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執筆者の写真鹿村文助

実姉のシャスティアムシャを精読する

更新日:2022年12月2日



今回は改めて実姉のD60を読んでみる





これは実姉が生まれたその日その時の記念写真である





確実にこの「(昭和)58年8月26日17時15分」が正しい記録のはずである









本人の年齢から考えて客観的な運勢はナヴァムシャが本格化する頃で

実姉は今まさに人生の本番ど真ん中と言えるラグナに住む星同士がダシャーとなる





そしてあと3週間足らずで実姉のアンタルダシャーは月期に移り

ナヴァムシャでは月が「家族」の2室を支配して4室に住み

木星とコンジャンクトする以外にアスペクトがなく

金星と絡んだ配置になって体感的に幸福のある平和な時運である





ラーシ自体はあまり穏やかな配置ではなく

かなり強いドゥシュタナの8室で定座した太陽と金星はコンジャンクトし

7室蟹座へと金星が逆行することで月が金星のディスポジターのようになり

月にとってのディスポジターの木星が蟹座へアスペクトすることで

何とか不運が表面化せずに済んでいるような頃だと言える





最重要な分割図と言うべきシャスティアムシャは

ちょうどラグナが移ろうとする少し前のタイミングで実姉が出生しているため

ほぼこのチャートで正しいことになる



実姉はマハーダシャーが金星期になって4年を過ぎた頃だが

シャスティアムシャで至高の9室に金星が定座しており

間違いなく今これからの15年強が本人の最も有意義で幸福感が得られる時となる



しかし金星は逆行して減衰するようにもなり

対向した3室の木星が吉意の保護を与えつつも

体感的にはそれほど自由な喜びが無いのかも知れない



また

よく見ると金星と対向した木星は火星と星座交換している



ラグナが水瓶座であれば

それは3室対11室かつ2室対10室の星座交換であり

実姉本人が相当に優れた才能を持っていたり

3室が意味する「弟・妹」が「自己実現」の11室と最も深く関わるので

実父が創業し年商数十億円を誇った会社の社長に実弟(私)が29歳で就任した事実を指し

確かに実姉のシャスティアムシャは水瓶座ラグナで正しいようである





奇遇にも実姉のアートマ・カーラカは私と同じ火星で

木星は実姉にとって母を指すマトゥリ・カーラカになり

生来的吉星がチャラ・カーラカでも4室を指す吉意の表示体となって

かなり深いカルマを担うシャスティアムシャで星座交換するのは

私以上に実姉は母と仲が良いことを意味し

今生でやはり結婚もせずにこの生家で母の老後を見守るような将来だろう



実姉がシャスティアムシャで持つ火星と木星のとても強い絡みは

実弟である私のシャスティアムシャでも相関が見られて興味深い





実姉の3室で起きた星座交換に対し

私のシャスティアムシャは11室でラージャ・ヨーガのグル・マンガラ・ヨーガになり

ディスポジターの金星が9室に住んでいるが

実姉のシャスティアムシャは金星が9室に定座して対向から火星木星が絡んでくる



私のシャスティアムシャが持つ11室のヨーガは

11室であるため即ち実姉を指しており

ディスポジターの金星はまさに9室に住んで定座の太陽とコンジャンクトする



実姉のアートマ・カーラカの火星は

シャスティアムシャで10室を支配して11室に住んで星座交換し

火星が11室に定座したかのような強烈な威力を帯びた所見で

姉弟というだけあって私と実姉のシャスティアムシャは明確な相関性と整合が見て取れる



例えば私のシャスティアムシャの9室はそのまま実姉のラーシの8室を再現している







私のシャスティアムシャでは

9室で定座した太陽に6室11室支配の最も凶悪な金星がコンジャンクトし

実姉のラーシでは逆に太陽が悪逆な8室支配で定座して金星を強く傷つけている



私の方は9室を両隣からケートゥと土星が挟んだパーパ・カルタリ・ヨーガで

やはり「父親が高い理想を持ちながら人間的に酷く間違った行いを繰り返す」所見となり

実姉のラーシではダイレクトに父親の表示体である太陽が8室支配で定座した最悪の配置だ





