あれから若干の時間を経て落着しつつある市川猿之助氏の自殺未遂事件
本当に意外な余波がかつて複数回は記事にした香川照之氏に巡ってきている
昼の部「通し狂言 菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」では、いとこである市川中車(香川照之=57)が代役主演。同作は、中車の父・三代目市川猿之助(現・市川猿翁)が1984年に163年ぶりに復活させた演目で、上演は32年ぶりとなった。
クライマックスは、中車が名門「澤瀉屋(おもだかや)」の〝お家芸〟であり、父・猿翁の代名詞だった「宙乗り」への初挑戦だ。ワイヤロープで吊り下げられ、舞台や客席の上を移動する演出になっている。中車が舞うと大きな拍手が起こり、涙する観客もいたという。
本人は良くも悪くも心外な思いから当惑する中で臨んだ大舞台となり
お世辞にも芳しくないこの偶然を通じて自分を取り戻していくはずだ
現行ダシャーの「土星-水星-ケートゥ期」は
吉意の究めて強い9室10室支配でマハープルシャになった土星と
10室の本質たる7室で起きたスーリヤ・ブッダ・ヨーガは4室対5室のラージャ・ヨーガで
2室の木星がそのまま土星にアスペクトし太陽水星にはラグナへ逆行してアスペクトする
過去の記事で流用した出生時刻のソースでは「16時半過ぎ」と明記されていたことから
ラーシは牡牛座ラグナで間違いなくナヴァムシャは獅子座ラグナだったことが判明した
ダシャーを再確認するとあと10日足らずでプラティアンタルが金星期に移る
今回の事の顛末は本人にとってしっかりと「棚から牡丹餅」でなくてはらなず
ナヴァムシャはまさに土星が8室に住み水星が土星の対向位置に逆行し
全ダシャーが見事に絡んでいて月をラグナにするとラグナ対9室対10室という最高の絡みだ
ダシャムシャもすこぶる良好な配置で
5室にアスペクトバックする土星が水星金星とトリコーナの相関になり
土星を厚い吉意で守る高揚の木星が水星金星にアスペクトさえ与えている
今月半ばを過ぎた頃には
このダシャムシャで起こったラグナと10室に対する5室と9室という吉意の絡みに
4室7室支配の木星が過大なほどの奇遇を降り注がせる局面がやってくる
木星は本来なら二重にケンドラを支配した機能的凶星で逆行してさえおり
吉意の発散が猛り狂うかのようで極端な経験になりがちな様子でもある
D60は思いのほか絡みが不完全なままで
プラティアンタルダシャーの金星が5室支配で5室の結果の9室に住んで水星と絡む
金星とコンジャンクトした木星は逆行して土星にも吉意を与え
水瓶座から9室目のアスペクトを水星が逆行した位置で受けることになり
ここでもダシャムシャ同様に非常に奇遇な木星の保護が働いていて興味深い
マハーダシャーに絡んでくるのが強い吉星か凶星かはやはり重要で
シャスティアムシャが双子座ラグナの場合に逆行して減衰する木星は例外則となる
機能的凶星になって逆行までしているとその木星は生来的凶星のように振舞うはずだが
減衰して凶意を完全に失いコンジャンクトする土星が定座した8室と9室の支配星のため
木星は土星に良い影響を施しつつ自らもニーチャバンガされて例外則以上の強さを帯び
複雑な作用と反作用が起こって土星の持つ9室的な吉意と木星の純化した影響が顕現する
よく見ると水星が逆行した位置の天秤座に土星が定座の威力で10室目のアスペクトを生じ
水星は逆行すると金星がディスポジターになり潜在的には全ダシャーが一応は絡んでいる
双子座ラグナの木星は7室10室支配で公私における多様な人間関係を意味し
確実に梨園の関係者らや今回のこうした甚大な不祥事に伴う絶好機を意味している
「地位・名誉・獲得」のD11は十分に力強い絡みが起こり
マハーダシャーは見事にラグナに住んで水星は土星へ逆行し
金星は10室乙女座で減衰して最悪の機能的凶星が例外則を発揮する素晴らしい配置だ
来月であの歴史的なスキャンダルからやっと1年になろうかというタイミングで
俳優香川照之は歌舞伎俳優として面目躍如な起死回生を果たせる見込みがある
2年以上を経た時点で巡り来る「土星-ケートゥ期」もD11では単純明快な吉意の絡みで
ケートゥは2室山羊座に住んでディスポジターがラグナの土星であり
射手座ラグナの土星は2室3室支配のため「才能と努力」を担う表示体のように働き
過去と決別する再出発の時が訪れる印象だ
「土星-金星期」もほぼ同じで
ラグナに住む土星から10室目で例外則になった金星は対向で木星がマハープルシャになり
即ち金星がまたニーチャ・バンガを起こし変転的な吉意を発揮する
ダイレクトな職業運のダシャムシャでも土星と金星は整った絡みの有る配置で
土星は11室から5室にアスペクトバックし金星も同じく3室から9室にアスペクトバックし
