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執筆者の写真鹿村文助

D7を通じて「子供がもたらすカルマ」を見切る

更新日:2023年5月25日






先週の投稿で香川照之氏のD7で息子の政明氏についてかなり大まかにだが分析を試みた

今回はもっと身近な対象についてD7が如何様に使えるか考えてみたい





私自身のサプタムシャを再見すると

マハーダシャーの木星が「私生活」や「結婚生活」の2室に住んで「子供」の9室を支配し

土星がラグナからアスペクトバックして12室へ逆行することで木星に仮想アスペクトできる





以前に自身の時運に沿った私的占断で触れたが

こともあろうに私は来年の冬までには今の境遇が一変し結婚している可能性が大きい

D9を精読せずともアラフォーになる年齢で「授かり婚」など私がやっていい訳がないからだ



念のためナヴァムシャの木星と土星の位置関係を確認すると─



7室(結婚)支配の木星が5室(子供)で高揚した9室(子供の本質)支配の土星にアスペクトする







期待するも何も私はこの近未来の光景を受け入れられず困惑しかない



私は天文学的な規模のすさまじい負債を抱え

経営する自社が倒産の瀬戸際をスレスレで進んでいるため

来年の春になっても私のプライベートでは何も起こる訳がないと思っている



しかしサプタムシャのラグナには木星期のセカンドアンタルダシャーのロードが住み

それは子供を設けることになる異性を意味する7室の支配星で

アンタルダシャーがラグナに住んだ分割図はその象意を確実に具現化することになる



土星は「パートナー」そのものを指す7室と「夫婦生活」の8室を支配し

木星は6室9室を支配して「私的なエゴ」と「子供」(9室は5室から5室目)を指す経験になり

結婚していなければ有り得ないような異性との深い結びつきが起きてしまうのである




また更に









再来年の夏を過ぎた頃に私は性懲りもなく2人目の子供を授かることになるらしい

何故ならばプラティアンタルのケートゥに絡む水星が星座交換し定座並みに強いからだ



ケートゥがまさに「子供」の5室に住んでディスポジターが星座交換で伏在して働き

双子座に住んだようになる水星へ土星が逆行しながらラグナに位置するアンタルダシャーだ

(水星は木星とケンドラの相関になり土星は双子座へ逆行し水星がディスポジターになる)



プラティアンタルダシャーが金星期になっても土星は金星のディスポジターで

金星はモロに木星と対向しマハーからプラティアンタルまで主要ダシャーが全て絡んでいる



ケートゥ期は2人目の出生には早すぎるので金星期の方が可能性としてより現実的だ





(;´・ω・) ウーム…





全くこうした自身の将来には首をかしげるばかりだが

私は幸運なことに出生時刻がナヴァムシャでラグナの移り変わる絶妙なタイミングのため

ナヴァムシャを更にナヴァムシャ化させた「ナヴァナヴァムシャ」(D81)が正しく使える



(私はD9のラグナが双子座の29度46分でその位置なら3度20分で再分割した結果が狂わない)



D81は「隠された幸運」の象意を持ち

私の場合は結婚後の私生活や

深く関わった相手が恵んでくる利得等を指す8室が異様に強い



木星と土星はこのD81で山羊座にコンジャンクションを生じ土星は定座し木星が減衰する



しっかりとニーチャ・バンガ・ラージャ・ヨーガも出来上がり金星がコンジャンクトし

双子座ラグナで機能的にも吉星化した金星はまさに結婚(後の生活)を指す表示体だ



D81で木星がラグナになると木星はパラーシャラの例外則になり

土星はラグナに定座してマハープルシャのように働いて「私生活」の2室の象意も強く働き

金星は山羊座ラグナで貴重なラージャ・ヨーガ・カーラカで木星土星を厚く保護する

(金星はこの時「子供」の5室の象意を木星土星に与えるため私は複数人の子供の父になり得る)



