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英国初のアジア系首相となったリシ・スナク氏のラグナ検証

更新日:2022年11月12日




英国でスナク首相が就任「経済の安定と信頼」を最優先…42歳での就任は過去200年で最年少

https://www.yomiuri.co.jp/world/20221025-OYT1T50280/



秀逸そうな笑顔が凛々しいインド系イギリス人のリシ・スナク



この度のリズ・トラス首相就任50日後の電撃辞職を受けて

在籍する保守党党内で再選挙になるも他の候補者が現れず

その流れで急遽新首相へ正式就任となった



英国史上初のインド系首相かつ初のヒンドゥー教徒で非白人の彼は

上記添付のニュース見出しが謳うように

規格外な英国政界の超大型新人であり早くも賛否が分かれている



1960年代に東アフリカからイギリスに移住したインド系の両親のもと、サウサンプトンで生まれたスナクはウィンチェスター・カレッジで教育を受けた。スナクはその後、オックスフォード大学のリンカーン・カレッジで哲学、政治、経済学(PPE)を学び、その後フルブライト奨学生としてカリフォルニアのスタンフォード大学でMBAを取得した。

リシ・スナク - Wikipedia



このように来歴も華麗そのもので

2015年に英国議会下院選挙に出馬するまでは

ロンドンのゴールドマンサックスでジュニア・アナリストを務めていた



イギリス新首相、リシ・スナクとはどんな人物か…ゴールドマン・サックスやヘッジファンドでの勤務経験を持つ金融エリート(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース


英次期首相に初のインド系42歳 スナク氏の素顔は …チャールズ国王より“お金持ち”(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース



妻であり同じくインド人のアクシャタ・ムルティとは留学中に出会い

彼女自身が事業家でありつつインドの巨大IT企業創始者を実父に持つ彼女と結婚し

今や英国王室の全資産を上回るほどの莫大な財産に預かった



https://news.yahoo.co.jp/articles/66475772faecb4ee38cb2c777f49759951129954



とにかく破格のエピソードは枚挙に暇がないと言える人物だ

端的に考えて彼はイギリスのラグナでもある牡羊座に強い配置を生まれ持ち

それが本人のラグナと吉祥な絡みになっているべきチャートの持ち主だろう



本人の現行ダシャーがダシャムシャで吉意の実る配置であることも必要十分である



おそらくは──







こうしたチャートのはずである



ラーシはラグナロードの太陽が9室の牡羊座でラージャ・ヨーガになり

11室支配でダーナ・ヨーガの水星とスーリヤ・ブッダを組み

月がコンジャンクションして即ちチャンドラ・ラグナは牡羊座である



その月をラグナにするとラグナ対5室で星座交換が起こり

本来のラグナから見てラグナ対9室の星座交換になる



月はそのままナヴァムシャのラグナに住んでヴァルゴッタマとなり

ディスポジターでラグナロードの火星は更に3室対9室の星座交換に絡んでいる



3室対9室の星座交換とはつまり月から見ても6室対12室の星座交換でもあり

敵対者が最後には全く居なくなる最良のヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガである






ナヴァムシャと同等に重要な客観的動態を示すダシャムシャでは

現行ダシャーの「月-太陽-火星期」の主要なダシャーロード全てがケンドラの相関となる



本来のラグナからでは月が12室の支配星となってしまうが

月自体をラグナとすると

月が支配する4室(≒「玉座」)や月のディスポジターで8室も支配する火星や

5室を支配して「物事の終わりと始まり」を意味する太陽が絡み合った所見が完成する



4室を支配する月のディスポジターが8室支配の火星で

火星がちょうどアスペクトできる位置に5室支配の太陽が在り

太陽とはダシャムシャにおいても重要な10室の表示体である



月が本来の12室を支配して9室に住んで

そのディスポジターや本来のラグナロードの太陽と絡むため

まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」式の巡り合わせで吉意の結果を招いたらしい

(職位の喪失等の凶意的経験ではないのはダシャムシャのラグナがヴァルゴッタマだからだ)



