以前に「いじめ問題を被害者の立場から講演する」というライフワークに好感を覚えて
私的な期待も込めてラグナ検証した斉藤慎二がご覧の結末を迎えた
「心底失望した」だとか「何を信じていいか分からない」だとかそんな感傷は無く
果たして過去の検証が本当に正しいのか否かを再び賞味し
それがどう作用したのかチャート毎に見直す外ない
ずっと以前に検証した結果として魚座ラグナと見なしたラーシでは
高揚したマラカの土星の真後ろで同じく高揚した水星がプラティアンタル・ダシャーである
この場合に両者は全く絡んでいなくともお互いに高揚して最高に強くなっていて
惑星集中の天秤座は「物事の途絶」を意味する8室目であり
定座したマラカの金星と更にマラカの土星が凶意で傷つけ合う物々しい所見になる
そして
そこに巻き込まれるラグナロードの木星は重要な10室も支配し
減衰しつつニーチャ・バンガされている太陽も10室の表示体で
天秤座がドゥシュタナハウスに位置するラグナであれば今回の顛末は説明できそうだ
魚座ラグナでは水星が高揚できていても凶悪なマラカであることから
金星が減衰してしまう乙女座に水星が定座した時運では
良好なマハープルシャであろうとも「7室で高揚するマラカ」の象意が顕現し
即ち様々な立場の “ 女性 ”( 乙女座で高揚する水星 )からバッシングを受ける経験となる

ナヴァムシャは
本人の「ギャンブル( 競馬 )が好き」という嗜好に基づき
5室( 投機・賭博 )にラーフが住んでヴァルゴッタマの土星が2室( プライベート )に位置し
8室で定座の火星が木星とグル・マンガラ・ヨーガを組んでいる乙女座ラグナとした
やはり水星が土星と関われない一方で
土星が太陽や8室を5室6室支配の凶意でアスペクトし
「10室から8室目の5室( 失業 )」と「7室を失う6室」を支配して桁外れに強い土星が
時運として社会的な立場を完全に損なわせる場面をもたらしていると一応は言える
このように
アレコレと所見上の整合に思いを巡らせていたところ
またしても基本的な見落としがあったことに気づいた
斉藤さんは3人兄弟の真ん中・次男です。
お兄さんと弟さんは一般の方ですので、残念ながら詳細な情報は公開されていません。
上に一人の兄と下に一人の弟を持っていたのである

そうなるとラーシ上の過不足ない説明はしっかりと難しく
「3室支配の金星が8室で定座し11室支配の土星も高揚して木星がコンジャンクトする」という
このままの所見でも結局はそこまで酷い誤りではなかったように思える
肝心なのはドレッカナやナヴァムシャやあるいはシャスティアムシャだ
ラーシのラグナを魚座の若い度数にすると
ドレッカナはラグナがヴァルゴッタマになってしまい
「弟」の3室と「兄」の11室の支配星はこの通り配置が繰り返される
しかし
こちらでも8室天秤座には木星が4室からアスペクトしているため
実兄と実弟が在ること自体は説明できている
こうした整合上の「消化不良」を
シャスティアムシャが補えているかはかなり重要だ
11室に火星が定座して3室では木星が太陽と星座交換する
3室( メディア・エンターテイメント )を支配する太陽が7室10室支配の木星と結びつき
コメディアンとしての大成がスーリヤ・グル・ヨーガで証明されており
ラグナが双子座になったシャスティアムシャは大いに正しい印象となる
( 婚約者の瀬戸サオリという女性もCM出演の多かった元タレントで所見的に正しい )

翻ってナヴァムシャを再見すると
今になり不思議な合致が見て取れる配置の妙があり
3室蠍座には8室で定座の火星がまたアスペクトバックし
11室はそのまま月が定座してくれている
従って
ラーシのラグナを魚座の7度30分頃とした想定は
一応のところ正しい範疇に納まったと言えそうだ
問題となった「ロケバス事件」を時運に照らす
容疑は7月、東京都新宿区に止まっていたロケバスの中で、女性に性的暴行を加えた疑い。当時、車内で女性と2人きりだった。暴行内容の詳細は明らかになっていない。この日はテレビ番組のロケで、仕事中。
今回の活動休止を招いた発端の不祥事は
2ヶ月~3ヶ月ほど前に遡る
その頃はやっとマハーダシャーが土星期になったばかりで
木星( 今も影響する一つ前のダシャーロード )との絡み方は所見的にやはり無視できない


もちろんラーシでは木星も土星も8室天秤座の惑星集中に加わっている


中年以降には明確に強く影響するナヴァムシャも
2室8室軸で土星が木星と相対しそれも7室の支配星と5室6室の支配星の関わり合いで
「行きずりの間違った付き合い( 不倫 )」と言えなくもない


シャスティアムシャは思った以上に有意な絡み方で
ラグナロードを巻き込んで星座交換する3室の木星に対し土星は9室で定座する
逆行せず9室に定座する土星はそれでも8室( 淫蕩・不貞 )を支配し
木星の方は7室10室支配のマラカで太陽は「低次な物理的欲求」( ≒性欲 )の3室支配である
明確に「勢い任せな情事」を暗示していて色事になびき易い危うさが見えている
( 月からでは「8室にアスペクトバックする金星」や「7室で定座の火星」に強い色欲が現れる )
改めてネットで件の不祥事の日時について情報収集してみると
生放送に出演したのは8/3のウイニング競馬が最後だから、
7/30に事件を起こしていたとしたら数日間はしれっとごまかしてたわけか
このように「7月30日」と見なすソースがあった
その日その時は
「土星-土星-土星-火星-火星期」という相当に物々しいダシャーだった


