恋愛に対する憧れと性的な不自由─或いは「ないものねだり」な不幸

更新日:4月22日







先週末土曜日の夜9時過ぎあたりに

いつものようにPCの前でくたびれながらこのブログ記事の草稿を考えていると

久々に腐れ縁の相方から電話がかかってきた




(本ブログにお付き合い下さる諸氏にはお馴染みの「アイツ」です)




随分と久しぶりだったが私自身もブログの方が大事なので

話の流れ方に注意しながら長話せずに電話を塩対応で終わらせようと思っていた



しかし話し込んでいるうちに

「ダシャーとトランジットの時運判断のサンプルが取れるぞ」と気転が利き

話を続けてみることにした



結果まずまず面白い発見やとても深い対話につながって収穫のある2時間強(!)になった







まず友人の今のダシャーはご覧の通りである


ずっと以前の投稿では

友人の月と木星がナヴァムシャで7室8室に在るから

ラーシに対するダブルトランジットが7室になるのは電撃結婚の機運だと書いた



私生活を伺うと当然だがまだ彼は婚活中だった

(成婚でき次第まずは私へ最初に知らせてくるくらいのはずだ)



そして私もまだまだ生煮えのジョーティシャーだなぁと痛感した近況報告も聴けた



まず第一声として

「かなり忙しかったよ・・・3週間は早朝に出勤して半日以上とか職場にいた」(←本人談要約)



彼は単純にとてもとても忙しかったのである



彼の現職は今もなお医療検診の財団法人で係長(の代理や補佐だったろうか)を務めている

大学卒業後に就職した勤務先で実に根気強く働き続け今年で13年目を迎える



つまり





10室の表示体の太陽が減衰し水星金星がケートゥの住む6室へ逆行する配置は「激務」だった




特に

10室の本質たる7室で太陽が減衰しそれが彼の5室(実務力)の支配星なのは影響が大きい



2室(自前のポテンシャル)を支配する金星は7室で定座するのに減衰の星座へ逆行するため

周りは当てにならない有耶無耶な同僚や部下ばかりなのかも知れないし

水星も高揚する自室へ逆行してしまう配置が「アイドリングでエンジン空ぶかし」の様を指す



とはいえ3室5室7室の支配星が7室でコンジャンクションするので対処力が彼にはある



日夜そうした【有事体制】に気が気でない緊張でしっかり脱力できる暇もなく

ただただ家へ寝に帰るだけの生活が3週間も続いたのだから気の毒だ

(肝心な職場の実態に深入りしなかったがおそらくは「オミクロン対応」ど真ん中なのだろう)



そしてよく見れば彼の7室は手前6室にケートゥが住み8室には土星が在って7室を挟み込む

そこがダブルトランジットされるのは心身が崖っぷちへ追いやられる絶不調を指していた



所詮は私も全くのナマクラ野郎である

これでは婚活など上の空でしかないほどだろう



しかしまたそれを覆すバイオリズムも彼には起きていた



「(婚活で)今ちょっとずつ話してる相手を見て “ やる気♂ ” が出てきた」という

ラグナロードが10室11室支配の土星と星座交換した彼は免疫と基礎体力が亢進したようだ

あるいはラグナでヴァルゴッタマの満月が好きなことにひた向きな持続力を与えるのだろう



そんな彼が私に電凸してきたのはこともあろうにこんな映画を私と観たいからだそうだ



映画『私だってするんです』 - ようこそ 「私だってするんです」 公式サイトへ (surundesu-movie.com)




こんな映画を東京まで出向いて私と鑑賞したいというのである





フ ァ ッ ! ?





