一昨日(2022/7/21)は東京都の新型コロナ感染者数が過去最多の3万人超を記録した
確実に経済活動の大部分が再び長い有事体制に入って行く事態となった
私自身もコロナ感染を避けなければならないが
いよいよこのままでは再建途上の自社の経営存続を見通せなくなる
トランジットの土星が山羊座に戻ったことで始まった再三再四の受難
私は改めて自身の分割図を見渡してみてこの危機を占えそうなチャートに気付いた

「突然の不可避な変化・不本意な利得」を意味する分割図のアシュタムシャ(D8)である
これは以前にも記事で取り上げたエカダシャムシャ(D11)と同じタジカ・システムの一種で
元来はパラーシャラ式のアスペクトを用いないが
他のメジャーな分割図と同じように通常のパラーシャラ・ルールを適用する識者も多い
アシュタムシャは「8室の象意を拡大した分割図」のため
吉意のハウスであってもあまり良い影響がないようである
インド国内の占術家V.P.Goel氏の著作「Comprehensive Prediction By Divisional Charts」
において全ハウスの象意は以下のように記述されている
Lagna - Obstacles to enemies. Relief from debt and illness
・・・敵の障害物。借金や病気からの解放。
Second House - Problems to partners and spouse. Longevity of spouse.
・・・パートナーや配偶者への問題。配偶者の長寿。
Third House - Sharing of inheritance and partition of property.
・・・相続の共有と財産の分割。
Fourth House - Gain of inheritance. Happiness or suffering due to legacy. Death of farther.
・・・相続の利益。遺産による幸福や苦しみ。父の死。
Fifth House - Sudden developments in the career. Scheming or making plans.
・・・キャリアの突然の発展。利己的な策略や計画。
Sixth House - Problems to elder brother and friends. Receiving gifts from seniors.
・・・兄や友人への問題。先輩からの贈り物。
Seventh House - Imprisonment or punishment and also release from confinement and hospitalisation.
・・・投獄や処罰、また監禁や入院からの解放。
Eighth House - Scandals. unearned money, accidents, insurance claims, death, longevity, chronic problems.
・・・スキャンダル。不当な金、事故、保険金請求、死、長寿、慢性的な問題。
Ninth House - Sudden loss of money and reputation.
・・・突然の金銭や評判の失墜。
Tenth House - Obstacle or death to brothers and sisters, legacy gained by them, trend of events.
・・・兄弟姉妹への障害や死、兄弟姉妹が得た遺産、出来事の傾向。
Eleventh House - Inheritance from mother , family disputes, vehicular accidents.
・・・母からの相続 、家族間の争い、自動車事故。
Twelfth House - problems to children, perverted thinking , sudden gains from speculation and losses in profession.
・・・子供への問題、変質的な思考、投機による突然の利益、職業上の損失。
8室というのは一長一短な “ 突然の ” 経験を全て集めたハウスである
良い経験は嘘のように素晴らしく悪い経験は人生を変えてしまうほど致命的な傷となる
改めて私自身の過去の有意なエピソードを振り返ると
人生で最初の困難を味わった「ラーフ-土星期」や「ラーフ-水星期」(2008~2014年春頃)は

