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執筆者の写真鹿村文助

X JAPAN・HEATH氏の急逝を公式出生記録で確かめる( 加筆増補@2023/11/11 )

更新日:3月24日








過日にかの有名なバンドBUCK-TICKのヴォーカル櫻井敦司氏が脳幹出血により早逝し

二週間ほどはトピックスの上位に挙がった大きな訃報となった





同ニュースに対し

同世代の仲間として櫻井氏との交友も有った世界的バンドX JAPANYOSHIKI氏が

リアクションのコメントを出さなかったこと自体も小さなニュースになっていた



というのも

氏ご本人にとっては同等以上の辛い報せを受けてアメリカから緊急帰国した折であり

そのタイミングに巷が上記の訃報を取り上げていた最中

バンドメンバーのHEATHこと森江博氏がガンで逝去していたからだった



1968年1月22日5時22分、兵庫県尼崎市に生まれる


HEATH氏は上記の通り詳細な出生時刻がプロフィール上で明記されてあり

ずっと以前にその記録に従って私も氏のチャート解読を行った





氏の来歴においては

4つ上の兄がギターをやっていたため、自然とベースを始めるようになる」とあり

必要十分な条件としては

ラーシで11室( 兄姉 )の支配星が9室( 11室から11室でその本質 )と関わったり

11室に兄姉の表示体の木星が住むか11室の支配星に対するアスペクトがあるべきだが

氏の出生時刻にそのまま従ったラーシ・チャートでは

月の11室目に木星が逆行して高揚するだけでなく

本来のラグナの射手座から9室目に住み一見して兄の存在を証明できている上に

木星がアスペクトバックするラグナには兄や姉を意味する11室支配の金星が住んでいる





更に

単純に兄弟姉妹の有無も証明できるドレッカナは

月から見て木星がまさに11室支配で蠍座に逆行すると11室魚座にアスペクトバックする

( そして木星の位置自体も11室から11室目の9室でしっかり定座している )