だからこそ実姉はおそらく上記のダシャーの頃に

情緒不安定で品行が悪かった父に遠慮なくその下品さを忠告した結果

本当に人の道に悖る全力の激情を込めた父の拳を顔面に受けることとなった



ラーシで実姉のラグナロードの土星とラーフのディスポジターは金星で

8室に定座した父の表示体である太陽とコンジャンクトし

一切のアスペクトが起こらない



即ち休日の真昼間に

母と私が二人きりで別の部屋に居た頃に

実姉は父の慰みものにさせられたのである





父は火星と土星が星座交換し

11室で高揚以上の強さを得た火星が土星の悪影響を帯びて5室蟹座を傷つける



だから私と実姉は父の不品行な暴力に何度も耐えなければならなかったのである



それは私の最深部を写実したD150(ナディアムシャ)でも示されている





最も深い分割図で私の月と金星はヴァルゴッタマになり

月から見た11室(姉・兄)に住む金星へ

火星と土星は逆行した位置からアスペクトして金星が相当に傷ついている



また

このナディアムシャで火星は本来の位置から木星にアスペクトし

木星は牡羊座にアスペクトしているが

火星は逆行することで牡羊座に定座したようになり

火星と木星が互いに絡んでいる所見となる





即ち実姉のシャスティアムシャで生じた火星と木星の星座交換を暗示していると言える



なお

ナディアムシャの火星は4室11室支配で5室から11室へアスペクトバックするため

私には兄か姉が在ることの証明になり

確かに私のナディアムシャは山羊座ラグナで正しいのである




実姉のAmsha・Rulerを確かめる






実姉のシャスティアムシャのAmshaはやはり私と似ていて

ベネフィックとマレフィックの比率も同じくらいである



特に感心し面白いと思ったのは

前回に採り上げた私自身のAmshaのように

実姉も月とアートマ・カーラカがマレフィックになっていることだ





月のAmshaは本当に不思議な偶然で私と同じ「Vanskshya」である





アートマ・カーラカの火星が受けるAmshaは

死・運送業に従事する, 運転手 , 先導者 , 労働者」と紹介されるMrityuで

絶え間なく人と関わり人に指示を与え忙しそうに働く様子を示している





アセンダントのAmshaはやたらと意味深で

守り人 , 秘密の品々を扱う , 密輸業者」と説明されたVishnuである



思うに実姉は芸能界のゴシップにとても詳しく

3・4年ほど前から元芸能人だった友人が出来て裏社会のアレやコレやに近しいのである





おそらくそれは「メディア」の象意がある太陽が定座し

そこに恋愛や交友や芸能人などを指す表示体の金星がコンジャンクトしているからだろう





その金星が受けるAmshaはマレフィックであり

時間・終わり , 吟遊詩人 , 誰かを待ち受ける者」等と紹介される



まるで実姉もまた私のように精神的な旅人となって

あと15年も続く金星期を曖昧に流れたゆたってしまうような様子だ






来月16日から始まる「金星-月期」は

ダシャムシャにおいてむしろとても良い所見がある



金星は逆行することで減衰してしまうが

乙女座には木星が住み金星は木星が支配する魚座で高揚するため

即ちニーチャ・バンガであり

木星はラグナと対向したケンドラの配置のためしっかりと有効な影響力がある



その金星から4室目に月が住み

月はもう一つのラグナであるからつまり金星は見事にマハープルシャとなる





アンタルダシャーの月期は2024年の8月15日まで続くことになり

私が今もなお危惧している自社倒産の余地が

不思議なことに実姉のダシャムシャには見られないのである



紆余曲折の向こうに真新しい夜明けが待つのだろうか



家族の正しいチャートが分かる限り私情を排した未来予想が可能である私には

常にジョーティッシュが自分の心で生きている人生になる



焦ったり自暴自棄にならずに済むのならそれ自体が大いに幸せである



状況が変わり次第また改めて報告したい



以上

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