いよいよ今年も残り数時間となった最中
PCのフォルダを少しずつ振り返っていたところ
何とも神妙な上記の画像データが出てきた
これは昨年2022年と今年の約2年で知己を得た絵師の村上忠氏による私の自画像である
毎年2月末になると千葉県南房総市のゲストハウス千倉のおへそで開かれるフェアで
師にお会いすべく参加したその企画に主催者側で関わっていたのが村上氏である
その時のことをボンヤリと考え直して記憶を辿り
「そういえばコーチングを受けながら肉筆画をアドリブで描いていただいたんだ」と
まだ1年も経っていないのにこれほど素晴らしい出来事を失念しかけていた
見れば見るほどシンミリと幻想感が滲んでくる画風で
私自身は村上氏のやや厳しいコーチングの質疑応答にやっとどうにか答えていただけだった
「コーチング」というのは早い話が「思考と感情の整理術」であって
些細な事で思い悩んだままの負のルーティンに気付かせる軽いショック療法である
正直に述べるならこれはなかなかの苦痛で
私に対する氏のコーチングはしっかりと容赦がなく
「そんなにキツい口調で質問攻めにすると怒る人だって居ますよ」というくらいだった
ラーフ期がやっと終わっていながら木星期が本格化しない過渡期の私は
確かに下らない負の感情をわざとなぞってしまう瞬間もあってか
全てが終わる頃には「自分は時間と貯蓄を使って何故こんな目に遭ったんだろう」と思った
しかし不思議なことに
相当に心情が乱れ動いていた質疑応答の中で描かれた私の自画像は
対極の境地に達しているかのように悟りが静謐な豊かさを帯びている
( 絵師にはその方の画風があるので「こんな風に描いて下さい」と注文したりはしないものだ )
当時のダシャーは「木星-木星-太陽期」で
ラーシもナヴァムシャも木星が太陽にアスペクトして絡みが有ったのはいいが
そのどちらのチャートでも火星や土星が木星や太陽を傷つけていた
ラーシは火星がそのままの位置で太陽と対向し
逆行位置からはディスポジターの木星にアスペクトして傷つける
ナヴァムシャも木星が火星と対向し
土星は太陽をニーチャ・バンガしながら逆行位置で木星と絡む
ナヴァムシャのこの配置は今思うと面白く
火星は6室11室支配で「理屈の通じない異常者」という人物を意味するはずだが
自室の6室へと逆行して高揚のケートゥに鎮圧されてしまうように定座する
土星も8室9室を支配して高揚するので
マハーの木星とプラティアンタルの太陽に働きかけてくるこの土星こそ
村上氏その人だったようでもあり
火星の方もまた木星からアスペクトバックされつつ
土星に9室の象意をアスペクトされることから
火星自体も「若年期は格闘家でその後に絵師とヒーラーに転身した」という氏を指している
火星と土星は揃って逆行してしまうので
どうしても第一印象が良くない出会い方になったということらしい
土星が9室の吉意を持って高揚したり
射手座で火星がヴァルゴッタマになっても高揚のケートゥが住む自室へ逆行する様子が
本当に村上氏ご本人の人となりと重なっていて
今ではその不思議さに感心している
( 氏は実際に「レイキヒーリング」という霊的透視による想念観察の診療を行う )
アルーダ・パダの技法でダシャーを見直してみると
変通星座に住んだ太陽と火星は射手座と魚座をジャイミニ・アスペクトし
火星と太陽が重要なアートマ・カーラカとダラ・カーラカであっても
生来的凶意で木星が間接的に傷ついていた時だった
標準的なチャラ・ダシャーでも
双子座と射手座が対向する時運で即現実のサブサブ・ダシャーは実際に魚座だった
それはジャイミニ式で占断しても
「木星が生来的凶星に吉意を奪われ気味なダシャーチッドラのど真ん中」という状況だった
私自身のチャートで実証する限り
凶星がジャイミニの方でもダシャー相互で絡むと
気持ちとして嬉しい経験になりづらいことがハッキリ分かる
そして逐一ダシャー照会をすることが義務のようになったナディアムシャは
むしろ今なら「あぁそうか」と膝を叩ける納得の絡み方であり
8室支配で9室に住む太陽と12室に定座した木星がケンドラの位置関係だった
8室と9室の関わりが生来的凶星によって具現化するので
正しい知見と技術や資格のある相手( ≒太陽 )であっても “ お手柔らか ” ではなく
なおかつ7室支配の月が9室で傷つけられる所見が
「理不尽なばかりで終始もどかしい」ままだった
そして12室で定座して逆行しない木星は
非現実な知恵を授けてくるグルのイメージで
8室と12室が絡んだモクシャ的な時運を
私は「説教されているのか助言されているのか分からない」心持ちで過ごした