客観的な事実( バイオロジカル・ファクト )が

無事に整合しているだけでも大いに正しいが

ラーシやドレッカナの3室には揃って火星が住んでおり

ラーシでは5室12室( ≒抽象芸術・音楽 )支配の重要な機能的吉星になり

ドレッカナではモロにラグナロードになって3室に住む



確実にその配置は何かのパフォーマーとしての素養を意味するもので

ラーシで火星が住むのは「電子機器」を指す水瓶座であるため

結果的にロックベーシストの道を邁進することになった事実を証明している





ナヴァムシャは

ラグナで高揚し最上級のマハープルシャになった木星に3室支配の水星がコンジャンクトし

木星が本来の位置と逆行位置の両方から土星と火星の星座交換を強く良性化している



「パフォーマンス」の3室と「知的創意・達成」の9室がラグナで生来的吉星となって絡み

ヨーガ・カーラカの火星は8室でヴァルゴッタマになり土星も5室でラージャ・ヨーガを組む



ナヴァムシャの8室が水瓶座というのが深く有意であり

8室対10室という星座交換はつまり「実力を買われてヘッドハンティングされる」経験を指し

水瓶座が担う「一つの目的や理想を共有するチーム」の象意が

即ちXJAPANであったと分かる



*****





問題は

氏の逝去時のダシャーでもある現在の時運からそれがどう読めるかである







傷病の分割図であるシャスタムシャで配置を振り返る限り

それは「土星-ラーフ-金星-月-火星期」だったはずだ



土星は8室を支配してマラカの7室に住んで水瓶座にアスペクトバックし

ラーフとそのディスポジターの両方と明確に絡み

ラグナに住んだ7室10室支配の木星は逆行したことも影響して高威力なマラカになり

12室牡牛座に逆行すると金星がディスポジターになる



プラティアンタルの金星は月と絡んでいなかったが

金星のディスポジターの火星は蟹座に住んで減衰しながら

月の住む水瓶座へとアスペクトして

6室11室のマラカの凶意を自らのディスポジターに与える



金星はそのディスポジターを通じて月に影響し

月は火星と土星の両方に容赦なくアスペクトされた2室の支配星である



シャスタムシャは何とか整合がついたようだが

ラーシ等はどうだったか





土星とラーフは4室魚座でコンジャンクトし

その10室目のラグナに金星が住み

金星からまた10室目に月が住み

月から見た6室( 疾病 )で火星がヴァルゴッタマとなって

月に8室目のアスペクトを与えていた



ラーシは

チャート本人の容姿や肉体の特徴とその変化が説明できる疫学的運勢図でもあり

HEATH氏は明らかに心肺の部位でガンが増悪し病巣を生じていた様子だ



チャート全体をよく見直すと

ラーフのディスポジターの木星は金星と火星と土星に次々とアスペクトしていて

月から見れば木星は4室7室支配のマラカに豹変し

月の12室目に住んで「ガン( ≒ラーフの具体 )の急激な悪化で緊急入院した」事実を示す



ラーフとコンジャンクトした土星は本来のラグナから見たマラカで

本来のラグナロードの木星は月から見たマラカになり

月の7室目( =マラカ )の位置で生じるマハーダシャーとアンタルダシャーの強い絡みが

射手座ラグナで最悪のマラカに当たる金星のプラティアンタルダシャーで顕現したようだ





氏の逝去時と見なした日時から10日前のダブルトランジットは

ご覧の通り同時多発の状態でなおかつ氏のラグナの射手座から見た6室7室が励起されない

( ただし患部に当たる魚座や木星の住む獅子座が励起されてダシャーと呼応していた )



ナヴァムシャはどうか





やはり土星にアスペクトできるラグナの木星が「疾病」の6室支配で高揚し

ラグナからマラカの7室とラーフが住む自室の魚座にアスペクト( バック )していた



金星は木星とも月とも絡み

月はその7室目でヴァルゴッタマになったマラカ同然の火星と相互アスペクトしていた



火星が住んだ水瓶座にはやはり「研究施設・病院」という象意がある



氏の逝去日時はこれで凡そ先月21日と見なせる所見だった



( 以下より加筆増補 )



本日( 2023/11/11 )の19時時点で

より詳細な氏の健康悪化についての状況がニュース記事になっていたのを見つけた



公式サイトによると、HEATHさんは6月に病院の検査で大腸がんが発見され、闘病生活を送っていましたが、10月に入り容体が急変し、入院先の病院で息を引き取ったということです。


「6月に病院の検査で大腸がんが発見され」とあり

2023年6月の氏本人のダシャーを振り返ると「土星-ラーフ-水星期」だった



健康状態が端的に確かめられるドレッカナでダシャー照会してみると─





マラカの土星がラーフと絡み

ラーフのディスポジターの火星と水星も絡んだ位置関係で

水星は3室6室支配で傷病の表示体のようになるマラカに準ずる



水星が定座した6室はそもそも「疾病」の経験そのものを指すハウスであり

定座した水星に3室双子座の火星と4室蟹座の土星がアスペクトし

水星が身体部位で「腰部・腹部・大腸」に当たる乙女座で高揚したために

氏は大腸ガンを発症したようだ





ガンの所見が分かった時期を更に厳密に絞り込むなら

「土星-ラーフ-水星-木星-金星期」のあたりだろう



水星から4室目で定座した木星に金星はコンジャンクトし

本来のラグナである牡羊座から見ると金星が2室7室支配のマラカで

木星は月から見た場合に8室11室支配で8室を含むマラカであり難治性の大病を意味する

( その木星は月の8室目のラーフへ逆行しラーフが凶星化したことでガンが生じたと言える )





