まさかの大番狂わせが起こってしまったことに私も不思議な心境である
過去にもラグナ検証したあのガーシーが参院選に初当選したのだ
イチイチきな臭く居座ればそこが火薬庫になるガーシーが
同等以上の魔物である立花孝志に擁立され
勝ち戦を遂げたこの現実に我々は戸惑うしかない
こんな「ゲスト枠」の出馬者がいとも簡単に当選する日本社会に私は複雑な思いである
立花孝志氏については例によって私の師が過去に数回ほど検証記事を挙げている
上記記事によれば立花孝志氏のチャートは以下の通りだ
過去のラグナ検証のおさらいから始めるが
私の私見ではガーシーのラーシが山羊座ラグナでナヴァムシャは蟹座ラグナだった
私が占断した結果のチャートではそのダシャーが「ラーフ-水星-水星期」で
ラーシでラグナロードの土星は減衰する4室へ逆行しながら5室に住んで
逆行した位置の牡羊座から10室目のアスペクトをラグナに返している
同じくラーシの水星は9室で定座して高揚し最高潮に強く
土星は減衰する牡羊座の位置に伏在することで逆に星座交換したようにもなる
逆行位置からアスペクトバック出来ることが大前提だが
やはり仮想の星座交換的影響がラグナのラーフと土星を結び付けて威力を復調させ
土星がラグナでシャシャ・ヨーガを繰り出すように潜在力を帯びて
そのまま高揚した水星とトリコーナの絡みになったことが
今回の “ 超 ” 想定外な初当選をもたらしたのかも知れない
トリコーナの絡みになった定座同士の星位は
おそらく体感的な幸福感ではなくより高次な精神的栄達の様相を指し
ラグナ対9室の絡みがまさに「ラグナから見た9室の状態」を直観させていて
11室から11室目でその本質となる9室で高揚する水星の超越力を示したとも言える
国会議員になる者の定石パターンは大抵が11室でダイレクトに強い所見を持つが
ガーシーは11室の本質になる9室乙女座で定座を含む惑星集中が生じるので
それが11室に定座する惑星のように振舞ったパターンになったようだ
他方でラーシの正攻法な所見に比してナヴァムシャは変則的で賛否が分かれるところだ
ダシャーが全て12室で完結し土星がアスペクトしてきてしまう
ただし柔軟に考えれば土星というのは「民主主義・選挙」の象意を持っている
立候補者にとって結果がどうなるか分からないというプレッシャーは確かに土星的だ
ガーシーはナヴァムシャでその土星が減衰し双子座をラグナにすると11室に住んでいる
本来のラグナから見て7室8室支配の土星は本人にとって完全に厄介な支障の有る相手だが
それが減衰してしまうこと自体まず「敵がいない」様子を意味し
ダシャーラグナから見て11室で減衰する土星は「忍耐が一切不要な容易い勝利」かも知れない
双子座からナヴァムシャを見直すと土星は8室9室支配で「真剣な民意」という趣意になり
逆にそれが11室牡羊座で減衰する配置は明らかに「イレギュラーなお祭り選挙」の様相を指す
私の主観が入った評価だが今回は過去危惧されてきた選挙の形骸化が続いた様相だった
それでもこの参院選は前回よりも僅差で投票率が高い結果だった
しっかりと国民が自国の将来に白け切った内憂外患の世相を描いている
「自分なんかが投票しても手遅れだ」と若い層ほど諦めを決め込んでいるらしい
私はオカルト趣向と距離を置いてそこそこ年数が経つにも拘わらず
割と本当に対米従属な傀儡国家の造成が永続的に企図されているように感じてしまう
日本は少子高齢化の中で個人主義が育った結果「自分さえよければそれでいい」社会になった
若さにかまけた成人前後の層がコロナ禍で夜遊びに興じてコロナの洗礼を悉く浴びたように
全くただの「人気投票」に成り下がった国政選挙の結果がこれからその功罪を実らせていく
ガーシーらNHK党の如きテイの良い山師達が話題性だけで仕事をする未来に何が待つか
晴れがましい愛国心など必要ないにしろ水瓶座的な決起の機運が今は乏しいのである
私が老齢者となった頃には個人間対話が時間差の無い即現実な共時性になるはずだが
ただただ今日あるこの文脈は余韻の残る「前振り」が生まれる場面ではないのだろう
物語が生じるには程遠く漠然と魚座的な弱肉強食のシナリオが散発的に続いていくだけだ
やはり水瓶座的な意匠が精錬されないままの不純な経験を先ずは飲み下す以外になさそうだ
そう思ってしまうのも立花氏とガーシーにはしっかりとカルマの合致が見て取れるからだ
ダシャムシャはラグナどころかラグナロードと木星の位置まで同じになり月は相対する
10室というのは「今生で演じることになるカルマ」を意味するハウスで
その象意を集約した分割図がダシャムシャとされる