両者はラグナを中心にしてトリコーナの位置関係になる
なお金星期より一つ前のケートゥ期も金星がそのディスポジターで運勢はほぼ同じだ
「土星-金星期」や「金星-土星期」は配置の条件次第で運勢が正反対になる乱高下の時運だが
ナヴァムシャでは8室魚座で両者がコンジャンクトし木星がそのままアスペクトバックする
土星はマラカでもある6室7室支配の大凶星で金星を傷つけながら強い絡みを作り
一方で獅子座ラグナでは木星が敏感な中立の8室に対し吉意の5室支配で純粋な吉星となる
なおかつ土星は6室支配で8室に住んだヴィーパリータであり木星がその働き方を和らげる
従って今後6年強は非凡なアクロバット的展開が本人を再び高みへと導く時期であり
キャリアを復調させて余りあるカルマ的なほどの上昇運を恵んでくるはずだ
息子の市川團子の運勢も併せて診ておく
当代市川團子こと香川政明氏は現在「木星-ラーフ-金星期」で
プラティアンタルダシャーは実にあと4ヶ月も続く長期時運の途上だ
ダシャー間の絡みは全て揃わないが
ラグナに向かって木星が逆行すると魚座にアスペクトバックし
それを受ける火星はラーフのディスポジターであり
マハーとアンタルの絡みと地続きにならずとも金星は木星と対向し保護される
こうした下馬評も噂される最中で政明氏はダシャーチッドラを進んでいて
来年4月下旬にはマハーダシャーが土星期に入るが
セカンドアンタルダシャーは約4年後頃にやっと始まるほどであり
未だに主運そのものは木星期として働く
現行ダシャーに対しナヴァムシャでは何とも有意な偶然が起こる配置で
ラグナでラーフとコンジャンクトした木星は逆行すると金星と仮想の星座交換になる
木星は逆行した位置から火星( ラーフのディスポジター )にアスペクトし
天秤座に伏在して働く見込みのある金星は火星とトリコーナの位置関係を作る
時運上ではラグナ対2室5室対7室12室と象意が広範囲に励起され
運気の傾向はかなりファジーでラグナロードの火星が6室の影響ももたらすので
自らの素養と才覚で並み居る困難と次々に格闘していくということかも知れない
現時点での職業運は当然というべきか全ダシャーがトリコーナの絡みで
木星はラーフにアスペクトバックすら起こす盤石な安定期に入った
事件発生直後、猿之助容疑者の代役として白羽の矢が立った團子。5月20日から東京・明治座の歌舞伎公演の昼の部で舞台に立ち、27日の千秋楽まで代演を務めたことは多くの歌舞伎ファンの感動を呼んだ。
澤瀉屋の存亡に関わる今回の大事件の頃は上記のダシャーの終盤あたりで
強く絡んだ木星とラーフに対しケートゥのディスポジターの水星は絡めない位置だが
よく見ると水星に対しては土星が逆行して仮想的に星座交換して逆行する木星と対向し
「11室対7室」という紛れもなく期待と注目の集まるガチンコな勝負の時を迎えていた
( 即ちその星座交換は「2室対6室」でもあり凄まじいプレッシャーに立ち向かう一時だった )
これから4ヶ月ほどを経た「木星-ラーフ-太陽期」は
ラーシ・ナヴァムシャでは絡みが無かった一方ダシャムシャは十分に絡みがあり
木星が逆行して定座すると太陽と相対し太陽はラーフとケンドラになっている
そして太陽に向け逆行してくる土星は潜在的な星座交換で太陽を水星の影響下にも置き
ダシャムシャのラグナロードでまさに10室の表示体の太陽に再び7室と11室の象意を及ぼす
先に述べた通り今の團子氏はダシャーチッドラが強まって行く途上に在って
土星がダシャムシャのラグナロードに特殊な働きかけを見せる今年の冬には
つまり「5代目市川猿之助の襲名」を望む呼び声を否が応でも聞かせられることだろう
ダシャムシャで仮想的に星座交換する水星は7室水瓶座に住みやはりそれは梨園を示す
水星は團子氏のグナティ・カーラカで
カルマとして受け入れざるを得ない今生の一大局面がおそらくは土星期に早くも訪れる
ラーシで土星はモロにディスポジターの水星にアスペクトバックされる
土星はまた面白く因果な働きを見せるようで
牡牛座に逆行すると土星は金星とまた仮想的に星座交換し8室と11室の象意が結びつく
さすがに土星期は2027年5月手前頃に迎えるセカンドアンタルダシャーまでオアズケだが
当代市川猿之助氏の去就が完全に整う場面が早く来るようであれば違うかもしれない
今後どれだけ劇的な変遷が待っているかこの親子から目が離せなくなってきた
香川照之氏の正確な出生時刻がほぼ分かったというだけでも
ジョーティッシュの好適な対象になり息子の政明氏のラグナ修正もけして難しくはない
今年いっぱいまで澤瀉屋の動向を静かに見守るべきである
以上
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