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元俳優・五十嵐隼士の変貌ぶりをラグナ検証で精査する

執筆者の写真: 鹿村文助鹿村文助

更新日:2022年5月4日






久々に個人的なショックを大きく感じたニュースにありついた



私と同い年で

テレビドラマでもかなりメジャーな活躍を見せていた元俳優・五十嵐隼士氏が

今現在このような風貌に激変してしまったというネットニュースである





彼といえばやはり若干20歳で国民的特撮ドラマであるウルトラマンの主演を務め

その後も人気漫画原作の「ROOKIES」でのレギュラーや単発のドラマ出演を重ねて

中性的な美貌のイケメン俳優という立ち位置で堂々たる人気を博した方だった













その彼が来年11月で芸能界を引退し丸10年となる手前で

「あの人は今」的な趣向から敢行された取材に応じたのが冒頭に貼付した記事である



(ここからは私と同い年の同性である彼に親しみを込めて「隼士さん」と称することにする)



隼士さんは1986年8月7日に長野県の軽井沢で出生している

現役高校生だった2004年に親御さんが有名な「JUNON」誌の美少年コンテストに応募し

途中落選に終わるもその後は自主的にオーディションを受けるようになり

2004年10月にワタナベエンターテインメントのチームD-BOYSの新メンバーに選出される





そして正式な芸能活動開始から10年に満たない2013年11月末日の契約満了を以て

隼士さんは芸能界から完全に引退したのである



彼のこうした経歴に鑑みたラグナ特定を試みた結果

以下のようなチャートとなった






芸能人となれるチャートの原則は大体2つの条件が揃うかどうかにある

1つ目にはラグナロードが3室(芸能)在住でそれが吉星(月・木星・金星)であること

2つ目には芸能の表示体の金星が5室や10室で独特なヨーガを成立させていること



この2か条が同時に守れていれば若年期であれ中年期以降であれ

そのチャート本人はほぼ何かしらのジャンルでメジャーな文化人となれる運勢を持つ



隼士さんはラグナロードが木星となって逆行しつつ3室水瓶座に住んでいる

そして金星は機能的凶星となって10室で減衰し木星が逆行位置からアスペクトする



パラーシャラの例外則とニーチャ・バンガ・ラージャ・ヨーガが並立し

しかも出生時のダシャーがケートゥ期の終盤頃で幼少時代から金星期となるため

まさしく芸能界に進む道のりを自然と歩める運命に生まれついたと言える





重要な経歴である芸能界デビューは「金星-土星-木星期」のあたりだが

ラーシよりもナヴァムシャやダシャムシャでその配置の吉意が確認できる




金星はラグナロードで10室に住み土星はそのディスポジターで5室に住む

(そしてその二つの星に木星がアスペクトしている)



金星は5室10室支配で土星は10室で高揚し木星が逆行位置から金星土星両方に絡む




両方の分割図で木星は

11室を支配したり11室に住んでいたりして即ち「選ばれる」経験を指し

ダシャムシャでは金星が6室に住んでしまうが

「芸能(業)」を意味する3室支配の木星がアスペクトを与えて保護している



隼士さんはラーシとナヴァムシャの両方でラグナロードが吉星となり

住んでいる星座も「開かれた自由なコミュニティ」である水瓶座であり

水瓶座的経験が快い吉意でもたらされるため芸能界での活動としてそれが実現している





そしてデビューの次に重要な芸能界引退の時運の実証である

隼士さんが正式に芸能界引退を公表したのは2013年11月初旬のことだった

つまり「太陽-ケートゥ-金星期」や「太陽-ケートゥ-太陽期」のタイミングだ



太陽は「失業」の9室を支配して8室(物事の途絶)支配の月と星座交換している



その配置にケートゥや金星がプラティアンタルダシャーで巡ると即ち10室的な問題となる

だから彼はこのタイミングで自ら芸能界との決別を覚悟したようである

(よく見るとケートゥのディスポジターの水星は8室で太陽とコンジャンクションしている)



