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執筆者の写真鹿村文助

Ado氏のラグナ検証

更新日:3月16日





身も心も老け始めた私には流行りのJ-popを「ただ明るいだけでジャンルが区別できない」と

感じるようになってきた



そんな近頃にあってもこの彼女だけは本当にしっかりとトンガってくれているせいで

面白半分に彼女の楽曲を聞き流しても耳に残る





『文化的に洗練されて教養のある家庭に生まれた子たちが大学仲間と音楽をやる』ような

垢抜けただけの個人主義にわざと挑発的な声とサウンドで牙を立て爪を食い込ませている



全く小気味良く奥ゆかしい【逆シンデレラ】と言うべきカリスマである



アーティストはあまり素性を知られないように誕生日を公表しないパターンもあるが

検索すると簡単に彼女の生年月日と出生地が分かってしまったので

あとはもうチャート実証を行えばいいだけだ





彼女の声やヴィジュアルイメージに照らしていくと

そのアクの強い個性は月とラーフが高揚している牡牛座ラグナで正しいと判断できる



根拠は大きく3つほどの配置に集約される



一つ目にはラーフがラグナで高揚しディスポジターのラグナロードが6室で定座になること

6室で吉星が定座になるのは「とても強い自己主張」であり芸術的思想的な自尊心を意味する

ラーフがラグナに住む配置自体が挑発的な高慢さを示すがそれは吉星で表意され悪意がない



二つ目には「芸能の素質」の3室支配の月と「実際の才能」を担う5室支配の水星が高揚すること

特に水星はラグナから見ても月から見ても2室(声・容姿)を支配し5室で高揚するのが有意だ

(月と水星の2惑星が高揚し吉意の位置関係であるためジェンダーフリーな中性的印象になる)



三つ目には6室で定座するラグナロードと同室する太陽が減衰し逆転的特異運を帯びること

「パラーシャラの例外則」でありながら世俗の批評(太陽)を故意に無視する異端児の姿を現す

(4室の意味する「心の平和」が傷つく一方で1室対4室のラージャ・ヨーガが6室に生じている)



上記3つ以外にもやはり3室(芸能)で高揚している木星がメディア(3室)からの注目と評価や

実際に彼女をプロとして採用した音楽事務所からの強い期待(11室)となっているのが伺える



音楽というのは3室や3室の本質である5室で表意されるので3室で高揚する木星が決定打だ



なおこの出生時刻の仮定が正しかった場合のダシャーは「ラーフ-ラーフ-月期」となり

今生の「本番ド真ん中」と言うべきラグナに住む星が導く劇的なカルマの醍醐味を生きている





ダシャムシャはとてもとても煌びやかな運気の底力が溢れているようで言葉にしきれない



分割図上で強い影響力を持つガージャ・ケーサリ・ヨーガが3室対9室で生じている

その軸に混じる金星もラージャ・ヨーガ・カーラカで木星とダーナ・ヨーガを組んでいる

音楽の表示体である金星は5室の結果を意味する9室支配で9室へアスペクトバックも起こす



職業運を示す分割図で「音楽」を比喩する金星と9室が重なるためこのラグナで正しいようだ



ダシャーラグナのラーフは5室双子座でディスポジターがアスペクトバックして頑強に働き

月とコンジャンクションした金星は月から見て7室(10室の本質)支配でアスペクトバックし

ラグナロードの土星も同じように月から見た10室の支配星で月から4室目に住んでいる



極めつけは月のディスポジター(月のラグナロード)である火星が月から5室目(音楽)に住んで

それが本来のラグナから見ると3室10室支配でスポーツ選手や芸能人を指す星であることだ

この火星も10室の本質である7室(10室から10室目)に住んでいる




(;゚д゚)ェ…ケンドラとトリコーナがイチイチ強い

いやぁ・・・笑っちゃうほどすごいね (;・∀・)






ナヴァムシャでも金星がとても強く働く配置であり「声」の2室が両隣を吉星に挟まれて

吉祥なシューバ・カルタリ・ヨーガになっている



音楽の表示体であるその金星は5室支配でヨーガ・カーラカとなって「芸能」の3室で高揚する

8室獅子座に住む水星が6室9室支配で傷つきやすく繊細な情緒のある水星だからか

その歌声は静と動が入り乱れて揺れ動くような情熱を醸し深い余韻になって後を引く

(「等身大の個性」と言うと古臭いが8室支配の太陽が12室に住んで「大人達が黙る」配置となる)



