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執筆者の写真鹿村文助

自社の熟年従業員のラグナ検証-その2-

更新日:2022年4月19日






巷が新型コロナに対する有事体制に突入し丸2年以上になった



自社もあと半年で事業整理開始から2年となり

思い出す必要もない歪んだ影の側面が葬られて十分に久しい頃合いである



私の戯言にお付き合い下さるつつがなく懸命な読者各位には再三のクドい話となるが

代表取締役として私が気苦労だけ費やしてきたこの自社組織は

創業者の亡父が臨終間際に配下の謀反を受けて瓦解相半ばするところで留まり

以降は基軸など有って無いような紆余曲折をグネグネユラユラと経てきた



そんな常時ブッツケ本番で火事場さながらの自社業務において

かれこれ15年超ほども我慢強く精励し続けてくれている熟年職責者を本稿では扱いたい



というものつい最近になり

同従業員がずっと以前から慢性的に続けて来た労務過多を巡って

自社で顧問に指名した社労士の諭旨や労基署あっせんの産業医による聴取と指導で

「適応障害」との診断を受ける結果になった



それにより私に代わって常務が当人に促しを行い

当人から我々役員側へ「勤務可能である」との直訴がありつつも

1か月強の有給消化を命じたところである



常務からは産業医が発行した診断書現物が私に渡され

そこに当人の生年月日の記載があった



芳しくない機会になってしまったが

同職責者を「S店長」と称することにし

ご本人の半生を伺い知る限り開陳しその片鱗をジョーティッシュに照らしてみる







S店長は私の自社に勤めてからというもの

周囲で人事トラブルが絶えず実務への純粋な取り組み以前の問題に苦悩していた

基本的に各種諸々の雑務対応で現場処理をしてくれている方である



ラーシを蠍座ラグナとした場合にそれが如実に明示されることなり

ご本人の性格や私生活もよく現れていると思える結果だった



蠍座ラグナで機能的凶星の水星は

トリコーナの5室で減衰しパラーシャラの例外則となり

逆に機能的にも吉意がある大吉星の木星も3室で減衰し同様に例外則に適合している



木星はラーシで2室のラーフのディスポジターであり

そのラーフと5室で減衰した水星がケンドラ同士で絡む「ラーフ-水星-ケートゥ期」の頃に

S店長がその当時に属していた小さな仕出し業者の創業者の一存により

近隣の競合他社だった私のこの自社へ従業員と営業範囲の譲渡が行われ

失職の危機を何とか回避できたという経緯がある



自社に残る記録で2005年3月1日のことである







ダシャムシャでは

ラーフは「独立」の11室に在りディスポジターの金星は潜在的職能の2室という好位置で

水星は最も肝心な10室在住でケートゥもディスポジターの火星と対向する万端な状況だ



ラグナロードの月が金星と2室でコンジャンクションした配置が決め手だったようで

10室に住む水星がアンタル・ダシャーに来る時局でこの転機にありついた





しかしラーシで起きた「例外則」の木星は

高揚したラグナロードの火星とグルマンガラ・ヨーガを組んでもいるが

火星が6室も支配して強い凶意で木星を余計に傷つけてもいるためか

職場における年長者である上司(今の常務や当時の社長)から

随分と厳しくあしらわれたようである





S店長が私の会社へ編入してきたその頃

配属先となった工場の責任者の席には当時まだ役員ではなかった常務が就いていた





常務はちょうどS店長と相対した牡牛座ラグナで

木星が機能的凶星となって逆行しS店長のラグナや2室射手座にアスペクトする



この「影響そのものは凶意しかなく正しく作用しない逆行の木星」というのが

おそらくはS店長にとっての減衰した木星やコンジャンクションした高揚の火星だろう

(常務の木星は逆行することで常務本人のラグナから山羊座に仮想アスペクトできる)