5室(知能)で定座の金星を高揚のラーフが毒し土星がアスペクトし火星も逆行位置から絡む
水星はラーフとそのディスポジターの両方から10室目で絡みを持つ配置だが
6室9室支配の水星に向かって火星土星が揃って逆行してくるため
定座するように働く土星の2室(マラカ)的影響や機能的にも凶意のある4室11室支配の火星が
「知性」の表示体である水星と9室の象意を徹底的に損なわせ
水星と結びついた6室の象意が逆に励起されて精神的な窒息状態(≒鬱病)を生じたのである
(それは「医院」を意味する水瓶座で起きており私は無能な精神科医の荒療治の犠牲になった)
また水星は9室を支配するのでどうやらこのD8では私の父を指しているらしく
火星土星の逆行で侵襲を受け対向8室で定座した機能的凶星の太陽がトドメを刺すように
脳梗塞と老衰に苦しんでICU(≒水瓶座)で最期を迎えた父の惨めな姿を描いている
水星をラグナにすると6室蟹座で高揚してしまう木星は父を裏切った元役員らを指すようだ
(水瓶座がラグナになると木星は「従業員」を意味する2室と「強い暴力」の11室を支配する)
父が他界した2010年1月24日は私の「ラーフ-土星-金星期」で後半頃に当たる
3つのダシャー全てが絡んだ位置関係だが凶星が強いため激甚な不幸が顕現していく時で
それが「突然の不可避な経験」という象意のD8で起こっていたのは偶然ではなかった
他方で鬱病が寛解しかけた2015年4月の時点で母から自社の社長就任を打診されるが
ダシャーで通例的に立身出世等の栄達を経験する「ラーフ-金星期」が始まった頃で
「物事の始まり」を意味する5室で金星は定座しラーフがコンジャンクトして高揚する
それは月から見た8室目の配置となっており如実なカルマが現れていて感心し切りだ
その月をラグナにすると
私がコロナショックで経営上の断崖に立たせられた「ラーフ-火星期」(ラーフ期の最後)は
月から見た2室7室支配で完全なマラカの火星が高揚のラーフに逆行位置からアスペクトし
とにかく極端で成果の伴わなかった8室的な会社経営が曲がり角を経て行く時だった
直観的には「むごたらしい非業の死」と言えそうな配置であっても私が生きているのは
やはり7室で高揚した木星がラグナを厚く保護し3室(8室の本質)にアスペクトを返すからだ
そして今は問題山積なまま自社を分解し再編する破壊的再生の木星期が開始後10ヶ月であり
3室と12室の象意が同時に最大の威力で木星的な経験となって私を押し転がすことになる
「努力」の3室や「損失・空費」の12室が最高に強くなり10室の本質の7室で吉凶が入り混じって
出来ることなら見切り発車で何でもやってみたい半面しっかり裏目に出る采配も含まれ
七転八倒してしまう様子を指示しているようで本当に先が思いやられる
そして木星自身をラグナにすると6室9室支配で高揚しており
「有言実行で即応力のある冷徹なグル」を意味するため
おそらくは私と自社を指導するコンサルティング法人とその他の支援者の表示体である
この木星のディスポジターの月は木星から4室目で見事にガージャ・ケーサリを組み
更に月のディスポジターの金星は木星から11室目で猛烈に強い配置となってしまい
10月5日から始まる「木星-木星-金星期」や来年4月手前の「木星-木星-月期」は
D8でも有意な配置として只ならぬ将来を黙示録的に示していて覚悟させられる
自社の来年度の行方を決めるのは「木星-木星-太陽期」か?


私の木星はラーシでは6室水瓶座から10室双子座でディグバラの太陽にアスペクトし
ナヴァムシャでも木星はラグナに住んで5室で減衰してしまった太陽にアスペクトする
主要なチャートでどちらも太陽に片側からアスペクトして絡みが起こるが
このD8では太陽は定座してしまい木星の2室目に位置し吉凶の方向性が見えてこない

木星の2室目8室目でスーリヤ・ブッダが生じるが逆行の二大凶星が太陽を強く傷つける
魚座は蟹座ラグナの9室で最良の吉意を恵むため
ラージャ・ヨーガになった7室支配の土星や
最高位のラージャ・ヨーガを繰り出す火星が
木星から8室目に逆行して太陽と向かい合う配置が
果たして私の将来をどの方向へ運ぶかだ

ダシャムシャの太陽は木星とドゥシュタナの位置関係になり端的に不利な時運となる
一方D8では8室の配置が最重要な運命の終極を示すが私の太陽はまさにD8で8室に定座する
A strong Lagna of ashtamsha gives sudden events in life. On the other hand a weak Lagna is also not welcome since it gives no resistance to face the adversaries of life. When eighth lord of ashtamsha chart is strong, the life is smooth. A weak eighth lord is an indication of short life.
(V.P.Goel氏の著作「Comprehensive Prediction By Divisional Charts」より抜粋)
和訳すると
アシュタムシャの強いラグナは、人生において突然の出来事をもたらす。一方、弱いラグナも、人生の敵に立ち向かう抵抗力を与えないので、歓迎されない。アシュタムシャ・チャートの第8の主が強いと、人生は順調である。第8主が弱い場合は、短命の兆候である。
それが果たして私の運命的な手枷足枷を砕く奇跡の落雷となって私を打つのか
病的な行き詰まりがいよいよ末期の終盤へと向かう虫の知らせになってしまうのか
今以てなお私は自身の未来を見破れないでいる

8室的なカルマとの予断を許さない相克は未だ続いていく
私の木星期はまだ始まったばかりである
以上
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