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執筆者の写真鹿村文助

ミスUSAの弁護士チェスリー・クリスト氏の死を検証する

更新日:2022年8月15日



個人的にまたとても驚いた海外ニュースがネット上で見受けられた







一見してハリウッドスターかメジャーなタレントのような方だ

有色人種で弁護士でもあり先進性を担う確かな一主体だったこの彼女が自殺したという



本人の自宅があるニューヨークの高層マンション29階から飛び降りて自殺したと伝えられる





彼女に関する詳細なインフォメーションはそれほど見つけられないが大まかな彼女の来歴は以下のサイトに詳しい





数年前にアメリカ国内で一大ムーブメントになった「me-too」運動にもとても積極的で

弁護士としての立ち位置もリベラルな反体制側と言える思想を持ち

不当判決を受け社会復帰の余地を喪失した係争当事者を擁護し

再び救済しようとする実務等(判決済み懲役の減刑の訴え)に取り組んだ



彼女のラグナを特定する希少なエピソードは

やはり2019年におけるアメリカの女性的美を競うミスUSAコンテストでの優勝経験である







この時局での彼女のダシャーとそれに対するチャート上の配置の相関から

彼女のラグナとナヴァムシャを以下のように想定した






大きな根拠としてはまず彼女がミスUSAに輝いた2019年頃のダシャーである





「土星-金星期」であり

ラーシでもナヴァムシャでも両惑星はトリコーナになり

若年期の運勢を担うラーシでは土星も金星も定座でかなり強く

土星は「権威の座」を指示する4室でシャシャ・ヨーガを帯びて

金星はラーシのラグナロードとなって8室で定座し

その強い状態でトリコーナの相関となるため彼女の栄達を表意できていると判断した



「容姿」の2室に対し8室から定座の金星と10室から高揚の木星がアスペクトしている



8室牡牛座で定座の金星はラグナロードであり彼女の飛び抜けた美貌を現すと共に

10室蟹座で最高位のハンムサ・ヨーガになった木星が

ダシャーラグナとなった土星と対向し土星の7室目で高揚した配置で

11室(勝利・優勝)の象意が絡んで来ないがほとんど11室的な経験を約束している



この全国大会のコンペティションの正しい開催日時は不明だが

もし2019年の4月4日~5月末までであれば

プラティアンタルダシャーが11室支配で7室に住む高揚の太陽となり

確実に彼女をグランプリに導く場面だったと判断できる





人生の本質たるナヴァムシャでは文句なしに彼女の秘めた尊厳の品格を示している



ラグナは再び牡牛座となり

ラグナロードの金星はまさに「玉座」と呼べる4室獅子座で太陽とコンジャンクションする



ナヴァムシャでは土星が最良なヨーガ・カーラカでありながら12室で減衰してしまうが

ディスポジターの火星が定座したコンジャンクションで

金星(土星が高揚する星座の支配星)は月とラグナの両方から見てケンドラに住んで

ニーチャ・バンガが成立している



ナヴァムシャの土星から見て獅子座は5室目であり

「メディア全般」を指示する太陽が定座してラグナロードの金星はラージャ・ヨーガを組み

上述した通り2019年4月4日からの2ヶ月弱であれば土星・金星・太陽はトリコーナの絡みで

十分に良い吉意的結果を実現し

例のコンペティションをそのまま表意していることになる



おおよそ彼女のラーシは天秤座ラグナでナヴァムシャは牡牛座ラグナのようである




何 故 モ デ ル 専 業 で は な く 弁 護 士 な の か





想定した彼女のラグナのナクシャトラは木星が支配するヴィシャーカーである

天秤座のナクシャトラで支配星が木星であるという時点で明確に弁護士の表示体だと言える



ただしヴィシャーカーは独断と偏見を妄信するといった極端な傾向もあるとのことで

その行いに正しい目的が伴うのか否かが重要だ



問題の本質は支配星の木星やラグナロードの金星の品位(配置の良さ)次第となる





木星はラーシでこの上なく強い10室のマハープルシャ・ヨーガで

ナヴァムシャではラグナと月の両方から見て凶意の部屋だが

それは趣意としても絡みのある天秤座でもある



高揚状態の木星は通常「終わりのない不品行な私欲」と言える刹那じみた態度を与えるが

彼女のラーシは木星の対向4室で冷徹な知性と善意をもたらすシャシャ・ヨーガが起こり

一切の私情を除き去った超自我的な理性で3室的6室的なエゴを土星が抑え込んでいる



(この時4室と10室で土星と木星が向かい合ってそれぞれの部屋がダブルトランジットとなる

つまり10室と4室が強く相関した事象なって現実化するため

「4室」の屋内で執り行う法律関係の職務を意味し即ち弁護士業を指し示すと判断できる)