最も基本的な健康状態の変化を写実するラーシは

ラーフのディスポジターの木星が本来の位置と逆行位置から

水星ラーフ金星の全てにアスペクトして完全に絡んでおり

ラーフが住んでいるのは「胸部・肺臓」に当たる4室だが

木星がアスペクトするラグナの金星が6室11室支配で明確なマラカであり

金星が指し示す6室の部位( 大腸 )にラーフ的な異常( ≒ガン )が生じることを説明していた





ナヴァムシャも土星とラーフと水星が互いにトリコーナになり

水星とコンジャンクトした木星からケンドラの位置に金星が住み

金星は蟹座ラグナで4室11室支配の機能的凶星だったことがやはり健康悪化に通じていた



ナヴァムシャでもダシャーがプラーナの時局まで全て絡んでしまったことが

今回の氏の逝去をもたらしたと言える



おそらくは蠍座から山羊座に土星がアスペクトバックし

ラグナで高揚した木星(ラーフのディスポジター)が同じく山羊座にアスペクトしてしまい

山羊座がマラカの7室だったことが「土星-ラーフ期」以降の氏の健康悪化を招いたようだ




YOSHIKI氏との絆を振り返る






上記ニュースでは「身内の不幸」とのみコメントしていたが

後にそれがHEATH氏との離別だったことが分かった





YOSHIKI氏は現在「土星-ラーフ-土星期」で

獅子座ラグナであれば多忙なまま海外での活動を続けている真っ只中である



氏の7室でシャシャ・ヨーガになった土星にトランジットの土星がリターンしつつ

それが逆行して夥しいダブルトランジットを起こしたことが

マハーダシャーである土星期における厳しい非常事態となっていたとも考えられる



HEATHさんは22歳の時にHIDEを通じて「X」(当時)のメンバーと出会い、2年後の1992年に加入。


HEATH氏は1992年にXへ正式加入しており

YOSHIKI氏の当時のダシャーはラーフ期最終盤の「ラーフ-火星期」だった





ラーシでは

ラーフのディスポジターの金星が5室射手座で火星と見事にコンジャンクトし

対向11室から木星がアスペクトバックしていて

この配置こそが間違いなくHEATH氏その人の存在を証明していた



5室とは物事が改まるハウスであり11室は友達や仕事仲間のハウスでもある



「ラーフ-火星期」はつまりダシャーチッドラで木星期がフライングしてくる時節柄になり

11室からアスペクトバックする木星は牡牛座に逆行して11室支配の水星にもアスペクトし

「新しいチームメイトと新しい音楽表現を思い描く」その第一歩だったと言える





ちなみに当時はちょうど氏がXの海外進出のためにアメリカへ移住した時局で

ナヴァムシャは天秤座ラグナであれば外国を意味するラーフが「未知の場所」である7室で

ディスポジターの火星は10室( 4室とは正反対の「転居」を意味するハウス )に住み

やはりロサンゼルスに拠点を興した当時の経験に整合し

月から見ると火星のアスペクト位置に逆行する木星は9室支配でアスペクトバックする



本当に素晴らしい慶賀な門出だったことは

以下の見事な合致で疑いなく納得できる



YOSHIKI氏のD9の火星が住む位置はHEATH氏のD9のラグナだ



なおかつHEATH氏のナヴァムシャのラグナロードの月は獅子座に住んでいて

獅子座はYOSHIKI氏のナヴァムシャでダラ・カーラカの太陽が定座しており

ラグナの天秤座から見れば獅子座は「友人」の11室である



盟友hide( 松本秀人 )氏を通じてHide氏と同じ位の友となったのは

魂のチャートたるナヴァムシャで暗に証明されていたと言える





ご両名はこのように月が見事に重なるだけでなく

HEATH氏のラグナロードの木星がYOSHIKI氏のラグナから射手座にアスペクトバックし

その位置で両名の金星さえも合致して各々アマティア・カーラカやダラ・カーラカであり

祝福に等しい奇跡の宿縁が間違いなくこの出会いをもたらしたのである




これでまたXがその歴史の一頁を増やした



R.I.P



慎んでHEATH氏のご冥福をお祈りいたします



以上

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