もうじき投票日を迎える話題沸騰の東京都知事選挙
候補者ポスターの広告権が売られたことで無関係な宣伝行為が多発するなど
煽り抜きで「カオス」の様相が続く時事ネタの宝庫になっている
行政と政治家にまつわる題材については
私は師の専門分野だと思っているので正直それほど乗り気ではない
しかしこちらのお方に限っては
個人的に思い出と親しみがあるので
今回ばかりは時事関連の人物として検証してみたい
実は今年になってからネット上のニュース番組にも出ていた外山恒一氏
冒頭にサムネイルを貼ったように
先月末には私も偶然に氏のYoutubeチャンネルに辿り着き
驚きと感動で嬉しくなりニヤニヤしながらその語りを視聴してしまった
外山 恒一(とやま こういち、1970年〈昭和45年〉7月26日 - )は、日本の政治活動家、文筆家、ストリートミュージシャン、ファシスト。政治結社・ファシスト党・我々団臨時総統。
1970年(昭和45年)7月26日、鹿児島県姶良郡隼人町生まれ。福岡県大野城市育ち。父は元自衛官。
私の世代であれば
あの2007年東京都知事選挙を間違った方向に注目させた立候補者として
右でも左でもない純粋なアナーキストのキャラクターで話題を掻っ攫っていったことは
関単に忘れたりしないはずだ
定職には全く就かず
かつてはストリートミュージシャンとしても生計を立てつつ
本職は濃密な政治思想の研究と実践を行う評論作家の外山氏
2回の逮捕歴を経て国家社会主義の立場に接近し
それでも基本的には左派右派両側面の修辞を踏襲しながら
個別具体的に是々非々を処断するその自由な人物像は
おそらく以下の通りである
*****
ラグナ特定の客観的な根拠においては
父は元自衛官。
という事実が重要だった

実父が自衛隊や警察等の公安権力に属す立場となると
火星と土星がコンジャンクトする以上の深い関わり方に9室の支配星も絡むか
そもそも火星か土星のどちらかが9室支配だったりすべきである
外山氏本人の思想的立場から民族主義者の性格が伺えるので
その着想から惑星集中した蟹座をラグナに仮定すると
月から見てもラグナから見ても木星が9室を支配して天秤座に住んでしまい
父親自身が善良な文化人であるかまたは弁護士のような所見になり
むしろしっかりと間違っている
火星が9室支配になる獅子座までラグナを進めても
蟹座が12室になってそこにラグナロードの太陽が住み
3室目に改まった天秤座に住んだ木星は5室8室支配になり
ラグナには3室10室支配の金星が住むことで容姿の良さも備わり
それではまるで外山氏ご本人が芸能人か何かのようになってしまう

ラグナを双子座にすれば
8室9室支配で減衰した土星に対し
コンジャンクトする月が火星と星座交換を起こし
減衰した火星が月を介して更に減衰の土星をニーチャ・バンガする
9室の象意に6室と8室も関わって
「鬼軍曹のような硬派の実父」という人物像が出来上がり
実際にその昔は軍属と呼んでも支障ないような職業の自衛官であることが
一応は説明できる配置になる

クドい前置きになっていることは重々承知だが
ラグナを双子座と見なした最も重要な理由は
やはりラグナの位置したナクシャトラが
犯罪者や革命家の素質を生まれ持つ「アールドラー」でなくては
外山氏ほどのコアなアナーキストが生まれ得なかったからだ
ラグナを獅子座と見なしたシャスティアムシャでは
父親を意味する9室牡羊座を実父本人のラグナとすると
やはり10室11室支配の土星が8室蠍座に住み
対向2室の牡牛座に住んだラグナロードの火星からアスペクトバックされ
この場合においても軍属や警察関係者に顕著な火星・土星の強い絡みが有った
獅子座ラグナと仮定したシャスティアムシャの金星は
「没頭・研究」の8室で高揚しつつケートゥとコンジャンクトした3室10室の支配星で
10室の支配星が8室に住んで更にケートゥから阻害されるので
終生ずっと「定職に就かない」その生き様を写実しており
同時に金星が高揚することでラーフ・ケートゥ軸が強く吉星化するようにもなり
政治哲学を学究し続けて後に思想団体を率いてセクト活動さえ行う将来像を描いている

