この3日間程でおそらく世界中の話題を独占した潜航艇タイタン号の海難事故
実験目的と称して実際は旅客船として操行し杜撰な設計管理が原因で今回の悲劇を招いた
この事故を生み出した張本人ストックトン・ラッシュは
ネット上で個人情報を精査すると出生地が複数あり今一つ確約がない
英語版ウィキペディアでは「カルフォルニア州サンフランシスコ」とされ
それ以外の経歴紹介のまとめサイトでは大まかに「イギリス出身」と記載される
名前:ストックトン・ラッシュ
純資産:2,500万ドル
生年月日:1962 年 3 月 31 日
性別:男職業:オーシャンゲートCEO
年齢:61歳
国籍:イギリス系アメリカ人
上記のソースでは経歴が比較的詳細に記されていて
レクティファイ上で有用だった
オーシャンゲートの最高経営責任者ストックトン・ラッシュ氏は、推定純資産1200万ドルの裕福な家庭の出身だ。2020年のバーチャルフォーラムのFamily Office Exchangeの記事によると、ラッシュは裕福な家族の経済的援助のおかげで、さまざまな仕事や経験を模索することができたという。家族の財産は祖父によって始まった。祖父は「貧しいアイルランド移民」としてスタートしたにもかかわらず、33歳までにアメリカのスタンダード・オイル社の最年少取締役になった。
( 同上 )
祖父は飛び抜けて傑出した稀有な人物で
あのロックフェラーが創始した石油卸企業の取締役に33歳の若さで就任している
さらに、ストックトンの祖先は、独立宣言に署名したアメリカ史の 2 人の著名な人物、ベンジャミン ラッシュとリチャード ストックトンにまで遡ることができます。彼は詩人のアニス・ストックトン、米国司法長官リチャード・ラッシュ、南北戦争の司令官リチャード・ヘンリー・ラッシュとも親戚関係にある。
( 同上 )
遠い先祖がアメリカ史に登場するほどであり
この堂々たる氏族の系譜がチャート上で確証を持つか否かもやはり重要だ
In a 2022 podcast with CBS reporter David Pogue, Rush discussed his attitude toward what he perceived as excessive safety precautions: "You know, at some point, safety just is pure waste. I mean if you just want to be safe, don't get out of bed, don't get in your car, don't do anything. At some point, you're going to take some risk, and it really is a risk/reward question. I think I can do this just as safely by breaking the rules."
CBSのデビッド・ポーグ記者との2022年のポッドキャストで、ラッシュは過剰な安全対策と思われるものに対する自身の態度について語った: 「あのね、ある時点で、安全というのは純粋に無駄なことなんだ。つまり、ただ安全でありたいなら、ベッドから出ず、車に乗らず、何もしないことだ。リスクとリターンの問題なんだ。私は、ルールを破ることで、同じように安全にこれを行うことができると思う」。
他方で自身のキャリアとその立場に慢心し
社会的責任の担保を過信していた側面があったのも確かで
運よく無事故で済んでいたタイタン号の潜航においても危機管理は不要だと決めつけていた
オーシャンゲートは先月時点で、タイタンの設計とエンジニアリングに米航空機メーカー、ボーイングと航空宇宙局(NASA)、ワシントン大学が協力したとウェブサイトで主張していた。これら3者に言及した部分はもはや見ることができない。
ボーイングは発表資料で、「ボーイングはタイタンのパートナーだったことはなく、設計や建造に関与したこともない」と説明した。
更には
自社のオフィシャルサイトで開発協力に挙げた相手方から「その事実は無い」と返答され
以降は当該の部分が消去されており平然と誇大広告を謳っていたらしく悪質である
ベンチャーに成功しつつ結果的に殉職したその功罪両面を写すチャートは何か
出身地をアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに仮定し以下の通りとした
2009年に「OceanGate」社を起業したストックトンのチャートは
海洋を意味する水の星座と10室が多く絡んでいるべきであり
出生時刻を「11:45」頃とするとラーシはラグナロードが10室魚座でラージャ・ヨーガになり
10室の表示体の太陽がコンジャンクトしてスーリヤ・ブッダを組んでディグバラを帯びて
10室魚座は9室の木星と11室の金星が挟んだシューバ・カルタリ・ヨーガで吉意の補強が強い
ナヴァムシャも山羊座ラグナなら7室( 10室の本質 )が月の定座した蟹座で水の星座になる
ダシャムシャは天秤座をラグナにするとまた月が10室の支配星になり
住んでいるのも6室魚座で10室が6室に絡んで支配星は生来的吉星で即ちサービス業を指す
水の星座の支配星が異なる水の星座に住んで10室を支配するので
「旅客の潜水航行」が主たる事業だったと言える
一見して富裕層を相手にした事業実態に対比すると配置がやや不相応にも感じたが
月の2室目で起きた惑星集中は月をラグナとした場合にかなり高威力であり
ヴァルゴッタマの金星や高揚の太陽やアスペクトバックの木星が揃っていて
