
唐突に近況報告を述べた前回に引き続き
今回は母や実姉のこれからを読んでみたい
現行ダシャーが「金星-月-太陽期」の実姉は
ラーシでは金星が逆行した場合のディスポジターが月になり
月から見た6室で定座する太陽は絡んでいなくとも「6室目で凶星が定座した」所見になり
即ち失業を意味する( 6室は10室の本質の7室を失うハウス )配置になる

ナヴァムシャはラーシとは相反した強い吉相で
ラグナの金星から4室目に月が住み月の10室目で太陽が金星とコンジャンクトする
10室の表示体の太陽が5室12室支配の金星とコンジャンクトするのは明確に「失業」を意味し
それがラグナで起こっているためとても客観的な現実の問題であると同時に
ラグナは月から見た10室( 職業・社会運 )なので否応なしに失業が秒読みであると言える
( 月からでは残酷なほど正確で9室支配の金星と12室支配の太陽が10室双子座で絡んでいる )

しかしダイレクトな職業運のダシャムシャは奇跡的な吉相が叶っており
月の10室目でコンジャンクトした金星・太陽は太陽が金星にバンガされ
逆行して減衰する金星も木星( 金星が高揚する星座の支配星 )にバンガされ
木星はラグナにアスペクトバックする10室の支配星でかなり底力に富んだ座相だ
それでも「あぁよかった」と安堵できないのは当然で
あと数日で実姉のアンタル・ダシャーが火星期に移ってしまう


金星が逆行してコンジャンクトした火星は「地位と信用」を意味する4室11室支配で
実姉本人の私生活が行き詰まること以上に月から見た火星が2室を支配していて
つまりは「弟・妹の表示体が家族のハウスを支配している」ことから
火星に逆行してくる金星は魚座ラグナにとって3室8室支配のマラカで強い害悪を示し
即ち私自身に大変な災難が降りかかって来る様相にもなる
( 月からでは5室で減衰した9室の支配星にマラカが逆行するため困難な失業を意味する )


ナヴァムシャは
金星が12室に逆行して定座した仮想の配置に向けて定座の火星が相対する
定座したマラカの火星は月から見てもマラカになってしまい木星の助けが一切ない
今生で数回ほどしかない「艱難辛苦が待ち受ける」と言える過酷な時節になる


ダシャムシャはまたも火星が金星にアスペクトして明確に絡みがあり
減衰した火星はおそらく土星が減衰するのと同じように悪影響も与えるはずである
5室と8室が職業運の分割図できれいに絡むので自他ともに「失業ド真ん中」と言える


ナディアムシャでは
火星が8室目のアスペクトを起こす牡牛座が星座交換して金星が火星と絡む
不思議なことにこちらは比較的マイルドで吉意がわずかに生きているように働き
金星は「8室で高揚した10室の支配星」なので9室支配の火星の影響に耐える余力がある
( こちらでも火星は3室に住んでこの私を意味していて「私のせいで失業する」様子を示す )
そして
プラティアンタル・ダシャーが火星期になるとその時運は短くすぐにラーフ期に移る
これから1ヶ月強を経た実姉は
私にも想像できないほど変則的な転機の途上に突入するらしい


私が「変則的な転機」と述べた理由はラーシを見ても明らかで
金星はラーフのディスポジターになった10室の支配星で火星に逆行して絡み
火星は11室支配で金星は5室10室支配のラージャ・ヨーガ・カーラカのため
この頃の実姉は不意にボーナスタイムが始まってしまうほどの一発逆転に恵まれる
金星が逆行して火星と絡むと
4室対5室のラージャ・ヨーガや5室対11室のダーナ・ヨーガになり
それが月の5室目で起こったり本来のラグナの7室目で起こるのは
手放しで「心機一転の門出」と言える様子である


ナヴァムシャでも
逆行して定座する金星と相対した火星がアスペクトする水星はラーフのディスポジターで
「9室に住むラグナロード」として働く水星は随分と専門的な業界を意味した水瓶座に住み
一体それがどんな未来をもらすのか計り知れない


肝心なダシャムシャはまたも5室と8室で主要ダシャーが整合する時ではあるが
それは月から見た7室と10室の絡みになり「何かしらのキャリアアップ」を暗示する所見だ
( 月の10室目でマラヴィア・ヨーガになる金星は木星にバンガされて十分に強く働く )
月からでは5室10室支配の金星が定座してラーフをラージャ・ヨーガにさせるため
プラティアンタルでラーフ期が巡るとそれは「小さなブレイクスルーの時運」と言ってよい
ラーシが山羊座ラグナの実姉は
ダブル・トランジットがラグナと11室蠍座に起きている上昇期でもあり
それに対するダシャーが良いことは快調な「逃げ切り型」の行動運が着いてくる頃だ
思っていたよりも大事に至らない小康状態で運気が回復に向かう見込みである
続いて
母の方はというと
ラーシは月をそのままラグナにしたような時運だが
ダシャー上で絡みが無かった

先に見たダシャムシャは
全く意外なことに全ダシャーが絡んで土星がラグナに住んだ変動期で
7室支配の水星が8室に住むので年齢的にも当然の「引退」を意味しつつ
水星のディスポジターの金星は「獲得」の11室に住んで木星にアスペクトされ
金星のディスポジターの土星はラグナに住むことで分割図全体を励起している
しかしラグナ対7室の座相が配置の妙といえる面白さであり
アスペクトバックするラグナロードの木星は最重要な10室も支配して土星と相対し
土星は11室12室支配で金星と同等に魚座ラグナで凶悪なマラカとして木星を損なう
しかしラグナ対7室の様子からして
「得ることと失うこと」が本当に同時並行するかのような変則状態を意味することは
母本人にとっても気楽な状況ではない
動向を注視する緊張感が不可欠だろう

そして年齢的に確実に影響するダシャムシャは
ダシャムシャ同様に見事ダシャーが連絡した所見で
水星のディスポジターの金星にラグナの土星がアスペクトし
土星は逆行せずに高揚したヨーガ・カーラカですこぶる吉意が旺盛だ
そのシャシャ・ヨーガの土星と相対した火星もルチャカ・ヨーガになり
火星は2室7室支配で私生活と社会運の両方を同時に意味する表示体で
凶星同士の極めてキツい相互アスペクトが5室対7室のラージャ・ヨーガを組む
間違いなく「公私ともに一悶着ある」と言える予兆が大写しにされてある
以前にも書いた通り火星が2室を支配して土星は5室を支配するため
母が置かれた「人生最後の峠越え」の時運は実の子である姉と私の凶兆も暗示する
ナヴァムシャとダシャムシャで変則運が見られる母は
ラーシで起きているダブル・トランジット9室と11室になるため
あと4ヶ月弱も続くプラティアンタルの土星期がナヴァムシャで強いことからも
秘めた復調力は勝るとも劣らない「吉意の底力」を持つはずだ

夜明けを待つかがり火は
未だ消せない
今しばらくの忍耐が欠かせないようだ
以上
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