外山氏はラグナロードの太陽が5室射手座に住むことで雄々しい才覚に恵まれ
4室9室支配でヨーガ・カーラカの火星は10室でダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガになり
しかしその火星と相対した土星が6室7室支配で敵対者や公安権力を暗示するため
本気で行動すればするほど思い通りにならないカルマも生まれ持っている
思想の発信を再び本格化し始めた現在
氏がYouTubeで個人のチャンネルを創設したのは2023年12月のことで
ダシャーでは「ラーフ-水星-土星期」のタイミングだった

ナヴァムシャはラグナにアンタルダシャー・ロードの水星が住んだ躍進期で
水星にアスペクトバックしてくる9室の木星はラーフのディスポジターであり
マラカになってしまう土星は水星とケンドラの絡みを作りラーフとコンジャンクトする
10室射手座で土星とラーフがコンジャンクトした不穏な所見は
最初から最後まで悪逆なままの異端児の暴威を物語っている
10室のこの座相がむしろ謀略家である氏の姿形をスナップショットのように写実し
土星が射手座に住めば水瓶座にアスペクトバック出来るので
魚座をラグナとすれば水瓶座が12室になり即ち「Webで私的活動を始める」様子を指す


ラーシの方は土星( ラーフのディスポジター )が11室で逆に強くなる特殊な吉相で
やはり土星と絡んだ水星が本来のラグナロードであり月からは3室6室支配である
蟹座の惑星集中が月からでは「キャリア・ステータス」を意味する4室目に改まり
しかしながら水星は機能的凶星にもなってしまうあたりが
かつての血気みなぎる策動者たるその面影を再燃させていた頃合いだろう


ダシャムシャはやはりラーフのディスポジターの金星が4室でマハープルシャになり
絡んだ水星は7室にアスペクトバックできる旺盛な座相を実現する
土星だけは絡まないまま定座して強くなり
2室3室を支配し2室で逆行しない配置が「悠々自適なライフワーク」の様子を思わせる
アンタルダシャーロードがダシャムシャで最重要な7室10室支配でラグナに住み
ちょっとした再ブレイクを迎えた時節だったらしい
一方で
鋭利な狂気の才覚が冴えていたかつての都知事選においては
ダシャーは「火星-ラーフ期」に入ったばかりで
名実ともに怪気炎の猛り爆ぜる「決起と行動」の時運が始まったその時だった

ラーシからしてすでに絡み方が濃厚かつ凶悪で
火星と星座交換して後からジワジワ暴威が滲む土星はラーフのディスポジターだった
土星を巻き込んだ月と火星の星座交換は
つまり2室対9室対11室でその象意の絡みだけ考えると「なぜ落選したんだろう」と思うが
双子座がラグナであれば火星と土星の関わり合いは最悪な「6室対8室の絡み」であり
それも「起業」の2室や「独立」の11室に影響してくるために
やたらと大がかりな一人戦になってしまったということである


ナヴァムシャでは
ラグナロードでもある木星がラーフのディスポジターで
木星が住むのは蠍座でありダシャーの順番が逆であれば明確に絡みがあったが
時運の正しい励起が得られず火星は2室にアスペクトバックするだけの所見だった
火星期はナヴァムシャにおいて「不意なきっかけで人気者になってしまう」という頃で
8室で定座したマラカの金星と火星がコンジャンクトして火星はアスペクトを返すため
都知事選の結果を待たないうちから異色な文化人として台風の目になれた一時であった
天秤座で火星・金星がコンジャンクトするのは
ややもすると官能的な人気を博す所見でもあり
本当に入獄歴のある思想犯でありつつも
ニコニコ動画などで突撃取材されて意外な人柄の良さが周知され
当時36歳とまだまだ若かった外山氏は
思ってもいなかったプロポーズを受けたりしたことだろう
( 私が憶えている限りでもラジオ番組にゲスト出演したり
有料の着信音声に起用されたりしていた )

