トランプ前米大統領(共和党)と一族が経営する企業が資産価値を過大申告して不当に利益を得ていたとして、ニューヨーク(NY)州の司法当局が起こした民事訴訟で、州の裁判所は16日、トランプ氏側に3億5490万ドル(約533億296万円)の支払いを命じた。米メディアが一斉に報じた。トランプ氏が3年間、NY州で企業の役員に就くなどの同州での企業経営も事実上禁止した。
アメリカでは今年最初の公人に関するビッグニュースではないだろうか
これほど前代未聞な規模の罰金を徴収される元大統領というのは
後にも先にもトランプくらいのものである
確実にトランプの様々なチャート上において
法律や刑罰を表意する木星と土星が機能的に凶意を持って働いているはずだ
トランプの出生記録は情報の精度として最高位の「AA」で全く疑う余地が無い
後は再び本人のチャートを振り返れば今回の状況を教示した所見が多く見つかるだろう
先ずラーシであるが
ラグナへと逆行する木星がコンジャンクトする火星はケートゥのディスポジターで
減衰の月とケートゥがコンジャンクトして火星が月にアスペクトバックしている
ラグナの火星は9室も支配した法律の表示体で
木星・ケートゥ・月の全てにアスペクトしており
なおかつ獅子座はアメリカ合衆国のラグナであるために
公的機関の裁判所から歴史的な異次元規模の罰則金命令を受けたと言える
「裏切り」の象意を担うケートゥのディスポジターが
9室も支配して獅子座に住むので
即ちトランプはかつて自らが統治者だった国( 厳密にはニューヨーク州 )から
あり得ないような扱いを受けている真っ最中である
火星がアスペクトバックするのは4室であり
ケートゥが強く励起されてそのハウスを損なわせており
それはつまり不動産( 4室 )に関係した問題だったり
事業上の財として保有していた資産だったりするということを意味する
( この場合に12室支配の月というのは「損失」ではなく「隠し事」を暗示するようだ )

ナヴァムシャは奇遇にも木星が蟹座に逆行して月と仮想の星座交換になり
また単純に蟹座から起こる木星の仮想アスペクトが月とケートゥに生じる
双子座ラグナで木星はマラカとなるが逆行するとより更に凶意が増悪し
2室支配で「私財」を指す月がケートゥとコンジャンクトして星座交換する所見こそが
「司法( 獅子座の木星 )によって逃れられない厳罰と損失を強いられる」この時局を明示する
( 更に月は仮想の星座交換で2室に伏在し8室支配の土星や12室支配の金星と絡んでいる )
ナヴァムシャにおいても
「孤立・損失」を意味するケートゥが月との星座交換でまた励起されており
司法の判断( 8室9室支配の土星 )で私財を失うこと( 12室支配の金星 )が
ありのままの事実( ≒10室 )となって広く認知され世間が驚いている( 10室の月 )のである

ダシャムシャも
「待っていました」と言わんばかりに見事な絡みの起こりようであり
減衰の木星は月とガージャ・ケーサリ・ヨーガになりながら逆行して月に仮想アスペクトする
3室6室支配の木星は土星と星座交換してしまうので
単純に例外則となっているべきところを土星との結びつきで凶意が復調し
即ち「懲罰をもたらす刑法の表示体」となって7室の月とケートゥに容赦なく働きかける
トランプに与えられた今回の悲運が実際に実るのは数日後のプラティアンタル火星期で
またも星座交換を起こした火星が12室の象意を帯びて6室の土星( と木星 )に対向してしまう
やはり客観的な本人の様態が模写されるダシャムシャこそが時運を的確に描き出すらしく
2室と12室の星座交換が土星木星の星座交換と相互アスペクトする奇特な所見は
いよいよトランプの私財が没収される光景を予兆している
( よく見るとその絡みにはこの分割図のラグナロードの金星が巻き込まれていて致命的だ )

「突然の災難」となると見ない訳に行かないD8は
これまた十全に主要ダシャーが絡んでおり
ラグナへ逆行する木星が7室のケートゥと定座の月に相対し
火星がその蟹座に8室目のアスペクトを与える
射手座に住む4室11室支配で機能的にも凶星の火星は
魚座にアスペクトして木星を間接的に傷つけていて
ラグナに逆行して月と相互アスペクトしたようになる今の時運に比して
法の制裁による私財没収の執行を説明していることが分かる

ナヴァムシャが備えるより深い吉凶を描いたD81では
4室でルチャカ・ヨーガになったマラカの火星が木星の逆行位置からのアスペクトを受け
火星自体は水星( ケートゥのディスポジター )が住む7室へアスペクトバックする
3室6室支配で機能的凶星の木星が逆行位置から12室のケートゥにアスペクトしてしまったり
ケートゥのディスポジターの水星も7室( 10室の本質 )に住んで火星に傷つけられていたりと
こちらでも有意な「カルマの非業」が他の分割図同様にまさに芽吹こうとしている

そして今生で予定されたカルマ的な生々流転を描いたシャスティアムシャは
現在のプラティアンタル月期のみならず火星期までも明確に絡んでおり感心し切りだ
マラカの木星がラグナに住んだシャスティアムシャは
マハーダシャー木星期における筆頭の運勢図として影響し続ける最中であり
殊に7室に住んだマラカの火星がマハーとアンタル両方にアスペクトする時局は
トランプにとって人生最悪の場面の一つとなって困難と屈辱を浴びせてくる
トランプに勝機は有るか
トランプ氏は同日、自身が立ち上げたソーシャルメディアを更新し、民主党のバイデン政権を念頭に「米国の司法制度が党派的で偏った判事や検事から攻撃を受けている」と投稿。「我々はいかさまジョー・バイデンからの迫害に対して戦う」と述べた。
相変わらずの豪気な達者ぶりを見せたトランプだが
トランジットの土星が魚座に抜けてくれるのは来年2025年12月であり
つまり泥沼の裁判闘争はあと1年9ヶ月強ほども続くことになる
獅子座ラグナにとって7室で定座した土星は法的な不可抗力を強いてくる敵を意味し
国策下の法的な統治機構は何であれトランプの平穏をおびやかす脅威の存在でしかない
やはり
30年に一度しかない土星の自室定座のトランジットは
それ自体が強い凶兆となってダブルトランジット以上の影響力を持つことが分かる
トランプの木星期はあと8年9ヶ月もの年月を残す
アメリカの次期大統領選が近づくにつれ
トランプを巡って世界中が注目する大々的ニュースが増えていくことは想像に難くない
ナヴァムシャの3室獅子座に住む逆行の木星がアメリカの司法を意味する限り
トランプの空回りな消化試合は今なお続いていくはずである
「もしトラ」という標語が日本の国政にも影響する深刻な時事公論になった今
トランプとアメリカ国策のもつれは大いに劇的な緊張感を醸成して行く
これをどれほど正しくジョーティッシュで可視化できるかという点も
占断力を鍛えるよい機会となる
まずは以降の数ヶ月間に留意すべきである
以上
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