人付き合いの幅がすっかり限られる年頃になったので
あまり自分のアルーダ・ラグナのチャートにはこだわりがなくなってきた
アルーダ・パダは正しい出生時刻が分からない場合に
本人のアートマ・カーラカをラグナ( 「カラカムシャ・ラグナ」 )とする占断法と並んで
ナヴァムシャに相当しうるかなり客観的な本人の潜在運を診れる
魚座をアルーダ・ラグナとしたこの場合でも何となく正しいように思う
私のナヴァムシャの月が魚座に住んでいるためだ
認知と行動が狂い乱れていた幼少期の状態は9室でパーパ・カルタリの逆行土星だろうし
目立ちたがりだった幼稚で乱暴なその頃の言動は10室で逆行する火星で説明できる
また
惑星の逆行を無視して単純に配置だけ見れば
10室の射手座に火星が住む配置は「群を抜く強大な組織」を意味しており
かつての私の会社のイメージを表意できている所見である
(今では見る影もないが自社は地元町で納税番付の10位以内に何度か入っていたらしい)
肝心なラグナロードが12室に住んでしまう配置も全く皮肉ながら
男の自分がまさにジョーティッシュという占いに現を抜かす様を如実に指示しているようだ
10室の本質である7室支配の水星が4室で定座し
大人としての社会人的な自分を指す太陽がコンジャンクションしている配置は
家の外であっても4室的な立場(王座)にある会社社長の自分の姿を意味していると読める
(また社内の人事問題で気苦労症となりイライラしていた少し前の自分を
6室支配の太陽が4室に住むという配置で上手く説明できるのも面白い)
唯一あまり当たっていないと思うのが5室の金星とディスポジターの月が7室に住む配置だ
本当に惨めな話だが私にはまともな恋愛の経験など皆無だからだ
しかしよく自分の過去を振り返ると大学のサークル活動では沢山の女子とも知人だったので
それは私を全く知らない方からの評価として「女性との縁が十分にある」男だったとも言える
このように
魚座をアルーダ・ラグナとしたチャートでも私の半生は凡そモンタージュ出来ている
一方で
こちらが正当な古典からの定義による私のアルーダ・チャートであるらしい
正直かなり違和感がある
当たっていないと思う配置の方が多いくらいだ
ラグナには偶然アートマ・カーラカが住むがこれではまるでアスリートのような印象で
今なお地元の生家で暮らす所謂「こどおじ」のインドア寄りな私をあまり表せていない
(2室にケートゥが住んだり機能的にも凶星の火星と土星が絡むせいで運動は不得意である)
8室支配の月が10室に住むのも何か政治的な運動家のような配置であり
仕方なく家業の会社経営に就かざるを得なかった家で唯一の息子の私を表意できていない
ラージャ・ヨーガの太陽とマハープルシャの水星がコンジャンクトしたやたら良い7室は
何となく正しいとも思えるが
社会的にかなり高位な階級のビジネス・パーソンや専門性の高い学識者でなければならず
地元の経営者間交流でもそんな成功者や名家の当主のような相手とはあまり知己がなかった
やはりそれらの所見はまだまだ私が経験できていない遠い未来の人生であるように感じる
チャラ・ダシャーでは現在あと7年強も続く双子座期の前半であり
ジャイミニ・ルールを基本とするアルーダ・チャートの7室的未来を示唆している
特に
ラグナと7室の相対関係が具現化する来年の「双子座-射手座期」は
このアルーダ・チャートが正しいか否かを見極める重要な時運となる頃である
アートマ・カーラカとダラ・カーラカの相互アスペクトの配置となり
私に副業としての占い師デビューを促してくる事業家との出会いだとか
あるいは単純に驚くべき結婚相手の出現という可能性が見て取れる
来年の誕生日後の1ヶ月ほどが運気のダイナミズムが起こるタイミングらしい
読者各位におかれては出生時刻が厳密に記録されてある場合でも
カラカムシャ・ラグナとアルーダ・チャートとの対比で
それがこれまでの自分か未来の自分かが類推可能であり
本来の自明な人生と異なる将来像を指すナヴァムシャ的未来予想図として活用できる
悪い予知があるようなら相応の準備をすればいいし
夢のある不思議な未来像であれば今の自分の良い可能性を伸ばせばいいのだと言える
ジョーティッシュは自分のカルマに囚われないための手段として正しく学ばれるべきである
以上
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