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執筆者の写真鹿村文助

公式出生記録でイーロン・マスクを検証する





来年以降の米トランプ政権の主要な閣僚の一人となったイーロン・マスク



過去の投稿では本人をの判断に則って乙女座ラグナとしたチャートで勘案してきたが

一応の出生時刻が開示されておりチャートの修正を試みれる余地が出て来た





Rodden・Ratingはやや不安の残る「B」で

本稿では上記の記録に従って検証を行ってみたい



「1971年6月28日午前7時30分」で出力したチャートは以下の通りだ









*****



何よりも重要なラグナ特定の根拠はやはり「兄弟姉妹の有無」であり

イーロンには弟のキンバルと妹のトスカが在る









ラーシ自体からは

3室とその支配星の配置で兄弟姉妹の実在が確認できず

3室支配の太陽がラグナに住んで木星が逆行位置からアスペクトしてくる以外には

確証が無かった





逆にナヴァムシャでは明確に「弟・妹の実在」が火星と水星の星座交換で証明されていて

水星は3室支配でラグナロードの火星は「弟妹の表示体」である





試しに覗いたシャスティアムシャは面白い合致がちゃんと有って

10室で高揚のハンムサ・ヨーガになった木星は月の3室目にアスペクトバックし

9室双子座に逆行するとラグナから3室目にもアスペクトバック出来る





そして最も客観的に「兄弟姉妹の有無」を証明出来ているべきドレッカナは

8室乙女座から火星が3室にアスペクトバックし

月からでは11室支配の金星が3室支配の土星と星座交換して3室と11室が絡む



3室と11室の関わりは長子か最後の子である場合にのみ適正で

イーロンは長男であり「その家における長子または末の子」という条件が見事に成立している



こうしたバイオロジカル・ファクトを精査しただけでも

イーロン・マスクは双子座ラグナで正しかったようである




その幼少期から独立するまでを振り返る




イギリス人とアメリカ人(ペンシルベニアダッチやミネソタ州出身の白人)をルーツに持つ南アフリカ人の技術者・実業家の父親エロール・マスク(Errol Musk)と、モデル・栄養士の母親メイ(英語版)との間に南アフリカで生まれる。
幼少期からものづくりに興味を持ち、ロケットを使った実験を繰り返していた。父親曰く「内向的で思慮深かった」 といい、集団の中に溶け込むよりも一人本を読むことを好んだ。記憶力が高く、読破した百科事典の内容を完全に記憶していたという。
学生時代はいじめに遇い、階段から落とされたり、気絶するまで殴られたりした。父親は厳しく、学校でも居場所がなかったことから、ひとりの世界にこもっていた。
再建手術が必要になるほどのいじめを受けた直後、ブライアンストン高校からプレトリア男子高校に転校した。


上記の記述がチャート上の所見となってその性格を正しく説明しているかどうかを見る



幼少期からものづくりに興味を持ち、ロケットを使った実験を繰り返していた。父親曰く「内向的で思慮深かった」 といい、集団の中に溶け込むよりも一人本を読むことを好んだ。記憶力が高く、読破した百科事典の内容を完全に記憶していたという。

という傾向について確かめると





ラグナで生じたバドラ・ヨーガとスーリヤ・ブッダ・ヨーガはラグナと3室の関わり合いで

すぐに応用できる実践的な学問を好むようである



双子座で定座した水星はやはり物理学や情報処理への適性を作る

( 仮に水星がもう一方の乙女座で高揚すると理学や商学の方面の能力となる )



水星も含めイーロンはテクニカル・プラネットが強く

火星は高揚し土星も9室水瓶座へとアスペクトバックする



その火星は2室蟹座のケートゥとディスポジターの月の両方にアスペクトし

相互アスペクトではないにしても技術者( ケートゥとそのディスポジター )の素養を

次第に成長させる見込みを醸している



土星が9室水瓶座にアスペクトバック出来るのは

そのものズバリSEの職能を意味し

実弟キンバルと最初に設立した法人では

一般的な検索エンジンが無かった当時において

地図上の街に様々な情報を付則したロードマップのシステムを開発・販売していた





ナヴァムシャは理系方面の適性がハッキリと出ており

「数学・物理学の才能」をもたらす水星と火星の星座交換は

ラグナロードが6室乙女座で強いことから

「物事の要点をいち早く捉える」という要約力の現れた所見である

( 強い水星は記憶力を高めて強い火星は認知と判断の早さに優れる )



