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執筆者の写真鹿村文助

3ヶ月のモラトリアム─自社の事業譲渡の可否を診る

更新日:6月10日





一昨日( 2024/06/06 )に本年度最初のバンクミーティングが開かれた



20名弱の金融機関債権者が居並ぶ前でも

私はあまり緊張もせずにコンサルティング法人の横で挨拶として謝辞を述べた



自責の念といえる感情が薄れていることは果たして良いのか悪いのか

もう自社の経営が非常事態を宣言して3年9ヶ月ほどにはなってしまう



会場に1時間ほど早く着き私は常務と落ち合って心持ちを整えた

私も常務も悪びれずに世間話をして笑い合ったりしたくらいだった



今回また新たに陳情したリスケジュールは実に短く

9月までの3ヶ月弱だった



以前にも触れた通り「6月以降からが資金繰りの限界」というのは取り越し苦労で

今この時点でも納税をどう工面していくかを考えれば他の支払いは何とか都合できる



コンサルティングと事業整理専門の弁護士の見立てでは

つまりそのタイムリミットが9月になるとのことである





明日でプラティアンタル・ダシャーが改まる自社は

前回も確かめたように明確に変異がある有事的途上であり

早い話が月から見た配置が凶相になって絡んでいる







明日からのちょうど1ヶ月は特に場面が大きく動くタイミングで

月も金星も星座交換する特異なナヴァムシャは

月が5室に定座したようになってラグナの金星と太陽に絡み

そこにラグナロードの木星も関わって若干の吉意も見込める所見を作る



ラグナで6室支配の太陽と3室8室支配の高揚した金星がコンジャンクトするのは

「厳しい支障を乗り越えようと試行錯誤した結果かなり不思議な偶然が起こる」ような

風が吹いて桶屋が儲かる式の強いヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガで

おそらくは自社を運ぶコンサルティング法人と弁護士の企図する事業譲渡を意味する



今これから私と自社が目指すのは円満な譲渡完遂であり

それが成立すれば結果的に私も自己破産しなくてはならないが

まずは譲渡そのものが果たされることが第一義なので

私は自分の行く末など余り深刻に考えていない





目的が達成される経験とは「願望成就」であり即ちエカダシャムシャを確かめるべきで

やはりと言っては何だが2室8室軸で全てが完結する時運がこれから始まる



その絡み方は悲惨というしかなく

12室支配の月が事業経営上で重要な2室に住んで

対向8室( =途絶 )に揃った太陽金星はラグナと3室10室支配の有益な吉意の表示体である



この所見は前回も触れたはずだが

月をラグナにしても太陽の方が12室支配になって金星は9室( =失業 )を支配して高揚する



乙女座がラグナになると金星は2室9室支配で敏感な表示体となってしまい

太陽か火星か土星のどれかにアスペクトされて傷つくとマラカ的に働くことになる



とはいえ金星は最高に強いマラヴィア・ヨーガを繰り出しており

11室支配の月と12室支配の太陽に当意即妙な吉意の保護をもたらしてもいる

( 金星はそもそもラーシで高揚するので激烈に強いヴァルゴッタマになっている )



楽観論と言われても構わないがこの配置からして私は「最悪な結果だけは免れる」と考える



私の自社が創業したその時点でどの惑星も逆行せず極端なカルマを持っていないからだ





より客観的な運勢の出るダシャムシャでも全ダシャーが11室と9室で絡んでいる



月のディスポジターになった金星は9室で定座の太陽とコンジャンクトし

対向3室からグル・マンガラ・ヨーガのアスペクトを受ける吉凶の混濁した様相だ



ダシャーに対して火星土星が絡んできてしまうのが今の状況を明示している



本来のラグナからは土星がマラカになって火星は5室12室支配で失業の表示体になり

月からでは火星の方がマラカになってヨーガ・カーラカとなる土星はそれでも5室支配だ





法人組織のチャートは慣例的に午前10時を出生時刻とするので

シャスティアムシャは月の方のみラグナとして読むことになるが

こちらでは木星と星座交換した月が金星と相対するだけで太陽は絡んで来ない





ただしちょうど1ヶ月後の「月-金星-月期」は

全ダシャーが月から5室目11室目で完結する



月から見た金星はマラカになり

同じく月から見て木星が住む5室は10室から8室目で「失業」のハウスである



ここでも事業の営為がひと仕切り着いてしまうことが示されてある





シャスティアムシャの下位互換で表層的な運勢図のアクシャヴェーダムシャは

またも月と金星が相互アスペクトし月をラグナにすると7室対5室10室の絡みで非常に良い



個人のチャートであれば

「不思議なほど理想的な出会いが巡って来る」かのような所見だ



しかし

よく見ると月とコンジャンクトした水星は山羊座から見て6室9室支配で失業を意味する



結局は「うまく行かない」という経験である



色々な分割図を眺めるとその過不足の無い整合ぶりが本当に面白く

私は自身が従える組織や従業員などのチャートを勉強のためによく吟味してきた



それがもうすぐ出来なくなることだけが口惜しいと言ったら

私は世間的には酷く非常識な親不孝者ということだろう








最後にチャラ・ダシャーの方も見ておく





天秤座がメジャー・ダシャーの今は

8室も支配したラグナロードが6室に住むヴィーパリータで

それも吉意のカーラカが惑星集中するジャイミニ・ラージャ・ヨーガになる



サブダシャーの山羊座から見ても土星は5室に住んでラージャ・ヨーガのように働き

山羊座の7室目で定座したマトゥリ・カーラカの月と相互アスペクトさえ起こす



総じて随分と吉意のポテンシャルが認められて

「死なない程度には悪運が強い」と言える納得の所見である



とはいえ

メジャー・ダシャーから見て6室の惑星集中がラグナと9室11室の支配星であることが

端的に非常事態が永続する凶兆になっている



そして問題は来月からである







サブ・ダシャーが来月中旬頃から水瓶座に移り

そうなると土星とジャイミニアスペクトし合う月は6室で定座する座相に変わる



サブサブ・ダシャーが魚座や牡羊座になるとそれぞれの在住星や支配星が高揚するが

金星が高揚するアートマ・カーラカの一方で木星はサブ・ダシャーの12室目で減衰し

火星が高揚することでバンガを与えてもいる



山羊座はサブ・ダシャーの12室目であってもメジャーダシャーからは4室目に当たり

それが相違をもたらしながら働き続けるという時運が何を意味するかである







もとい

単純なパラーシャラの技法でラーシのナクシャトラロードの絡みを確かめてみると

今後の1ヶ月は奇遇にも主要ダシャー全てが水星の支配するナクシャトラである



水星は減衰しつつ高揚の金星にニーチャ・バンガを受けて復調する「低位安定」の運勢で

基本的には弱含みでも雲行き自体はそこまで不穏ではないと思っていいらしい



先ずはカルマの地図をよく読むことだ



焦りと不安が簡単な道のりを地獄の迷路にしてしまう

私の今生の目的はジョーティシャーとなって多くの人々と対話することだ




私は私を諦めない




ただそれだけである



以上

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