*****
あれから10ケ月があっという間に過ぎてしまった
とっくの昔に社会人になっていながら
アラフォーにしてやっと一人暮らしを始めてみたり
事あるごとに腐れ縁の相方がかかずらってくるのを拒むに拒めず
結果的に不愉快な目に遭うこともしばしばだった
まだ一週間も経たないと思うが
大掃除をしようかと思いながら独居のアパートで夕飯を食べていると
また相方が懲りずに電話してきたので
私が相手というだけでいつも1時間は平気で喋り倒す彼に
思わず「怒りの全集中」で塩対応してしまった
今年の夏にあったこと
あれから反省もせず同じ遊びを繰り返していること
「体力的に無理だ」などと言って一度は辞めた婚活を再開したこと
私は以上の事由から年末疲れの勢いで
彼の話を聞き流しながら無遠慮に食事を続けて
たまに冷や水をぶっかけるような返事もした
すると随分と珍しく
今度は彼の方が大人びた態度で
私を「詰めて」きたのである
「月-土星-木星期」で
ラーシのラグナに月が住んだ影響で配置全体がよく働くことになり
星座交換で山羊座に住むようになる土星が月とケンドラの配置となって
木星は土星が本来住む蠍座とも絡んでいてダシャーが励起される
ただし月と土星( と火星 )には木星がアスペクト出来ないので
かなり因果な土星の影響で相手次第では彼らしくもない受け答えを見せる
星座交換して高揚し
ディグバラさえ帯びた異様な火星にアスペクトされるラグナの月と
蠍座に伏在するその火星が仮想アスペクトを木星に与えるせいか
久しぶりに「仲良く喧嘩した」その電話の後で
私に向けて以下のようにLINEでメッセージを送ってきた
俺は(君が異性なら)君とは結婚できない
大切な話のときに、人を怒らせる言い方をされて、建設的な会話のキャッチボールができない
相手の昔のイメージや、些細な言葉の一言だけで、判断し断定するのはよくないよ
少しずつ変わっていってる相手のことを見て、言葉の真意・理由を聞いて、心の奥底まで理解しないといけない
君は、相手を理解せず、勝手に決めつけて、馬鹿にしながら説教し、相手を不愉快にさせる
今後、占い師としてやっていくには、直した方がいいよ
君の占い師としての第二の人生を応援している
人の人生や生き方を否定してはいけない
君自身は、それほど徳のある人生や誇らしい生き方をしているだろうか
俺は、相手の話をしっかり聞いて理解し、共感して、怒らせない丁寧な言動で助言をする、君を望む
「自分自身の考えが100%合ってる」、とは思わないこと
君と他の人は、全く違う人間
それでも相手のことを共感できなければ、信頼されることはないよ
君とは、真面目な話は、チャットの方が合うかも知れないね
俺のように、外れている人の気持ちはりかいしづらいが、それでも君には理解してほしいと切に願う
少し前まで「一晩寝ればそれは昔のこと」という生き方を地で行く男だった彼が
これほど熱を入れて私に自己主張してきたのは記憶に無かった
私が疲れ気味な時に彼に遠慮なく怒るのは当たり前だとしても
彼が彼なりに「とてもゆっくりとだが大人になっている」ことが実感させられた夜だった
一言余計なことを言わせてもらうなら
彼は今より5年ほど早くこれくらいの自意識が芽生えていれば私も違っていた
来年の秋頃には知り合って25年になる私と彼
確かに彼は今の私を映す鏡になってくれているのだから
色々な意味で必要な友人だと言える
興味深いことに
彼のヴィムシャムシャは月と土星がトリコーナになって
木星が土星にアスペクトされる
土星も木星も定座高揚して随分と教師らしい強さを帯びている
これだけでも彼の精神面に少しの前向きな変化があったのだろうし
2024年2月から始まる「月-水星期」は
この分割図で水星が逆行することで月と星座交換したようになり
もしかすると( 本当に今更だが )彼は人が変わったように賢くなるらしい
その時の彼を村上氏に描いてもらったら
果たしてこのようになるだろうか
あるいは
自己破産手続きがすっかり済んで
縋る相手も居ない私を
最初に庇ってくれるのが彼かも知れない
もちろん甘えるなどというのはやはり生理的に無理だが
見たこともない面持ちで彼は私に真新しい言葉を語らないとも言えない
学ばせられているのは
私の方かもしれない
2024年は
いよいよ私と彼の関係が真価に等しい「蛻変」の第一歩を迎えることだろう
その時に流す涙は
怒りや諦めから滲むものであって欲しくない
本年も
不肖な本ブログにお付き合いいただきありがとうございました
読者各位
何卒良いお年をお迎え下さい
以上
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