上記に述べた「木星-土星-ケートゥ期」は特にこのD81でも明確に絡みの生じた所見で

ケートゥのディスポジターの金星は本来のラグナからもダシャーラグナ(木星)からも

5室支配になった結婚の表示体であり有意な影響力を及ぼしてくる



途方もないこの将来には喜びもかなり薄いが

精神的に実年齢を超えるほどの老け方で日々を過ごす私にとって

正味の悩みは「生まれて来てしまった子供の人生そのもの」である



無駄骨を折り続けた私には

結婚や出産など大学受験に受かった時と同等程度のぬか喜びである



結婚はわがままな私事に出来る訳がなく子供が生まれればその責任からは逃れられなくなる

遊び半分な若気の至りを楽しめない年頃できっと父親になる私にはこれもまたカルマである



やっとここで本題に戻ろうと思う



前回に扱った香川照之氏と息子の政明氏の関係を診る記事での記述を振り返る─



Fifth House – Poorva punya house. First child. A strong fifth house is a must to make a person enjoy this life since it governs your mental inclination and intelligence.
5室
Poorva punya( 過去生からの福徳 )の家。最初の子供。それはあなたの精神的な傾向と知性を支配するので、強い第5ハウスは、人が今生を楽しむために必要です。


サプタムシャに対するジョーティッシュの口伝を披露する様々な識者に習う限りでは

サプタムシャの5室もまたナヴァムシャの5室とその支配星に等しい影響力があるようだ



5室に住む水星は3室12室支配の機能的凶星でケートゥは高揚し星座交換して月が対向する



不思議な所見で良いとも悪いとも言いづらく

11室で高揚した月はこの分割図のラグナロードであり

高揚のラーフや水星や定座状態の火星に傷つけられている



5室10室支配で強く吉祥な火星は私のアートマ・カーラカで

火星と最も深く結びついた水星は今生の自分を指すラーシのラグナロードだ



一方で私の月はちょうどチャラ・カーラカでプトラ・カーラカに当たる

この配置は相当に深刻で意味深長にその可能性を見積もるべきだろう



高揚の月をラグナにしても水星と火星の星座交換は5室対7室で強いと言えるが

牡牛座ラグナの火星はマラカになって水星は2室も支配しケートゥは高揚するため

私は周囲からの祝福に応えつつ迎えた最初の子供を重い病気か何かですぐに亡くすようだ

(ケートゥは12室の表示体で火星は「メス」の隠喩であり病院で手術を受ける様子を指す)



水星の住む5室蠍座には救済の恵みを施す木星が絡む位置であってもアスペクトはできない

希望的観測は先ず捨て置くこととなる



その頃の私は一丁前に泣き暮れたりしているのだろうが

手前勝手な喜び悲しみに時間を費やすことなく

その経験がジョーティッシュの学びに通ずる必要なカルマだと考えなくてはならない



私はかつて

自分のナヴァムシャを眺めて木星期に結婚してしまっている未来を思い描き

「結婚し父親になってプロ鑑定士を名乗り人を偉そうに説教する」ような

そんな自分を嫌悪していた



しかし単なる6室的なエゴとしての結婚生活ではなく

周囲が深く悲しみ母や姉も私のために喪に服し

当事者の私がこの人生を再考しているのなら

私は真摯にジョーティッシュと向き合うべき立場へ置かれたように客観視されるだろう



それはそれで大いに結構なことである



ただ浮ついただけの結婚生活を装って余所行きの大人を演じることはむしろ虚しいし

身を以て命の尊さに心から痛み入る経験は「誰かの役に立ちたい」私の意志に沿うものだ





上記のダシャーで私には二人目の子供が生まれているだろうと述べたが

サプタムシャの解読の原則として「二人目の子供は7室をそのラグナと見なす」とのことだ

(5室を長男長女のハウスと見なした時に7室は5室から見て「弟・妹」を意味する3室だからだ)



土星はラグナからアスペクトバックしラグナにアンタルダシャーが位置して運気が顕現する



土星がラグナに住んでしまうと

プラティアンタルは最早その配置をほぼ無視できるため精査が不可欠だが

やはり2人目の子供の出生は確実に有り得るようだ

(というのも土星は月をラグナにすると9室を支配してアスペクトバックするからだ)



土星が12室に逆行して木星にアスペクトしているが

木星は土星へ直に絡まない配置で

二人目の子供の健全さの安否もやはり思いやられる



再び前回の投稿で参考とした引用に依拠すると



Eighth House – Longevity of the relationship with opposite sex. Longevity of children. Obstacles in the life of children. Miscarriage.
8室
異性との関係の長寿。子供の長寿。子供の生活の障害。流産。


