前々回の記事で
私の木星と土星と火星の3惑星はディスポジターが巡回する還流になっていると書いた
従ってそれらがダシャーの枝分かれで関わると特別な時運になるだろうとの見込みも述べた
つまりそれはマハーダシャーごとの長大な時運の流れ方にも同様の相関性があると言える
改めて自分に備わった複数の分割図も視野に晩年までをザックリとだが予想してみたい
まずは木星期で考えられる大まかな運勢展開を確かめておく
*****************************************
始まってまだ半年ほどの木星期において
運勢が本当に動的となるのは2023年11月5日からの「木星-土星期」以降である
そして前々回の内容と重複するが
私のラーシ・チャートの土星は木星のディスポジターに当たり
木星からちょうど10室目に住んでいる
逆行してしまいつつも最も強いケンドラハウスに在り
木星からの9室目でケートゥとコンジャンクションして高揚するようにも働くため
木星がアスペクト出来る好影響もあり
その頃がおそらくは私のジョーティシャー的なキャリアの足掛かりが生まれる転機となる
ダシャムシャではなかなか妙な配置構成が出来ている
木星がラグナに住んでおりこれからが私の人生の本領の時ではあっても
逆行の土星は12室で高揚してしまっている
しかし土星は11室乙女座に逆行し
そこにはラグナロードでアートマ・カーラカの火星が住んでおり
マハーダシャーロードのディスポジターが土星と絡む所見となっている
土星が11室に住むようになり仮想アスペクトがラグナに生じて一応は絡みを見込める
来年冬頃の私は見かけ上ではとても地味に細々とジョーティシャーを名乗っており
きっと「知る人ぞ知る自称プロ占い師」という存在で
しかも土星は本来の位置で両隣をケートゥと火星に挟まれるため
占術士としては早い話が実績も信用も全く無いような世知辛い立場にあるのだろう
問題はその時点で私の本業である会社経営がどうなっているのかである
木星は月から見直すと10室支配で4室に住んでアスペクトバックしており
自分の席から離れずに仕事ができる姿を示し
やはりまだまだ自社の代表として社長業の席に就いているような印象だ
一方で土星は本来のラグナから8室9室を支配して5室に住み高揚する
これが私の境遇をガラリと変えてしまう条件ではないかと思う
5室というのは10室から8室目で「物事の中断」を意味し
8室はそのまま「何かを放棄させられる」経験であり
9室も10室を失うハウスとして5室で土星は高揚している
ダシャムシャのラグナの配置と併せて
これは単純に「会社が倒産している将来」を予感させる不穏な配置である
(ダシャムシャのラグナに住む木星は5室支配で高揚のケートゥが伴う)
内心しっかりとビビっていた私は
ジョーティッシュを学んだ師に対し思い切ってその点を尋ねてみたが
「ダシャムシャの木星はラージャ・ヨーガなので倒産は考えられない」とのことだった
倒産ではないにしろ
今の私とは全く違う立場で新しい社会人生活を送っていることを意味するのだろうか
それもそれで相当に信じがたい未来像である
とりあえずという心持ちで
他の分割図で木星や土星が有意な絡みを起こしていないか確かめてみた
すると──
かなり重要なD60で土星が逆行した位置から木星にアスペクトできるので絡んでいる
それから
D20でも土星が木星の位置へ逆行してコンジャンクションしまさに絡んでいる
なおもまた
D24で土星は本来の位置から木星にアスペクトでき逆行することで絡んだ状態にもなる
のみならず
「引っ越し」運のD4でも土星がそのままの位置から木星へアスペクト出来ている
特にこの分割図は現実に即した主観的幸福のボルテージを意味するらしく
木星はちょうどラグナロードで強いラージャ・ヨーガにもなり
ディスポジターの火星は4室の本質を宿す7室に住んだアートマ・カーラカである
木星期になったというだけでもやはり何か良い兆しがあるのかも知れない
(ただし土星は「浪費」の12室で定座し逆行した位置も定座なので貯蓄を失う頃合いらしい)