我々昭和61年組は今年で36歳となる

そして我々はコンビ歴23年目の漢同士である




なおかつ我々は未だ自分に正直すぎるアダルトチルドレンのようである




「どしたん?話きこか??」

(こいつ・・・ずいぶん溜め込んでるな・・・♂)



いよいよ私は彼をジョーティッシュせずにはいられなかった



本腰を据えて彼と対話して分かったのは

7室で定座する金星(≒マハープルシャ)がダブルトランジットになることで

やはり性欲に近い感情が起こって来ると同時に

その彼の7室の複雑なコンディションが彼を苦しめてしまっている実情だった







彼の金星は定座していながら減衰の乙女座へ逆行しそこにはケートゥが住んでしまっている

のみならず「恋愛」の5室を支配する太陽はラージャ・ヨーガになって減衰する

そして7室の両隣は凶星が挟んでいる



私はこの機会が初めてとなる本格的な鑑定士のスタイルで

この所見の有意さについて彼にレクチャーを30分ほど続けた



彼もまたラグナに住む女性惑星の月がヴァルゴッタマで

ラグナロードの火星も女性星座で高揚するため

10代の頃から占いは好きだった方で

今でも私のインド占星術の知識をちゃんと聞いてくれている



お互いに水入らずで言葉を選びつつもデリケートな話ができるのは腐れ縁の賜物だと思う



昔から本当に変わり者の性格のため友人であることを嬉しく思えない頃もあったほどだが

やはり彼は「性的な摂食障害」のような精神性を生まれ持っている男である

リビドー(情念・衝動)が外に向かって働かず美的理想として留め置かれてしまっているのだ




しかしながら




ナヴァムシャの7室が木星のマハープルシャでグル・チャンダラ・ヨーガになっている




かつ6室には金星が住み8室では月がヴァルゴッタマとなって7室をドーピングしている

ラグナロードの水星も至高の9室に住みながら煩悩の8室へと逆行してしまう

その8室で高揚するように働く月は物質性がもたらす情欲の結実たる11室の支配星だ

6室に住んだ金星というのも「女性を性の器のように扱う嗜虐の劣情」を意味する配置である



個人的にもこれが後半生の彼を示した魂の設計図だとはとても思えないし思いたくもない



長い時間の中で少しづつ顕現する今生の隠れた自我がこの上なく性的に貪欲であるため

「月-木星-月期」の今はトランジットに関係なく彼は「誰かと懇ろになりたい」のだ

とにかく異性と触れ合いたくてしょうがない出来心を引きずった日々を送っている



だからか

彼はコロナ禍になる以前から都内に行きつけの紳士向けリフレッシュサロンを持っていた

一人っ子で母親以外の女性と友達付き合いさえ碌にしてこなかった彼がである

満面の笑みで財布からサックを取り出しキャストの女性と語らう彼を私は全く想像できない



そしてその席で彼が行為そのものに及んだかというと未だその経験は遂げられていない

これも私がジョーティッシュのロジックでそれとなく解き明かして聞かせると

嬉し恥ずかしというアンニュイさで苦笑いのリアクションを返してくれた



彼のその性的な自閉感はラーシとナヴァムシャのギャップだけではなく

とても重要なサプタムシャ(子供の懐妊・生誕を予兆する分割図)もこのように重篤である




「子供」の本質たる9室で月が更にヴァルゴッタマとなり

コンジャンクションした太陽は月から見た5室(子供)支配で高揚しているのに

月と太陽から見た5室目にはラグナからも月からも機能的凶星の土星が住んでいる




彼の性的な「拒食症」と「過食症」が入り交じる衝動の乱高下は

この分割図に集約されている



とても悲しい事実であるが彼はおそらくこの生涯で子供を残すことが叶わないようである



相手がこの私だからか上記の点を彼にありのまま伝えてもそこまで彼は悲しまなかった

むしろ納得してくれた後にとても赤裸々な話をまた私に聴かせてくれた




「女の人と触り合いしてると気持ち悪くなってそれ以上は何もできなくなるんだよね」




無理もない

まさにサプタムシャの様態がよく現れてしまっている



それだけでなく

続けて彼はこうも私に打ち明けてくれた




「だから最近は “ その気 ” になると訓練のためにAVを頑張って観るようにしてんのよ」




さすがにこれにはリアクションしきれず困ってしまった

彼は今生で心と体のギャップに苦しまなければならないカルマがあるのだろうか



しかし彼も私も思春期はごく普通に通り過ぎたし

我々はやはりごく普通に手を使って射精する経験も(昔から今にかけて)ちゃんとあった方だ



こうした性自認に対する成長と反比例した後天的な性の悩みは

ジョーティッシュ的には以下のページで詳しく説明されてある



金星の人間関係における役割 (mydns.jp)







