先週20日の日曜日にジョーティッシュの私的縁故で
自宅から130kmほど遠くの海沿いにあるゲストハウスまで小旅行してきた
その日は昼過ぎになっても曇天で小雨が弱くパラついたりしていたが
夕方前の頃に段々と青空が見え始め絵に描いたような景観になった
私が高速を100㎞以上も走り抜けて向かった現地では
2日間かけてスピリチュアルとヒーリングによるレクリエーションが企画されていた
この会を主催していらしたのが
昨年春から先月までにかけて私の師事した鑑定士に同じく指導を受けた女性で
普段は都内一等地でカフェを営んでいる事業主でもある
この企画に対し
私の地元の県であること(対極と言えるほど最果ての地ではあったが)や
私も1年かけて学んだジョーティッシュ中級者向け学習コースの元受講生の自主企画で
かなり本格的な内容だったためせっかくだから一相談者としてお世話になろうと思った
↑このように私の師も後日談としてまとめ報告を先刻UPしたようだ
約1か月ぶりに師と会ってほとんど雑談のようにジョーティッシュを語らってみたかったが
当日お会いしてみると明らかに余裕なく疲れていた様子だった
「鑑定希望者が予想以上に混んでしまい食事休みもせずぶっ通しで最近では一番キツい日」と
正直な本音を吐露して下さった
私のことなど今更に占断し直す相手ではないのは当然だったので
これといった注文もなく
時間の許す限り会話を楽しんで合間の休憩にしてもらおうと思った
鑑定申込者は簡単なプロフィールも兼ねて
自身の来歴を有意だと思うエピソードの順に述懐しそこで希望事項も提示するルールがある
私も例により以下のように今更また師へ “ 自己紹介 ” した
*****
千倉のおへそ(おへそカフェ) さま
このほどはお世話になります
本日16時前後にメッセンジャーでいただいた「問診票の追記」につき追連絡いたします
何卒よろしくご査収ください
(以下回答文)
・2001年4月~2002年3月
あまり言葉にしたくないほど辛かった時期
中学校の集団生活で些細なきっかけから落ちこぼれ扱いされ「ハブられる」ことになる
女子からは汚物扱いされ不良気取りの同級生からはおもちゃにされた
家庭内でも何故かそれが自分の弱さとして母からもかまってもらえず
父とは複数回殴り合いの喧嘩をする
・2003年10月頃~
同じクラスで以前から不良風だった生徒がより乱暴になり
他の生徒を少しずつイジメたりからかったりして退学に追いやる
自分もそこまで酷くはないが時々からまれて一度だけ殴られたこともあった
・2005年4月~2006年2月
志望大学に不合格となり浪人生活を始める
浪人組として入学した予備校では
かなり社会性に欠ける非常識な職務態度の尊大な英語講師と度々ケンカをする
自分自身も生意気でよく喋る目立ちたがりの性格が強かった頃で
完全に浪人生クラスでは「浮いていた」
・2006年3月~2009年年末頃
志望大学に合格し体感的に最も幸運だった時期
大学ではかなり本格的な社会派の政治系サークルに属し
国会議員と知己を得たり国会前で座り込みに参加したりする
また純粋な趣味として学生劇団にも所属しこちらでも多くの交友に恵まれる
・2010年~2015年
(人生においてそれまでとは真逆な最大の急転直下を経験した時期で特記事項多数)
①前年から健康悪化の進んでいた自社創業者の父が脳梗塞で危篤となり2010年正月に死去
②それと同時に 父の会社内で造反を繰り返していた役員一同が共謀して父の会社の分断化を決行し
父の会社が存亡の危機に直面する
(それまで一従業員だった父の直下の弟が急遽社長となり紙一重で銀行からの信用を繋ぐ)
③父に代わり筆頭株主となった母と共に裁判闘争も重ねる
④実質的に勝訴を果たしつつ その後は叔父の経営手腕の無さやハラスメント的振る舞いが問題となり
2015年度開始時の時点で前年度の業績が過去最悪となったのを理由に
母からの辞令で自分が新社長となる(←2015年5月19日)
・2016年~2021年
(やはり上記同様に相当の波乱期)
経営者的な素地もなく 年長者である従業員出身の役員を先輩として頼りながら勘頼みの会社経営
過去の分断騒動から社風として自主自営的業務を放任されていた環境下で
