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執筆者の写真鹿村文助

鳥山明氏を偲ぶ─日本の漫画アニメを世界遺産にさせた人間国宝

更新日:3月20日





今この時も全世界が哀悼の修辞を次々と日本へ送っている





各位ご承知の通り

日本が世界に誇る漫画家・鳥山明氏が今月3月1日に急性硬膜下血腫により逝去した







「鳥山先生」と言って思い浮かぶのはこちらのイメージで

自画像からしてもご自身の素顔を見せないその人柄は

純粋に漫画家業に取り組むひた向きさや素朴さといった印象だった



もちろんそうしたご本人の性格からは想像もできないほどに

その作風が持つ桁外れに自由な世界観は

時代が令和となった今もやはり不朽のままで

誰もが持っていたはずの童心の豊かさと夢想への憧れを

生涯ずっと大事にし続けた理想の人生だったと私は思う



夢に見た物語をそのまま漫画にしていたような仕事ぶりを

真似できる者など全く現れなかったと言い切れるお方だった



だからこそ氏がこうして逝去したという報せは

驚きや悲しみがすぐには実感できずに本当に不思議な心持ちにさせられた



かつては「児童向けの商売」でしかなかった漫画とアニメを

日本を好きになる世界中の外国人から見た「現代日本文化の核心」にまで高めたその功績は

果たしてどのようなチャートで示されるべきか─











*****



鳥山自身は絵を描くことが好きで、腹を空かせながら漫画を描くのを唯一の楽しみにしていた。欲しい物があるとそれを手に入れるまで、あるいは興味がなくなるまで絵に描き続ける癖があり、その癖は漫画家になって以降も続いている。「当時通っていた絵画教室で描いた『101匹わんちゃん大行進』が表彰されたことで自信を持った」と言い、小学校の写生コンクールで数回入賞し、高校時代には美化キャンペーンのポスターで全国高校生の部で入賞している。妹がいる。よく悪戯をしていて、父親に怒られていた。


