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世界に “ガンジー主義” を売り込むインド首相ナレンドラ・モディの動向

更新日:6月5日






インド大使館から長崎市に寄贈の申し出があったガンジー像の設置場所を巡り、同市が再検討をしている問題について、鈴木史朗市長は28日の記者会見で、「公表する過程で、市民への周知不足、調整不足があった」と述べた。
寄贈はインド側が昨年10月に提案。平和公園や稲佐山公園への設置で折り合いがつかず、最終的に眼鏡橋近くに置くことで合意した。しかし、地元住民らが「唐突な話」「景観にそぐわない」などと反発し、市が設置場所を再検討する事態となっている。




ほぼ1ヶ月前のニュースに面白く興味深い一件が見つかった



被爆都市として世界的に有名な長崎市

かのインド首相ナレンドラ・モディがガンジーの胸像設置を提案し

結果的に長崎市民から困惑の声を受けて保留されることになったという







インドの政治家。インド人民党党首。第18代インド首相。 ヒンドゥー至上主義(インドはヒンドゥー教国家であり、国内の少数派、とくにイスラム教徒は、ヒンドゥー教の優位性を認めなくてはならないとするイデオロギー)寄りの政府を生み出し、一部では国父といわれたガンジーを暗殺したナトラム・ゴドセを崇拝する者も現れている。ヒンドゥー極右団体「民族義勇団(RSS)」の元運動家であり、同団体も政権基盤となっている。


公称の出生記録に従えば

モディ首相はラグナロードの定座した蠍座ラグナで

それも減衰する10室支配の月をニーチャ・バンガするルチャカ・ヨーガになり

月は蠍座ラグナで重要な10室の支配星であることから

ラグナでマハープルシャと強力なラージャ・ヨーガとチャンドラ・マンガラ・ヨーガが並立し

「強権的な民族主義の独裁者」として奇特なカルマを縦横無尽に発散する人物である





ナヴァムシャでも火星の奇特な強さが保たれており

ラーシとは逆に火星の方がラグナで減衰して二重のラージャ・ヨーガになり

6室9室支配で蠍座に住んで「宗教の表示体」のように働く木星がそこへアスペクトし

月の4室目に住む土星が「火星を高揚させる星座の支配星」として弱くバンガを与えている



特に

5室蠍座に住む逆行の木星というのが

モディ首相の歪な宗教思想を象徴していて

「5室に住む9室支配の木星」という至高の所見でありながら

6室も支配して水の星座で逆行する条件が

ある種の間違った民族主義( ヒンドゥー文化励行 )を現出させている





実際の言行も意味するダシャムシャは

ナヴァムシャと同じ蟹座ラグナになり

ここでも木星の配置はかなり強烈で

9室と10室が絡んだダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガを繰り出し

逆行して9室で定座するようになりつつ火星へ再びアスペクトを与える



5室と10室を支配するヨーガ・カーラカの火星は

他にも金星と土星からアスペクトされており

この金星土星はよく見ると星座交換していて成長性や永続力を備えることになる



4室11室支配の金星と7室8室支配の土星が星座交換すること自体が

やはり「閥族政治による抑圧と専制」を暗示し

ヨーガ・カーラカの火星にそれら金星土星が働きかけて

機能的凶星として悪意をジワジワ与えながら

中和を施すように火星へアスペクトしてくる木星も

やはり「暴力( 圧政 )」6室を支配して10室で強いラージャ・ヨーガになってしまう





惑星別のナクシャトラは

太陽の支配する「ウッタラ・パールグニー」が多く

開放的で親切な性格を与えるので全方位の執政方針を醸しつつも

ラグナの位置する「ヴィシャーカー」はややもすると利己主義の傾向をもたらし

時局毎の是々非々に感情論が入り混じってくる「共同主観の政治」を行いがちである



ヴィシャーカーの人は、独裁者の資質があります。(親切か邪悪かはその人次第ですが)
また、彼らは自分の価値観に対し非常に論理的な論拠を持っており、
目的の物事に対し、徹底的に調べ上げる性質を持っています。
そして発見した物事を、他の意見を認めず攻撃的に示すため、
周りの人を避けさせる傾向があります。
ヴィシャーカーにラグナや月がある場合、
目標に向かってたゆまぬ努力が出来る力と強い勇気をもたらしますが、
もしそのゴール障害があり、遅延させられると、その勇気は怒りに変化し激しく起こります。
ヴィシャーカーは過度に野心を持ちすぎた結果、多くのことをやりすぎて、一つのことが薄くなり、
どれも果たせない、といったことが起こりがちです。
その結果、自分自身にしか興味がいかず、自己中心的な人生を送るといったことが起こります。
ヴィシャーカーは親友が少なく、社会性に乏しい傾向にあります。
他人からアドバイスをもらって、他人の正しさを学び、
自分の世界から目覚めることがこの星宿の人には大切なことです。