肝心なエカダシャムシャは
9室に住むマラカの火星がラグナロードの水星と相互アスペクトし
ラグナにラーフが住むのでダシャー自体は明確に絡んだ有意な座相だったが
水星とコンジャンクトする木星も含め絡んでいるのがどれもマラカであり
極めつけは水星と木星に土星が6室に定座してアスペクトしてきてしまう凶相だった
ラーシのラグナが双子座の19度前後であれば
エカダシャムシャは乙女座ラグナになって配置が絡んだまま凶兆が強いので
目立つことこそできたが何も残らなかったと言える

逆にダシャーが絡むべきでないアシュタムシャは整然と絡んでしまっていて
ラーフのディスポジターにもなったラグナロードの土星が火星とトリコーナの絡みになり
山羊座ラグナで火星は機能的にも凶星でダシャーが絡めば時運は悪変していく
火星は7室で減衰しておきながら月が定座してニーチャ・バンガしてしまうので
やはりこちらでも「何かのきっかけで人気者になるが有名無実に終わる」ことを説明している
そしてちょうど都知事選の開票になった時点でプラティアンタルダシャーが木星期に入り
ラーシをやはり双子座とすれば落選せざるを得なかったことが判断できる


基本的にはダシャーが全て絡んでいたが
よく考えれば双子座ラグナの木星は職業運と社会運を担う7室10室支配で
5室に住んでしまうとラージャ・ヨーガであろうとも失業を繰り返すことになる
( 5室は「職業」の10室から8室目で事業や人間関係の途絶を意味するハウスに当たる )


ダシャムシャは
一見するとまるで都知事になれてしまうほどの見事な配置の絡みであっても
4室で高揚のマハープルシャになった金星にはマラカの土星が定座位置からアスペクトし
6室11室の相当な凶意を殊更に増悪させてしまっていた
5室12室支配の火星が7室に住んでラージャ・ヨーガになるのは
やはり強烈な行動力やアジテーションの才能を醸すマスコット的な所見だが
5室の支配星が7室や10室で強い時運というのは即ちその境遇が改まってしまう経験であり
ダシャムシャでこの配置が出来ればたちまち7室( 10室の本質 )に5室と12室の象意が現れて
何も成果が実らないということである
また
10室の支配星と同等に重要なラグナロードの木星は「言わずもがな」の座相の悪さで
12室に住んでいるだけでなくコンジャンクトしたケートゥがわざわざ高揚してくれている
射手座ラグナのため機能的にも吉星となった木星はそれでも4室にアスペクトバックし
マラヴィア・ヨーガの金星の威力を吉意方向に補正する影響も与えており
簡単には表現できない風変りなキャリアやリーダーシップが成長していく所見で
むしろ思想家として折り目正しく論壇時評し聴衆を扇動する方が肌に合っているのである
つまり
「職業上どんなことをしているのか全く分からないがその弁論の才は異彩を放つ」という
小説や漫画でしか見受けられないようなキャラクターを本当に体現できていると言える
( 9室獅子座に住んだ月がラグナロードとガージャ・ケーサリを組むのも更に華を添える )
あれから実に17年─
この皮肉のスパイスが利いた名文句を馬鹿に出来ないのが今現在の都知事選だ
外山氏はあと二日足らずで投票日となる今回の知事選についてこう私見を述べる
N国党や、私の百周遅れぐらいの売名立候補者たちには真面目な政治的信念がないので、私も大いに呆れてはいますが、同時に、彼らの活動を規制するようなことはあってはならないとも思います。要するに彼らはバカなんですけど、バカには参政権を認めないというのは、民主主義の原則に反するでしょう。
私は民主主義を否定するファシストなので、彼らのような愚か者には参政権のない社会を作ろうと志していますが、民主主義を肯定するなら、彼らのような民主主義フリーライダーのゴミカスどもが湧いて出ることも〝民主主義のコスト〟として受忍しなければいけません。
自らをファシストとしておきながらも民主主義の大原則を正しく尊重するその姿勢は
やはりラーシの5室天秤座で二重にラージャ・ヨーガになった木星の良い影響であり
むしろ氏ご本人は社会学や法哲学に優れた適性をお持ちでいらっしゃるはずだろう