更に更に
私と母の関係性を担うD12では木星と土星が星座交換して最も強く絡んでいる
交換される部屋の象意が10室対12室となかなかによろしくない
過去に私が母をラグナ検証した結果そのラグナは魚座で
木星は母のラグナロードとなるがそれが正しければ余計にこの配置が有意に働く
というのも母のラグナロードは11室山羊座に住んで減衰のヴァルゴッタマだからだ
より細かい深層レベルの分割図は象意も具体的ではなくなるため幸運を期待したいが
一方でD4やD12などは象意も即現実の客観的運勢であり
その2つの配置を対照させよりシャープな未来予想図を導出できるはずである
即ち
来年の年末頃に私は母との関係が絶たれて(10室対12室の絡み)
どこか別の土地へ移り住み(12室で定座の土星とそのアスペクトを受ける木星の絡み)
D20やD24が意味する知的精神性が吉意方向へ変転し
D60では土星が逆行位置から11室に在るラグナロードの木星を励起して
なんだかんだで私は「やったるぞ!!」という奮起の達観が湧いてくるようである
しかし
その見込みを途端に曇らせる驚くべき絡みが起きた分割図が残っていた──
サプタムシャのラグナに7室支配の土星が住んで逆行の位置から木星にアスペクトしている
しかも「驚いた」というのはこの配置にデジャブを感じたからでもであった
いつぞや話題に挙げた相方の “ それ ” である
ラグナから7室へ土星がアスペクトバックするという配置が相似している
少し前の記事で
私は彼の身に起こる電光石火な出逢いと結婚を上記の分割図から予想したが
そう遠くない未来には私自身が彼の後を追うようになっているらしいのである
にわかには信じられず私はしばらくPCの前でフリーズしていた
確実に私にはジョーティシャーになる前に家庭を持ちわざわざ父親になる運命が控えている
理由としては
やはり私が置かれている今の境遇が根底から打破されなければ
人生の完全な再出発が出来ないからである
ナヴァムシャをよく見直すと
結婚の大前提である7室支配の木星がラグナに住んでいるのは言うまでもないが
木星がアスペクトする5室は月から見た8室目なので「結婚後の私生活」なのである
そこで土星は高揚し月から見て11室12室支配の悪影響しかない完全な凶星として働く
よく見るとコンジャンクションした減衰の太陽はダラ・カーラカである
土星自体は4室の表示体のマトゥリ・カーラカで
それが8室9室を支配したり月から8室目で機能的凶星になっていたりするので
おそらくは「望まない結婚を遂げて苦悩し尽くし自分を見失っている私生活」を暗示している
4室の表示体が高揚するので客観的にはとてつもなく立派な屋敷のような家に住まわされ
境遇もジェンダー的美意識も差異がある女性と奇妙な新婚生活を送っているイメージである
根拠としてその土星が逆行する位置には月と対向した金星(≒私の婚約者)が住んでおり
その金星はラグナロードの水星と星座交換し12室で高揚したラーフと絡む潜在力を備える
ナヴァムシャにおける私自身(水星)は12室に住んで高揚のラーフに毒されるような配置で
誰も全く立ち入れない湿った蜜月の情欲に私は肩までドップリと浸らせられている
私がとっくに卒業できたはずの物欲や性欲で肥え太った虚飾の自尊心を
今更になって将来の婚約者がしつこく強いてくる不愉快な私生活が待っているのである
単純に今この立場に在る私の率直な考えを述べておくが
唯一無二の現実として私が抱えた会社経営のための借入総額からして
私と結婚してくれる(皮肉)女性やその家族などどこにもいないと思ってしまう
私の会社は辺境の小さな村や町の歳費ほどもある金額の年間営業実績(年商)があり
そのため自社を無事に運営させていくにはその規模の半分程度の借入が不可欠である
早い話が私と結婚するには宝くじの最高当選額の何倍にもなる資産を棒に振る必要がある
世間はコロナ禍から抜け出そうしている途上で
コロナシンドロ-ムが完治するのに更に数年はかかることが憂慮され
従って私の会社も一寸先から五里霧中のまま危ない橋を渡っていく最中に置かれている