「精神的な営為」を示したヴィムシャムシャは良くも悪くもエネルギッシュで

ラグナと5室が星座交換し射手座的な熱意が湯気を立ち昇らせる無頼の血気に富んでいる



それでも月や土星の配置は破壊的な衝動を秘めた鬱屈感情の所見であり

機能的にも凶星化した土星が8室からアスペクトバックしたり

ディスポジターの月が6室で高揚して「武烈の蛮勇」を体現する様子を描く



一応は9室で太陽が定座してスーリヤ・ブッダ・ヨーガにもなり

そこへ星座交換で強くなったラグナロードの木星が厚い吉意をアスペクトし

その木星自体も4室に逆行して定座したようになり

やはりモディ首相は概して政治家ではなくグルとしてインド統治の職責に励むようだ





カルマの集大成であるシャスティアムシャは

またも10室天秤座で素晴らしいスーリヤ・ブッダが起こり

水星はヴィムシャムシャ同様にダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガになり

9室に逆行して高揚したようになって対向3室から定座の木星に吉意を浴びている



しかしクドいようだが木星は逆行しているため

ドゥシュタナハウスで定座すればそれは暴力的なエゴをも意味し

コンジャンクトした高揚の金星を3室12室支配の観念的な悪意で損ねてしまう



3室魚座の配置は

明らかに「自らカリスマを演出したい」とする慢心気味な自意識を与える



それに対し

ラグナロードの土星がラーフ・ケートゥ軸に巻き込まれてアスペクトバックし

定座した機能的凶星の木星から余計に急き立てるようなアスペクトを受け

同じく機能的凶星の火星も12室から8室目のアスペクトを土星に起こす様子からは

モディ首相の正体が超然とした篤志家などではなく「直情的な全体主義者」であると分かる




「ガンジー主義の輸出」を始めた理由とは何か




モディ首相が昨年から今年にかけ

広島市と長崎市にガンジー像を寄贈したことは

本人の思想と経歴を調べてみれば

自己弁護のエクスキューズに他ならない



モディが属する人民党はヒンドゥー教の規範を統治原理にし、日本では「ヒンドゥー至上主義政党」と呼ばれている。略称のBJPは、「Bharatiya(インドを示す古来の名称)Janata(人民)Party」の頭文字である。そして党の基盤となっているのが、国父ガンジーの暗殺者、トラム・ゴドセを出したヒンドゥー至上主義の極右・ファシスト団体民族義勇団(RSS)であり、モディもこのRSSの元活動家である。
モディの出身並びに現在の後援団体でもあるRSSはアドルフ・ヒトラー及びナチス・ドイツと第三帝国を称賛並びに踏襲しており、モディがグジャラート州首相に就任後、「至高の英雄ヒトラー」「ナチスの偉業」というセクションが入った教科書が採択された。イスラエル系メディアや各国の人権活動家は、インドでナチス的な選民思想が現在にかけて人気を博し、ネオナチ的民族主義者が台頭している事への警鐘を鳴らしている。またモディ政権におけるナチズムに対するシンパシーはイスラム教徒をユダヤ系と見立ててのものであるとされており、イスラエルがイスラム教徒の敵ということでモディ政権は親イスラエルであり、共にイスラム教徒の弾圧を行っている。
2014年より開始されたモディ政権以降、「インドでは真実を語ることは犯罪になり得る」とされる程に宗教的少数派に対する組織的な差別、偽りの容疑による平和活動家や政府批判者の拘禁、表現の自由を弾圧するテクノロジーの利用が進んでいる。


ヒンドゥー教を絶対視し一方的な民族文化の浄化と矯正を断行してきた過去は

同宗教信徒の人口が全体の約80%になるインド国内では当然に肯定されても

非宗教国の日本や民族文化の軋轢を世界大戦の方便とした欧州ではとても受け入れられない



非暴力・不服従を唱え、「インド独立の父」として知られるガンジー。大亀さんは「その偉大さに全く異論はないし、モディ氏の来日に間に合わせたい事情も分かるが、平和公園の近くにいきなり設置する過程には丁寧さが足りないように感じた。現実のインドは核保有国でもある」と話す。
広島が「究極的理想」を説くのに好都合な、アピールの舞台にされてしまってはいないか―。核抑止論を肯定しつつ核兵器のない世界をうたったサミットの「広島ビジョン」にも重ね得る問いに違いない。


上記ソースではやや譲歩して批判し過ぎないように意図しながらも

平和と武力が切り離せない相関のジレンマとなっている世界の現状を憂いている



インド国内の根深く入り組んだ民族間宗教間の紛争において

ヒンドゥー至上主義の独善を体現するモディ首相がかつてガンジーを侮蔑していた事実は

( もちろん知られてはいても )平和を語る資格が有る敗戦国・日本では不問に付される

( モディが属したRSSなる組織の青年は和平主義のガンジーを憎悪し暗殺した過去がある )