常務本人の太陽は4室支配で9室山羊座に住む良好なラージャ・ヨーガだが

山羊座は土星が支配しその土星が高揚する天秤座で太陽は減衰するので

太陽にとって山羊座は十分に強い敵対の星座であり

実際に土星が6室天秤座で高揚する常務本人の「苦労は買ってでも受ける」一途さを示す



そのため常務は快活な鉄火肌で臨時欠員によるアドリブ処理を見事にさばきながら

一通りの業務処理ができる中堅従業員には6室的な態度で辛辣に応じ

飴と鞭のマネジメントを実践できる運営力を秘めた先達者でもある



S店長にはむしろその縦割りな実務の取り回し力があまり合理的に感じられず

店長本人も木星の担う2室的5室的なやる気のある取り組み方を押し殺し

ラグナロードが与えてくる6室的突破力で仕事を十把一絡げに平らげていくのである





その3室の所見以上に更に激務的な様相を帯びているのが6室牡羊座である

一見してこの6室こそ私が常々S店長に覚える悲壮な抑鬱感の原因だと言っていい

蠍座ラグナにとって二重に職務を意味する太陽が「苦役」の6室で高揚し

コンジャンクションした金星は10室の本質の(10室から10室目の)7室支配である



とにかく闘うようにして働くしかなく目下の従業員は店長に味方しないようである



機能的にも凶星化した土星が7室に住むこと自体が慢性的な不自由と理不尽の配置だが

そのディスポジターが7室を失うハウスの6室で高揚した凶星に傷つけられており

多分に心身消耗で疲労感がやたらと長く影を曳いているといった様子だ





ナヴァムシャではラージャ・ヨーガ・カーラカの火星が

「品質保証・衛生管理」の乙女座に住んで3室在住の凶星が責任と職能を盤石にしている



ラーシでもラグナロードの高揚する3室は

「人の口に入っていくもの」(≒食品)という象意を担う2室から2室目でその本質となり

ラグナロードやナヴァムシャの10室支配星が3室に住むためS店長は私の会社に勤めている

(同様に私もS店長もダシャムシャのラグナは幅広く飲料と食品を象意する水の星座である)



しかしまた本人のダシャムシャを私や常務のラーシと照合すると

ご本人のペーソスな苦労のほどが見えてきてなかなかに恐縮し切りの様相だ





私のラーシの木星はS店長のダシャムシャの木星と重なるが

私の木星は自室の7室(10室の本質)から12室目でS店長の木星は6室支配で8室に住んでおり

早い話がお互いに違う場面で不本意や失望を突きつけられる不穏な配置である

(S店長のダシャムシャは木星が機能的凶星の金星と対向するが

私のラーシでは10室に定座した私を指すラグナロードが8室支配の火星と対向している)





常務との対比では常務のラーシの水星がS店長のダシャムシャの木星に相応している所見だ

(また常務のラーシ6室の高揚土星はS店長を指しS店長のラーシ7室の土星は常務を意味する)



ダシャムシャで木星の配置がとても悪いため基本的にS店長は年長者を信用できないらしく

「縦の関係」よりも「横の繋がり」を経由して事の真偽を問い質していく態度が常習的である





何故なら7室支配で6室に住む金星のナクシャトラは逆に定座となった「バラニー」だからだ

バラニーは常識を排した過激かつご法度な方法論で不可知の秘密を暴くナクシャトラである

(近現代で古くから優れたスパイ活動の特技を誇るイギリスは牡羊座ラグナの「バラニー」だ)