そして本来はテクニカルプラネットではない太陽も

「学問」の5室を支配して10室でケートゥとコンジャンクトしたラージャ・ヨーガで

それもまた技術者の表示体のようになって土の星座で強くなった研究者的座相だ



また

集団の中に溶け込むよりも一人本を読むことを好んだ

というのは





ラーシでは10室支配の木星が凶意の6室に住んで対向12室の金星土星と相互アスペクトする



金星が12室に定座しているから「部屋で独りきりになる」というのが最も快く

コンジャンクトした土星が9室にアスペクトバック出来るので読書や勉学に耽る傾向で

それらがヴィーパリータになって6室の木星と相互アスペクトする所見が

大勢で過ごす時間をかなり苦手なものにしている様子である





改めて見たナヴァムシャはより分かりやすく

12室魚座に住んだ土星が10室支配でそこへ木星が逆行位置からアスペクトバックする



白人にしては珍しいイーロンのその内気な性格が災いし

十代の頃には顔面が強く傷つくほどの過酷ないじめを体験している



学生時代はいじめに遇い、階段から落とされたり、気絶するまで殴られたりした。父親は厳しく、学校でも居場所がなかったことから、ひとりの世界にこもっていた。
再建手術が必要になるほどのいじめを受けた直後、ブライアンストン高校からプレトリア男子高校に転校した。




双子座がラグナになれば「顔面」の2室は月が支配し

蟹座と月の両方には高揚したマラカの火星が最悪な凶意をアスペクトしている



ラーフまで従えた高揚の火星が不良生徒らの表示体なのはもちろんだが

火星は「刃物」( =メス )の表示体でもありアスペクトしたハウスの身体部位を傷つける



「顔面」の2室にはケートゥが住んでケートゥそのものも刃物を意味する表示体であり

ラーフが火星とコンジャンクトした時点で蟹座の意味する「胸部・肺臓」が傷つくが

イーロンの場合は蟹座が「目・鼻・口」を指す2室であったために

その部位に裂傷を負う悲惨ないじめを受けることになったのである



「( 顔面の )再建手術が必要になるほどのいじめ」と記述された通り

2室にケートゥが住んで火星と相対する配置が顔面の手術( 顔にメスが入る )を予見していた





あらゆる傷病の経験を模写したドレッカナでもそれは矛盾無く説明されており

こちらでもケートゥが「顔面」の2室に住んで8室の火星に傷つけられている

( 3室10室支配の火星は機能的にも凶星で8室に住むことで「いじめを受ける」所見になる )



父親は厳しく、学校でも居場所がなかったことから、ひとりの世界にこもっていた。

というエピソードも

ラーシで月の住む獅子座から見た火星が6室で高揚した9室の支配星だからで

実父や学校の教師( =9室 )もイーロンを庇ったりしないどころか

いじめられ続けたイーロンを逆に痛罵して突き放したということである



その後



1995年、マスクは大学院を休学して弟のキンバルとグレッグ・クーリの3人でZip2を設立した。


一気に学生時代の起業の時運まで飛んではしまうが

英語版ソースによればそれは「1995年11月6日」とのことだ







ダシャーは「月-月-水星期」だった





起業となれば真っ先に見るべきダシャムシャは説明不要のドンピシャぶりで

ラグナで主要なダシャーロードがコンジャンクトし水星は見事に7室10室支配である





ラーシでは両者が絡まず十全な説明に出来ない





ナヴァムシャの方は5室の月とトリコーナの絡みになる水星がまさにラグナに住む



その水星は月をラグナとした場合に「達成」の9室目に改まって星座交換し

しかも2室11室と4室9室支配というビギナーズラックが叶うかの如き絡みだ



有力な人脈とその協力に恵まれて

自社組織( 2室や4室 )を見事に創業( 9室と11室の絡み )したのである



また



その後1999年、マスクはオンライン金融サービスと電子メール決済の会社であるX.comを共同設立した。


後に「Paypal」の商号で非常に有名になる2社目の法人を1999年3月に立ち上げている







おそらくダシャーは「月-木星-月期」だったはずだ





ナヴァムシャはコンジャンクトしたガージャ・ケーサリ・ヨーガで文句なしである

( やはり木星は「5室から9室へのアスペクトバック」で物事の始まりを強調している )