従業員も「明らかに増長」し
社長である自分が逆にモラハラのようなありえない扱いを受ける場面が多数
見えない所では本当によくキレていた(笑)
以上
改めまして
返信が遅れましてすみませんでした
アヤスケ 拝
*****
出来る限りのエピソードを全て述べていくと小説が1タイトル書けてしまうので
師がご存じでいらっしゃる鬱病の思い出などは除いておいた
私のこの事前草稿にラーシやナヴァムシャの配置の影響をメモ書きし
運勢をチャートに照合(レクティファイ)した「診断書」のような添え書きの文面を渡された
こんな密度のこもったヘビーな内容を本気で占断していたら居眠りしそうになるだろう
私は別に意気込んだりせず自動車販売店でマイカーの車検を受ける時の感覚で会話した
私の場合はラーシもナヴァムシャもダシャムシャも見切ったので
鑑定開始数分後に「シャスティアムシャの整合を診てみましょう」とマニアックな提案もあり
パラーシャラ方式だけでなくチャラダシャーによる時流占断もお互い確認し合ったりした
これだけ水入らずな席でも私は自分がジョーティシャーになれるか未だ自信不足だったが
あっという間に50分間が過ぎもうすぐ鑑定終了となる間際に
私の使うフリーソフトでは開示できないD150(ナディアムシャ)を師に所望した
ナディアムシャとはシャスティアムシャのそのまた上を行く魂の深淵を示す分割図である
師は私に改めて出生時刻の正確さを問い
偶然に私のナヴァムシャのラグナが星座の境界付近だったため
本来のラグナと見込んだ双子座から蟹座に移るまでの境目(カスプ)に肉薄する瞬間を把握し
その上でナディアムシャのラグナの幅が持つ僅か48秒という狭い隙間に当て込みを試みた
その結果として私の出生時刻は「13:09:27」までであればナヴァムシャが双子座ラグナとなり
そのギリギリのタイミングでナディアムシャを算出すればほぼ間違いない
こうして万端に誤差の余地を狭め切って「的を射ている」と言える私のナディアムシャが出た
全く意外なことに最も不可知な私の根源は山羊座だったのである
凶星が支配するラグナであることや
本来の私を指す水星が減衰してラーフに傷つけられたり
また今生で最も腐れ縁な相手だった実姉と同じラグナであると思うと
やはり単純に嬉しくはなかったが
勘繰りせずそのまま師のレクチャーを聴き目から鱗が落ちた
「木星が12室でムーラトリコーナとなり人の死について占術的な理解が深められるでしょう」
ラグナロードの土星がその木星と対向し
自己流の学び(ジョーティッシュ)に感じ入りそれを言葉へと紡ぐ素顔の私をよく示せている
山羊座ラグナはケンドラ・トリコーナの1室と敏感な中立ハウスの2室の組み合わせで
土星が機能的に吉星化するが
それは6室双子座に住んで凶意の二重否定にもなり長い時間で豊かな円熟を果たす配置だ
概観として6室双子座に土星が在りそれが最も根源的な私であるため
双子座的な人生が苦しくて仕方がないというこれまでの私の有り様を端的に明示できている
ラグナと各惑星のナクシャトラも興味深い点だ
ラグナは音楽や宝飾品に関係が深い「ダニシュター」であり
私のアートマ・カーラカである火星が支配するナクシャトラで素直に嬉しくなった
ナディアムシャではその火星が逆行しつつも「音楽」の5室に住むため
10代の頃から今に至るまで私は自分の選り好みで様々な音楽を聞き流しているのだろう
ラグナロードの土星も全く奇遇なことにラーシのラグナロード(水星)と同じナクシャトラで
プナルヴァスを支配する木星は対向の射手座からアスペクトし吉意を補強してくれている
その木星はケートゥが支配する「ムーラ」に当たり
思慮深く内向的な性格を12室で定座する木星が余計に堅固にしてしまっている所見だ
ムーラはケートゥが担う「分断・裏切り」の象意に煽られ易いとのことで
だから私はナヴァムシャの月が魚座に住むのと同様に
いい年をした大人であっても不器用で何となく幼稚なままだったりするようだ
また更に面白いのが太陽の配置で
ラーシのラグナと同位置で月が支配する「ハスタ」に住んでおり
コンジャンクションした月のナクシャトラが太陽の支配する「ウッタラ・パールグニー」で