金星はダシャムシャの本来のラグナロードで木星は月の10室目にアスペクトを返している
高揚した太陽は月の6室目を支配し木星は最重要な10室支配のため
おそらく富裕なセレブリティや資産家をもてなすサービスの様相を意味し
コンジャンクトしたヴァルゴッタマの金星は乗り物の表示体で
本来のラグナから7室目でアスペクトバックする配置が「遠方への客運」を暗示すると分かる
金星が住む牡羊座は土星が減衰するサインで「制度度外視なリスクマネジメント」も示す
金星( と太陽や木星 )のディスポジターは12室乙女座で星座交換した火星だが
火星は2室7室支配のマラカとなって住んでいるのもマラカの12室になり
そこから7室へアスペクトバックして月と7室の惑星集中を傷つけたようになり
やはり今回の凄惨な事故は然るべくして起きた海難だったようだ
本人の出自と人物像の図解にもなるラーシは
ラグナを双子座にすると8室山羊座で2室支配の月と定座の土星が強いヨーガを組み
9室も支配して吉星寄りに働く土星が2室( 生家の財・両親 )と結合して上流階級を意味し
月はそのままラーフの住む2室にアスペクトバックして豊かな財と物理的自由をもたらす
即ち2室と9室が絡んだダーナ・ヨーガと
月をラグナと見なしたチャートで起こるシャシャ・ヨーガと
7室対ラグナのラージャ・ヨーガである
双子座ラグナで土星が定座するとそれは医師や士業系の信用が堅い層との縁を指し
ストックトンの場合は本人がそうした名士の末裔である事実を明示する
ナヴァムシャを山羊座ラグナと見なしたのも土星の配置が大きな理由で
土星は2室水瓶座にアスペクトバックして土星自身は一切のアスペクトを受けない
ラグナと2室が5室と絡んでラージャ・ヨーガとダーナ・ヨーガを並立して強く
「特殊なコミュニティ」の象意がある水瓶座が本人の客観的な地位も意味するので
やはり高位な階層の出身者であるストックトンの人物像に整合しうる所見となる
問題は上記のダシャーで殉職の時を迎えた経験が説明できるかであるが
「カルマの結果を示す」とされるドレッカナでは相応の配置が見て取れた
「土星-木星-月-水星期」に入って間もなく起きた今回の事故は
大まかな経験の顛末を集約したドレッカナである程度の絡みを見せていた
土星は木星のディスポジターになってアスペクトバックし
木星とは絡まない月は12室でケートゥとコンジャンクトしたマラカ的な配置で
スークシュマの水星は月にアスペクトバックし木星がディスポジターになる
月をラグナにするとより有意であり
月のディスポジターの水星がマラカの7室で減衰してラーフとコンジャンクトし
ディスポジターの木星は4室7室支配のマラカで「事故」の6室に住んで土星と絡む
このマラカの木星に6室支配の土星がアスペクトバックする配置がほぼ殉職を示している
また
更に別の分割図でもダシャー上の経験が励起されていたらしい所見があった
旅行運・乗り物運を要約したD16だ
直近のダシャーでは水星が月と絡まないが
水星はこの分割図のラグナロードで対向から6室11室支配のマラカ同様な火星に傷を受ける
7室でマハープルシャになった木星は極端な遠方への移動を意味し
ストックトンの場合は「深海4000m級の潜航」という営為を指していたようだ
当然ながら双子座ラグナでは木星が定座するとマラカとして強烈に働くので
そこに8室を支配した土星が絡むと「不可避な致命的事故」がもたらされることになる
おそらくは
射手座でコンジャンクトした木星土星と2室支配でマラカの月が7室10室で絡むために
魚座に住む月の意味する遠洋での事故を表意していたと判断できる
( ストックトンを双子座ラグナとするとD16はラグナがヴァルゴッタマで凶意が強く働く )
ナヴァムシャではマハーの土星とアンタルの木星が絡まないが
土星は2室のマラカへアスペクトバックし木星は12室で定座した機能的凶星で
月と水星はマラカの7室に位置して土星にアスペクトされており
水星はケートゥや定座したマラカの月とコンジャンクトして「事故」の6室を支配する
ダシャーの時系列が正しく揃わなくとも
マハーダシャーがナヴァムシャのラグナロードで
2室7室12室というマラカの配置が強いために
ストックトンはその自分本位な行いから同乗者の資産家らを巻き込んだのである
ラーシで土星をラグナにすると分かりやすく
7室へアスペクトバックしてラーフを強める月はこの事故の被害者だった資産家らを指す
月とコンジャンクトしたケートゥは12室の表示体で「裏切り」も意味するため
相当にリスキーで「死亡」の文言が3回も表記された誓約書にサインしてまで信用し
その結果ストックトンに裏切られたのである
また
よく考えると月は本来のラグナから2室支配でストックトンの家族や財も表意するので
今回の大事故でストックトンは自らの生家の名誉と信用を根絶やし同然にしたとも言える
ストックトンは土星期最後のアンタルダシャーであと半年ほどで水星期という時局だった
つまり強烈なダシャーチッドラであり
そうなるとラーシでは10室に住んで減衰したラグナロードの配置が信用失墜を意味し
ナヴァムシャは6室支配で7室に住んで土星に傷つけられケートゥもコンジャンクトする
従って
ストックトンは
生家の名誉を地に落とすカルマの塊のような男だったと言える
賢く紳士的な外見はやはり実際とはかけ離れていた
「人は見かけによらない」ことはジョーティッシュではよく分かる実例となった
ツアーに参加された旅行者各位のご冥福をお祈りいたします
以上
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