金星と太陽がコンジャンクトしている場合はどうでしょうか。
まず金星と太陽のどちらが強いか、ラグナとアルーダラグナから検討します。次に金星の支配するハウスと太陽の支配するハウスを考慮します。
金星は太陽から離れる程、情緒や感情は冷酷さを増します。そうして他人から受け取るものも無くなります。
金星が太陽に近づく程、(金星が太陽から2室目にある場合も同じです)性的な欲望を諦めるのが困難になります。




私も彼もお互いに自分の性欲を手放せない(手放せなかった)条件を満たしてしまっている




性欲自体は人並み以上にあるにもかかわらず

金星が彼も私も傷ついたり弱くなる(減衰星座へ逆行するか強い敵対星位にあるか)配置で

年を重ねるほど性的な自己充足が阻まれるのである



確かに

彼と私はこの現実主義なステータス社会で

低位なカーストに居続けなければならない性的な自己実現の遅さを強いられてきた



私はアートマ・カーラカの火星が「煩悩」の8室を支配してラグナロードを傷つけ

友人は同じくアートマ・カーラカの火星が女性星座で高揚し土星と星座交換している




そしてお互いに金星はグナティ・カーラカである




私は単純に己の劣情に踊らされながら自らのカルマ(≒火星)が願望達成を阻み続け

友人は今生の自分がアートマ・カーラカのまま土星の抑圧を受けて女性の星座に住んでいる



私はアートマ・カーラカの火星が金星を傷つけていてその金星はグナティ・カーラカで

友人は同じく金星が減衰してしまうように働いてそれがまたグナティ・カーラカである




明らかに私と友人は過去生でも人生を長く共に歩んだ仲間か何かだったようだ




私と友人のラーシでは同じようにラグナに月が住んでお互いほとんど傷ついていない

(友人は満月で2つの吉星が対向し私は満ちて行こうとする月で凶意のアスペクトがない)