ナクシャトラ間で星座交換が起きている
この太陽は本来のラグナからは9室に住んで月のラグナにそのまま住む吉意的配置となり
ハスタが意味する「コメディアン」・「パフォーマー」の象意が如実に現れた結果
私は高校から演劇部に入りお道化たり見栄を切ったりして心を満たしていたのである
続いて
ジャイミニ・ルールで有意な配置を確認していくと
土星は私の今生のマトゥリ・カーラカ(4室の表示体/無自覚な深層心理)のため
6室に住んで逆行することで双子座らしい生き方に自信がなく精神的に迷子であり
対向する木星はアマティア・カーラカ(2室・10室の表示体/客観的な個性と素養)で
逆に段々と能動的になる後天性の自己像である
早い話が未だにアダルトチルドレンな私をこの相対の配置がよく説明してくれている
(ナヴァムシャの配置を見直すと
5室天秤座で高揚した8室9室支配の土星へラグナから木星がアスペクトする配置と重なり
「悩み通して答えをひねり出す」ことが私の今生の大きな目的らしく
そのためにカルマ的なほどの苦境を歩みながらジョーティシャーを目指しているようだ)
そして乙女座でコンジャンクションする太陽と月は
ダラ・カーラカ(7室の表示体/結婚相手・ビジネスパートナー)と
プトラ・カーラカ(5室の表示体/主観的体感的な自分・自分の子供)という絡みで
乙女座的な傾向の強い相手となら私は何とか親しく付き合えて友達になれそうである
何より個人的に憂慮してしまったのが
牡牛座の火星と蟹座の金星が相互にジャイミニ・アスペクトし合う配置で
それはつまりアートマ・カーラカ(火星)とグナティ・カーラカ(金星)の絡みである
火星は「学問・芸術・恋愛」といった創意の5室に住むが
金星は「対人関係・結婚」の7室で敵対星位の蟹座に住んで
逆行する凶星の火星とジャイミニ・アスペクトし合うため
おそらくはジョーティッシュの対象とすべき異性が私に対し無分別な態度をとり易く
私がその相手との距離感で非常に苦しんで本懐を遂げられないような
もどかしい経験となって心身をすり減らしている将来像を感じさせる
(今この時点での自分からは本当に微塵も想像できないが
火星金星の相互アスペクトやコンジャンクションは愛欲を帯びた濃厚な恋愛の配置である)
チャラダシャーにおいて今は双子座期であり
私のラーシがナヴァムシャのように働くが
双子座をラグナにすると9室水瓶座で木星が二重のラージャ・ヨーガとなる強い配置だ
師はその特徴をすぐに拾い上げ
「だからアヤスケさんは会社経営というより人に何かを教える方が肌に合っていますね」と
今の私をこれまたよく捉えて意訳して下さった
私のナヴァムシャでは月が魚座に住んでそれがサルパ・ドレッカナの「レーヴァティ」である
これは最後のナクシャトラで魂の終極に通ずる境地のため「霊的な教師」とも異名される
私はとてもそんな熟達の頂へ登り詰めることなど出来ないと思っているが
レーヴァティの支配星は水星であり
あろうことか私のナディアムシャでは水星が減衰しレーヴァティに位置しているのである
またその水星は山羊座から数えて「父親」の9室を支配して減衰する魚座という配置で
よくよく考えると
それは私が未だ心情的に正しい距離を置けないでいるあの実父のラグナである
ラグナロードが12室へ逆行し火星と土星も逆行して木星とラグナに絡む配置を暗喩している
ナディアムシャでは水星が減衰しラーフに傷つけられ
対向の乙女座では
ヴァルゴッタマの月に8室支配で機能的にも凶星の太陽(←父親の表示体)が覆いかぶさり
私自身も実姉同様に「父」を表意する惑星に自らの心(月)が乱され損なわれる所見である
(魚座乙女座軸はラーフ・ケートゥに6室と8室の支配星が対向する激甚な悪意の配置で
ほぼ狂いなくラーフ期最終盤で凶意的佳境の真っ只中を踏破した私の時運を示す)
つまり私は父のせいで人生を半ば弄ばれ侵害されてきたが
その父が反面教師となって最も間違った人生を演じて見せてくれたおかげで
私は苦役の道すがらでジョーティッシュと出会うべくして出会ったとも言える
父には父の【そういう】目的がカルマとして与えられてあったということかも知れない
また水星のディスポジターの木星は
「死のハウス」の12室で強くなって私を意味する土星と向かい合っており