「生家が貧しく妹が在り幼少から絵が得意だった」という生い立ちの要約を考えると

ラーシは牡羊座ラグナでナヴァムシャは双子座ラグナという前提で説明が出来る







漠然とした認知を正しく描写する能力( =イラスト )というのは

まず3室とケートゥが関わるべきであり

なおかつ3室が強くなる特殊な配置を成立させていなければならない



ラーシを牡羊座ラグナと仮定すると

3室双子座に住む木星はディスポジターが魚座で減衰した水星で

3室の支配星が星座交換でケートゥと潜在的にコンジャンクトし

「3室に住むケートゥ」という凶意の二重否定が起こり

なおかつ生来的吉星同士でポジティブな表現力の源泉となる



また

その絡みは「3室の支配星が木星と深く絡んで3室に定座したようになる」所見で

つまりは弟や妹を意味するハウスが子供の表示体を経て定座したことになるため

氏には実の妹が在るという証明にもなっている







ナヴァムシャでは月から3室目の山羊座に金星が住み

ディスポジターの土星が牡牛座に逆行して起こる仮想の星座交換が妹の存在を証明し

それも「金星と土星」というセルフプロデュースや地道な永続力の所見になっている



月から見て3室対7室の星座交換が漫画家としての職業を意味し

本来のラグナからでは7室10室支配の木星と3室に住んだラグナロードに対し

8室9室支配で吉凶の織り交ざった土星がコンジャンクトやアスペクトで関わり

5室12室支配で明確に抽象表現の才能をもたらす金星がその土星と星座交換する



ナヴァムシャのラグナに9室の支配星が住む配置自体が強烈なラージャ・ヨーガだが

それが5室支配の生来的吉星と星座交換できることも並外れたポテンシャルを実現する



9室と5室がナヴァムシャで星座交換するのだから

間違いなく歴史に名を残して行く業績が一つのカルマとして約束されていたのである



そして最も重要な配置上の特質は

その金星と土星の星座交換が双子座ラグナの場合に9室対12室の交わりになることであり

ナヴァムシャの12室で高揚し如実に「全世界の様々な国々」を暗示するラーフが

その星座交換でまさに強く顕現させられる所見になっており

双子座ラグナでなければ氏の業績が世界に知れ渡る可能性は生まれ得ないと言い切れる







ダシャムシャは

出生時刻を「午前6時27分50秒」までとした場合に双子座がラグナとなり

やはり9室支配の土星がラグナで高威力なラージャ・ヨーガを帯びて

3室支配の太陽と3室のケートゥに多大なポテンシャルをもたらす



漫画家的な素養として不可欠な3室とケートゥの関わりや

その3室の支配星が職業の表示体の太陽になるのは

ダシャムシャを双子座ラグナとした場合であり

漫画家を擁する出版社( =メディア )を意味する太陽が

ダシャムシャのラグナに住むこともラグナを双子座とすべき理由となる



なおかつ

双子座がラグナになって土星がそこで逆行すると

9室水瓶座にアスペクトバックできることになり

「外国」の9室にまた外国( または外国人 )を意味するラーフが住み

それも永続的な前進( 「漸進」とすべきか )が実っていく水瓶座であり

垣根を取り払った融和と合一を促す水瓶座の象意が

今に続く漫画家・鳥山明の功績を生み出したと言える




「世界のトリヤマ」が生まれるまで




1978年、『週刊少年ジャンプ』にて読み切り作品『ワンダー・アイランド』でデビューを飾るも、読者アンケートの結果は最下位であり、その後『週刊少年ジャンプ』本誌や増刊号で発表した短編作品の人気も、芳しいものではなかった。しかし、鳥嶋は鳥山の手を離すことなく「面白い漫画を作り上げよう」と打ち合わせを重ねた。






調べるとその正確な時期は「1978年12月25日」で

「火星-土星期」が始まって半年を経ようとしていたタイミングだった



デビュー当時において全く成果が挙がらなかったのは

そのダシャーが機能的凶星の絡みになるからである







ラーシは7室で最高に強いシャシャ・ヨーガとラグナロードの組み合わせで

一見すると絡んでいない両者は土星が金星と星座交換することで

土星が火星の10室目で定座するように働く潜在的な所見になっている



ダシャーが絡んでいたこと自体は良かったが

牡羊座ラグナでは金星も土星もマラカになり

特に高揚したマハープルシャの土星が逆行していたのが一種の凶相だったようだ



2室7室支配で本来的には生まれつきの優れた才能を意味する金星が

手厳しい評価者の表示体のようになった土星と最も深く結びつき

土星は高揚していても逆行して悪意が強いために金星に正しい成果をもたらさない



その土星が6室乙女座に逆行して8室蠍座にアスペクトすることが泡沫同然の結果となり

金星の住む水瓶座に土星が伏在して火星と絡み火星は8室にアスペクトバックする



アスペクトバックできる8室が強く傷つけられたままダシャー上で絡みが生まれ

11室の象意も逆行して思い通りにならないという状況を説明している







ナヴァムシャはより端的な吉凶混合の時運で

土星がラグナに住んで物事の成就を実現するが

12室に逆行することで8室の金星と星座交換し

8室対12室のヴィーパリータが出来るまでは良かったが

そこに高揚したマラカの火星が巻き込まれて更にヴィーパリータになる



凶兆が複雑に影響し合って事の成り行きがよく分からないという様子で

結局は満足できるだけの成果につながらなかったということである

( 単純には11室支配の火星がヴィーパリータを受けてしまう配置だからだろう )



しかし、鳥嶋は鳥山の手を離すことなく「面白い漫画を作り上げよう」と打ち合わせを重ねた。そして『Dr.スランプ』の基本コンセプトが誕生した。






ナヴァムシャとダシャムシャでラグナや時運の配置がピッタリ合致していたその頃

8室で高揚するマラカになった物々しいマハーダシャーロードの火星は

全くの駆け出しだった鳥山氏を手厚く庇いつつも厳しく指導していた鳥嶋編集担当を指す







双子座ラグナにとって定座以上の配置になった火星は

「厳密厳格で容赦の無い目上の相手」( 6室・11室 )という人物も意味し

1年間でボツ( NG )にさせられた原稿が500ページにもなったその事実が全てを物語る



そして『Dr.スランプ』の基本コンセプトが誕生した。鳥山は当初、自称天才科学者の則巻千兵衛を主役と決めており、則巻アラレは脇役と考えていたが、鳥嶋は「アラレを主人公にした方が良い」と提案した。そこで、賭けをすることになった。
賭けに乗る形で描いた作品が、1979年に発表した『ギャル刑事トマト』である。アンケートで3位を獲得、主人公はアラレに決まった。ただし、『Dr.スランプ』(ドクター≒千兵衛)というタイトルだけは譲らなかった。