改めてシャスティアムシャを覗くと
5室射手座に住んだラグナロードの太陽に向けディスポジターの木星がアスペクトバックし
木星とガージャ・ケーサリを組む月は12室支配で「敏感な中立」のハウス同士が絡んでいる
8室と12室の支配星は傷ついていないことが最重要で
この場合に太陽はラグナのみ支配した機能的吉星となり
太陽以外は月と木星に触れられないため
抽象的な感受性に富んだ柔軟な認知と抱擁の才覚が現れている
ファシストを自称するのは4室10室軸が相互に傷つけ合う配置だからで
一個のアマチュア学識者としての外山恒一という人物の品格は
永田町にゴマンと蠢く怠慢な利権屋連中などとは訳が違うのである
あと2週間ほどでプラティアンタル・ダシャーが火星期になる外山氏は
ナヴァムシャを見る限りまた久しぶりに人前で自慢のアナーキズムを披露する時運に入る


ラーフのディスポジターの木星は
最良な9室に住んでラグナの水星にアスペクトバックし
水星には絡んで来ない火星はケートゥの側とトリコーナの絡みを作って
かつての都知事選の時運同様に2室牡羊座にアスペクトバックする
ラーフとケートゥのディスポジターがラグナや7室や10室の支配星となり
火星がケートゥと弱く絡んでいることから
間違いなく今週末の都知事選の結果をレポートする報道番組等に何度も出演するはずだ


確かめ直したラーシの方も吉兆が明るく色めくかのようで
11室で星座交換の火星にバンガされる土星が2室の太陽( ケートゥのディスポジター )と絡み
火星はそのまま太陽とコンジャンクトして主要ダシャーが強く濃厚な関わり合いを見せる
ラグナからではそれらは2室対11室の絡みで
月からではラグナ( 牡羊座 )と4室の絡みになり
一流の有識者となってメディアに帰ってくる「円熟の時」が近い


客観的な職業運のダシャムシャは
4室で最高に強いマラヴィア・ヨーガと7室でラージャ・ヨーガの火星が絡み
6室12室の軸で高揚するラーフ・ケートゥにはラグナロードの木星と9室支配の太陽が関わり
ドゥシュタナで凶意が漲るようになったラーフとケートゥを強い吉意で中和している
かつての都知事選で単なるパフォーマンスに徹してしまった火星の配置が
今度ばかりは正しい文脈で生きた弁論の言葉へと蛻変( ぜいへん )していくはずだ
そして来春にはその軌跡が質実な積年のドラマとして語られる「ラーフー金星期」が到来する
出生後に1年足らずで金星期を迎え
ナヴァムシャで8室に定座するマラカの金星が「壊れ切ったアナーキーの青春」をもたらし
高校中退を3回繰り返して以降は反体制知識人として数十冊もの著作を残し
今なお専業思想家や政治屋が批判されぬよう自分の言葉を守ろうとして
逆に形骸化し続けるこの空虚な日本社会で
彼のブレない「壊れっぷり」は根深い病理をも平らげた蟲毒となって
右にも左にも振り切れた本物の前衛と実践をモーニングコールのようにブチかます
絶対に
これからも
あなたは必要な人です
遠慮なさらず存分に闘って下さい
以上
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