瓶座に住む



ラーシチャートの水瓶座にアマティア・カーラカで7室支配の木星が住む配置と合致があり

なかなか見事で嬉しい合点の情が湧いてくる

おそらく私は独立の旗揚げを果たしてからもSNSやリモート対話で占断を行うようである

(また面白い傾向だが私と関わりたがる相手は占いを一種の社会学と見なす方々らしい)



アイヤー式では私のアートマ・カーラカの火星がこれまた出来すぎている程の好配置である



火星は獅子座ラグナでラージャ・ヨーガ・カーラカとなりコンディションが重要視されるが

私の火星は見事に5室射手座でヴァルゴッタマのラージャ・ヨーガとなっている

なおかつ対向の11室双子座にプトラ・カーラカの月が住みジャイミニ・アスペクトしている




9室支配のアートマ・カーラカがその結果の5室に住むとは信じがたく因果である




おそらく4室9室支配の火星に対し月が12室支配で「9室対12室」のため占いの素養なのだろう

また4室と12室の絡みはモクシャハウスの影響力となって働くので想像力が豊かでもある



私の主観としては「アイヤー先生ホントありがとナス!!」というところだ



D5はジャイミニ式占断の方面で用いられるため標準のフリーソフトでは抽出できない

気骨ある読者諸氏におかれては3万円程の学費に後悔しない限り挑戦されるとよい



以上

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