ラグナで減衰する3室(歌唱・ダンス)支配の木星はガージャ・ケーサリ・ヨーガになることで

木星を高揚させる星座の支配星である月とケンドラの位置関係になり

ニーチャ・バンガ・ラージャ・ヨーガも両立させる奇跡的な幸運の配置に恵まれている





そして

彼女の一番の持ち味と言っていい腹から気合を込めた年齢不相応な “カチコミ声“ は

ラーシ・チャートで2室(声と容姿の印象)に住む逆行の土星であり

ラグナへと逆行することで月とラーフにプレッシャーを与え思春期らしい若々しさを奪うが

ラーフも月も土星の抑圧を突っぱねてしまえる強さのため結果的に「野太い男前な声」となる



なおかつ逆行する土星はラグナに住むように働くため

「表舞台」を意味する10室へアスペクトバックし早熟傾向を彼女に与えているし

土星は逆行した場合ラグナから木星の住む3室にアスペクトしダブルトランジットになり

逆行を無視したそのままの配置だけでも11室に対してダブルトランジットが起こっている



ここまで偶然が重なるチャートというのは私もほとんど記憶にない

早々と成功するために生まれてきたかのようである





また

ナヴァムシャのラグナロードを一見してわかるのが彼女のセルフプロデュースの感性である



執拗に素顔を隠し自らの世界観で染め上げたダークなキャラクターで自由(「自遊」)を気取る



それはやはりラグナで大吉星の木星が減衰するために

木星特有の明るさや豊かさが欠け落ちて無骨なプライドが白日に晒される姿を示している

なおもラグナロードの土星は「自尊心」の11室で敵対星位の蠍座にケートゥ(諦念)と同室し

世俗の安直さに近づきたくないような【問わず語り】の潔白な志が見え隠れする印象である

(ケートゥは「ネット社会」も意味する12室の表示体であり彼女の活動スタイルを指している)



月をラグナとした場合はその傾向がより顕著であり

ラグナロードの火星はそのまま定座しルチャカ・ヨーガになるどころか

チャンドラ・マンガラ・ヨーガを両立しこの世へ向けた完膚無き闘志をガッツリと示している





( レディースか何か? )





しかしである





彼女をチャート上で思い描き共感を重ねるうちに妙なデジャヴが滲んでくる



彼女は

まるで私が幼い頃に夭折した伝説的アウトローシンガーの尾崎豊氏と似て非なる個性であり

尾崎氏が現代の価値観に融和できるような巡り合わせで生まれ変わったかのように感じる



「彼女もきっと音楽だけが友達だったんだろうか・・・」などと思いながら

彼女の関連画像を探していると──





こんな映像にたどり着く




えっ えっえっ え~と


バンド組んでらしたんですね  (;^ω^)(;^ω^)





ってか

 

ってかてか







これがご尊顔! ∑(゜д゜υ)

思ってたのと全く違いますねェ・・・







ラーシを今一度よく見てみると

「容姿」の2室はシューバ・カルタリ・ヨーガになりラグナロード自体は6室で定座している

天秤座は実際のところインド占星術でも西洋占星術でも「最も端正な顔貌」と称されている



やはりそれ以上に

ラグナで高揚する月が私の思っていた人物像とは違う女性らしさを彼女に体現させている







斜め45度は女性の容姿の美しさが最もよく出ますね☆

やや大人びた容姿は2室支配の水星が5室で高揚しそこへ金星が逆行する影響かも知れません



(余談だが私の姉が卒業した新宿区で最老舗の女子高の生徒様はこんな雰囲気の方々だった)



さて

最後に彼女の向こう30年間を全く余計なお世話ながら確認しておく







まずまずブッチギリな今現在のラーフ期は何の問題も無いように思う

高揚のラーフはヴァルゴッタマとなりディポジターの金星も祝福されているかの如くである



その後に巡り来る木星期は35歳を迎える頃であり木星はナヴァムシャのラグナに住んでいる

3室支配の機能的凶星が減衰するために「パラーシャラの例外則」で特異な発展運が実現する

木星自体は「芸能・自己表現」の3室支配なので彼女の歌手活動は無事に続くと予想できる




つまり

彼女の人生は

まだウォーミングアップでしかないということである

(ファッ!?)




同じようなカルマを叶えるには私ならあと何回この人生を繰り返せばいいことやら (ノД`)




やや問題となりうるのははるか未来の土星期だろうか

ラーシの2室で逆行しナヴァムシャの11室で高揚するケートゥに傷つけられている



おそらくはそれまでの異常なほど成功し過ぎた人生に離人症のような空虚さを感じ始め

突然に「何もかもが嫌になった」という気怠い飽和感で自分を持て余してしまう様子である



その頃もし私が存命であれば利己心などかなぐり捨てて彼女を助けてみたいと思っている




──生きていればの話だが




                                       以上

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