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執筆者の写真鹿村文助

逆境に打ち勝つ!プロテニス加藤未唯選手のラグナ検証





この1週間で世界的にも話題になった上記ニュースに私も心が動かされた



「世界四大大会」と言われる大舞台で

加藤選手は全く理不尽な偶然に襲われながらも

報われない戦いを耐え抜き優勝を果たした



今回の騒動を振り返るが

加藤選手は試合途中に落ちていたボールをコート外に打ち払ったところ

ボールを裁く係員( ボールガール / ボールボーイ )にそれが死角から直撃してしまい

驚いて泣き出した同スタッフの様子を見た相手選手らが悪意を以て審判に抗議し

更に格上のレフェリーは問題の場面をビデオで確認できたにも拘らず映像確認を拒み

加藤選手の失格を主張する抗議を容認して

かなり一方的な采配により加藤選手は敗北となった



全仏オープン、女子ダブルス3回戦。加藤がボールパーソンに"危険球を当てた"として、敗戦を言い渡された場面である。
 問題となった"危険球"がいかなるものだったかは、おそらくはすでに多くの方がご存知かと思われるので、ここでは客観的な事実だけを記す。
 第2セットの第5ゲーム、30オールの局面。
 自陣のネット際に落ちたボールを、加藤はラケットですくいあげ、バックハンドでスライス回転をかけて、相手コートのコーナーへと送った。
 ボールが向かった先にいたのは、ボールガール。ただ、サーブを打つ選手にボールを渡すべく集中していた彼女は、向かって飛んでくるボールに気づくのが遅れたようだった。結果、ボールは直接、彼女の首の付け根付近に当たる。
 客席から、「オオッ」と小さな驚きの声が漏れた。
 主審は、ボールガールに「大丈夫?」と声をかけ、少女は小さくうなずく。その様子を確認した主審は、加藤に「警告」を告げた。
 この時になって、対戦相手のふたりは初めて、ボールが少女に当たったことに気がついたようだ。ふたりは主審に詰め寄り、「いや、あれは失格だ、失格だ!」と抗議をはじめたのである。


スポーツマンシップに反する「勝てればそれでいい」という卑劣さがこれ見よがしである






現時点ではやはりテニス界の大ベテランらも異議を唱えており

我々日本人からするとテニスとは未だに白人優位の差別が生きている印象だ





加藤選手の失格確定に笑顔を見せる正直なボウズコワとソリベストルモ



こうした俗悪な敵そのものと言える相手との闘いが不覚にもクローズアップされ

優勝の功績がより一層に輝いた加藤選手



ダブルトランジットの影響も鑑みた彼女のレクティファイは以下のようになった









アスリートは主要なチャートにおいて3室や6室が強く

または3室や6室が特殊な座相を持つべきであり

ラーシを水瓶座ラグナと仮定しナヴァムシャのラグナをヴァルゴッタマとすると

6室の配置やその支配星が逆転的幸運を明示した所見になる





ラーシでは例外則を発揮する6室の火星が3室10室支配でスポーツの素養を示し

「努力・訓練」の3室に住むケートゥのディスポジターでもあり

ケートゥ自体は対向9室で強くなった金星や水星に機能的吉意を受けて象意が良化する





ナヴァムシャをヴァルゴッタマのラグナとすると

今度は逆に6室で2室11室支配の木星が高揚して競争や勝負事に強い適正が現れ

そのディスポジターの月は重要なカルマのハウスたる10室で減衰し例外則になる

( また月から見ると3室で土星が定座し6室には8室支配の水星が住んでなおも闘争心が強い )



小学校低学年の8歳からテニスを始め、パプリッククラブ宝ヶ池で腕を磨く。
2011年全豪オープンジュニア女子ダブルスで、1学年上の穂積絵莉とのペアで準優勝。2012年8月の全日本ジュニアテニス選手権U-18女子シングルスにて、決勝で澤柳璃子と対戦し、澤柳の負傷棄権によってジュニアU-18女王となる。翌2013年10月にプロ入り。


情報ソースによっては「7歳でテニスを始めた」との記載が見られるが

7歳から8歳にかけてはダシャー上でアンタルダシャーも同じ時期だったので

深刻な差異にはならない





テニスとの出会いは加藤選手の人生を変える経験だったはずであり

従って「客観的な行為」を示したダシャムシャは

ラグナに土星が住んで対向7室にラーフのディスポジターの火星が住む配置が最適だ



双子座がラグナとなると7室に住んだ火星は6室11室で過酷な闘争や強大な敵を意味し

月から見た配置では土星が11室に住んだ6室の支配星で

やはり容赦なく激しい争いを強いてくる所見になりアスリート的な配置として必要十分だ



加藤未唯選手は4人家族でお兄さんがいらっしゃいます。


これもまた客観的な事実で

当然ラーシ・チャートに反映されていなければならない



11室支配で「兄姉の表示体」の木星が「家族・両親」の2室にアスペクトバックする



また水瓶座ラグナと想定したのは加藤選手の生家がとても由緒ある造園業者の当主だからで

2室支配の木星が「職業」の10室で10室の表示体の太陽とスーリヤ・グル・ヨーガを組んで

その星座もサービス業や自営業を意味する蠍座で

父親のハウスたる9室は金星が定座しラーフがラージャ・ヨーガになり天秤座的な技能を醸す



加藤未唯選手は京都府出身で、実家が何と江戸時代から続く造園業を営んでいる「植彌加藤造園」です!