ラーシもガージャ・ケーサリを組んでいて

双子座ラグナであればそれらは「2室対7室10室」でまさに起業の経験を説明する絡みとなる





ダシャムシャに至ってはその絡み方が素晴らしく

ラグナの月に向け木星がアスペクトバック出来る

( こちらでも木星が9室からラグナにアスペクトを返して「物事の始まり」を示している )





試しに覗いたシャスティアムシャは更に素晴らしく

10室にアスペクトバック出来る月と相対した木星は高揚のハンムサ・ヨーガで

木星にバンガされる火星は2室7室支配で私営ビジネスの表示体のようになる



マハープルシャとなって

ウパチャヤの3室6室を支配した木星が10室で最高に強く働いて

開業資金等がとても潤沢に準備できた様子を意味している



主要な分割図で当時の時運はやはり順当に説明できている



そしてその3年ほど後になり─





かの有名な「スペースX」を創業し今に至る





ダシャーは「月-水星-土星期」に入って間もない頃だった





意外にもこの時はダシャムシャでしか絡みが成立しなかった





ラーシでは水星の真後ろに土星が住む





ナヴァムシャも水星と土星の位置関係がラーシと全く同じである





シャスティアムシャも土星と絡んだ水星が月と絡まない



とはいえ全体の時運照会はまずまずの整合が見られた



結果的に総合判断としては

イーロン・マスクは「午前7時30分」の出生で正しいようである




来年以降のイーロンの行方




数々のイノーベーションを実現させてきた世界的企業家、イーロン・マスク。彼の悲願ともいえる技術が「ニューラリンク」である。脳にチップを埋め込むことで、脳とコンピューターを接続するという、画期的な試みだ。“思考する”もしくは“念じる”だけで目の前のパソコンを操作できるようになることをイーロン・マスクは目標に掲げており、すでに臨床試験が始まっている。


「政府効率化省」なる新設部局の代表者となる予定のイーロンは

このようにデジタルな技術でヒトの聖域に踏み入る意思を見せてもいる



敬虔なプロテスタントで民族主義者のトランプと

果たして正しい歩調を保つことが出来るか世界が注目し続けている





トランプが正式に執務に就くのは

イーロンが「ラーフ-金星-ラーフ期」を迎えた40日後ほどである





ラーシではラーフのディスポジターの土星が定座の金星とコンジャンクトしているが

ラーフそのものとも絡んだその座相は互いにドゥシュタナハウスになってしまう





ナヴァムシャは比較的に良い絡み方の座相で

金星とコンジャンクトした月がラーフのディスポジターであり

本来のラグナからではやはり吉兆な創意が実る5室目で複数の強いヨーガが生じ

月そのものをラグナにすると金星と木星が10室対5室のラージャ・ヨーガを組む



獅子座はアメリカ合衆国のラグナであるため

「国のための仕事」( 政務 )へと新たに取り組むと言える所見である





ダシャムシャは当然ながら最も良い配置になっており

10室で例外則になった自由自在な金星へアスペクトする火星はラーフのディスポジターだ



射手座ラグナで火星は自若な創意と決起を促す5室12室支配で

ダシャーが7室対10室で絡んでラーフのディスポジターが機能的吉星であることは

前向きな物事の刷新や有益な問題提起を推進してくれるはずである







他国との戦争を回避し移民問題を解決して貧困撲滅を希求し

そのための「アメリカファースト」を前回同様にテーゼとして掲げるトランプ



日本にとっても正しい合理主義が発揮されることを

一介の日本人として曖昧ながら信じている



Bless you AMERICA



以上


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