つまりナヴァムシャとはまた別にダシャムシャでこれほどの近似が実現すれば
人間的な相性が多少は悪くても突然の巡り合わせで意気投合できてしまうようである
立花氏のダシャーは「火星-木星-ラーフ期」最終盤で約10日後あたりに「火星-土星期」となる
他方ガーシーは「ラーフ-水星-水星期」の最終盤で7月16日から「ラーフ-水星-ケートゥ期」だ
立花氏はダシャムシャのラグナで火星がルチャカ・ヨーガになって本番ド真ん中の運気で
ガーシーはダシャムシャのラーフのディスポジターが7室(10室の本質)に住んだ木星である
つまり職業運でお互いの主運を担う惑星(ガーシーの場合は木星と見なしてよい)が
ラグナ対7室で対向しており
立花氏の月から見た9室目に木星が住み
ガーシーの月から見た9室目には火星が住んでいる
互いの主要な時運を指す惑星が各々の配置上でソックリ一致して目的と経験が重なるようだ
ガーシーを私が自己流でレクティファイした結果のダシャムシャと
私の師が検証した結果の立花氏のダシャムシャとがこれほどに重なったのは
相性判断としても全く初めての奇跡的な証明である
このダシャムシャにおいて
立花氏のアンタルダシャーロードの木星はガーシーのマハーダシャーロードになって重なり
じきに「ラーフ-水星-ケートゥ期」になるガーシーは7室で運気が完結する良好運だと言える
7月25日から「火星-土星期」に移り変わる立花氏は土星もまたガーシーの土星と重なっており
土星と金星が星座交換する配置まで同じでありつまり金星ですら同じ位置に在るが
金星の住む水瓶座に対向する獅子座との軸で両者の月が相対し
土星は星座交換して水瓶座に土星が定座するようになって両者の月は土星に絡むことになる
従って立花氏のダシャーが土星期に入ると
それはガーシーの月から見た7室対10室の星座交換に等しい影響となり
立花氏本人の側ではラグナ対4室や9室対12室という細密な充実感がある星座交換として働く
両者の土星はラグナの牡羊座へと逆行して減衰するが
星座交換によって強さを取り戻すため特に立花氏の直近の時運はまたもしぶとく堅固だろう
(土星は高揚できる星座の支配星と星座交換することで逆行位置で減衰してもバンガになる)
また
そもそも両者のラーシはやはりラグナ同士が対向した星座同士であり
月自体の位置関係は惜しくもドゥシュタナの相関になるが
立花氏の月は蠍座でガーシーの月は牡羊座であるためディスポジターが同じ火星となる
互いの火星がケンドラの相関になりそれは本来のラグナからみても同じケンドラの絡みだ
立花氏の火星はマトゥリ・カーラカでガーシーの火星はアマティア・カーラカのため
ケンドラの関係になっても互いに凶意を与えない絡みとなって好影響なのかも知れない
なお両者の木星はトリコーナの相関になって即ち相互アスペクトが起こる好対照の所見だ
ラーシで見た場合
立花氏のマハーダシャーの火星はガーシーのラグナと月の両方にケンドラの位置で絡み
ガーシーのマハーダシャーのラーフは立花氏の本来の7室に位置し
ディスポジターの土星も立花氏の本来の11室に住みながら逆行して10室のラーフに絡む
イチイチかなり奇遇な合致が起こり明らかに有意な因縁でつながったカルマヨーギーである
現時点でトランジットは土星が逆行し山羊座へと戻って射手座から仮想アスペクトして
魚座と蟹座と乙女座にダブル・トランジットが生じることになる
数日前までは蠍座にもダブル・トランジットが起きていたが
立花氏はラグナロードの月が住んだ5室でガーシーは3室12室支配の木星が住む11室だった
従って立花氏にとっては「物事の始まり」と言える一転攻勢の実現がもたらされ
ガーシーは海外(3室と12室の絡み)のドバイから初当選(=11室)の願望成就となった
(ガーシーの発言は 5 : 03 あたりから)
今この時点( 2002 / 07 / 13 )では乙女座にダブル・トランジットが移ったが
両者のラーシにおいては立花氏の月から11室目でガーシーはアートマ・カーラカが住む9室だ
ダブル・トランジットは即席の運気傾向を判断できるが
やはり大筋の運気自体はダシャーが支配する原則であり
各々の影響力が不協和音とならず吉意の方向にシンクロした時にカルマ的必然を示すようだ
私自身の思惑はさておき確かにこの両者にはシナジーがあって今がその最も旺盛な頃らしい
安倍元首相がこの世を去り最も政治家に相応しくない当選者が出た参院選
ジョーティッシュを実践する立場からすると悩み惑う歴史の1ページになった夏である
以上
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