ナヴァムシャでも太陽は9室に住みケートゥは「営為が途絶える」5室(9室から9室目)に在る



5室というのは事業運において凶意のハウスになるようで

9室から数えた9室目でありなおかつ10室から数えた8室目である



D10でも太陽は9室に住みケートゥのディスポジターの土星は太陽から見て5室支配となる



ここまで悪い条件が一致してしまうとその意志はとても頑なだったと言える

斯くして俳優・五十嵐隼士の芸能生活は幕を閉じたのである




イ ン タ ビ ュ ー 記 事 か ら 証 明 で き る こ と





隼士さんは所属事務所からの厳しい「生活指導」のような管理を強いられていたそうである

ラーシを見返すとそれが確かに配置上の所見となって示されているのがわかる




上述したように太陽と月は8室対9室の星座交換を起こしている



つまり端的に「父親のような相手」(9室)が自由を奪い従属させたがる(8室)所見である

隼士さんにとって事務所は「教育的指導」(9室)を理不尽に押し付けてくる(8室)相手に当たる

8室9室の絡みはジョーティッシュで「グルと寝食を共にする生き方」だとされており

しかも隼士さんの場合は私生活(≒月)を勤務先の会社(≒太陽)が覗いて来る関係ぶりである



これでは確かに芸能人らしい自由がなく本業自体も面白くない

そもそも10室で金星がケートゥとコンジャンクションして減衰するので彼は遊び下手な人だ

それでも10年弱は芸能生活を続けたのだから隼士さんはなかなか我慢強い方である



また一方で「事務所に黙って知り合いのバーを手伝ったりとかもしていました」とあり

それはやはり2室3室支配で12室の蠍座から2室へアスペクトバックする土星の影響だろう

射手座ラグナでは土星が「飲食」の2室と「コミュニケーション」の3室を同時に支配しており

液体の象意を持つ蠍座に土星が住む配置はバーの常連客か逆に従業員であることを意味する



私も隼士さんも土星の位置は当然重なるがナクシャトラは「アヌラーダ」で土星が支配する

私は土星が5室を支配して3室蠍座からアスペクトバックするので今でも飲酒の習慣がある



つまり私の年頃の世代はラーシのラグナが乙女座や射手座になると

成人した頃には自然と酒好きになる傾向を備えていて

特に1986年の9月初旬頃の生まれなら

金星が天秤座で定座して友達付き合いと酒食の席が大好きな性格になり

その時期に生まれた乙女座ラグナや射手座ラグナは夜の街に出入りするのが趣味になる人だ



86年生まれは木星が水瓶座で順行したり逆行したりして土星の影響を受ける配置のため

上記以外に蠍座が2室になる天秤座ラグナや土星が2室を支配する山羊座ラグナの方は

付き合いの席で年長者(≒木星・土星)と酒を交え親密に語らう場面が多々あっただろう



彼は静かな場所(12室)で数少ない相手(それも年長者)と語らう方が好ましいのである




ナヴァムシャでも地位の高い年長者と度々同席するような所見が見て取れる



まず2室に8室11室支配の木星が住むことが「世話好きで目下に甘い年長者」との関わりを指し

7室支配の火星が4室獅子座へ逆行して10室に住むラグナロードと対向する仮想の配置が

「地位の高い(獅子座)ややキツそうな相手」とトイメンでやり取りする様を表意している



また月をよく見ると水星と星座交換しており

それは本来のラグナから見て2室対3室で月をラグナにするとラグナ対2室の絡みになる



水の星座である蟹座に住むヴァルゴッタマの水星が月から2室目で更に星座交換しており

月と水星の絡みでとても柔らかく嫌味の無い対話術に恵まれている

ヴァルゴッタマで高揚同然に強い水星が双子座に住むかのようにも振る舞い

「その場の語らいに合わせて面白おかしく話を盛り上げる」といった才能も隠し持っている



しかし隼士さんはラーシの月から2室目で金星が減衰してケートゥもコンジャンクションし

明らかに自分が遊ぶ側ではなく人に快適な遊興をサービスする立場でコミットするのである




夜の世界で成り上がったツケを自暴自棄になって撒き散らすこんなオジサンとは真逆である




上記のこちらのお方から灰汁をしっかり抜き去ったのが隼士さんのような男性である

何故かと言えば隼士さんのラグナと月のナクシャトラはケートゥが支配しているからだ



ラグナが「ムーラ」になり哲学的で素顔の彼は余韻のある語り口だったりもするはずだ




ラグナと月がケートゥの象意で表される性格となり

アートマ・カーラカはラグナロードの木星となってそのナクシャトラ自体も木星である

しかし木星は2室山羊座へ逆行し減衰するような弱さを帯びるため

隼士さんは容姿の良さに比べ性格が内向的で芸能界は「明る過ぎる」場所だったのだ



私が思うに自分の年頃でメジャーな芸能人がかなり少ないのは

85年生まれなら木星が減衰する山羊座に在り

86年生まれなら10月頃から火星と土星が星座交換してしまい

私や隼士さんのように夏の生まれでも火星と土星のどちらかが逆行して重なり合っていて

人間的に何故か乱暴だったり不自由でとても不器用なまま大人になる人が多く

「嫌いな過去の自分」を影のように引きずって生きて行くしかないからだろう

(中には沢尻エリカ嬢や亀田興毅アニキのように自分剥き出しで成り上がったタイプも在る)