私のサプタムシャは8室に金星が住んでおり

ラグナに住んだ土星(二人目の子供)がその金星のディスポジターとなる



金星の対向位置には木星が住んでおり健康運は万端なように見えて

本来のラグナからは木星が6室を支配し金星は4室11室支配で機能的凶星である



6室は傷病を意味するハウスだが同時に最良な9室も支配し

金星が支配する11室は「6室から6室目」で

病気と怪我が完治するか否かを指し示すハウスだ



9室と11室が対向してダーナ・ヨーガになり9室は11室の本質でもある

とても強い生来的吉星のペアがラージャ・ヨーガにもなるため

おそらく私の許に生まれてくる2人目の子供は持病を備えるが大事には至らないらしい

(7室山羊座をその子のラグナとすると木星は8室に住んだヴィーパリータになる)



山羊座がラグナになると

ラグナロードの土星は太陽と火星の住む双子座へ逆行しそれは山羊座から見た6室で

8室獅子座に住む木星は機能的凶星でヴィーパリータとなって不思議な働き方をするようで

どことなく癖の強い妙な性格であり私が親身になって躾ける必要のある子供だ



全く未知の将来であり成す術など無いが

(結婚しているとして)その頃には私も心身が満たされ安堵できているのかも知れない



そしてその後に私がかなり気掛かりを感じるのが3人目の子供の出生の可能性だ





木星と土星がマハー・アンタルの絡みとなるのに対し月は高揚のラグナロードである



木星は9室の支配星で土星は7室を支配して逆行位置から木星にアスペクトして絡む

月は土星のディスポジターで木星とケンドラの位相になってガージャ・ケーサリを組む

各々のダシャーが一応の絡みを持っていて有意な経験(子供の出生)が有り得る頃だ



何か勢いに任せて子供が出来てしまう様子でこればかりは私も眉を顰める軽薄ぶりだ

最初に生まれてすぐさま早逝した子供のことなど忘れていそうで全く尊厳に欠けている



高揚したラグナロードの月をそのままラグナにすると土星は「子供」の9室を支配している

そしてそのままの位置から月の5室目(≒子供)の乙女座にアスペクトする



更にその土星が双子座へ逆行することで射手座にアスペクトし

獅子座に住む木星は同じく射手座にアスペクトバックし射手座は月から8室(夫婦生活)だ





ただし「木星-土星-月期」は

開始後2ヶ月強で終わって「木星-土星-火星期」に入ってしまうので

実現可能性はほぼ無いか或いは2025年4月から7月最初期に3人目の子供の懐妊があるだろう



それでもなお上記の火星やラーフのプラティアンタルダシャーにおいては

逆行してくる土星と火星がコンジャンクトして水星とも星座交換する5室の支配星だったり

ラーフも高揚の月と揃って高揚しながらディスポジター(金星)が木星と対向している



数年後の私は

絶え間なく子供が生まれてしまいそうなほどの

落ち着きなくいかがわしい私生活を過ごしてしまっている




タイムマシンがあれば「少しは懲りろ!」と怒鳴りに行きたい




その頃の私の結婚生活は惚気(ノロケ)に脂の乗り切った下品な毎日になっているんだろうか

だとすればジョーティッシュにも手が着かないほどに「成り下がって」いるのは確実だ




逃れられないカルマだとしてもやり切れない思いだ




私はサプタムシャのラグナに土星が住んでアスペクトバックするので

然るべき時局で突然に父親になってしまう定めのようだが

「子供が生まれる」ことを意味する分割図のラグナに土星が住む配置自体は

大変な物事の遅れでもある



まさにカルマたる【身から出た錆】に苦しめられながら

今この年齢になって人並みの恋愛も経験できていないまま

抑圧的な異性とその家族に自由を奪われるようにして結婚させられる未来が待つ



きっとその頃にはジョーティッシュのプロとして諸々の相談者と対話し

鑑定を〆る言葉として必ず「私のようになってはいけませんよ」と念を押しているだろう



正直に言うと私は孤独なままダラダラと年を取ってみたい心境になったからである

それを壊してしまうのもダシャーチッドラが終わらない内に結婚が実ってしまうためで

乱暴なカルマに気心を侵されるその時の苦しさたるやきっと言葉に出来ない


あと少しでこんなことも言っていられなくなるのが今生の私だ





私のようになってはいけませんよ




以上

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