8月11日午前8時半過ぎのこと
盆休み初日の朝に私は居間で電話が鳴っても母が出なかったので代わりに受話器を取った
すると私の地元の市役所の職員を名乗る若い男が私の母の名前を名指ししたので
廊下から居間に戻ってきた母に電話を代わらせた
「今年4月に健康保険の還付の通知が届いていたはずですがそれはどうなりましたか?」
その電話が済むと
今度は母の普通預金口座がある某都銀の本店から電話が掛かってきた
その日は8月11日ですでに祝日である
「これから手続きに入って下さい」との趣旨だったが
私はその時点で詐欺の可能性を疑っていた
その3時間ほど後──
私は母と共に駅前の某都銀の支店のATMコーナーで警察官2名から聴取を受けていた
母は絵に描いた餅のような振り込め詐欺に遭う寸前だったのである
現時点の母はダシャーが「水星-金星-火星期」の途上だ
ダブルトランジットを診てみる
本当に分かりやすい結果で
母のラグナ( 魚座 )に対して今のダブルトランジットは2室と6室と8室で
「母個人の資財( 2室 )をつけ狙う詐欺師( 6室 )が母を罠( 8室 )に掛けようとしていた」のである
また
母は今の時運が乙女座をラグナ見なすタイミングで
ちょうど母の月をラグナにした場合の配置をダシャーがそのまま具現化する時である
月をラグナとした場合でも即席運は相違がほとんど無い結果であり
母の月から見た2室と8室と12室がダブルトランジットになって損失の経験を示していた
詐欺が起こったのはトランジットの火星が母の獅子座にリターンしていたからで
母の月から見て3室8室支配で大凶星になる火星がダブルトランジットを更に励起していた
母は月が水星とコンジャンクトして水星がダシャーラグナになるために
ダブルトランジットが「振り込め詐欺」というイベントをもたらしたようだ
試しにその日その時のナヴァムシャを見ると面白い所見になっていて
魚座ラグナで高揚したマラヴィア・ヨーガの金星は3室8室支配のマラカで
そこに11室12室支配の同じくマラカの土星がアスペクトしていた
母のようにダシャーとトランジットが重なる条件を持っていた人物には
こうしたタイミングで災難が降りかかることの実証となった
母が詐欺未遂で済んだ理由
今回の詐欺で被害を受けずに済んだのは
最初のその電話を取ったのが私だったからだ
母のラーシを魚座ラグナと仮定すると
ダシャーラグナの水星とコンジャンクトした月は私を指している
その月や水星に母のラグナロードの木星がアスペクトして生来的吉意を与えており
「母親の災難に息子が関わって事なきを得た」という顛末を説明できている
( また母の本来のラグナの魚座から見た火星は9室支配でそれもまた私を意味し
月をラグナにした配置に対して火星がトランジットでリターンしたのは更に有意である )
母を魚座ラグナとしたのは
私のラーシのラグナに住む月が母のそれと重なるからという単純な理由だったが
今回の一件でやはりそれは正しかったという確信になった
私の現行ダシャーの「木星-木星-ラーフ期」は
ラーフのディスポジターの火星が私の母を意味する4室に住み
逆行することで木星にアスペクトしている
ダブルトランジットは私の2室8室12室に起こっていて
やはり何かの災難と損失を予兆していたが
プラティアンタルダシャーのディスポジターがマハーダシャーロードだったので
生来的吉星の木星が「母親」の4室を支配していた影響で
私が一応は母を助ける格好になったということらしい
皆さんも詐欺には気を付けましょう
以上
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