そんな隼士さんが本来目指すべき人生とは

実業家として人とつながり賢くなりながらビジネスでも成功することだったようである





芸能界引退から1年少しした頃にはマハーダシャーが月期となり

ラーシでは8室対9室の星座交換が起こり

それは月自体をラグナにすると1室対12室になってしまう時期で

とにかく「父親の庇護を受けながら叱正にも耐えて試行錯誤していく」奮闘の時だったらしい





ここでまた有意な事項が述べられている

隼士さんの実父は「電子部品製造の事業経営者」であるそうだ



「父親」の9室をラグナにすると7室(10室の本質)は「精密機器(PC等)」を意味する水瓶座だ



月からの2室目は「起業」のハウスだが3室10室支配の金星は

わざわざケートゥまで伴いながら減衰してしまっている



しかし木星の働き方に注視すると

7室に住みながら逆行して山羊座から2室乙女座にアスペクト出来る上に

星座交換した月と太陽の両方と対向しているようにもなり

更に月から見て8室を支配して6室山羊座で減衰する仮想の配置でもあるため

パラーシャラの例外則も含んで吉意のカバーリングが多分に生じているのである



なおも獅子座ラグナで重要なラージャ・ヨーガ・カーラカの火星は

これまた幸運にも蠍座へ定座するように逆行し

実際は5室に住んで4室対5室の滋養強壮を恵むラージャ・ヨーガを繰り出し

「自らの根城(4室)に住む従業員(6室支配の土星)を手厳しく従えている」様態を作る

木星は減衰することで容赦がなく火星は逆行して土星とコンジャンクションし

緊張感が四六時中ずっと続く辛辣なほどの業務運行であると言える



これは9室をラグナにした場合の所見で隼士さんのご実父様を表しているが

9室にはそのまま月が住んでいるため

つまり隠された隼士さんの別側面を示したポテンシャルの様子にもなっている



月と対向してガージャ・ケーサリや単独のラージャ・ヨーガになった木星は

インタビューの受け答えにもあるように

「7室に住む木星」で仲良く付き合える知人友人が多いという配置だが

その木星は減衰の星座へと逆行しているので

そもそも誰かに甘えることが許されない状況も意味している



仕事の合間に一休みしながらも明日明後日が思いやられるという気負いぶりで

隼士さんは段々とご自身の父親によく似た性格に変わっていったようである






この経験はダシャムシャに照らすと明示されてあることがわかる





月から見たラーフは11室だがディスポジターの太陽は月の12室目で凶星に挟まれている




月をラグナにしなくともラーフが8室に在る時期というのは

少し前まで「誰も味方してくれない会社経営」の当事者だった私そのままである



自分が本当に求めている答えを十分に出し切ってくれる相手がどこにもおらず

皆誰もが中途半端な対応しかしてくれなかったり口ぶりだけ真面目だったりして

働いているフリをしてただ遊んでいるように見えるのが8室のラーフという時期だ



「それはお宅の事情なんだから私には庇い切れませんよ」という態度を

私を上司(社長)として扱うべき従業員でさえ見せつけてくるし

製造業務の環境改善目的や版権を借用した別事業などで関わった専門業者ほど

逃げ口上の話術に優れ場合によっては私に落ち度があるかのように逆ギレすらしてきた



隼士さんがどのように「暖簾に腕押し」だったかはインタビュー記事に述べられてあるが

月とコンジャンクションした土星は「起業」の2室を支配し月から見たヨーガ・カーラカで

10室で高揚することで月にフラストレーションのような衝動と自責感情を与えている



こうした空振りと苛立ちが1年半ほど続いた後で「月-木星期」が始まり

木星が10室へ逆行してくることで月と土星が吉意で癒され

木星が天秤座から9室目のアスペクトをディスポジターの金星に投げかけるように働く