それが何を意味するかと言えばやたらと母親が自分に構ってくるという人生である



特に友人は月のディスポジター(≒ラグナロード)が

女性星座で高揚した火星で月へとアスペクトバックしているが

彼の実母は長年地元の小学校で教師を勤めた子供好きな勤勉家の女性である



私の実母は服飾技能の専門学校を出て家庭科の教員免許を持ち

最初の就職先は都内の大手化粧品会社の総務部である



だから友人の金星は平等な理想を抱いた天秤座で強くなって太陽と水星が伴い

私の金星は母性そのものを指す蟹座に住んで「家事に勤しむ子煩悩な女性」を象意している



私の金星のディスポジターはラグナに住む月であり

友人は同じようにラグナに住んだ月と独特な働きを持った天秤座の配置が相対する



我々の金星はいつまで経っても「母親」である月を写す鏡のようにしか働いてくれない




それが一々もどかしく苦しい(苦しかった)のである




私も友人も今生において母親と完全に縁を切ることが出来ないまま

一個の大人として異性と深く交われないでいることが確実に劣等感となって残っている



このカルマと果たしてどのように正しく対話できるかが我々の今生の目的と考えていい



確かに我々は

世の女性たちから見下され嘲笑される母離れしないままの童貞なのである



母親から完全に離れることが叶わずそのせいで女性への理想が余計に高く非現実である

友人はこの数年で今更その自覚がやっと実って後悔と焦りになり始め

他方で私は無為無能なまま会社経営を暗礁に乗り上げさせて

自分を持て余してしまっていた



私は今生の答えを目指せるだけの前途が見えてこないまま毎日を過ごすしかなかったし

実際に他の経営者から女性を知らず独身でいることを遠回しに卑しめられたりしたが

今はそんな慰み事を大事にしていられない世相になってくれたこともあり

そのまま迎えた木星期でそうした自分を「自惚れの抜け殻」にして脱皮できた気がする



今はもう

そんな私情を差し置いてでも私に信用を委ねてくれている全従業員に応えなくてはならない



それだけは唯一このコロナ禍に感謝すべきだろう

だからこそ私は「エリートのふりをした生き遅れ」から脱し

どうにかジョーティシャーを目指せている



よほど心配なのは友人の行く末の方だ

彼が今にどうにかなってしまわないかとボンヤリ思いやられる






今年の7月になると

彼はアンタルダシャーがとても厳しい土星期に入って冬の時局を迎えてしまう







土星はラーシ・ナヴァムシャ共に機能的凶星でヴァルゴッタマとなり月の8室目で動かない



私はこの所見から友人に

「婚活も何もかも中断されるだろうから今のうちに成果を出すべき」との知見を述べた

ラーシでは土星がラグナロードと星座交換してしまうのだから

再来年の2月初旬までは職責が異常なほど高まる時運が続くはずである



しかし補足的に彼のサプタムシャを再度目視して私は狼狽えた



アンタルダシャーロードがラグナに住んでしまっている




なおもその土星は7室へとアスペクトバックするのだから

この所見を加味して時運をより高くから俯瞰すると

今後の時運のシナリオが突然に極端なカルマ的変遷を経て行き

彼は私が声を挙げて驚くような電撃結婚を遂げてしまう可能性すらある

(よく見ると5室に向かって木星もアスペクトバックしている)



やはり私は未だ浅薄で短絡的な占断しかできない新参ジョーティシャーである



コロナ禍がこれから数ヶ月で終息しうる状況へと好転し

社会が少しでも復調できる希望で色めき出すようになり

その場面において

彼は身持ちに困るほどの(つまりは土星的な)格上の家の女性と婚約するのかも知れない



それでも雷が落ちるようなこの経験は

ラーシでは8室と10室で起きた星座交換であり

それがラグナロード(ラグナ≒7室から7室目の支配星)に起こるため

周囲から責任を見込まれる不本意な結婚である可能性も備えている




せめて私くらいは彼のちゃんとしたメンターで在りたい




仮に彼が夫となり父親になれるようであってもそれは激烈な苦悶の経験である

火星と土星の星座交換は本当に筆舌を絶ってしまうほどの光景を与えることになる







我々と同い年だった彼女は

火星と土星が星座交換した結果この世界から旅立ってしまった

彼女は私とラーシが同じ乙女座ラグナだった



私はコロナが社会を苦しめて正しい生き方でも弱いままの人がより弱くなり

狡猾な辣腕の強者が逆に世の中を食い物にしていることも許せないし

ウクライナの人々を傷つけ続けるプーチンの私的戦争はもっと許せない



私も友人もお互いの母も今は皆誰もが平和を必要としている

今ならきっとエゴを捨てられる時なのだろう



私は自分だけが背中の荷を下ろして楽になってしまうつもりはない

今はエゴを遂げてしまうことがきっとカルマになる



私がジョーティシャーの道を歩むには時間がかかるが

まずは世の中を見届け自分なりに誰かを助けられることが最も大切だ



「人は誰であれ皆それぞれ弱い存在だった」と思い知らされる年月が続いている

私はこの時間を誰かへの復讐に当てるより

全く知らない誰かに【あなたはあなたでいいのだ】と励ましを与えたい



国籍も人種も性別も越えてお互いに許し合い愛し合えるその時がいずれやって来る

そんな水瓶座的未来を私は諦めたくない




あなた は あなたで いいんだ」と言える春を私は必ず迎えたい









以上

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