月とコンジャンクトした土星は太陽のディスポジターで月から11室目も支配して減衰し

逆にディスポジターの火星と対向して弱いニーチャ・バンガにもなっており

山羊座へとアスペクトバックしながら機能的吉星の木星と対向している



ラグナと月の両方から見て機能的凶星のこの土星が減衰しているのも

ダシャー展開にかなりの好影響を与えていると判断できる



だから彼はリズ・トラス辞職後の保守党内で選挙を経ずに首相に即就任したのである





また

ラーシを見直すと主要ダシャーの絡みは恐ろしく鮮やかで驚嘆させられる



月は新月のため太陽とそのままコンジャンクトし

太陽は星座交換で火星と最も強く絡んでいるため

9室の象意が効果覿面に顕現したのである



9室とは「失業」も意味するが11室(願望成就)から11室目でその本質としても働く



獅子座ラグナではラグナロードが10室の表示体でもある太陽であり

ヨーガ・カーラカで高威力な吉意を備えた火星と結びつき

なおも高揚して11室の結果である9室の象意をアンタルダシャーの経験として写実している



牡羊座の9室でラグナロードが破格の威力を繰り出すため

何もかもが「史上初」なのである



出生時刻を「12時23分」とした場合にラーシ・ダシャムシャは痛快な強さを帯びており

リシ・スナクは獅子座ラグナの可能性が先ず先ず高いと言える




妻ことアクシャタ・ムルティとの出会いと資産の獲得






アクシャタ氏は、米カリフォルニア州にある私立のリベラル・アーツ大学クレアモント・マケナ・カレッジで経済学とフランス語を学んだ後、ファッション系の大学でも学位を取得。デロイトやユニリーバで働いた後、米スタンフォード大学でMBAを取得した。
スーナク氏と出会ったのはこのスタンフォード大学だ。2人は2009年に結婚し、2人の娘がいる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/66475772faecb4ee38cb2c777f49759951129954




スナク氏はゴールドマンサックス在籍中にフルブライト奨学金制度に合格し

スタンフォード大学へと留学しその環境下でアクシャタ氏と出会い

そのまま彼女が誇る莫大な財を受け持つことになる



時期的にはオックスフォード大学卒業後の2003年頃からの数年間と考えるべきだ





ラーシが獅子座ラグナの場合

「金星-水星期」や「金星-ケートゥ期」は配置上ですこぶる吉意が強かった





ラーシでは11室双子座がダシャーラグナで

金星のディスポジターの水星がそのままアンタルダシャーになり

11室と9室の絡みとなって「正しい目的」のために10室的象意が失われる時だ



(なお10室支配の金星が住む双子座は「情報流通」の星座であり金融業の象意も含む)



「金星-ケートゥ期」も金星とケートゥがトリコーナの相関で上々の吉意があり

ケートゥのディスポジターの土星がラグナからケートゥにアスペクトバックする



双子座をラグナとすると土星は至高の9室支配で

やはり双子座ラグナで5室の支配星と9室の支配星が与える経験であり海外留学を指す





結婚の経験そのものを指すナヴァムシャでは

牡羊座ラグナであれば一層の合点が行く配置だ



マハーダシャーの金星は牡羊座ラグナで7室を支配し

婚約者も意味しつつ「未知の場所(海外)」も兼ねており

8室から2室(私的自由・結婚生活)へとアスペクトバックする配置が

まさに「海外で婚約者と出会う」経験を示している



そしてスナク氏はアクシャタ氏と2009年に結婚したとのことだが

その頃のダシャーは「太陽-ラーフ期」か「太陽-木星期」のはずである







ラーシでは疑う余地の無い明快な配置の絡みが見て取れる



まず太陽はラグナロードであり「結婚」の7室から7室目に当たるラグナの支配星で

ラーフがラグナに住んで太陽がそのままディスポジターになり

ラグナでディグバラの強さを帯びた木星は「結婚後の生活」を指す8室支配である



そして太陽は火星との星座交換でラグナに住むかのように振舞う



ナヴァムシャの方はどうなっているか─