その状況下で私が名義を差し出して背負った天文学的な負債を誰が肩代わりするのだろう
私自身も占い師を目指している者だが
この未来予想だけは当たらないと思うしかないほどだ
しかし
ラーシを見直すと「子供」の表示体の木星のディスポジターの土星は5室の支配星でもある
そして木星はラーシでもナヴァムシャでも7室の支配星である
子供を産める程度に若い適齢期の女性がこともあろうに私をその相手に選ぶという展開は
不本意ながらラーシのダシャー相関でも一応のところ整合があって説明できてしまうし
ナヴァムシャではラグナに住んだ木星が5室で高揚した9室支配の土星にアスペクトする
本当に信じたくないが
あと2年も経った頃に私は惨めに無理矢理な笑顔を見せ周囲から祝福されているらしいのだ
こんな書き方をずっと続けているとただの自虐自慢だろうと蔑む方も在ることだろうが
私の当面の目的はジョーティシャーとなって正しい人助けに人生を費やすことである
未だに全国各地をコロナが汚し
北では数ヶ月おきに大地震が繰り返され
国外では第3次世界大戦が起こりかけているこの現在において
私は異性と子作りに現を抜かすような人生など送りたくないのである
しかし私のこの理想を叶えるには人生で二度とない最大の妥協に心を委ねなくてはならない
だからこそ私のサプタムシャのラグナに土星が住んでいてそれは木星から12室目なのである
*****************************************
さて
問題の本質はこの木星期の後にやって来る土星期の実相である
どうやら土星期こそが私の克服すべき最後にして最大のカルマだと思える
私が少年期から経験してきた人生の負の側面は即ちラーフと火星の凶意であり
ラーフのディスポジターは火星で火星のディスポジターは木星で
木星のディスポジターは土星であるがそのディスポジターは火星に戻ってしまう
つまり50歳を過ぎた私に巡って来る運命とはまたしても理不尽な悪意のカルマである
おそらくはその災難から逃れようとして仮に自死してしまえば
また別の異なった時空の異なった世界線に私は生まれ落ち最初からやり直すハメになる
私のこの人生は大部分が焼き払うべきカルマで築かれている
自分の不幸や不徳を認めその経験と向き合って対話し続け生涯を終えていくことを
私自身がやり遂げられる本意として生まれてきたのである
もう一度サプタムシャを見ると土星がラグナに住んでおり
即ち土星期に私はこの分割図が示した運勢をそのまま演じていることになる
このサプタムシャで水星は火星と星座交換し「秘儀」(12室)を通して3室と5室10室が深く絡む
その水星火星が絡む蠍座に対向した牡牛座には
ラグナロードでプトラ・カーラカ(5室の表示体)の月が高揚して同じく高揚のラーフが伴う
私がこの木星期を正しい目的の経験で満たせていれば
その道を歩み学んだグルとなって沢山の弟子(≒ 5室 / 子供 )に恵まれているはずである
一方で私の意志を曲げようとする姦計の妨げに従ってしまえば
ジョーティッシュを悪名の邪教へと貶めて地位や名誉のための手段とし
その結果として私は女性の信徒ばかり侍らせて性奴隷にしていることだろう
どちらの結果が正しいかではなくどちらの道を選ぶのかである
ラーシ・チャートで土星は5室と6室を同時に支配し
ケートゥが住む2室天秤座へ逆行し高揚している
つまり私は土星期にかなり危険な試みに挑んで多くの仲間から見放される(ケートゥ)はずだ
しかし天秤座には木星が9室目のアスペクトを起こしており
意味や価値のある努力であることが理解できるだけの成果も期待できる
果たしてそれはどのような思想でどのような営みであるか
おそらくはジョーティッシュの道のりを進み続けることでしか見えてこないだろう
私はジョーティッシュを諦めたくない
この出会いに意味があったと思って人生を終えたい
私の幸せはきっと誰かの幸せになることを目指して年を重ねていきたい
不真面目でもいつか人の役に立って見せます
どうか見守っていて下さい
以上
Comments