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出生時刻修正の鑑定依頼で初めてD150のラグナ特定に成功する

執筆者の写真: 鹿村文助鹿村文助

更新日:2024年12月24日






3日4日ほど前に鑑定依頼を下さった依頼者様が出生時刻修正をご希望だったので

履歴事項を可能な限り出していただいてD9のラグナの特定に取り掛かった



結果的にそれは「骨の折れる作業」などとは程遠く

ご兄弟ご姉妹の有無や傷病の経歴を訪ねるとそのどちらも必要十分にお答えが得られた



3歳上のご実兄様を持ち

また幼少期に「耳の鼓膜の形成異常があった」等のバイオロジカル・ファクトをお伺いし

ドレッカナとナヴァムシャやシャスティアムシャを対比させ整合の程度を確かめると

実際には出生時刻の誤差はやっと2分ほどだった



( チャート公開はご本人様より承諾済み )







*****





上記のダシャーでご本人は「耳( 鼓膜 )が痛い」と訴えて

耳鼻科で診察を受け「鼓膜が傾いている」と診断された



( 先に述べておくがご本人様から「D1以外ならOKです」と返答されたのでD1は除外とする )



(ケートゥ-木星-土星期)



傷病の状態が説明されるべきD3は

「コミュニケーション能力( ≒聴力 )」の3室を支配した火星がケートゥとコンジャンクトし

ディスポジターの木星が8室に逆行してアスペクトバックでき

土星は木星本来の位置へとアスペクトして主要ダシャーが通貫する



火星がケートゥの影響下に置かれる所見が「聴力の異常」を示すと共に

ケートゥは「メス」の表示体であらゆる医療行為も意味し

ディスポジターがちょうど「9室に住む木星」で明確に医師( グル )を明示し

木星が対向3室で高揚してしまったマラカの太陽と2室の火星にアスペクトで保護を与える



(ケートゥ-木星-土星期)



木星は11室支配で9室に住み「11室( 兄・姉 )から11室目で11室の結果のハウス」に住むので

月から11室目で金星が定座する配置と並んで実兄様の存在を証明した根拠になるが

「ケートゥ-木星-土星期」で鼓膜の痛みを感じ病的異常を耳鼻科医に見つけられた経緯は

このようにやはり正しく説明できている



(ケートゥ-木星-土星期)



ナヴァムシャではケートゥがダイレクトに3室在住で

3室自体は水星木星と月に挟まれたシューバ・カルタリかつ余計なアスペクトが無く

支配星の土星の方が11室で高揚しつつディスポジターの金星が火星と星座交換する



ケートゥのディスポジターの土星がちょうどアスペクトする位置に木星が逆行し

木星が本来住む位置の支配星からアスペクトされるので強い絡みが成立すると言える



「聴き取る能力」の3室がマラカの金星に傷つけられているようになり

火星も星座交換で強く働きかけるのはやはり医師の施術( 火星は「メス」の隠喩 )を意味し

11室は6室から6室目で「傷病が全治するか否か」が現れるハウスでもあり

星座交換して金星が定座したようになることで無事に全快したのである



射手座ラグナでは火星が5室12室支配で機能的吉星になり

逆行していなければチャート本人の心身に良い影響を与え生命力の強さを補うと言える

( 11室天秤座に住むと単純に火星はアスペクトバックで強くなって吉意が永続的になる )





3室に住んで傷つきが無いケートゥは住むのが水瓶座で

風の星座であることも手伝って識別力にかなり優れた知的達観の実相を模写し

ディスポジターの土星が「兄・姉」の11室に住んで金星が星座交換で伏在し

こちらでも「生家において長子であるか逆に末子である」ことを説明できている



2室で減衰のラグナロードはそれでも逆行してラグナに仮想的に定座し

コンジャンクトした水星はヴァルゴッタマであり相当な職能の高さを実現している



(ケートゥ-木星-土星期)