現在モディ首相は「火星-土星-土星期」に入って間もない頃合いだ



ラーシでは火星は定座したマハープルシャ・ヨーガのラグナロードで

土星は4室へとアスペクトバックして強くなったマラカである



注目すべきはこの凶星のダシャーロード両方に絡んで傷ついた木星であり

それは政治家等の高位な職責者にとって最重要なサインの水瓶座に住み

水瓶座が4室目に位置する蠍座ラグナでは象意が重複してより高度な専任性を司る



4室水瓶座に何かしらの星が住んだ蠍座ラグナは

それがダシャー上でアスペクトしたりされたりする時局において

特別なカルマを経験させられるはずである



まず単純に「ラグナで定座したラグナロードがマハーダシャーに当たる」という点で

今この時にモディ首相の取り組む執政が世界から注目されやすいことは明確であり

4室に住んで本人の思想信条や属する派閥を指した木星は水瓶座で逆行しているために

やはり非現実な精神論を実践したがってそれが裏目に出るという失策ぶりを意味する



極端にいえば「日本が関係を強化しようとしている国は何の問題もないいい国」とさえ思い込みがちになる。意識的であれ、無意識であれ、「知りたいように知る」だけに傾いた思考パターンは、インド最大の観光地タージ・マハルがムガール帝国時代のイスラームの霊廟であるにもかかわらず、インドがヒンドゥー教徒だけのものと主張するヒンドゥー・ナショナリストのそれと紙一重だ。


私も知らなかったが

あのタージ・マハルは実際にはイスラム教の文化遺産だったのであり

後世にヒンドゥー教が国土を制圧したインドではヒンドゥーのものになっただけである



早い話が

今のナレンドラ・モディは

かつて自国を侵したイギリスのように

しっかりと2枚舌外交を実演しているらしい





一方で本人の客観的な立場も見えてくるはずのダシャムシャは

ラグナで減衰した火星に土星がアスペクトしてバンガを施す絡み方になり

なおかつ土星は金星と星座交換して7室に伏在し火星へ尚更に絡む働き方になる



蟹座ラグナでは土星も金星も機能的凶星で

星座交換すれば相互に凶意を与えて強いマラカになってしまう



4室11室支配の金星というのは職責者の置かれた地位とその評価を意味するので

それが7室8室支配でマラカの土星と結びつくのは

余りにも重い「支持者( 大部分のインド国民 )からの無言の圧力」を受ける所見となる



長い目で見れば

モディ首相自身もまたその重責に段々と窒息していく様子だ





今この時になって不意に大きな偶像として再び世界に現れ始めたガンジー導師



チャート上ではそれがどのように働いているだろうか







生誕後150年を超えるガンジー導師のダシャーは現在「太陽-ケートゥ-木星期」である



「栄誉・名声」の11室を支配する太陽が12室に住み

対向6室には木星が逆行して絡んだようになり

6室に定座したようになって土星( ケートゥのディスポジター )にアスペクトする



11室と5室の支配星に木星がアスペクトするので

かつての功労がなおも高く評価されるという状況を示し

7室牡羊座に住む木星が6室に逆行して定座する配置は

本人( ガンジー )の信奉者らが

良くも悪くもその名前にあやかろうとする様子も意味する



ただしそれらは6室12室というドゥシュタナの軸で実現する経験であり

土星も2室から4室のケートゥへとアスペクトバックしており

66年前に天に昇ったガンジー導師にとってもこれは正しい行いではないようである





そして早くも6月初旬にはアンタルダシャーが金星期になり

するとラグナに定座したラグナロードが即現実の時運となり

今以上にその名が大きく語られる場面が巡って来る



その2ヶ月後には広島・長崎が79回目の原爆投下の日を迎える





確実に今夏の広島市平和式典開催日に

テレビとその他マスコミがこの胸像を取材しに訪れるはずである



インド本国はその頃どんな様相を呈するかといえば─





プラティアンタルダシャーが土星期に入ったばかりで

インドの建国図では頻発することにはなるが3室蟹座で全ダシャーが完結する



3室( 諸般のメディア )に定座した月とコンジャンクトしたラグナロードの金星に

全ラグナでも最も吉意のあるヨーガ・カーラカの土星が加わって9室にアスペクトバックする



おそらくは一種の国威発揚のような目的から

ヒンドゥー教を知らしめようとする営為が盛んになり

本国インドでも実際の土着文化としてヒンドゥー文化を正しく実践するということだろう



悲しい哉それでも世界はまだまだウクライナ危機を注視している途上であり

円安が加速する日本は最近になって国政が無責任ぶりを本領発揮し

日本人の多くが私生活で大きな困難を経験する見込みとなるこの夏は

申し訳ないがインドとヒンドゥー教のことなど眼中にない



( そのせいかインドはケートゥが高揚する7室蠍座にダブルトランジットが起きている )



私自身はいつかインドに行ってみたい



本場のジョーティッシュに死ぬまでには触れてみたいと思いつつ

政治的思想的にはなかなか好感を持てないままである



以上

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