金星にコンジャンクトした水星が天秤座から見て9室12室支配で抽象芸術の表示体になり

天秤座は美的なバランスを最も尊重し調和と博愛の表現を追求するため

従って実父の実務である造園業を暗示しているのが分かる

( また天秤座から10室目で減衰した火星は「サービス業」を指す水の星座でディグバラとなる )



金星は乙女座に逆行して減衰する配置でもあり

当初は天秤座が6室に位置して金星が例外則になる牡牛座ラグナを想定したが

その場合は7室がスーリヤ・グル・ヨーガの起こった蠍座となって

10室の表示体の太陽と8室11室支配の木星が水の星座で強いヨーガを繰り出し

明らかに芸能人のチャートのようになってしまうので違うと判断した

( 更に土星はマハープルシャになる最強のヨーガ・カーラカで芸術家や文化人の所見である )



2012年8月の全日本ジュニアテニス選手権U-18女子シングルスにて、決勝で澤柳璃子と対戦し、澤柳の負傷棄権によってジュニアU-18女王となる。翌2013年10月にプロ入り。




「2013年10月」という頃は

マハーダシャーが木星期に入って初めてプラティアンタルが土星期に移り変わる時運だった



ダシャムシャでは絡みが無かったが

ラーシ・ナヴァムシャ両方で木星土星が見事に絡んでおり

ナヴァムシャは厳しいドゥシュタナ同士の相対で「実力勝負の世界への仲間入り」を意味する

( ただしそれは月から見た9室対3室で4室対5室のラージャ・ヨーガでもあり吉意があった )




今回の災難は時運としてどう示されたか




2023年6月4日、全仏オープン女子ダブルス3回戦で失格処分を受ける。プレーが途切れた際、相手コートに打ち返したボールが意図せずボールガールに直撃、これが危険な行為と判断されたもの。大会の運営責任者に状況確認を求めたが却下されたため、4大大会側に危険な行為に当たらないものとして提訴した。この提訴に対してプロテニス選手協会は「失格とする決定は、不当に釣り合わないものであり、不公平だった」との声明を発表した。またファン、欧米メディア、アリーゼ・コルネら一部テニス選手などからも疑問の声と励ましの声が上がった。




今回のアクシデントが起こった当時のダシャーは「木星-金星-水星-火星-ケートゥ期」だった





「突然の経験・あらゆる困難」を集約したD8は

ラグナロードでマハープルシャの木星に8室支配の金星が対向し

金星のディスポジターが高揚した水星で

D8の当為たる金星が住む双子座にアスペクトする火星は月から見た8室の支配星で

プラーナのケートゥは水星がそのまま定座するがラグナの土星に傷つけられている



8室支配の金星はディスポジターが水星で水星はケートゥのディスポジターでもあるが

金星が牡牛座へ逆行して定座すると「8室の支配星が3室( 8室の本質 )に住む」ことになり

不意な災難がまさに降りかかって来るその経験を暗示し

牡牛座には火星と土星の両方がアスペクトして金星が猛烈に傷つけられる



D8で水星と金星が絡んでそれらが火星土星から痛めつけられるので

プラーナ・ダシャーがケートゥになると水星金星の傷つきが現れやすい即席運が巡り

金星を傷つける火星はケートゥとコンジャンクトした月から見て3室8室支配である



火星は水星やケートゥと絡まずとも金星を仮想的に痛めつけて

水星( とケートゥ )はマラカの土星と相互アスペクトしてしまい

水星と金星の両方が凶意に曝されて金星が8室支配だったことは大いに有意だった



しかし

このチャートは8室の支配星が傷つきながら射手座に定座した木星に庇護されるので

長い時間の経過と共にキツい局難が好転していくようにもなるはずで

即ち今回の世界的な騒動の経緯を説明しているようにも見える



マハーダシャーロードが機能的にも吉星化したマハープルシャの木星であり

総合的な基礎運としては全く問題ないほど強いと言えるのが今の加藤選手である





ダブルトランジットは加藤選手の3室7室に起こり

試合中の本人の立ち振舞い( ≒3室 )が注目される( ≒7室 )頃であり

ラグナでマハープルシャになったラグナロードの土星が12室も支配し

トランジットの土星がラグナにリターンすると12室の象意が3室と7室に働くことになる



だからこそ加藤選手はあり得ないような失意の経験を強いられたと言える



他方で現行ダシャーの「木星-金星-水星期」は

金星が8室へ逆行して減衰しながら水星と星座交換したようになり

9室的な達成が8室的な悲運で阻まれる時運を示し

そこへ減衰した例外則の火星がアスペクトし吉凶が混濁した曖昧な影響を波及する



チャート上でも「何だか訳が分からない」といった様相を示している

( トランジットのラーフがハーフリターンなので非常識で卑劣な扱いを受けたようだ )



しかしよく配置を見ると

減衰している火星は木星のディスポジターであり

木星は2室( 生来のポテンシャル・勝負運 )にアスペクトバックして強いため

結局は単純に例外則の火星が勝負をどんどん優勢に運ぶ「突破と獲得」の時運をもたらした





ナヴァムシャは金星が逆行した位置にアスペクトし

水星は金星からトリコーナに在り木星とはケンドラの相関だった



水星が8室支配で8室から8室目の3室でラーフとコンジャンクトするので

本当に厚顔無恥な浅ましい相手から辱められることになったのである



とはいえナヴァムシャにおいても

水星のディスポジターの火星は土星から12室の象意をアスペクトで与えられ

「敵対者」の6室で高揚した木星にも土星が強い否定的影響をもたらした結果

木星が一種のヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガのように働いたと判断できる





真夏頃に迎えるプラティアンタルのケートゥ期は

ナヴァムシャの9室に住んでディスポジターの金星が逆行位置で木星にアスペクトされ

吉凶混合の奮闘を経たその終わりに11室的な大成と栄誉を受ける至高の一時となる






あなたの汗と涙が落ちた道筋は勝利への道標です




新世代の水瓶座的なカリスマとなることを私も陰ながら期待することとなった



以上

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