レクティファイの結果ラグナは牡羊座となったシャスティアムシャも

3室と11室の星座交換で先ず「間違いない」と即決できてから

やはり有意なバイオロジカル・ファクトである鼓膜の異常形成の所見を確かめると

3室対11室の星座交換は機能的凶星の結びつきで3室が土星の悪影響を受けている



水星は3室支配というだけでケートゥは2室に住み金星がディスポジターになり

金星はちょうど水星とコンジャンクトして星座交換の凶意に巻き込まれており

D60においては「聴力等が不健全なせいで上手く喋れない( 2室のケートゥ )」ことを説明する



(ケートゥ-木星-土星期)



木星の配置が本当に神妙な偶然を見せつけるかのようで

3室で土星とコンジャンクトして9室にアスペクトバックして水星にもアスペクトし

星座交換によってそもそも水星土星に直に触れているようにもなる



ラグナが牡羊座であれば木星は全ラグナでも相当に吉祥な9室12室支配で

やはり医師の表示体( ≒グル )となって3室11室両方に吉意を与え傷病を快癒する善処を施す




ラグナ特定の試みが見事に整合したD150






実際の出生時刻が当初の見込み時刻から2分も違うかどうかだったため

「少しばかり探りを入れてみようか」と目論んだD150のラグナ特定は

ここまで述べてきた一連のバイオロジカル・ファクトによって運良く成功した



(ケートゥ-木星-土星期)



D150が牡羊座ラグナの場合

ケートゥは10室山羊座に住むと見なすことになり

土星は11室の方で定座してご実兄様の存在を証明し

コンジャンクトする水星を機能的凶星として傷つけ

水星の方は3室6室支配で傷つくと傷病の表示体のようになり

水星自体が「全身各域の神経」を司ることから

3室は確実に「感音神経( 聴力 )やそれらに対する健全・不健全」を意味する



(ケートゥ-木星-土星期)



ラグナの木星に土星がアスペクトし主要ダシャーが十全に励起されるD150は

シャスティアムシャ同様に木星が9室12室支配の良好な大吉星であり

よく見るとラグナロードの火星が9室射手座に住んでラグナと9室が星座交換する





つまりこの女性は持ち前の豊かな学識以上に思想や芸術への造詣が深く

不思議と良い教師や先輩などに出会える幸運に恵まれているのである



10室にケートゥが住んで土星自体は水星と11室水瓶座でコンジャンクトしており

実際のご職業は経理担当の事務系正社員とのことで確かに所属部課のリーダーのようだ

( 10室にケートゥが住むとマネジメント系の実務やPCが必須の中間管理職を意味する )





またしっかり手前味噌ながら

私自身のD150を思い出し対照させるとやはり相関が見られ

私のD150の12室射手座で定座した木星は依頼者様の9室でありつつ

依頼者様のD150の9室射手座は月が住んでもう一つのラグナになる



依頼者様はマハーダシャーがちょうど月期であることが強く影響し

同じD150で月から4室目に定座した木星が私の方のマハーダシャーであることで

全く奇遇な共鳴反応を起こしていた状況が結果的に分かったのである





本件依頼者様は

シャスティアムシャでも木星が3室双子座から9室射手座にアスペクトバックし

月は6室乙女座に住み月ラグナでは木星が4室の支配星であることから

射手座的な人物に何かを教わるといった傾向を持ち

射手座は私のD1・D9・D60でアートマ・カーラカが住むかまたはラグナであり

私のD150でもアマティア・カーラカの木星が射手座で定座する配置が

隠れた秘奥の分割図たるD150における照応関係になったと言える





ジョーティッシュを諦めずに続けているとこうした「引き寄せ」はよく経験するそうだが

より良い未来を選ぶことの達人曰く「偶然は自分で作れるもの」だという




さぁ次はどんな偶然を選ぼうか




寒さが格段に厳しい年末に気骨が温まった一件となった



以上

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