そして生まれたのが後のスターダムへの第一歩となった「Dr.スランプ アラレちゃん」だった



当初は

テレビ局側による版権の独占乱用や原作の形骸化を強く危惧した集英社編集部の意向で

企画こそ好評だったが再三再四の協議を経てもアニメ化決定にはかなりの時間を要した







その当時の状況が鳥山氏自身のチャート上でも説明できているらしいことは面白く

高揚のマハーダシャーロードがコンジャンクトするアンタルダシャーロードを凶意で傷つけ

その両者の絡みが8室で起こって土星さえも仮想の星座交換で更に絡んだ所見になっている



時運を顕現させる強い励起が「物事の停滞」をもたらす8室で起こっていたからこそ

氏を取り巻く境遇で様々な問題が入り乱れていた



しかし

それらの関わり合いは火星の6室と金星の12室と土星の8室という全てのドゥシュタナで

時間が経つにつれて次第に正しい成果に近づいていく強いヴィーパリータである







ダシャムシャもナヴァムシャとそっくりと言えるくらいよく似た配置だったので

絡み自体が無くともアンタルダシャーロードがラグナに住んで一つの達成が実った頃だった







若年期には強く影響するラーシもまた然りで

金星が火星のディスポジターになって絡んだところに

逆行する機能的凶星の土星がまた星座交換で邪魔をしているように働く



それでも

ラーシの方はナヴァムシャよりはその象意の絡みが吉祥で

ラグナロードと7室と11室だったために

少し前まで駆け出し漫画家だった鳥山氏の作品が

ついにアニメとなって全国中に周知されたのである



ビデオリサーチの関東地区での調査で、平均視聴率22.7%。これはジャンプアニメ歴代1位の視聴率である。
この爆発的人気は、同時間帯に放送された民間放送局の番組を次々と終了に追い込んだ。それまで水曜19時台前半枠で民放トップに君臨していた『霊感ヤマカン第六感』(朝日放送制作・テレビ朝日系)は、当アニメに視聴率を奪われ1984年10月には終了に追い込まれ、同じく裏番組であった『鉄腕アトム』(日本テレビ系)も視聴率が4%から5%と低迷し、1981年12月に終了。


不意に現れた新人漫画家の作品が居並ぶ裏番組を完膚なきまでに圧倒し

雲の上の存在だった手塚治虫氏の歴史的名作鉄腕アトムにすら競り勝ったことは絶句ものだ







当時としても

「子供のための娯楽」でしかなかったアニメにおいて

市民権が得られていない新人漫画家の作品が5年弱も続いたというのは異例である



やはり

そうした破竹の勢いで実った願望成就は

上記で示した通りアンタルダシャーが土星の担う8室や11室の象意に結び付いていたからだ



土星が8室や9室や11室に絡んで星座交換で強く影響すると

本当に桁違いな永続力が叶うのである



言うまでも無くこの快進撃はそれでも前哨戦であり

流行語まで生み出し社会現象になったDr.スランプ アラレちゃんの放送終了後には

漫画家・鳥山明の名が日本と世界の歴史の一部となるかの功績に通じる




全く説明不要なこの作品だ




何から手を付けていいか分かり兼ねるので

その伝説の変遷のほどは読者諸氏の記憶に委ねるべきである



『ドラゴンボール』(DRAGON BALL)は、鳥山明による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年51号から1995年25号まで連載された。略称は「DB」。






大河の如き長大なる歴史の始まりは上記の頃であり

当然と言えば当然だがその時運は名声が実っていくラーフと金星のダシャーだった







ダシャムシャはご覧の通りで

双子座ラグナであれば何も疑う余地の無い理想の自己実現が果たされる






出生時刻が「午前6時30分」までの場合に同じく双子座ラグナとなるナヴァムシャは

12室で高揚したラーフのディスポジターの金星が上述した通り9室対5室の星座交換になり

「正しい目的」の9室も支配した土星が8室で定座したようになりながらラーフの象意も実る







最も単純にして前半生で強く影響するラーシは

主要ダシャーが2室7室対9室12室の絡みで7室と9室がラージャ・ヨーガを繰り出し

ラーフにアスペクトバックする木星が星座交換で強くなって金星にアスペクトする



漫画家としての不可欠な表現力の3室に9室12室支配で至高の吉星となる木星が絡み

やはり優美な芸術の素養を担う金星も11室で星座交換して更に木星から吉意を恵まれる



本当に簡潔で素晴らしい生来的吉星ばかりが絡んだダシャーが水瓶座で完結し

テレビのメディアミックスで発展を遂げ最後は海外へとその功績が届く様子を描いている



本当に強いチャートというのは

このようにシンプルでさほど複雑な配置が生じないことが分かる







試しに確かめたエカダシャムシャも

5室( ≒ブレイクスルー )で定座の金星がラーフとコンジャンクトして全てが完結する



( よく見るとこのD11でも木星と火星が10室対11室の星座交換を起こし吉意が旺盛だ )