金星は吉意と凶意が半々といったコンディションとなり

ラーシでは8室に定座しつつ両隣を凶星が挟んでしまい

ナヴァムシャでも生来的凶星とコンジャンクションし

機能的にも吉意がある水星が何とか吉意を与え直して強さを保っている





彼女の出生時のダシャーはラーフ期の後半頃(ラーフ-金星期)であり

小学生の時点で気骨旺盛な木星期が始まっていて

それは彼女が大学生となった時まで続くダシャーだった



その木星がダシャムシャのラグナに住むのだから

彼女は早熟聡明の稀有な佳人そのものだった



職業を意味する分割図のダシャムシャにおいて木星は7室10室支配で

土星期になった21歳頃には8室9室の象意が8室で定座して強く影響し

弁護士として社会に打って出るだけの自負心を秘めていたようだ



他方で3室獅子座にはナヴァムシャ同様に太陽の定座した配置が再び現れていて

「メディア」の象意を二重に帯びた太陽をその前後から水星金星が挟んで吉意の保護を与え

即ちアメリカ国内のメジャーな芸能報道サイトのレポーターを務めた事実と合致する

(ラーシで木星が3室を支配して10室に住むため芸能人的な側面も彼女は持つのである)




彼 女 を 追 い 詰 め た ア メ リ カ 世 論 の 潜 在 的 暴 力 と そ の 時 運






これはアメリカ合衆国建国時(1776年7月4日AM10:20頃@フィラデルフィア )のラーシである

多様な人種の歴史と自己主張の文化を受け継いできたアメリカの国柄が11室によく出ている



このアメリカ建国図とその配置に対するリアルタイムのトランジットを

チェスリー氏その人に対比させると今回の悲劇の実態が見て取れる





チェスリー氏のラグナに当たる天秤座はアメリカ社会の世論を担うメディアの3室で

マスコミの報道営為に携わる一員で社会派弁護士だった彼女の立場を上手く示せている



その彼女に対する評価と期待(11室)はまさにアメリカのラグナに当たっていて

いかに彼女が優等生的な才色兼備の人であるかもまた含意として表意できている



やや大げさかも知れないが

彼女は今日この時におけるアメリカ的理想の偶像だったようだ



しかしよく考えていただきたい

チェスリー氏の獅子座は11室という凶意の部屋であり支配星は生来的凶星の太陽だ



生来的にも機能的にも凶星の太陽がマラカの7室で高揚しラグナと月にアスペクトしている





彼女が自ら命を絶った1月30日時点でそのダシャーは「土星-太陽-ラーフ期」だった



土星がラグナになると太陽は8室支配で4室に住んで月と対向し

木星が12室(≒死のハウス)に住むラーフのディスポジターになり

土星と太陽と木星が全てケンドラの相関で運気が強く顕現する配置となる



ラーフのディスポジターの木星のそのまたディスポジターは月である

満月と太陽が対向した配置は本来のラグナからでは10室対11室の誉れ高い相対の姿だが

ダシャーラグナの土星に対し太陽は「途絶」の8室と月はマラカの7室を担い

即ち彼女の最期を意味していた



そして今現在もダブルトランジットは天秤座に生じている

これ以上はほぼ説明を一切不要だと思える必然的な配置が出来上がってしまっている



彼女のラーシ9室はアメリカ建国図で惑星集中した11室であり

やはり私が過去の記事で何度も解釈の趣意として挙げた「強い暴力」(一方的な感情)を指す



「評価され選ばれること」とは周囲に自身のプライドを見せつける行為である

つまり自尊心の強さに応じた作用と反作用を生み出すのが11室という部屋だと言える



その崇高な理想(9室)と豊かな人智の恵みたる知性を誇っていたチェスリー氏

アメリカ社会のどす黒い影に潜む悪意が罪のない彼女に身勝手な報復を働いたのだ



11室の惑星集中とは

自由と自己責任が表裏一体となった爆発的な有情無情の終極である

それは捌け口を求めてやまない無差別な暴力の集約となって働く



真に素晴らしく希望ある福徳の美に生まれてきた彼女が

コロナよりもずっとおぞましく行方の見えない狂気の犠牲になったことを

カルマだと言い切ってしまえるのなら一体それは何なのだろう



私より後に生まれ私より先にこの世界を旅立っていった彼女

この悲劇を繰り返さないためにも私はジョーティシャーたる求道者でありたい






以上

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