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執筆者の写真鹿村文助

土星が水瓶座を抜けるまで─私の自社が歩んで行く道のり

更新日:7月12日







今週もまた記事を更新できず今日のこの日を迎えてしまった

これにはやはり訳がある



先週に入ってすぐに私の会社の工場で作業インフラに異常が起こって

早朝からの2時間強を一部手作業で処理しなければならなくなった



当該工場の店長( 工場長に相当する職位 )から常務にSOSが掛かり

ただでさえ私も常務も揃って同工場の納品業務を毎日請け負う最中に

社長も常務も朝6時からの工場内勤の補助にご参加下さい」と陳情を受けてしまった







流石に我々役員も元気な返事が出来ずじまいだった

コンサルティングによる事業改善で赤字経営から抜け出せたはずの自社を

今度は業務環境の経年劣化が一々邪魔してくるようになった





今も遅鈍なまま水瓶座を進むトランジットの土星は

実にあと2年程度を経て2025年の今頃にやっと魚座に抜ける

( 厳密には同年4月1日時点で土星は魚座に抜けてから7月半ばに逆行し始める )



星座を一周するのに約30年を要する土星は山羊座水瓶座に入宮すると

それだけでも容赦の無いプレッシャーを発揮してダシャーに働きかけてくる



ラーシで水瓶座がドゥシュタナハウスに当たるラグナの星座は

この時が30年に一度の「カルマの清め時」だと言ってよい



今だけは結局ダブルトランジットを見ていても無意味なのかも知れない





久しぶりに常務のラーシを見て変に納得できたのは

やはり私同様に常務は現行の主要ダシャーが全て絡んでいて

マハーダシャーロードはまさに土星であるためトランジットの土星と呼応するようだ



常務は私よりもよほど「会社の重責を担う役員」らしいチャートで

今になりラーシを見直しても正午頃の出生でほぼ間違いない印象である



アンタルの火星は魚座から土星に向け8室目のアスペクトを起こし

ラグナロードの金星ともケンドラの位置関係で絡みを起こし

土星がちょうど3室目のアスペクトを与える位置にその金星が住む



そしてトランジットの土星は

常務の職責者的実務力を担うラージャ・ヨーガの水星に今も負荷を掛け続ける



6室天秤座で逆行せずに高揚する最高位のヨーガ・カーラカの土星は

2室双子座でヴァルゴッタマの逆行木星がアスペクトし

木星はマラカの凶意を浴びており

残る5年半もの年月を常務は右往左往の試行錯誤で過ごすしかない途上に在る





ダシャムシャは土星と火星が絡まないままお互いに強い座相で

月と星座交換した土星が4室に住んで「役員としての日頃の厳しい実務対応」を意味し

2室から8室にアスペクトバックしてしまう火星が絶え間ない責め苦をもたらしてくる



もうじき終わってしまうプラティアンタルの金星は9室でヴァルゴッタマになり

火星から生来的凶意をアスペクトされても動じない「役員らしい強い覚悟」を示すかのようだ





一方で

私の木星にのしかかって来るトランジットの土星は6室で定座することになり

常務が10室的な重責に耐え忍ぶ時期となるのに対し

「自分にとって大切だと思う組織やチームメイトのために気骨を擦り減らす」頃である



トランジットの土星が良い影響を与えるのは牡牛座ラグナや天秤座ラグナで

その次に山羊座ラグナや水瓶座ラグナである

( とはいえ「過酷な努力」を周囲から期待される時運になることだけは否めない )



こうして

今週はほとんど私も常務も朝6時前には自社工場に早出して気合い頼みの突貫対応に励み

朝9時過ぎに今度は納品業務に駆り出され季節外れな暖冬の毎日を汗にまみれて過ごした



そんな折も折

私の自社を担当するコンサルティングの要員から深刻な宣告が個別相談で提示された



私の自社を二つに割譲し

収益性が比較的に低い方の工場と従業員を最大手の同業他社に譲渡し

能率の良い高収益の工場は

金融機関由来の特別な支援措置等で独立させる試みを計画しているというのだ



突如として新規創業となり社長に就任する見込みになった工場長



その「白羽の矢」が放たれる相手となったのが

かなり以前にラグナ検証の題材にしたあのK店長である





K店長は私が判断した限り

水星が11室射手座でヴァルゴッタマになる時運を進んでいる





K店長のラーシのラグナを水瓶座の16度30分前後と仮定すると

キャリア上でかなり重要なエカダシャムシャにおいて水星が7室でマハープルシャになり

上記のダシャー開始から2ヶ月強を経たタイミングで私が正式に本人を店長職に命じた



本人の栄転ぶりから鑑みてラーシが水瓶座ラグナである可能性は

過去の検証で詳述済みである



K店長の同チャートでは水星は木星からアスペクトされてなお強く

4室10室軸で火星土星が相対した物々しい所見になり

久々に工場内勤を手伝った昨日( 12月8日 )もその火星土星の絡みが現れたように

手作業の途中に判断ミスをする配下の内勤者に対しK店長は威勢よく怒鳴っていた





ラーシではダシャー相互の絡みが不完全になるが

ナヴァムシャはラーフのディスポジターが水星になり月とはトリコーナになる



本人のダシャーに対する今回の想定外な提案は

むしろナヴァムシャで整合性が示されている



ヴァルゴッタマの水星は5室( ≒物事の刷新 )にアスペクトバックしてより一層に頑強で

月から見ると水星は9室からアスペクトバックするため

11室から11室目でその本質に当たるハウスに住むマハーダシャーロードの時運は

やはり9室が意味する失業と独立( またある意味での「孤立無援」 )を同時に説明している





私の自社が年度末に差し掛かる来年2月半ばからはプラティアンタルが木星期になり

K店長の木星はナヴァムシャの12室で減衰するが2室11室支配のマラカで例外則に等しく

月から見ると10室目で最高に強い9室対10室のダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガとなる



2室11室というのは独立運を担った「起業の表示体」で減衰すべきではないが

月から見た配置が強烈な自己実現の機運を到来させることになる



減衰したまま最高に強い10室の木星というのはキッパリとした諦念を意味するはずで

おそらくは実務に対する険しい覚悟が彼を賢者のようにさせている様子だ





しかしこの試みは確かに無謀と言えば無謀であり

ご覧の通り避けられない受難も暗示したトリムシャムシャでは

全ダシャーが絡んで木星はご丁寧にもラグナでマハープルシャにすらなってしまう





対するダブルトランジットはK店長の重要なハウスに生じており

何より有意なトランジットの土星が本人そのものを指すラグナに留まっている



「キャリア」を意味する4室が失われる3室が励起されながら

同時に7室10室がスポットライトを浴び続けるというドラマチックなアドリブ的運勢は

木星が牡牛座に移る来年5月直前まで店長のダシャーと連動することになる



コンサルティング法人の担当者とのリモート会議で説明された限りでは

私の自己破産手続き開始までに「債務の住み分け」が行われ

K店長の担う工場と営業所の事業規模に応じた負債の引継ぎも履行される




その額

実に2億円強である




結婚もせず少し前まで実家暮らしだった私が破産して丸裸になるのは別に問題ないが

私よりも年上でやり直しの利かないリスキーな挑戦を前に

K店長は私と常務にその意思を確かめられつつ静かな面持ちで「やってみます」と答えた





いずれ新社長となるK店長が信頼する拠り所になるのは間違いなく常務だ



常務は私と二人きりで話した時に

いずれ巡り来る自社の行く末や自分達役員の境遇を私がそれとなく訊ねると

珍しく気弱そうに「もう現役引退しますよ」とも漏らした



しかしあと6年弱ほど続く土星期のカルマ的な苦役との対話は

それまで「年長者の立場から助けるべき相手」だったこの私がK店長に替わって

これからも続いていくはずである

( ラーシはご覧の通り土星とラーフと木星が完全に絡んでいる )





常務のラグナロードが住む射手座は

私のアートマ・カーラカが住む



常務のマハーダシャーの土星がアスペクトする8室射手座には

2室双子座に住む強力なヴァルゴッタマの木星がアスペクトバックし

つまり常務の射手座はダブルトランジットになり特別なカルマを予兆していた





双子座に住んだ8室支配の木星というのは明らかにこの私を意味しており

大学を出ても引きこもりをやって碌に社会人修行も経験しなかった愚劣な私を暗示する



逆行してマラカにさえなった木星からアスペクトバックされてしまうラグナロードは

土星からもアスペクトされて「どんなに困難でも逃げることが許されない」宿命をもたらす





そして

来春から新しいパートナーになるK店長も

アートマ・カーラカが射手座に住む



これこそ「カルマの鉄鎖」と言われるリナーヌ・バンダ( 宿命的人間関係 )である



アートマ・カーラカがマハーダシャーロードになったK店長は

途方も無いほど長い闘いに踏み出そうとしているが

店長のラーシで水星に逆行してくる金星は逆行することで木星と星座交換する





現在の「水星-月期」は

ダシャムシャで2室目と12室目の位置関係になってしまい

独立後の大変な苦闘を物語る一方で

再来年2月からは3室で全てが完結する「水星-火星期」に入り

その絡みは月の2室目で起こるため事業運が段々と軌道に乗り始める頃のはずだ





来春の私は

木星のアスペクトを受ける土星が逆行してくる位置に水星が星座交換で伏在し

4室と12室の星座交換に対して8室9室支配で失業の表示体のように働く土星が絡む



それだけでも私が無為なままの「元経営者」になっているのは明白で

出来ることなら今の生活を奥底から清算して貧しいながらの隠遁生活に入りたい





ダシャムシャにおいても土星から4室目に水星が住み

11室乙女座に土星が逆行すると8室双子座にアスペクト出来るので

マラカの土星に影響される水星が8室から8室目の3室に住む配置が決定的である





今生のスケジュールを全て見えるようにしたシャスティアムシャでも

木星に対し逆行した位置からアスペクトして絡んで来る土星は

本来の位置が乙女座なので全ダシャーが関わり合って時運が励起される



潜在的に強く影響するシャスティアムシャで水星が7室を失う6室に住むので

本当に私は無職か何かになっている





そしてまたクドいようだが

私にとって最も根深いカルマを示すナディアムシャにおいても全ダシャーが絡み

特に水星は月の7室目で減衰し月から見た10室の支配星である



ただしコンサルティング法人の側からは

「全て( 事業体制の完全な切り離し )が終わるのに要する時間は未知数です」と言われ

つまりその道のりが一仕切りつかないことには

私も完全には自由にならないようだ



私がジョーティシャーとして再出発できるのはまだ先らしい



自己破産させられるよりも

ジョーティッシュに本腰を入れられないことの方が深刻だ



土星の洗礼はまだまだ続いていく



以上

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