だからか

私が自社の社長となる以前にS店長の補佐役となって勤め続けたベテラン従業員に対し

当時の社長が勤務実態把握のための動向調査を本社側の機密として行うと

店長本人が関与しないところで何が起きているかに注意しているようで

「仕事も無いのにわざわざ工場に早出してきて車の中で寝ていますよ」とのタレコミがあった



何のためにそんなことをしているんだろうと思う場面が多く

結局は取り越し苦労が過ぎる性格なのか

それでいてS店長は他の店舗責任者より残業がとても多く

その給与の手取り額は一時期において私や常務の役員報酬に次ぐほどの規模だった



本人は単純に不安症で石橋を叩き割って渡れなくなる性分だと思うが

それにしても元来の職務遂行の目的から離れたような事由で「時間稼ぎ」をされるのは

代表である私からしても火のない所に煙が立ち昇るのを目にしているようで

どうにも放任することが出来ない



しかし断片的であれこの数年のS店長が治めていた工場内での人事トラブルを伺うと

それも無理のないことだった









つい直近の「木星-水星期」において

S店長の管轄下だった自社最遠方の工場の内勤従事者間で妙なトラブルがあった



自社では2016年度から外国人実習生を派遣し

最も過疎で人手不足だったS店長の工場から内勤を同制度の利用で対処していた



それがしっかりと常態化していた昨今で

S店長管轄の同工場で働く中国人実習生の青年複数人に対し

日本人に帰化した香港人の若い女性がSNSを使って彼らを誘惑し密会を持ちかけた



内1人だけがその誘いに応じてしまったそうだ



こんなことが起こるのは本当にS店長の工場だけだった



木星は3室で減衰し「パラーシャラの例外則」を発揮する一方で

そのディスポジターの土星は7室で両隣を凶星に挟まれており

水星も8室支配で5室に住んで減衰し吉意が生まれるはずだが

そのディスポジターは高揚の火星に傷つけられる木星である

(S店長本人のラグナロードの火星は目下の従業員を指す6室も支配して木星を傷つける)



おそらくは減衰した水星のディスポジターが吉意だけ持った木星で

そのとても良いポテンシャルが完全に損なわれることでこうした経験が生じたようだ

(ラオ太師の高弟だったマーク・ボニー氏も

「ドゥシュタナで起こる例外則は凶意の経験に耐えなければならない」としている)



ダシャムシャでも木星は6室対8室の絡みで水星は12室支配の機能的凶星である




イチイチ気苦労が絶えず私と同じ鬱病経験者のS店長には私も同情してしまう






それだけではない




その一件よりもはるか以前の2013年からの1年弱にかけて

S店長は私が直に見聞した経験として相当に酷い目に遭っている



私が何とか記憶しているかなりうろ覚えの事実だが

2013年の11月頃に

S店長が管轄する工場から派生する営業所の納品担当の従業員が

夕刻あたりの帰社途中に自ら運転する4tトラックで

誤ってご高齢の歩行者を轢いてしまった



それはそれは言語を絶する事後対応の激務が続き

S店長が私を含め本社へ通知した社内報の記録時刻は午後9時をとっくに過ぎていた

(言っておくが私の会社は早朝始業の業態で午後6時には工場に誰もいない程である)





「ラーフ-火星期」は

ラーシでラーフのディスポジターの減衰した木星が高揚したラグナロードに傷つけられ

ダシャムシャでは10室を損なう5室支配の火星がラーフを傷つけてアスペクトバックする



そのためにS店長は数年に一度もないほどの恥辱混じりの苦役に浸るしかなかったのである

(少し前に私が経験した私自身の「ラーフ-火星期」によく似ていて本当に深く共感させられる)



また

この頃にかけてS店長は健康状態が突然に悪化し

盲腸や腸の何割かを切除する緊急手術を受けるという経験も遂げており

それはやはり「大腸」の象意も持った「傷病」の6室を火星(「メス」の表示体)が支配し

5室支配で「胃腸」の象意を担った木星が減衰して火星に傷つけられる配置で示されている



3室というのは本来的に寿命のハウスであり

そこでラグナロードが高揚するのはかなり理想的な所見のはずだが

同時に機能的にも吉意を帯びた木星が傷つくと強い矛盾が起こってしまうようである





今現在のS店長は「木星-ケートゥ期」の後半に差し掛かった頃合いだ



ケートゥは私を指す双子座に住んでその水星は5室で減衰してしまっている

8室のケートゥなので「結局は期待外れに終わる力関係」という所見にもなるが

水星のディスポジターの木星は減衰しつつラグナロードの火星と絡んでいる



とどのつまりS店長は私を利用することで本望を遂げられる時期に来ている

私の手前勝手な心情としてもS店長を何とか庇ってあげたいと思わざるを得ない

(やはり私の月が乙女座でS店長の月が射手座に住みケンドラの相関だからだろう)




S店長

悪いようにはしませんから先ずは何卒ご病気を全快して下さいね

お子さんにも奥様にもちゃんと実態を恐れずお話いただきたいです

大変なのは重々承知いたしております

何事も最後は「コロナですもんね」で済ませてしまえる世の中だから

私はもう少しだけ店長に正直になっていただきたいんです




本当に私は最後まで嘘をつかないで皆さんと触れ合うつもりです

特に貴方には──



希望ある前途を心より祈念いたします



以上

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