
すっかり指折り数えるほどにまで迫った今回の米大統領選
ずっと以前の投稿で私自身もハリスが負ける未来を予想だにしなかった
しかし今月月初の演説会ではプロンプター( 原稿の文言を表示する装置 )の故障で
実際には演説力がまるで無かったことが周知されてしまう結果になり
トランプに対し対等なコントラストを演出できる候補として選ばれただけだったとの認識が
否が応でも根を下ろした最終盤となった
Xユーザーの【公式】カナダ人ニュースさん: 「カマラ・ハリス、演説用台本(テレプロンプター)が不具合で動かなくなった結果、「選挙まで32日」を連呼するしかなくなってしまう。 機械がポンコツなだけでなく、本人もポンコツでした。 https://t.co/28GL7duziY」 / X
XユーザーのJack_hikuma🇺🇸🇯🇵Los Angelesさん: 「Jack🇺🇸速砲💥🚨あなたは🫵結局、中身が無いから、挨拶しかできない。 カマラ:「こんばんは。ハハ!こんばんは。こんばんは。ハハ!みなさん、こんばんは。こんばんは。こんばんは。」 🤣🫵てか多っ‼️ #カマラ・ハリス #ハリスとウォルツ https://t.co/77OcCr8e8k」 / X
単純に民主党にとっての理想を演出するマスコットだったハリスは
しかしアメリカの頂点を競い合う立場にまで登り詰めた実力者であることも事実だ
妙な矛盾が活きたまま働いていることを分割図の差異が示しているはずである

無視できない基本のラーシでは
星座交換した2室と11室が「大衆」の表示体の月とマラカの火星で
富貴と強い突破力を与えるチャンドラ・マンガラ・ヨーガになり
月は11室で定座したように強いために演説自体が不完全でも人気を博す様子が現れている
その異様な求心力を更にブーストさせるのが3室対5室の星座交換であり
ここまで来ると政治家よりも映画俳優でもやっていた方が本人のためになると言える
それらカリスマ的な人気をなし崩しに壊してしまうのが9室で定座して逆行する土星だ
「8室支配で9室( 法律 )に定座した土星」が
木星( 法律の表示体 )と絡んでお互い逆行して相互アスペクトする配置は
検事となってアメリカの法曹界を邁進し続けた所見になっているが
土星が8室を支配して定座しつつ逆行する凶相となって2室や3室を傷つけてもいることが
「スピーチ」ならびに「立ち振舞い」を意味する2室3室の綻びとなって後を曳いてしまう
ここぞという時に妙な空回りを見せてしまう不運が本当に明示されてある

年齢的にも影響が強いナヴァムシャにおいても
2室は惑星集中が起こってディスポジターが「6室に住んだ火星」であることから
闘争心が猛っていて威勢よく煽り立てる演説をしたがる様子だが
2室の支配星が6室に住んでしまうので啖呵を切って喧嘩を売るばかりで
弁論力も担う2室が6室と関わって「上手く喋れない」( 落ち着いて話せない )傾向を作る
なおも土星がこちらでも火星を間接的に傷つける絡みが見られ
惑星集中の2室に住む土星はラグナに逆行すると7室にも仮想アスペクトを起こし
土星は潜在的にラグナで最高に強い高揚のシャシャ・ヨーガにもなるせいか
逆行して高揚並みに働く土星が「スマートな立ち回り」を叶えさせてくれないようだ
( 天秤座ラグナで土星は牡牛座ラグナと並ぶ吉祥なヨーガ・カーラカだが
逆行してしまうと途端に「8室の表示体」として凶兆を発散することになる )

至極客観的な本人の仕事を説明したダシャムシャだが
この場合はただ単に本人の所作や挙動を描写したようにもなっているらしく
「スピーチ」の2室を支配した月がこともあろうに12室で高揚してしまい
トドメを刺すかのように10室で星座交換した悪意濃厚な土星にアスペクトされる
かつて検事だった職業柄ダンマリと黙考して判断を下す対処の仕方が現れており
つまりは「公衆の面前では思うように言葉をすぐに引き出せない」といった有り様でもある
エリートに一定数は見られる「沈潜型の知能を持っていて即応力が無い」というパターンだ
また
端的にダシャムシャの木星対土星の星座交換は両者が順行のままで交わっていさえすれば
「均整の取れた正当な思想が評価される」と言える吉相のまま8室対10室の絡みになり
9室と10室が最も強く絡んで最高位のラージャ・ヨーガを作ってもいるのだから
一流の指導者や教育家のようになれていたことだろう

ラグナが正しい場合に
その本人の人間性や人生の変転ぶりが上手く要約されたシャスティアムシャは
むしろ「何故あれほどまでに演説が拙いのか」が正しく説明されてある
獅子座ラグナで大いに重要な10室支配の金星が
「スピーチ」の2室で減衰するだけでなく土星からもアスペクトされてしまう
また本来的には金星をニーチャ・バンガしてくれるはずの木星も
「逆行した8室の支配星」となって10室に逆行して金星にアスペクトし
吉凶両方の影響を金星に与えていることが弁論力の乏しさをもたらしている
( 単純に「認識力・応用力」の5室で12室支配の月が逆行土星とコンジャンクトするのも
一つのテーマに沿って文脈を敷いて話すということが苦手に感じる所見である )
ハリスの場合はシャスティアムシャを月から読み直した配置が抜群に強く
土星がラグナからアスペクトバックする3室は「メディア」の象意が重複した水瓶座であり
7室10室支配の水星と5室12室支配の火星がコンジャンクトして好感度が高いことを意味する
5室12室支配の火星が「恋愛の表示体」となって7室支配の水星と水瓶座で絡んでいるのは
リベラル系の幅広い有権者から好意を持たれることが約束されていたと言える

しかし運命は実に残酷で
3室には「裏切り・失望」の表示体になるケートゥが住んで土星にアスペクトバックされる以上
それは経年の歳月において支持率が段々と衰微していく様子を描き出している
7室双子座からアスペクトバック出来る木星が
9室支配の太陽とスーリヤ・グルを兼ねたラージャ・ヨーガを作りながら
3室水瓶座にもアスペクトで保護を与えているのは恩恵だった
結果的に
射手座ラグナで最悪なマラカの金星は10室で例外則になる異様な強さを発揮しつつも
同じくマラカの土星が10室目のアスペクトを起こすことで例外則の威力が抑制されてしまう
土星は蠍座に逆行すると山羊座にアスペクトバックするので
その条件だけは月の2室目( スピーチ )が良いと思わせるが
もっとよく注視すると山羊座は土星と火星とケートゥが挟み込んでいて
パーパ・カルタリ・ヨーガになっているために
ハリスは政治家でありながら丸腰で喋ることが未だに不器用なままである
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理想を捨てきれずに不安やら憶測やら多くの疑念が鏡合わせになって心を覆う
ただの日本人であるこんなちっぽけな私が来年のアメリカを云々しても無意味だろうが
自由や正義を標榜し行動し続けるアメリカ国民の思いを無視するのもまた難しい

明日はどっちだ
以上
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