ラーシは何とも単純明快で
8室で高揚した12室支配の土星には金星も定座しており
「密室( 相手の異性と二人きりのロケバス内 )で情事に及ぶ」様子を説明していて
土星がアスペクトして絡んでいる火星は月の12室目に住んで「秘め事」を意味し
月のディスポジターの土星は月の10室目に改まってまさに仕事中だったことを強調する


ナヴァムシャはドンピシャと言い切れるほどで
ヴァルゴッタマで高揚した土星は「目下の異性との恋愛」に通じる5室6室支配で
対向8室で定座する火星にコンジャンクトした木星が7室支配のマラカであるためか
本当に我慢できず少しの隙を見てでも事に及びたいという有り様である
「6室対8室の絡み」はそれ自体が犯罪的な所業を意味し
乙女座ラグナや双子座ラグナでは火星土星がそれらを支配した最悪な表示体になる
その後の8月9日からは
スークシュマ・ダシャーがラーフ期になり
ナヴァムシャでラーフと対向した月は
ラーフのディスポジターの土星からもアスペクトされていて
その頃から本人が「体調不良」を理由に段々とレギュラーを降板し始めたのは
11室に定座する月を5室6室支配で失業も暗示する土星が高威力な凶意で傷つけるからだ
自らしでかしたことに本人も「良心の呵責」を後からジワジワ感じていたようだ

「不可避の困難」を可視化したアシュタムシャは
例の事件当日のダシャーがこのように強く明確な絡み方であり
土星のディスポジターになった火星はラーフにアスペクトバックし
5室支配の土星と2室7室支配でマラカの火星が絡むのは即ち「仮初の情事」を指し
スークシュマがラーフ期になっても火星の配置が影響し続ける配置を作る
火星は2室7室支配で11室に住んで
自営業の表示体となって芸人としての立場を意味するが
その火星が相互アスペクトするのは「5室に住んだ9室12室支配の水星」で心的な変化を示し
水星のディスポジター土星は7室( 10室の本質のハウス )で減衰することから
アシュタムシャにおいても精神的に自責の感情が募って仕事を徹頭徹尾できない様子だ
そのままスークシュマが木星期に入った9月4日以降は
4室支配で減衰の土星を3室6室支配で凶星化した木星が傷つけるため
心の底から苦しくなって何もできなくなってしまったようである
以降の芸人・斉藤慎二の処遇
来年3月月初にプラティアンタルがケートゥ期になるまでは「土星-土星-水星期」であり
その禊に服す月日の長さは実に5ヶ月にもなる

見忘れていたダシャムシャは「手の施しようが無い」と言える傷ついた絡み方で
高揚のシャシャ・ヨーガになったラグナロードがしっかり水星にアスペクトし
強い生来的凶意に損なわれる12室射手座は10室支配の金星が木星と星座交換する
コンジャンクトした火星はケートゥのディスポジターであり
来春以降や更にその後に巡るプラティアンタルの金星期も絶望的であると分かる
ダシャムシャで奇抜なポテンシャルを持った5室( 10室 )対12室の星座交換が傷つくため
私生活は別としても職業そのものは完全に前途が根絶されてしまったのである
また
ジャイミニ・スキームで示される直近の時運は
「乙女座-水瓶座-水瓶座期」に当たる


「高揚のマハープルシャになったアートマ・カーラカ」という理想のダシャーラグナに対し
5室6室支配でグナティ・カーラカの土星は天秤座からジャイミニ式にアスペクトバックする
ダシャーラグナの2室目で高揚してヴァルゴッタマの土星が失業をもたらす5室6室支配で
6室にアスペクトバックしてしまうために「自分のビジネス( 2室 )が行き詰まる」のである
通年のラグナだったサブ・ダシャーの水瓶座から見ると
9室で惑星集中した座相がそのままサブサブ・ダシャーでも繰り返されることが
おそらくは事実上の失業( =9室 )を招いたと判断できる
このように
ヴィムショッタリ・ダシャーに対比しても状況が矛盾せずに済むことから
やはりラーシは魚座ラグナで正しかったと言える

今月末からはサブ・ダシャーが魚座期に移るが
重要なアマティア・カーラカの木星はアスペクトバックできずに土星の抑圧下に置かれ
火星も魚座から見て9室を支配してケートゥ( 12室の表示体 )とコンジャンクトしている
( なおかつ火星のディスポジターは土星に阻害される木星である )
魚座が通年にラグナとなってほぼラーシそのままのチャートとしても働き
つまりはジャイミニ式の時運でも8室目が強調されることが「長い沈黙と停滞」を指し示す
ただし魚座から見て5室を支配した月が
全くアスペクトされずに11室山羊座に住むのは不幸中の幸いで
魚座から見てトリコーナになる蟹座を支配した月は木星とケンドラの絡みになるため
来年正月下旬の「乙女座-魚座-蟹座期」には経過観察の取材が僅かに行われるのかも知れない
小学校時代から壮絶ないじめを受け続けても登校拒否をせず
中学からは野球に打ち込んで心身を育み
後に芸人となってその名と顔を知られるほど人生を邁進し
幸せな結婚を果たし父親にまでなった彼は
私の地元からも程近い出身の同郷人であり年齢も私の実姉と1歳違いだった
こうした私的な思慕の感情は
これからも幾度か裏切られるのかも知れない
ジョーティシャーとなりあらゆる人生の行方を見定める者として
霊性と俗世の情が相容れない宿命に在ると痛感した一件だった
きっと私自身も近しい相手から見限られてしまうやも知れぬのだから
この道を最後まで諦めない覚悟は不可欠であり即ち隔世の決心が必要だ
ジョーティッシュとは過酷な旅路と知るべきである
以上
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