月と木星はナヴァムシャの2室でコンジャンクションし事業が上手く行く予兆である一方

ラーシでは星座交換した月と太陽の両方に木星がアスペクトする所見のためか

助けをくれつつ自分を管理し指導してくる相手が現れるという時局を意味していたのである

(ナヴァムシャでは木星が8室11室支配でコンジャンクションした月を躾けたがるように働く)




「月-水星期」の今はやはり8室対9室の星座交換の絡みの影響下に在る




もうじき始まる今月末からの「月-ケートゥ期」もディスポジターが水星なので

今現在の運勢が下地になって基本は変調がない安定期のようになるだろう




逆 行 し た 木 星 と 絡 ん だ 土 星 や 月 が も た ら し た 「 激 太 り 」 と い う 変 貌



ようやく本題に入れるが

ここまでラーシチャートを何度か確かめて分かった有意な配置は

逆行して減衰するようになる木星に土星がアスペクトを返したり

木星の逆行する位置の山羊座に対向する蟹座に住む太陽と水星は

「肉体(全身)」や「素肌」の象意があるということだ



木星が減衰する山羊座は隼士さんの2室であり2室は「飲むこと食べること」である

減衰した木星は「物事を拡大発展させる」というその働きを暴走状態にさせる



そこへ12室に住んだ土星がアスペクトバックしてしまうので

そもそも隼士さんは悪い生活習慣として「見えない所(12室)で暴飲暴食する」らしいのだ



またこの土星が起こす木星との絡みだけでなく

木星が減衰した位置と対向した8室蟹座には星座交換した太陽が住んでおり

つまり蟹座には月がそのまま定座しているようにも働くのである



月と太陽の星座交換はラグナ(月)と12室の星座交換でもあり

12室とは「眠っている時の自分」という意味もあるから

世間の大多数の人が寝静まっている頃に起きて仕事をしている隼士さんの生活を指すようだ



なお水星は本来のラグナから見て7室10室支配で仕事での人間関係も含んでいて

月が定座するように働く8室で職業の表示体でもある太陽は水星と共に8室の影響を受けて

「仕事の都合から不規則な食事(仕事終わりの明け方に取る食事)を繰り返す」ことになる

(8室蟹座に対し2室山羊座で減衰するように働く木星がアスペクトしてくるからである)



水星はナヴァムシャの月から2室目でヴァルゴッタマになり

本来のラグナから見て2室(食べること)対3室(日頃の習慣)の星座交換を起こしてしまうので

相当な不摂生だと分かっているのにそれを受け入れてしまう様子である



事実すっかりご覧の通りである




私はもちろん隼士さんと同じ一介の企業経営者であって医師ではないのだが

ジョーティッシュの知識では医療占星術の判読ということも一応は出来る



木星は肝臓の象意があり減衰すると肝硬変の症状も出てくるし

減衰した木星と向かい合った太陽は身体全体を指すので

木星が「拡大する」(太らせる)という作用を間違った影響のまま与えていて

木星の担う肝臓の象意は減衰することで全く別の疾病の可能性をもたらし

水星は「肌質と肌色の異常」を木星のアスペクトで外見上に示すようになり

その木星には8室(難治気味な慢性病の象意)の表示体である土星が

12室(病院)からアスペクトバックしている




ラグナで12室へと定座の逆行を起こす火星は「メス」の象意を以て木星にアスペクトする




そして3年後の今頃にはラーシのラグナに住んだ火星がそのまま主たる時運となっている





お互いに苦労し酒が辞められない同い年の男同士として言えることはただ一つ──





これがあなたの遺影にならないことを祈るだけです





日々の未来は自分で守っていくしかありませんよ隼士さん

どうか どうか何卒お大事に



以上

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