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執筆者の写真鹿村文助

吾峠呼世晴氏のラグナ検証

更新日:2022年2月17日




今になってもなお人気が根強い「鬼滅の刃」

この2年間ほどでどれだけメディアにその作品名が出てきたことか



私にとっては「今の流行りってこういう漫画なの?」という他人事のような感覚しかなかった

というのも80年代生まれの自分には既視感があるせいでその個性が分かりにくいからだ

鬼滅の刃的な漫画(年増の私からすると変な言い方だが)は一昔前によくあったのだ



こうした不思議な所感から作者の吾峠呼世晴氏をチャート検証しようと思った





吾峠氏がこの3年弱ほどでここまでの成果と上達を遂げられたのは ご本人の生年月日から考えられる限り おそらくはラーシ・チャートが双子座ラグナで11室牡羊座に惑星集中し その中に3室支配の高揚する太陽が含まれているからだろうと推測した



漫画家は2室(持ち前の素質)と3室(視聴覚とその表現)と5室(実際の才能・3室の結果)が 確実に強く絡んでいなくてはならない


仮に双子座をラグナとした場合には

2室支配の月と3室支配の太陽と5室支配の金星が11室でコンジャンクションする



月をラグナとした場合でも 月と太陽が4室対5室のラージャ・ヨーガを組み 金星は2室7室を支配してアスペクトバックして強く 月のディスポジター(ラグナロード)の火星は月から見た3室に住んで 対向の9室射手座から10室11室支配の土星が相互アスペクトすることで ラージャ・ヨーガとダーナ・ヨーガを両立する猛烈な威力を帯びた配置だ (土星が射手座でダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガになるのも大いに有意である)



テレビ等で紹介されるその人気ぶりを伺う中で意外だったのは 「鬼滅の刃」の作風が私の世代から見ても明快な旧世代的『バトル漫画』の趣向でありながら 何故か20歳前後の若い女子大生等から人気がしっかりとあるような印象だったことだ



これはおそらく牡羊座の惑星集中に幅広い女性を表意する月と金星が含まれて そこに大まかなメディア全体を指す太陽が最高に強くなって関わる配置のためであり 火星(牡羊座)で表されるような若い層からの支持となって具現化していると判断できる 牡羊座は土星が減衰する星座だからやはり「とても若い」と言える年齢層からの人気が豪勢だ



しかしその作品の世界観とストーリーはわかりやすく男子向け児童漫画のポジションである



まだまだ弱く未熟な主人公が肉親のために邪悪な無数の敵(鬼)と戦うというシナリオも その外敵と闘うために組織された正義の能力者達の集団と主人公が出会う展開も またその仲間達においても全く違った個性と出自があるという描写も 疑う余地がないくらいに私が幼かった頃の前世代的漫画のイメージで 本当に『いつかどこかで見たことがある気がする』作品として上手く完成している



こうした特徴は吾峠氏ご自身が女性であるにもかかわらず ほとんどの惑星が男性星座に住む配置であることに加え 土星が減衰してしまう牡羊座の単純明快さであるというところが如実な所感だ



自己流にレクティファイした氏のダシャー履歴を以下の通り確かめる





改めて本人の経歴を振り返ると プロ漫画家としてのデビューは約7年前の2014年と比較的まだまだ最近で その2年後にはもう今につながるキャリアが始まっている


その当時のダシャーはちょうど月期開始のタイミングであり 本来のラグナから見た12室に住む木星が影響する「月-木星期」までは動的な変化がなく その後の「月-土星期」から7室で起こる土星のラージャ・ヨーガが良い影響を与え出し 土星にプラティアンタルのロードが必ず絡む「月-土星-火星期」以降に この1年間強の破竹の勢いが顕現を見せるようになったと解釈できる

(土星は逆行して6室蠍座に住むようにもなり木星と対向するため「必ず絡む」配置になる)





「月-水星期」に入ると一転して絡みの起きない配置となりその体感的運勢は一旦は衰える

(ただし水星のディスポジターの金星は月とコンジャンクションしており運気が温存される)

11室の月と12室に住むラグナロードの反復的対置でありどこか伸び悩み感が出てくる頃か?





しかし

射手座に住む土星をよく観察すると ラグナの双子座と乙女座の両方にアスペクトするためラグナロードに9室の象意が働き その土星は「海外」を意味する7室に位置し 9室に住む水瓶座のラーフ(外国人)に7室射手座から土星がアスペクトバックしている


昨年の11月直前までの「月-水星期」の頃には

吾峠氏本人を指す水星が12室(外国)に住むせいもあってか 欧米での人気が成熟の途上を進み続けていたような状況を思わせる (また月をラグナとするとラグナロードの火星が住む3室双子座に対し 9室射手座に住む土星が11室の象意を持つためこうした急激な発展を遂げられたようである)



また 厳しいコロナ禍の下で実施した劇場版作品のアメリカ国内上映は 本当に筆舌を尽くせないほどの歴史的な興行成績を記録したとのことだが 運気上の決定打は上記のコンディション以上に アメリカの建国図のチャートが獅子座ラグナであることを知っていれば 思わず笑ってしまうほどの的確さで ご本人(吾峠氏)のラーシ・チャートが双子座ラグナであることを実感させる



吾峠氏の3室の獅子座にはケートゥ(外国・外国人)が住み そのありのままの個性と表現が獅子座で表意される外国人に好かれると読めるし ディスポジターの太陽が「独立」や「物事の刷新」といった象意の11室と牡羊座に絡むため 吾峠氏が生来の感性と努力で創作を続けるほどアメリカ人から好意的な評価を受けるらしい

(アメリカ建国図のマンデン・チャートで惑星集中するのは双子座であり そこに住む吾峠氏の火星は11室を支配していたり月のディスポジターであったりと 対比を重ねる度に面白い一致があるので自分にはこの相関が確信となった)



なおかつ アメリカとの相性を無視した場合でも 吾峠氏を双子座ラグナと見なした時に ラグナロードの水星が12室で木星とコンジャンクションするため 7室と12室の象意にラグナロードと10室が結びつくことになり 次のマハーダシャーの火星期が来るといよいよ海外からの人気が本格化しそうである



ただし一方で

「鬼滅の刃」が他のジャンプ作品に比べ短めに連載を終えた理由には

吾峠氏本人の家庭内事情が絡んでいたからだとの風評がネットで若干散見される



それはおそらく氏のラグナの双子座と乙女座に対し火星と土星の両方がアスペクトし

家庭環境(4室)と自分自身(ラグナ)が悪い相乗効果のような傷つきを受けているためである



なお氏は未だ独身のようなのでナヴァムシャの検証は保留とする


                                       以上

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