分割図においても単純ながら明確に強い所見で無理や無駄がない







うっかり忘れていたシャスティアムシャは

蟹座ラグナであれば「納得の感動」とさえ言える所見であり

ラーフとコンジャンクトして定座した木星が

10室で火星と星座交換した金星にアスペクトする時運だった



金星が10室であたかもマハープルシャのように強くなり

それはあらゆる革新と前進を実現する牡羊座だったために

日本はおろか世界を魅了する偉業の始まりを約束していたようだ

( 6室で定座したグル・チャンダラ・ヨーガは「爆発的跳躍」を意味する射手座で生じる )







かつて西遊記の主人公だった「孫悟空」は

今や最も有名な日本人の一人になったと言ってよい



それは鳥山氏のシャスティアムシャにおいて

12室に住んでしまうラグナロードの月が

それでも対向6室に起きた強いグル・チャンダラ・ヨーガとの間に

「永続する名声」を意味するガージャ・ケーサリ・ヨーガをも作っているからだろう



それは今この時にこそ世界中で募っている惜別の声で語られている




氏の命を奪った不慮の時運






氏の訃報で報じられたその原因は外傷性の病変である急性硬膜下血腫だった



不意に転んだり頭に何かがかなり強くぶつかることで脳の表面に出血が起きてしまう疾病で

それはD6( シャスタムシャ )等でダシャーにおける絡みが見られるはずである







出生時刻が「午前6時25分」頃の場合にD6は牡牛座ラグナになり

ラグナロードで「頭部」( 大脳と小脳 )を意味する金星は

ご覧の通り5室で逆行しマラカ的に働く土星のアスペクトを受けている



更に土星が住むのは「思考力・認知力」を担う5室で

支配星の水星は脳の表示体である



その土星は獅子座に逆行することで太陽と星座交換したようになり

太陽とはそもそも「一個の肉体全て」を指し示す1室の表示体で

つまりは拡大解釈として寿命の表示体のようにも働きうる







そして

ラグナが正しければ全てのカルマがあらかじめ予告されてあるシャスティアムシャは

7室8室支配で逆行した鈍重なマラカの土星が牡羊座( 頭部を指すサイン )をアスペクトし

傷つけられる金星は火星と星座交換し火星は大脳の表示体にもなる5室の支配星である







更に「肉体の科学」とも称されるラーシは

やはり機能的凶星となって逆行する強いマラカの土星が金星と星座交換し

金星自体も2室7室支配で強く傷ついた場合に明確にマラカへと悪変する



高揚したマハープルシャの土星がラグナ( 「1室の牡羊座」≒大脳 )を劣悪な凶意で傷つけて

ラグナロードの火星がマラカの2室に住んでディスポジターの金星が土星と星座交換する






年齢的に避けられない影響力があるナヴァムシャは

5室支配で脳や知能に関わる金星が

8室支配で逆行しマラカのようにも働く土星と

やはり星座交換してその凶意が顕在化してしまった



( この場合は金星とコンジャンクトしたマラカの火星が高揚して最悪な凶意を発したようだ )






最後に

「すでに起きたこと」を証明するのにも使えるドレッカナで時運を照会すると

全く不本意ながら3室で全ダシャーが完結し12室の表示体のケートゥもコンジャンクトし

完全に寿命が尽きてしまう運命が明示されてあった




鳥山明氏の

その生年月日と出生時刻は

「1955年4月5日午前6時25分」

ほぼ正しいことが分かる結果だった







私以上に

この現実を受け入れて

思いの道筋を悲しみへと振り向けることが出来ない方々の数は

本当に計り知れない



喪に服すだけの時間がまだ足りないまま

どうにか言葉を選ぶばかりである




鳥山明先生の

ご冥福を

心よりお祈りします




以上

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