実際に父本人の死を以てラグナ検証を試みて父を魚座ラグナとしたその経験が
『人の死について占術的な理解が深められる』実例となっている事実はご存じの通りだ
確かにこのナディアムシャは人生の中腹を登り終えた私をよく俯瞰できている
また今生の私のアートマ・カーラカたる火星の配置もしっかりと巧妙だ
火星は本来のラグナから見てとても吉意のあるラージャ・ヨーガのアスペクトバックだが
4室へと逆行して定座の火星は猛々しいルチャカ・ヨーガのような所見となり
私的な借入を増やし夢遊病者の如く不動産で散財する無軌道な夫の妻として
憤懣やるかたない激情をフツフツと煮立たせるかつての実母を生き写しに出来ている
(また火星とは「大地」の象意を持った不動産の表示体でもあり父の三文三一な財産を指す)
その牡牛座の逆行火星に双子座から土星が逆行することで
月から見た9室で残酷なほどの重く痛烈な凶星の絡み合いとなり
火星と土星が星座交換した父の不義不徳な人生を暗示しているのだから閉口する
また月から見て8室で定座するように働くその火星の配置が実に業物である
成人するずっと以前から煩悩まみれだった十代の私の姿を
やはりまたアリアリと示しているからだ
そして火星の配置を見て気付いた最大の驚きは
私の月から見た8室は私が絶対的に従うことになる私の師のラグナであることだ
ナディアムシャでも火星は月から見て8室支配で9室に住んでいるため
この2年間ほど私は師のために時間と私費を投じてきたのである
なおもまた師の逆行木星が住む山羊座は私のこのナディアムシャのラグナであり
射手座に定座した私の木星へと師の木星が逆行してくる
それだけではなく師の土星の配置はやはり私のナディアムシャの土星のそれと符合する
ここまで来ると神妙ですらある
のみならず
おこがましくも師のナディアムシャと私の同分割図を直に対比すると
互いのラグナがドゥシュタナの配置であっても
私と師の月がケンドラの位置関係になり
師の月は私の木星が定座する12室の射手座在住であることや
師のラグナロードの太陽が私の9室に住んでそれが私にとっての8室支配の星で
その太陽とコンジャンクションした私の月は師にとって12室支配の星となり
やはり言葉を排したモクシャハウス的瞑想感で対話しているような交流になりやすい
(これが現実的な利害勘定での関係性であればすぐに決裂するドゥシュタナの相関だが
師と私はジョーティッシュでつながる間柄で互いの月が互いのケンドラに在るため
試行錯誤ですれ違ったりしながらその問答自体が常に意味や価値のある目的になる)
最後に今以てなお懸念すべきはやはりヴァルゴッタマの金星だろう
ナディアムシャの7室では最も不穏な「アーシュレーシャ」へ金星がズレ込み
その支配星の水星は魚座のサルパ・ドレッカナでラーフに傷つけられている
ナディアムシャの火星と土星はそれぞれ逆行位置も含め金星にアスペクトできるように働き
金星の揺れやすい危うさにイチイチ悪意の刺激を与えている所見となる
かつては私自身マハーダシャーの金星期が来ないことを不遇だと思い込んだものだが
この配置を一見すれば金星期が来ないことを過去生の私が望んでいたようであり納得できる
その金星は暗雲が棚引いた不純な露悪の星だが
ヨーガ・カーラカのラージャ・ヨーガとなったとても強い配置で
師は簡単な評価として
「良い評判を得やすい鑑定士となり仕事が多く舞い込む配置です」と肯定の見立てを下さった
ナディアムシャは「非常に正確な生来の特質」という分割図でもあり
アンタルダシャーで金星期が来た時はこの7室で傷つきつつも強いヨーガを持つ金星が働く
ラーシにおいてもナディアムシャにおいても木星と金星はドゥシュタナの相関になるため
やはり不意の誘惑に備えておく必要はまだまだあることだろう
私は3室12室支配の木星が主運となる今において
このようにブログを私的営為としているが
そのアマティア・カーラカたる木星は
ラーシでアートマ・カーラカの火星が住む射手座の支配星である
私は今これからまさに木星的な人生を深め成熟させる時に差し掛かった
まずは諦めず学びと実践を続けるのみである
この一期一会に心から感謝したい
以上
Comments